Windowsのスリープ機能は、電力を節約しながら作業を一時中断できる便利な機能です。
しかし、時折、スリープ状態にしたはずのPCが勝手に起動してしまうことがあります。
このような問題は、システム設定や外部デバイスの影響、ネットワーク設定などが原因となっている場合があります。
この記事では、Windowsがスリープから勝手に起動する主な原因とその対処方法について詳しく解説します。
スリープから勝手に起動する原因と対処法

ここからはスリープから勝手に起動する原因と対処法を5つ紹介します。
1. ネットワークデバイスの影響(Wake on LAN)
Wake on LAN機能が有効になっている場合、ネットワーク信号によってPCが自動的に起動することがあります。
リモート操作でPCを起動する場合に便利な機能ですが、意図しないタイミングで起動する原因にもなります。
- 対策:
- デバイスマネージャーを開きます(Winキー + Xを押して「デバイスマネージャー」を選択)。
- ネットワークアダプターの項目を展開し、使用しているアダプターを右クリックして「プロパティ」を選択します。
- 「電源の管理」タブを選択し、「このデバイスで、コンピューターのスタンバイ状態を解除できるようにする」のチェックを外します。
- Wake on LANが原因の場合、この設定でスリープからの自動起動を防ぐことができます。
2. タスクスケジューラの設定
Windowsのタスクスケジューラで設定されたスケジュールに従って、PCがスリープから自動的に復帰することがあります。
定期的なバックアップやウイルススキャンなどがこの原因となることがあります。
- 対策:
- タスクスケジューラを開きます(Winキー + Sで検索して「タスクスケジューラ」と入力)。
- 左側のパネルで「タスクスケジューラライブラリ」を展開し、各タスクを確認します。
- 自動でPCを起動させている可能性のあるタスクをダブルクリックして、「条件」タブを開きます。
- 「タスクを実行するためにスリープを解除する」のチェックを外して、タスクがスリープ状態を解除しないように設定します。
3. 外部デバイスによる影響
キーボードやマウスなどの外部デバイスが、誤ってPCをスリープ状態から解除することがあります。
特に、ワイヤレスデバイスやUSB機器が感知されると、システムが自動的に起動することがあります。
- 対策:
- デバイスマネージャーを開きます。
- キーボードやマウスの項目を展開し、それぞれのデバイスを右クリックして「プロパティ」を選択します。
- 「電源の管理」タブで「このデバイスで、コンピューターのスタンバイ状態を解除できるようにする」のチェックを外します。
4. 電源オプションの設定
Windowsの電源オプションに関連する設定が原因で、スリープからの自動復帰が発生する場合があります。
- 対策:
- コントロールパネルを開きます。
- 「ハードウェアとサウンド」→「電源オプション」を選択します。
- 現在使用しているプランの「プラン設定の変更」をクリックし、「詳細な電源設定の変更」を選択します。
- 「スリープ」→「スリープ解除タイマーの許可」を展開し、「無効」に設定します。
5. Windows Updateの影響
Windows Updateによって、更新後にPCが自動的に再起動する設定になっている場合があります。
これがスリープ状態の解除につながることがあります。
- 対策:
- 設定(Winキー + I)を開きます。
- 「更新とセキュリティ」を選択します。
- 「Windows Update」の設定を確認し、自動再起動の設定を適切に変更します。
その他の対処方法
イベントビューアを使って、どの要因がスリープ解除を引き起こしているか確認することができます。
イベントビューアで「システム」ログを確認し、どのイベントがスリープ解除を引き起こしているかを調べてみてください。
まとめ
Windowsがスリープから勝手に起動する原因は、ネットワークデバイス、外部デバイス、タスクスケジューラ、電源オプション、またはWindows Updateの設定に関連していることが多いです。
それぞれの対処法を試して、スリープ解除の原因を特定し、適切に設定を調整することで、問題を解決できます。
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