Ubuntuで、特定のコマンドの実行ファイルがどこに存在するか(パス)を確認することは、ソフトウェアの管理やトラブルシューティングにおいて重要です。
複数のバージョンがインストールされている場合や、システムにどの実行ファイルが使われているかを確認したいときに便利です。
この記事では、Ubuntuでコマンドのパスを確認する方法について説明します。
方法

Ubuntuでコマンドのパスを確認する6つの方法を詳しく見ていきます。
which コマンドを使ってパスを確認する
最も一般的な方法は、which
コマンドを使用してコマンドのパスを確認することです。
このコマンドは、指定したコマンドがどのディレクトリに存在するかを教えてくれます。
基本構文:
which コマンド名
例:
which python3
出力例:
/usr/bin/python3
この出力では、python3
コマンドが /usr/bin/
ディレクトリに存在することを示しています。
whereis コマンドでパスを確認する
whereis
コマンドは、コマンドの実行ファイル、ソースコード、マニュアルページなどを一度に検索してくれます。
コマンド:
whereis コマンド名
例:
whereis gcc
出力例:
gcc: /usr/bin/gcc /usr/lib/gcc /usr/share/man/man1/gcc.1.gz
この出力は、gcc
の実行ファイルと関連するディレクトリ、マニュアルページの場所を表示しています。
echo $PATH で検索パスを確認する

環境変数 PATH
には、システムがコマンドを検索するディレクトリのリストが含まれています。
このリストの中に、コマンドの実行ファイルが存在するディレクトリが含まれているかを確認できます。
コマンド:
echo $PATH
出力例:
/usr/local/sbin:/usr/local/bin:/usr/sbin:/usr/bin:/sbin:/bin:/usr/games
この出力では、:
で区切られたディレクトリがリストされており、システムがこれらのディレクトリ内でコマンドを検索していることがわかります。
find コマンドでパスを探す
もし特定のディレクトリ内でコマンドを検索したい場合、find
コマンドを使ってファイルのパスを探すことができます。
コマンド:
sudo find /usr -name コマンド名
例:
sudo find /usr -name python3
出力例:
/usr/bin/python3
このコマンドは、/usr
ディレクトリ内で python3
を検索し、そのフルパスを返します。
command -v でコマンドのパスを確認する
command -v
コマンドは、シェルビルトインとして実行されるコマンドのパスを確認するための便利な方法です。
コマンド:
command -v コマンド名
例:
command -v git
出力例:
/usr/bin/git
まとめ
Ubuntuでコマンドのパスを確認するには、which
、whereis
、type
、echo $PATH
などのコマンドが利用できます。
これらを使い分けることで、システム内のコマンドがどこにあるのか、どのパスが優先的に使用されるのかを簡単に確認できます。
適切なパスの確認は、コマンドの正しい実行や環境設定において非常に重要です。
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