パソコンで作業をしているとき、「あのアプリどこにあったっけ?」「プリンターの設定はどこから変えるんだろう?」と困った経験はありませんか?
そんなときに役立つのが、Windowsのスタートメニュー検索機能です。
この機能を使えば、アプリやファイル、設定画面まで一瞬でアクセスできるんです。
でも実は、この便利な機能を十分に活用している人は意外と少ないんです。
もしかすると、あなたも宝の持ち腐れ状態かもしれません。
この記事では、パソコン初心者の方にもわかりやすく、スタートメニュー検索の基本的な使い方から、知って得する裏技まで詳しく説明します。
スタートメニュー検索って何ができるの?

Windowsの画面左下(Windows 1 1では中央の場合も)にある「スタートボタン」をクリックすると、メニューが開きます。
その中にある検索バーが、今回紹介する「スタートメニュー検索」です。
この検索バーは、ただの検索窓ではありません。
実は、パソコンの中にあるさまざまなものを一度に探せる、とても優秀なツールなんです。
検索できるもの一覧
スタートメニュー検索では、次のようなものを探すことができます:
- インストールされているアプリ(Word、Excel、Chrome など)
- ファイル(文書、写真、音楽ファイルなど)
- システムの設定項目(コントロールパネル、デバイス設定など)
- インターネットの検索結果(Bing検索と連携)
実際の使用例
例えば、プリンターの設定を変えたいとき:
- スタートメニューを開く
- 「プリンター」と入力
- 「プリンターとスキャナーの設定」が表示される
- クリックするだけで設定画面が開く
これまでなら「設定を開いて、デバイスを探して…」と何回もクリックが必要でしたが、検索を使えば一発でたどり着けます。
効率がアップする!検索機能の使い方とコツ

基本的な使い方がわかったところで、もっと効率的に使うためのコツをご紹介します。
コツ1:完全な名前を覚えなくてもOK
アプリやファイルの正確な名前がわからなくても大丈夫です。
部分的なキーワードでも検索できます。
例:
- 「word」と入力 → Microsoft Word が見つかる
- 「exce」と入力 → Microsoft Excel が見つかる
- 「コン」と入力 → コントロールパネルが見つかる
コツ2:キーボードショートカットを活用
マウスでスタートボタンをクリックする必要はありません。
キーボードの「Windowsキー」を押すだけで、すぐに検索が始められます。
手順:
- Windowsキーを押す
- そのまま探したいものを入力
- 候補が表示されたら、矢印キーで選んでEnterキーを押す
この方法なら、マウスを触らずにキーボードだけで操作完了です。
コツ3:ファイルの種類で絞り込む
特定の種類のファイルだけを探したいときは、拡張子を使った検索が便利です。
例:
- 「.pdf」→ PDFファイルだけを表示
- 「.jpg」→ 写真ファイルだけを表示
- 「請求書 .xlsx」→ 請求書に関するExcelファイルだけを表示
コツ4:日付を組み合わせた検索
ファイル名に日付を入れて保存している場合は、その日付で検索することもできます。
例:
- 「2024 会議資料」
- 「202312 売上データ」
まとめ:これらのコツを覚えておけば、探し物に費やす時間が大幅に短縮されます。
でも、時々「あれ?いつもなら出てくるのに…」ということもありますよね。
そんなときの対処法を次で説明します。
検索でうまく出てこないときの対処法

検索機能はとても便利ですが、時々思うような結果が表示されないことがあります。
そんなときは、以下の方法を試してみてください。
対処法1:インデックスの再構築
Windowsは検索を速くするために、パソコン内のファイル情報を「インデックス」として記録しています。
このインデックスが古くなると、検索結果が正しく表示されません。
インデックスを再構築する手順:
- スタートメニューで「インデックス」と検索
- 「インデックスのオプション」をクリック
- 「詳細設定」ボタンをクリック
- 「再構築」ボタンをクリック
この作業は時間がかかる場合がありますが、検索の精度がかなり改善されます。
対処法2:検索対象フォルダを追加
デフォルトでは、すべてのフォルダが検索対象になっているわけではありません。
特にDドライブやEドライブにファイルを保存している場合は、検索対象に追加する必要があります。
検索対象を追加する手順:
- 「インデックスのオプション」を開く(上記手順の1〜2)
- 「変更」ボタンをクリック
- 検索対象にしたいフォルダにチェックを入れる
- 「OK」をクリック
対処法3:入力方法を変えてみる
日本語と英語が混在していると、うまく検索できないことがあります。
試してみる方法:
- 日本語で「ワード」と入力してみる
- 英語で「Word」と入力してみる
- カタカナで「エクセル」と入力してみる
対処法4:Windows検索サービスの再起動
それでもうまくいかない場合は、検索機能そのものを再起動してみましょう。
手順:
- Ctrl + Shift + Escキーを押してタスクマネージャーを開く
- 「サービス」タブをクリック
- 「Windows Search」を見つけて右クリック
- 「再開」をクリック
実際の例:
Dドライブに保存している昔の写真が検索に出てこない場合、Dドライブを検索対象に追加すると見つかるようになります。
知って得する!検索機能の裏技

基本的な使い方をマスターしたら、今度はちょっと上級者向けの裏技を試してみましょう。
これらを知っているだけで、周りの人から「パソコン詳しいね!」と言われるかもしれません。
裏技1:計算機として使う
検索バーに計算式を入力すると、電卓を開かなくても計算結果が表示されます。
例:
- 「100+200」→ 300
- 「15*8」→ 120
- 「1000/4」→ 250
仕事中にちょっとした計算をしたいとき、とても便利です。
裏技2:天気予報を調べる
「今日の天気」や「明日の天気」と入力すると、現在地の天気予報が表示されます。
例:
- 「今日の天気」
- 「東京 天気」
- 「明日の天気」
ただし、この機能を使うにはインターネット接続とBing検索が有効になっている必要があります。
裏技3:単位変換
長さ、重さ、温度などの単位変換も検索バーでできます。
例:
- 「1メートル フィート」→ 1メートル = 3.28084フィート
- 「100円 ドル」→ 現在の為替レートで変換
- 「25度 華氏」→ 25℃ = 77°F
裏技4:翻訳機能
英語を日本語に、日本語を英語に翻訳することもできます。
例:
- 「Hello 翻訳」→ こんにちは
- 「ありがとう translate」→ Thank you
裏技5:アプリのアンインストール
検索でアプリを見つけた後、右クリックすると「アンインストール」の選択肢が表示されます。
コントロールパネルを開く必要がありません。
まとめ:検索機能でパソコン作業を効率化しよう
Windowsのスタートメニュー検索は、単なる「アプリを探すツール」ではありません。
パソコンでの作業全体を効率化してくれる、とても優秀なアシスタントなんです。
この記事で学んだこと
- 基本機能:アプリ、ファイル、設定、Web検索が一度にできる
- 効率的な使い方:部分検索、ショートカットキー、拡張子検索
- トラブル対処法:インデックス再構築、検索対象追加
- 便利な裏技:計算、天気、翻訳、単位変換
今日から始められること
- Windowsキーを押して、いつものアプリを検索で起動してみる
- ファイルを探すとき、フォルダを開く前に検索を試してみる
- 設定を変更したいとき、まず検索で探してみる
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