どうも、ちょげ(@chogetarou)です。
「ローマ神話のクピードー(キューピッド)とプシュケーの物語を知りたい」
という人に向けて、この記事では、クピードーとプシュケーの物語を紹介します。
物語

とある国には、三人の王女がいて、その末娘プシュケーはとても美しい女性でした。
プシュケーの美しさは、ウェヌスをしのぐほどと言われるようになった。
ウェヌスは、自分をしのぐというプシュケーの評判に激怒し、クピードーに「彼女を最も卑しい男と結婚させろ」と命じた。
クピードーは、ウェヌスの命に従い、プシュケーに恋の矢を射ようとした。
だが、クピードは、誤って自分の指を矢で傷つけてしまい、プシュケーに恋してしまった。
プシュケーは、彼女に見合う男がいなかった為になかなか結婚できずにいた。
プシュケーの親は、娘を心配し、神託を求めたところ、「花嫁衣装を着させて山の上に置け」と告げられた。
プシュケーの親は、神託通りに娘を山の上に置いていった。
しばらくすると、西風(ゼピュロス)が吹き、プシュケーはクピードーの宮殿に運ばれた。
プシュケーが宮殿に入ると、誰かは分からない声が聞こえ、彼女を案内した。
クピードーと語らうが、彼の姿を見ることはなかった。
夜になると、プシュケーの元に何者かが現れて、彼女と語らった。
実は、声の主と語らった者は、クピードーだったが、彼はプシュケーに決して姿を見せず、正体を教えなかった。
プシュケーとクピドーが出会った後、プシュケーは、幸せに暮らしていた。
ある日、プシュケーは、クピードーの反対を押し切り、宮殿に姉妹を招いた。
プシュケーの姉妹は、彼女が住まう宮殿の豪奢さにひどく嫉妬した。
姉妹たちは、プシュケーをそそのかして、彼女に夫を殺害させようとした。
プシュケーは、姉妹たちの言葉にそそのかされ、カミソリを持って、クピードーの寝室に入った。
プシュケーは、眠っているクピードーの姿に見惚れて、彼の顔をもっと見ようと覗き込んだ。
その時、プシュケーの持っていた蝋燭のロウがクピードーにたれ、彼はロウの熱さの痛みで目覚めた。
目覚めたクピードーは、ことの事情を察してプシュケーに激怒し、彼女の元から飛び去った。
プシュケーは、自分のしたことを後悔し、もう一度クピードーに会おうと、彼の母ウェヌスを訪ねた。
ウェヌスは、プシュケーの浅ましさを侮辱し、彼女に試練を与えた。
プシュケーは、殻類の山を選分けや生命の汲んでくるといった難題を乗り越え、プロセルピナから美の箱を受け取り持ってくるという試練を課せられた。
プシュケーは、なんとか冥府に行き、プロセルピナか美の箱を受け取ることに成功した。
あとは箱を地上に持って帰るだけだったのだが、プシュケーは、帰り道で好奇心に負けて、美の箱を開けてしまった。
すると、箱から霧が出てきて、プシュケーは、たちまち深い眠りについてしまった。
傷が癒えたクピードーは、飛んでる途中で、眠っているプシュケーを見つけた。
クピードーは、恋の矢を使い、プシュケーを目覚めさせた。
クピードーは、ゼウスたちに頼み、プシュケーとの結婚を許可してもらった。
この時、ウェヌスもプシュケーを許した。
その後、プシュケーは神酒で女神となり、クピードーと結婚した。
まとめ
クピードーとプシュケーの物語は、まとめると次のような流れになっています。
- プシュケーの美しさがウェヌスを凌ぐほどと評判になった
- ウェヌスは激怒して、クピードーの恋の矢を使い、プシュケーを卑しい男と結婚させようとする
- クピードーは、ウェヌスの命に従って行動するが、恋の矢を謝って自分に使ってしまい、プシュケーに恋する
- プシュケーは、クピードーの宮殿に運ばれ、宮殿で姿の見えないクピードーと語らう
- プシュケーは、クピードーの元で幸せに過ごすが、姉妹に唆されてクピードーを殺そうとする
- クピードーは、プシュケーの計画を知り、彼女の元から飛び去る
- プシュケーは、クピードーを求めて、ウェヌスの元に行き、彼女から試練を課せられる
- プシュケーは2つの試練を乗り越えるが、最後の試練で深い眠りについてしまう
- クピードーが眠り続けるプシュケーを見つけ、彼女を助ける
- クピードーが神々に頼み、プシュケーと結ばれる
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