スマホの主回線と副回線の切り替え方法|デュアルSIMの使い方を完全解説

ライフハック

「スマホで2つの電話番号を使いたい」「仕事とプライベートで回線を分けたい」「海外旅行でも日本の番号を残したい」…。そんなとき便利なのが、デュアルSIM機能です。

デュアルSIMとは、1台のスマホで2つのSIMカード(回線)を同時に使える機能のこと。主回線と副回線を切り替えることで、1台のスマホで2台分の使い方ができます。

この記事では、主回線と副回線の切り替え方法を、iPhoneとAndroid別にわかりやすく解説します。

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  1. デュアルSIMとは
    1. デュアルSIMでできること
  2. デュアルSIMの種類
    1. SIMの形態による分類
    2. 機能による分類
  3. 主回線と副回線の違い
    1. 主回線(デフォルト回線)
    2. 副回線(セカンダリ回線)
  4. 【iPhone】主回線と副回線の切り替え方法
    1. 設定できる項目
    2. 音声回線(電話・SMS)を切り替える方法
    3. モバイルデータ通信を切り替える方法
    4. 回線ごとにオン/オフを切り替える方法
    5. 電話発信時に回線を選ぶ方法
    6. 回線の名称を変更する方法
  5. 【Android】主回線と副回線の切り替え方法
    1. 設定できる項目
    2. 基本的な切り替え方法
    3. Google Pixelの場合
    4. Samsung Galaxyの場合
    5. Xperiaの場合
    6. 便利なアプリ:SIM切り替えツール
  6. デュアルSIMのメリット
    1. メリット1:スマホ2台持ちが不要
    2. メリット2:通信費を大幅に節約できる
    3. メリット3:海外旅行が便利
    4. メリット4:通信障害への備え
    5. メリット5:仕事とプライベートを分けられる
  7. デュアルSIMのデメリット
    1. デメリット1:バッテリー消費が増える
    2. デメリット2:通話中はデータ通信できない場合がある
    3. デメリット3:設定がやや複雑
    4. デメリット4:対応機種が限られる
    5. デメリット5:データ通信は1つのSIMのみ
  8. おすすめのデュアルSIM組み合わせ
    1. 組み合わせ1:楽天モバイル × LINEMO
    2. 組み合わせ2:ahamo × IIJmio
    3. 組み合わせ3:大手キャリア × 格安SIM
    4. 組み合わせ4:海外旅行用
  9. よくある質問(FAQ)
    1. Q1. デュアルSIMを使うのに追加料金はかかる?
    2. Q2. 主回線と副回線、どちらをメインにすべき?
    3. Q3. 電話がかかってきたとき、どちらの回線か分かる?
    4. Q4. LINEはどちらの電話番号で認証できる?
    5. Q5. eSIMと物理SIMはどちらがおすすめ?
    6. Q6. 古いiPhoneでもデュアルSIMは使える?
    7. Q7. 副回線を一時的にオフにできる?
    8. Q8. 通信速度は遅くなる?
  10. まとめ

デュアルSIMとは

デュアルSIMとは、1台のスマホに2枚のSIMカード(または2つの回線情報)を設定して、2つの電話番号や通信プランを同時に使える機能です。

デュアルSIMでできること

基本的な機能:

  • 2つの電話番号で着信を受けられる
  • 発信するときに回線を選べる
  • データ通信に使う回線を選べる
  • SMSをどちらの回線で送るか選べる

具体的な使い方の例:

  • 仕事用とプライベート用で番号を分ける
  • 大手キャリアと格安SIMを併用して料金を節約
  • 海外旅行中も日本の番号を維持したまま現地SIMを使う
  • 通話は大手キャリア、データ通信は格安SIMという使い分け
  • 通信障害に備えて異なるキャリアの回線を用意

デュアルSIMの種類

SIMの形態による分類

物理SIM(nanoSIM):

  • カード型のSIMカード
  • スマホのスロットに差し込んで使う
  • キャリア変更時にSIMカードを交換する必要がある

eSIM(イーシム):

  • スマホ本体に内蔵された電子的なSIM
  • QRコードを読み取るだけで開通できる
  • 物理的なカードの差し替えが不要

デュアルSIMの組み合わせパターン:

  1. 物理SIM × 物理SIM(2枚のnanoSIMスロット)
  2. 物理SIM × eSIM(最も一般的)
  3. eSIM × eSIM(iPhone 13以降、一部Android)

機能による分類

1. DSSS(デュアルSIMシングルスタンバイ)

  • 古い方式
  • 2枚のSIMのうち1枚しか有効にできない
  • 現在はほとんど使われていない

2. DSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)

  • 現在の主流
  • 2枚のSIMが両方とも待ち受け状態
  • どちらの番号にも着信できる
  • 制限:データ通信は1つのSIMでのみ可能
  • 通話中は、もう一方のSIMでデータ通信ができない

3. DSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)

  • DSDSの進化版
  • 両方のSIMで4G/VoLTE通話が可能
  • 高音質通話に対応

4. DSDA(デュアルSIMデュアルアクティブ)

  • 最高性能
  • 2つのSIMで同時に通話とデータ通信が可能
  • 対応機種が少ない

主回線と副回線の違い

主回線(デフォルト回線)

主回線として設定した回線は、以下のデフォルト動作に使われます。

主回線の役割:

  • 優先的にデータ通信に使われる
  • デフォルトで発信に使われる
  • iMessageやFaceTimeで使われる(iPhone)
  • SMSのデフォルト送信に使われる

副回線(セカンダリ回線)

副回線は、主回線を補完する役割を果たします。

副回線の役割:

  • 着信は受けられる
  • 手動で選択すれば発信にも使える
  • 主回線が圏外のときの予備回線
  • 海外旅行時の現地SIMとして利用

重要なポイント:
どちらを「主」「副」にするかは自由に設定できます。また、用途によって切り替えることも可能です。

【iPhone】主回線と副回線の切り替え方法

設定できる項目

iPhoneでは、以下の3つをそれぞれ別の回線に設定できます。

  1. デフォルトの音声回線(電話とSMS)
  2. モバイルデータ通信(インターネット)
  3. iMessageとFaceTime

音声回線(電話・SMS)を切り替える方法

手順:

  1. 設定アプリを開く
  2. 「モバイル通信」をタップ
  3. 「デフォルトの音声回線」をタップ
  4. 使いたい回線(主回線または副回線)を選択

これで、電話の発信とSMSの送信に使われる回線が変更されます。

モバイルデータ通信を切り替える方法

手順:

  1. 設定アプリを開く
  2. 「モバイル通信」をタップ
  3. 「モバイルデータ通信」をタップ
  4. 使いたい回線を選択

便利な設定:モバイルデータ通信の切り替えを許可

  • 設定→モバイル通信→モバイルデータ通信の切り替えを許可
  • オンにすると、主回線が圏外のときに自動で副回線に切り替わる

回線ごとにオン/オフを切り替える方法

一時的にどちらかの回線を無効にしたい場合:

手順:

  1. 設定アプリを開く
  2. 「モバイル通信」をタップ
  3. 無効にしたい回線をタップ
  4. 「この回線をオンにする」をオフにする

電話発信時に回線を選ぶ方法

通常の発信:
設定した「デフォルトの音声回線」で発信されます。

発信時に手動で選択:

  1. 電話アプリで番号を入力
  2. 発信ボタンの下に表示される「主回線」または「副回線」をタップして選択
  3. 発信する

連絡先ごとに優先回線を設定:

  1. 連絡先アプリを開く
  2. 該当する連絡先を選択
  3. 「優先回線」を設定

回線の名称を変更する方法

「主回線」「副回線」という名前をわかりやすく変更できます。

手順:

  1. 設定アプリを開く
  2. 「モバイル通信」をタップ
  3. 変更したい回線をタップ
  4. 「モバイル通信プランの名称」をタップ
  5. 「カスタム名称」で好きな名前に変更(例:仕事、プライベート、楽天など)

【Android】主回線と副回線の切り替え方法

Androidは機種によって操作方法が異なりますが、基本的な流れは共通しています。

設定できる項目

  1. デフォルトの通話回線
  2. デフォルトのSMS回線
  3. モバイルデータ通信の回線

基本的な切り替え方法

手順:

  1. 設定アプリを開く
  2. 「ネットワークとインターネット」をタップ
  3. 「SIM」または「デュアルSIM」をタップ
  4. 切り替えたい項目(通話、SMS、モバイルデータ)を選択
  5. 使いたいSIMを選択

Google Pixelの場合

モバイルデータ通信の切り替え:

  1. 設定→ネットワークとインターネット
  2. 「SIM」をタップ
  3. 使いたいSIMをタップ
  4. 「モバイルデータ」をオンにする

デフォルトの通話回線:

  1. 設定→ネットワークとインターネット
  2. 「SIM」をタップ
  3. 使いたいSIMをタップ
  4. 「通話」をオンにする

Samsung Galaxyの場合

手順:

  1. 設定→接続
  2. 「SIMカードマネージャー」をタップ
  3. 「通話」「SMS」「モバイルデータ」それぞれで優先SIMを選択

クイック設定パネルから切り替え:
一部の機種では、通知パネルから「SIM切り替え」のトグルを追加できます。

Xperiaの場合

手順:

  1. 設定→ネットワークとインターネット
  2. 「モバイルネットワーク」をタップ
  3. 「詳細設定」をタップ
  4. 各項目(通話、SMS、モバイルデータ)で優先SIMを選択

便利なアプリ:SIM切り替えツール

mineoアプリ:

  • mineo契約者なら、アプリから簡単にSIM切り替えができる
  • ウィジェットにも対応

SIM Switch Quick Settings:

  • Android 13以降で便利なサードパーティアプリ
  • クイック設定パネルからワンタップで切り替え可能

デュアルSIMのメリット

メリット1:スマホ2台持ちが不要

従来の問題:

  • 仕事用とプライベート用で2台持ち
  • バッグが重い、充電が2倍必要

デュアルSIMの解決策:

  • 1台で2つの番号を管理
  • 荷物が減る、充電も1回で済む

メリット2:通信費を大幅に節約できる

おすすめの組み合わせ例:

パターン1:通話 × データ通信

  • 主回線:大手キャリア(通話かけ放題プラン)
  • 副回線:格安SIM(データ専用プラン)
  • 節約額:月2,000〜3,000円

パターン2:大容量 × 小容量

  • 主回線:楽天モバイル(データ無制限)
  • 副回線:LINEMO(3GB・月990円)
  • 節約額:大手キャリア単独より月4,000円以上

メリット3:海外旅行が便利

使い方:

  • 主回線:日本のキャリア(通話とSMS用に維持)
  • 副回線:現地のeSIM(データ通信用)

メリット:

  • 日本からの着信を受けられる
  • 現地の格安データプランが使える
  • SIMカードの差し替え不要

メリット4:通信障害への備え

2022年7月のKDDI通信障害の教訓:

  • 1つのキャリアに依存するリスク

デュアルSIMでの対策:

  • 主回線:docomo系
  • 副回線:au系またはSoftBank系
  • どちらかが使えれば連絡可能

メリット5:仕事とプライベートを分けられる

活用例:

  • 主回線:会社支給の番号
  • 副回線:個人の番号
  • 連絡先ごとに優先回線を設定して使い分け

デュアルSIMのデメリット

デメリット1:バッテリー消費が増える

理由:
2つの回線を同時に待ち受けるため、通常より電力を消費します。

対策:

  • 使わない回線は一時的にオフにする
  • モバイルバッテリーを携帯する

デメリット2:通話中はデータ通信できない場合がある

DSDS方式の制限:

  • 主回線で通話中、副回線でデータ通信ができない
  • 逆も同様

対処法:

  • LINE通話などデータ通信を使った通話なら問題なし
  • 同じ回線で通話とデータ通信を使えばOK

デメリット3:設定がやや複雑

初心者には難しい点:

  • APN設定が必要な場合がある
  • どの回線で何をするか管理が必要
  • 間違った回線で発信してしまうことも

対策:

  • 回線に分かりやすい名前をつける
  • 連絡先ごとに優先回線を設定する

デメリット4:対応機種が限られる

確認が必要:

  • すべてのスマホがデュアルSIMに対応しているわけではない
  • 特に古い機種は非対応

デメリット5:データ通信は1つのSIMのみ

制限:

  • 同時に2つのSIMでデータ通信はできない
  • どちらか1つを選択する必要がある

おすすめのデュアルSIM組み合わせ

組み合わせ1:楽天モバイル × LINEMO

主回線:楽天モバイル

  • データ無制限(月3,278円)
  • 通話かけ放題(Rakuten Link使用)
  • 楽天ポイントが貯まる

副回線:LINEMO

  • ミニプラン3GB(月990円)
  • ソフトバンク回線で安定
  • 通信障害時の予備

合計:月4,268円
向いている人:データ通信をたくさん使う人、楽天経済圏の人

組み合わせ2:ahamo × IIJmio

主回線:ahamo

  • 20GB(月2,970円)
  • 5分かけ放題込み
  • ドコモ回線で高品質

副回線:IIJmio

  • 2GB(月850円)
  • au回線で冗長性確保
  • データ通信の予備

合計:月3,820円
向いている人:通話もデータも平均的に使う人

組み合わせ3:大手キャリア × 格安SIM

主回線:docomo/au/SoftBank

  • 家族割適用プラン
  • キャリアメールを維持
  • 高品質な通話

副回線:mineo/IIJmio

  • データ専用プラン
  • データ通信のみ格安SIMで

向いている人:キャリアメールや家族割を維持したい人

組み合わせ4:海外旅行用

主回線:日本のキャリア

  • 通話とSMS受信用
  • 最小限のプランに変更

副回線:現地eSIM(Airalo、Holaflyなど)

  • 現地データ通信専用
  • 到着前にアプリで購入・設定

向いている人:頻繁に海外に行く人

よくある質問(FAQ)

Q1. デュアルSIMを使うのに追加料金はかかる?

A. スマホの機能としては無料です。ただし、2つのSIMカード(回線)をそれぞれ契約する必要があるため、その契約料金はかかります。

Q2. 主回線と副回線、どちらをメインにすべき?

A. 使い方次第です。データ通信をよく使う回線を主回線にすると便利ですが、いつでも切り替えられるので状況に応じて変更できます。

Q3. 電話がかかってきたとき、どちらの回線か分かる?

A. はい、分かります。着信画面に「主回線」「副回線」(または設定した名称)が表示されます。

Q4. LINEはどちらの電話番号で認証できる?

A. LINEは1つのアカウントで1つの電話番号のみ認証できます。どちらの番号でも認証可能ですが、認証後に番号を変更すると、前の認証が無効になります。

Q5. eSIMと物理SIMはどちらがおすすめ?

A. 海外旅行が多い人はeSIMが便利です。QRコードを読み取るだけで開通でき、帰国後も簡単に元に戻せます。国内のみ使用なら物理SIMでも問題ありません。

Q6. 古いiPhoneでもデュアルSIMは使える?

A. iPhone XS、XS Max、XR以降でデュアルSIM(物理SIM + eSIM)が使えます。それより古い機種は非対応です。

Q7. 副回線を一時的にオフにできる?

A. はい、できます。設定から簡単にオン/オフを切り替えられます。使わないときはオフにしてバッテリーを節約できます。

Q8. 通信速度は遅くなる?

A. いいえ、デュアルSIMだからといって通信速度が遅くなることはありません。各SIMの契約プランの速度がそのまま出ます。

まとめ

デュアルSIMを使えば、1台のスマホで2つの電話番号や通信プランを使い分けられるので、料金の節約や利便性の向上が期待できます。

主回線と副回線の切り替え方法:

iPhone:

  1. 設定→モバイル通信
  2. デフォルトの音声回線またはモバイルデータ通信を選択
  3. 使いたい回線を選ぶ

Android:

  1. 設定→ネットワークとインターネット→SIM
  2. 通話、SMS、モバイルデータそれぞれで回線を選択

デュアルSIMのメリット:

  • スマホ2台持ちが不要になる
  • 通信費を大幅に節約できる(月2,000〜4,000円)
  • 海外旅行が便利(SIM差し替え不要)
  • 通信障害への備えになる
  • 仕事とプライベートを分けられる

注意点:

  • バッテリー消費が増える
  • 通話中はデータ通信できない場合がある(DSDS方式)
  • 設定がやや複雑
  • データ通信は1つのSIMのみ

おすすめの組み合わせ:

  • 楽天モバイル × LINEMO(データ使い放題+予備回線)
  • ahamo × IIJmio(バランス型)
  • 大手キャリア × 格安SIM(キャリアメール維持)

デュアルSIMは、使いこなせば非常に便利な機能です。自分の使い方に合った組み合わせを見つけて、快適なスマホライフを送りましょう!

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