[ローマ神話]クピードー(キューピッド)とは?どんな神?

神話・歴史・伝承

どうも、ちょげ(@chogetarou)です。

ローマ神話には、クピードーという神がいます。

クピードーは、キューピッドとも呼ばれ、キューピッドという名前は誰でも聞いたことがあるはずです。

「クピードー(キューピッド)って実際はどんな神?」
「クピードー(キューピッド)について詳しく知りたい」
「クピードー(キューピッド)にはどんな神話があるの?」
という人に向けて、この記事では、ローマ神話のクピードー(キューピッド)を紹介します。

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クピードー(キューピッド)とは

クピードー(キューピッド)は、愛(性愛)と恋を司る神です。

クピードー(キューピッド)は、ギリシャ神話のエロースと同一視されています。

また、クピードーCupidoはラテン語名で、キューピッド(Cupid)は英語名です。

クピードー(キューピッド)は、プシュケーとの恋の神話が有名です。

出生

クピードー(キューピッド)は、ウェヌス(ヴィーナス)とマルスから生まれたとされています。

ウェヌスは愛と美の女神、マルスは戦争の神で、2人は夫婦だとされています。

クピードー(キューピッド)の出生には諸説あり、父親がマルス以外の神になることがあります。

姿

クピードー(キューピッド)は、翼を持った幼い少年の姿をした神です。

また、クピードー(キューピッド)は、弓矢を持っており、その姿は「恋のキューピッド」や「天使」の由来となっています。

恋の矢

クピードー(キューピッド)は、恋を司る神で、黄金と鉛の2つの矢を持っています。

クピードー(キューピッド)の黄金の矢には、人間と神の感情を操る特殊な力があります。

その力は、黄金の矢で射られた者に激しい恋の感情を湧き上がらせるというものです。

なので、クピードー(キューピッド)の黄金の矢は、恋の矢とも言えます。

クピードー(キューピッド)の鉛の矢に射られた者は、激しい憎悪の感情が沸き上がります。

クピードー(キューピッド)の2本の矢は、真逆の力を持っているのです。

プシュケー

クピードー(キューピッド)は、プシュケーを妻にしています。

プシュケーは、元々は美しい人間の女性でしたが、クピードー(キューピッド)と結婚する際に神となります。

クピードー(キューピッド)とプシュケーの結婚までの経緯は、神話として残されています。

プシュケーとの神話

とある国には、三人の王女がいて、その末娘プシュケーはとても美しい女性でした。

プシュケーの美しさは、ウェヌスをしのぐほどと言われるようになった。

ウェヌスは、自分をしのぐというプシュケーの評判に激怒し、クピードーに「彼女を最も卑しい男と結婚させろ」と命じた。

クピードーは、ウェヌスの命に従い、プシュケーに恋の矢を射ようとした。

だが、クピードは、誤って自分の指を矢で傷つけてしまい、プシュケーに恋してしまった。

プシュケーは、彼女に見合う男がいなかった為になかなか結婚できずにいた。

プシュケーの親は、娘を心配し、神託を求めたところ、「花嫁衣装を着させて山の上に置け」と告げられた。

プシュケーの親は、神託通りに娘を山の上に置いていった。

しばらくすると、西風(ゼピュロス)が吹き、プシュケーはクピードーの宮殿に運ばれた。

プシュケーが宮殿に入ると、誰かは分からない声が聞こえ、彼女を案内した。

クピードーと語らうが、彼の姿を見ることはなかった。

夜になると、プシュケーの元に何者かが現れて、彼女と語らった。

実は、声の主と語らった者は、クピードーだったが、彼はプシュケーに決して姿を見せず、正体を教えなかった。

プシュケーとクピドーが出会った後、プシュケーは、幸せに暮らしていた。

ある日、プシュケーは、クピードーの反対を押し切り、宮殿に姉妹を招いた。

プシュケーの姉妹は、彼女が住まう宮殿の豪奢さにひどく嫉妬した。

姉妹たちは、プシュケーをそそのかして、彼女に夫を殺害させようとした。

プシュケーは、姉妹たちの言葉にそそのかされ、カミソリを持って、クピードーの寝室に入った。

プシュケーは、眠っているクピードーの姿に見惚れて、彼の顔をもっと見ようと覗き込んだ。

その時、プシュケーの持っていた蝋燭のロウがクピードーにたれ、彼はロウの熱さの痛みで目覚めた。

目覚めたクピードーは、ことの事情を察してプシュケーに激怒し、彼女の元から飛び去った。

プシュケーは、自分のしたことを後悔し、もう一度クピードーに会おうと、彼の母ウェヌスを訪ねた。

ウェヌスは、プシュケーの浅ましさを侮辱し、彼女に試練を与えた。

プシュケーは、殻類の山を選分けや生命の水を汲んでくるといった難題を乗り越え、プロセルピナから美の箱を受け取り持ってくるという試練を課せられた。

プシュケーは、なんとか冥府に行き、プロセルピナか美の箱を受け取ることに成功した。

あとは箱を地上に持って帰るだけだったのだが、プシュケーは、帰り道で好奇心に負けて、美の箱を開けてしまった。

すると、箱から霧が出てきて、プシュケーは、たちまち深い眠りについてしまった。

傷が癒えたクピードーは、飛んでる途中で、眠っているプシュケーを見つけた。

クピードーは、恋の矢を使い、プシュケーを目覚めさせた。

クピードーは、ゼウスたちに頼み、プシュケーとの結婚を許可してもらった。

この時、ウェヌスもプシュケーを許した。

その後、プシュケーは神酒で女神となり、クピードーと結婚した。

文献によって物語の内容が変わることがあります。

まとめ

クピードー(キューピッド)は、愛(性愛)と恋を司る神です。

クピードー(キューピッド)は、プシュケーを妻にしており、彼女との恋愛が神話になっています。

最後に

ふと思ったのですが、赤ん坊に近い姿のクピードー(キューピッド)がプシュケーを妻にしているのって少し複雑ではないでしょうか。

クピードーが赤ん坊の姿であること前提で、2人の神話を想像すると、プシュケーがとんでもないショタコンに見えてしまいます。

神話に矛盾はつきものなので、こういった事は仕方ないんでしょうが、少し複雑な気持ちになってしまいます・・・・

最後に、ここまで読んだくださってありがとうございます。
良かったら他の記事も読んだくださると嬉しいです。
では、さらだば〜。

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