プレゼン資料を作成する際、PowerPoint(パワーポイント)のスライドに「ページ番号」を入れることは一般的です。
しかし、資料の表紙や目次を除外したいときに「2枚目を1ページとして表示したい」と思った経験はありませんか?
この記事では、PowerPointでページ番号を「0」から始める設定方法と、スライド番号のカスタマイズ方法をわかりやすく紹介します。
この記事でできるようになること
- ページ番号を0から開始する設定
- 表紙の番号を非表示にする方法
- 柔軟なページ番号管理
- バージョン別の設定方法
ページ番号を「0」からにする手順

方法1:スライドサイズ設定での変更(推奨)
Windows版PowerPoint 2019/2021/Microsoft 365
ステップ1:スライドサイズ設定を開く
- 「デザイン」タブをクリック
- 「スライドのサイズ」をクリック
- 「ユーザー設定のスライドサイズ」を選択
ステップ2:開始番号を変更
- 「スライドサイズ」ダイアログが開く
- 「スライド番号の開始」欄を見つける
- 「1」を「0」に変更
- 「OK」をクリック
ステップ3:ページ番号の表示を有効化
- 「挿入」タブ → 「ヘッダーとフッター」
- 「スライド番号」にチェック
- 「すべてに適用」をクリック
結果:
- 1枚目:ページ番号「0」
- 2枚目:ページ番号「1」
- 3枚目:ページ番号「2」
Windows版PowerPoint 2016以前
ステップ1:ページ設定を開く
- 「デザイン」タブをクリック
- 「ページ設定」をクリック
ステップ2:開始番号を変更
- 「ページ設定」ダイアログで設定
- 「スライド番号の開始」を「0」に変更
- 「OK」をクリック
方法2:スライドマスターでの個別設定
表紙のページ番号のみ非表示にする
ステップ1:スライドマスターを開く
- 「表示」タブをクリック
- 「スライドマスター」をクリック
ステップ2:タイトルスライドレイアウトを編集
- 左側の「タイトルスライドレイアウト」をクリック
- スライド番号プレースホルダーを選択
- 「Delete」キーで削除、または右クリック→「プレースホルダーの削除」
ステップ3:スライドマスターを閉じる
- 「マスター表示を閉じる」をクリック
- 通常の編集画面に戻る
メリットとデメリット
メリット:
- 表紙だけ番号を非表示にできる
- 他のスライドの番号に影響しない
- 柔軟な設定が可能
デメリット:
- 番号は1から開始される(表紙が1番、次が2番)
- 完全な0スタートにはならない
方法3:手動でのページ番号調整
カスタムテキストでの番号表示
ステップ1:自動番号を無効化
- 「挿入」→「ヘッダーとフッター」
- 「スライド番号」のチェックを外す
ステップ2:手動でテキストボックスを配置
- 各スライドに「テキストボックス」を挿入
- 右下角に配置
- 「1」「2」「3」**と手動で入力
より効率的な手動設定
スライドマスターでの設定:
- 「表示」→「スライドマスター」
- 各レイアウトにテキストボックスを配置
- プレースホルダーとして設定
注意点:
- 手動入力なので更新が面倒
- スライドの順序変更時に番号がずれる
- 小規模な資料での一時的対応に適している
バージョン別の詳細設定
PowerPoint Online(Web版)
制限事項:
- スライドサイズ設定の一部機能が制限される
- 開始番号の変更ができない場合がある
代替案:
- デスクトップ版で設定後にWeb版で編集
- 手動での番号調整
PowerPoint Mobile(スマートフォン・タブレット版)
機能制限:
- 詳細なページ設定は困難
- 基本的な表示/非表示のみ可能
推奨方法:
- PC版で設定完了後にモバイルで確認・微調整
Mac版PowerPointでの設定方法

macOS版PowerPoint 2019/2021/Microsoft 365
基本手順
ステップ1:スライドサイズ設定
- 「デザイン」タブをクリック
- 「スライドサイズ」をクリック
- 「ページ設定」を選択
ステップ2:開始番号の変更
- 「ページ設定」ダイアログを確認
- 「スライド番号の開始」を「0」に変更
- 「OK」をクリック
Mac版特有の注意点
インターフェースの違い:
- メニュー構成がWindows版と若干異なる
- ダイアログボックスのデザインが違う
- 基本的な機能は同じ
ショートカットキー:
- Windows版:Alt キーを使用
- Mac版:Command キーを使用
macOS版での詳細設定
スライドマスターでの設定
macOS版での手順:
- 「表示」メニュー → 「マスター」 → 「スライドマスター」
- タイトルスライドレイアウトを選択
- ページ番号プレースホルダーを削除または非表示
テーマ別の対応
組み込みテーマ:
- 各テーマでページ番号の位置が異なる
- マスタービューで位置を確認・調整
- カスタマイズで統一感を保つ
よくある問題と解決方法

問題1:設定が反映されない
原因:
- 既存の番号設定が残っている
- マスタービューでの競合
- テーマの制限
解決方法:
- すべての設定をリセット
- スライドマスターを確認
- 新しいテーマを適用して再設定
問題2:一部のスライドで番号がずれる
原因:
- 異なるレイアウトを使用
- 手動調整の影響
- セクション区切りの問題
解決方法:
- すべてのスライドで同じレイアウトを使用
- マスター設定で統一
- 手動調整を削除
問題3:印刷時に番号が表示されない
原因:
- 印刷設定での番号非表示
- プリンタードライバーの問題
- PDF変換時の設定
解決方法:
- 印刷プレビューで確認
- 印刷オプションを調整
- PDF出力で中間確認
まとめ
PowerPointでページ番号を「0」から始める設定は、プレゼンの構成を整えるうえで非常に有効です。
基本的な設定方法
- スライドサイズ設定:開始番号を「0」に変更
- スライドマスター:表紙の番号を非表示
- ヘッダーとフッター:番号表示を有効化
バージョン別対応
- Windows版:デザインタブから設定
- Mac版:基本的に同じ手順
- Web版:機能制限あり
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