スマートフォンが勝手に電源が落ちたり、突然シャットダウンしたりする経験をしたことはありませんか。
重要な電話中や作業中に突然電源が切れると、とても困りますよね。
この問題は、バッテリーの劣化、ソフトウェアの不具合、温度環境など、さまざまな原因で発生します。
この記事では、スマートフォンが勝手にシャットダウンする主な原因と、自分でできる対処法を詳しく解説します。
スマホが勝手にシャットダウンする主な原因

スマートフォンが勝手に電源が落ちる原因は複数あります。
まずは、どのような原因が考えられるのか確認しましょう。
バッテリーの劣化
スマートフォンが勝手にシャットダウンする最も一般的な原因は、バッテリーの劣化です。
スマートフォンに使用されているリチウムイオン電池は消耗品であり、使用するほど性能が低下します。
バッテリーが劣化すると、充電できる電力量が減少するだけでなく、瞬間的に大きな電力を供給する能力も低下します。
その結果、システムが必要とする電力を供給できなくなり、スマートフォンは自動的にシャットダウンします。
特にバッテリー残量が50%や30%など、まだ十分にあるように見える状態で電源が落ちる場合は、バッテリー劣化の可能性が高いです。
また、バッテリーの減りが異常に早い、本体が熱を持ちやすい、といった症状もバッテリー劣化のサインです。
一般的に、スマートフォンを2年以上使用している場合は、バッテリーの劣化が進んでいる可能性があります。
特にゲームアプリや動画を長時間視聴する使い方をしている場合は、劣化が早く進みます。
温度環境の問題
スマートフォンは温度に敏感な精密機器です。
極端に高温または低温の環境では、保護機能が働いて自動的にシャットダウンすることがあります。
Appleによると、iPhoneの動作環境温度は0℃〜35℃が推奨されています。
0℃未満の極端な低温環境では、バッテリーの性能が一時的に低下し、電源が切れることがあります。
特に冬の屋外でスマートフォンを使用していると、バッテリー残量が十分あるにもかかわらず突然電源が落ちることがあります。
これは寒さによる一時的な現象であり、温かい場所に移動すれば通常は回復します。
逆に高温環境でも問題が発生します。
スマートフォンが高温になると、内部の電子部品を保護するために「高温注意」という警告が表示され、機能が制限されたり、自動的にシャットダウンすることがあります。
夏場の車内に放置したり、直射日光下で長時間使用したりすると、熱暴走によるシャットダウンが起こりやすくなります。
また、高負荷のゲームアプリを長時間プレイすると、本体が発熱してシャットダウンすることがあります。
ソフトウェアの不具合
OSのバグやアプリの不具合も、スマートフォンが勝手にシャットダウンする原因となります。
特にOSのアップデート直後に問題が発生しやすい傾向があります。
iOSやAndroidのアップデートには、新機能の追加だけでなく、バグの修正も含まれています。
しかし、新しいバージョンに新たなバグが含まれている場合もあり、それが原因でシャットダウンが発生することがあります。
また、特定のアプリがOSと互換性がない場合、システムが不安定になってシャットダウンすることがあります。
新しくインストールしたアプリを使用中にシャットダウンが頻発する場合は、そのアプリが原因の可能性があります。
メモリ不足・ストレージの圧迫
スマートフォンのメモリやストレージが不足すると、動作が不安定になり、シャットダウンすることがあります。
多くのアプリを同時に起動したり、ストレージ容量がいっぱいになったりすると、この問題が発生します。
バックグラウンドで多数のアプリが動作している状態では、メモリが圧迫されます。
その結果、システムが正常に動作できなくなり、電源が落ちることがあります。
また、ストレージ容量が不足していると、システムが必要とする一時ファイルを作成できず、動作が不安定になります。
キャッシュデータや不要な写真・動画が大量に保存されている場合は、整理が必要です。
SIMカードの接触不良
SIMカードの読み込みに問題が発生すると、スマートフォンが自動的に再起動するようプログラムされている機種があります。
SIMカードの情報が読み込めないまま通話やデータ通信を行えないようにするための仕組みです。
SIMカードに汚れが付着していたり、SIMカードスロットに問題があったりすると、接触不良が発生します。
また、SIMカードが変形している場合も、読み込みエラーの原因となります。
この問題が原因の場合、「ロゴループ」や「リンゴループ」と呼ばれる、再起動を繰り返す状態に陥ることがあります。
一度電源が落ちても、すぐに起動して再びシャットダウンする、という無限ループです。
ハードウェアの故障
スマートフォン本体のハードウェアが故障している場合も、勝手にシャットダウンすることがあります。
特に、水没や落下などの物理的ダメージを受けた後に症状が現れることが多いです。
水没の場合、直後は問題なく動作していても、後日になって電源が入らなくなったり、頻繁にシャットダウンするようになったりすることがあります。
内部で腐食が進行し、基板や電源回路にダメージが生じるためです。
また、電源ボタンが故障して勝手に押されている状態になっていたり、基板の一部が破損していたりすることもあります。
ケースやアクセサリーが電源ボタンを圧迫している場合も、意図しないシャットダウンの原因となります。
ウイルス・マルウェアの感染
悪意のあるアプリやマルウェアに感染すると、スマートフォンが不安定になり、シャットダウンを繰り返すことがあります。
特にAndroidスマートフォンは、オープンソースの構造上、ウイルスに感染するリスクがあります。
公式のアプリストア以外からアプリをインストールした場合、マルウェアが含まれている可能性があります。
また、怪しいウェブサイトにアクセスしたり、不審なリンクをクリックしたりすることも感染の原因となります。
ウイルスやマルウェアは、バックグラウンドで過度な処理を実行し、システムに負荷をかけます。
その結果、スマートフォンが異常な動作をしたり、勝手にシャットダウンしたりすることがあります。
自分でできる基本的な対処法
スマートフォンが勝手にシャットダウンする場合、修理に出す前に自分でできる対処法があります。
以下の方法を順番に試してみてください。
スマートフォンを再起動する
まず最初に試すべきは、スマートフォンの再起動です。
一時的なソフトウェアの不具合であれば、再起動することで改善されることが多いです。
Androidスマートフォンの場合、電源ボタンを長押しして「再起動」を選択します。
iPhoneの場合は、電源を一度切ってから、再度電源を入れます。
再起動によって、バックグラウンドで動作していたアプリが終了し、メモリが解放されます。
また、一時的なシステムエラーもリセットされます。
バッテリー残量を確認する
バッテリー残量が十分にあるか確認しましょう。
表示上は残量があるように見えても、実際には電力が不足している場合があります。
充電器に接続して、しばらく充電してから再度使用してみてください。
正常に動作する場合は、バッテリーの劣化が原因の可能性が高いです。
iPhoneの場合、「設定」→「バッテリー」→「バッテリーの状態と充電」で、バッテリーの最大容量を確認できます。
最大容量が80%未満の場合は、バッテリー交換を検討する時期です。
Androidスマートフォンの場合、機種によってはバッテリー状態を確認できる機能があります。
「設定」→「バッテリー」などから確認してみてください。
本体を冷ます・温める
スマートフォンが熱を持っている場合は、涼しい場所に置いて自然に冷ましましょう。
充電ケーブルやケースなど、すべてのアクセサリーを外してから放熱します。
注意すべきは、急激に冷やさないことです。
冷蔵庫に入れたり、水に浸けたりすると、結露が発生して内部で腐食やショートを引き起こす可能性があります。
逆に、寒い場所で電源が落ちた場合は、ポケットや手で温めてから再度電源を入れてみてください。
室温に戻れば、通常は正常に動作するようになります。
不要なアプリを削除する
最近インストールしたアプリが原因でシャットダウンが起こっている可能性があります。
特に、シャットダウンが発生し始めた時期にインストールしたアプリを確認してみましょう。
怪しいアプリがあれば、一度アンインストールして様子を見てください。
Androidの場合は「設定」→「アプリ」から削除したいアプリを選択してアンインストールします。
iPhoneの場合は、ホーム画面でアプリアイコンを長押しし、左上に表示される「×」をタップして削除します。
または、「設定」→「一般」→「iPhoneストレージ」から削除することもできます。
ストレージとキャッシュを削除する
ストレージ容量が不足している場合は、不要なファイルを削除しましょう。
特に、写真や動画、使っていないアプリは容量を圧迫します。
Androidの場合、「設定」→「ストレージ」→「キャッシュデータ」から、キャッシュを削除できます。
キャッシュは、アプリが一時的に保存するデータで、削除しても問題ありません。
iPhoneの場合、Safariなどのブラウザアプリのキャッシュを削除できます。
「設定」→「Safari」→「履歴とWebサイトデータを消去」で削除します。
また、不要な写真や動画をクラウドストレージに移動したり、削除したりすることで、空き容量を確保できます。
定期的にストレージを整理する習慣をつけましょう。
OSとアプリをアップデートする
OSやアプリが最新版になっているか確認しましょう。
アップデートには、バグ修正やセキュリティ強化が含まれていることが多いです。
Androidの場合、「設定」→「システム」→「システムアップデート」でOSのアップデートを確認できます。
アプリのアップデートは、Google Playストアから確認できます。
iPhoneの場合、「設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」でOSのアップデートを確認します。
アプリのアップデートは、App Storeの「アップデート」タブから確認できます。
ただし、OSアップデート直後に問題が発生した場合は、アップデートが原因の可能性もあります。
その場合は、次のアップデートで修正されるまで待つか、専門家に相談してください。
セーフモードで起動する
セーフモードで起動すると、工場出荷時にインストールされていたアプリのみが動作します。
これにより、ダウンロードしたアプリが原因かどうかを確認できます。
Androidの場合、電源ボタンを長押しして「電源を切る」を長押しすると、セーフモードで再起動できます。
機種によって操作方法が異なる場合があるので、メーカーのサポートページを確認してください。
セーフモードで問題が発生しなければ、ダウンロードしたアプリのいずれかが原因です。
最近インストールしたアプリを一つずつ削除し、問題が解消されるか確認しましょう。
iPhoneにはセーフモードはありませんが、すべてのアプリを終了してから再起動することで、同様の効果が得られます。
SIMカードを挿し直す
SIMカードの接触不良が疑われる場合は、SIMカードを一度取り出して挿し直してみましょう。
電源を切った状態で、SIMカードトレイを取り出します。
SIMカードに汚れや指紋が付いていないか確認し、柔らかい布で軽く拭きます。
また、SIMカードが変形していないか、欠けていないかも確認してください。
問題がなければ、SIMカードをトレイに戻し、しっかりと挿入します。
電源を入れて、正常に動作するか確認してください。
強制再起動を試す
通常の再起動でも改善しない場合は、強制再起動を試してみましょう。
強制再起動は、画面が固まって操作できない場合にも有効です。
iPhoneの強制再起動方法:
- iPhone 8以降:音量上げるボタンを押してすぐ離す→音量下げるボタンを押してすぐ離す→サイドボタンをAppleロゴが表示されるまで長押し
- iPhone 7シリーズ:電源ボタンと音量下げるボタンを同時に長押し
- iPhone 6以前:電源ボタンとホームボタンを同時に長押し
Androidの強制再起動方法:
Androidスマートフォンの場合、機種によって方法が異なります。
一般的には、電源ボタンと音量上げるボタンを同時に10秒程度長押しします。
Xperiaの場合、スマートフォンが振動するまで音量上げるボタンと電源ボタンを長押しします。
詳しい方法は、メーカーのサポートページで確認してください。
応用的な対処法
基本的な対処法で改善しない場合は、以下のより高度な方法を試してみてください。
ただし、これらの方法はデータが消える可能性があるため、事前にバックアップを取ることをおすすめします。
初期化(ファクトリーリセット)
すべての対処法を試しても改善しない場合は、スマートフォンを初期化することを検討しましょう。
初期化すると、購入時の状態に戻り、すべてのデータが削除されます。
初期化前の注意事項:
- 必ず重要なデータをバックアップする
- Googleアカウント、Apple IDのパスワードを確認しておく
- 初期化後は再設定が必要
Androidの初期化方法:
「設定」→「システム」→「リセットオプション」→「すべてのデータを消去(出荷時リセット)」を選択します。
機種によって手順が異なる場合があります。
iPhoneの初期化方法:
「設定」→「一般」→「転送またはiPhoneをリセット」→「すべてのコンテンツと設定を消去」を選択します。
パスコードの入力が求められます。
初期化が完了したら、最低限のアプリのみをインストールして様子を見てください。
問題が解消されれば、ソフトウェアの不具合が原因だったと判断できます。
バッテリーの交換
バッテリーの劣化が原因と判断された場合は、バッテリー交換を検討しましょう。
バッテリーは消耗品であり、いずれは交換が必要になります。
iPhoneの場合、Appleストアや正規サービスプロバイダでバッテリー交換ができます。
保証期間内であれば、無料または割引価格で交換できる場合があります。
Androidスマートフォンの場合、メーカーの正規サービスセンターや、信頼できる修理店でバッテリー交換ができます。
機種によっては、ユーザー自身でバッテリーを交換できるものもあります。
ただし、非正規の修理店でバッテリー交換を行うと、メーカー保証が無効になる場合があります。
修理に出す前に、保証内容を確認してください。
専門家に相談する
すべての対処法を試しても改善しない場合は、専門家に相談することをおすすめします。
ハードウェアの故障が原因の場合、自分では修理できません。
メーカーの公式サポート、正規サービスプロバイダ、信頼できる修理店などに相談してください。
症状を詳しく説明し、いつから問題が発生したか、どのような対処を試したかを伝えましょう。
修理費用が高額になる場合は、機種変更を検討するのも一つの選択肢です。
特に、購入から3年以上経過している場合は、新しい機種に買い替えた方が経済的な場合もあります。
シャットダウンを防ぐための予防策

スマートフォンが勝手にシャットダウンする問題を予防するために、日頃から以下の点に注意しましょう。
適切な温度管理
スマートフォンを極端な温度環境にさらさないように注意しましょう。
夏場の車内に放置したり、冬場に長時間屋外で使用したりするのは避けてください。
また、充電中は本体が発熱しやすいため、通気性の良い場所で充電しましょう。
ケースに入れたまま充電すると、熱がこもって本体温度が上昇します。
バッテリーの適切な使用
バッテリーの寿命を延ばすために、適切な充電方法を心がけましょう。
バッテリー残量が0%になるまで使い切ったり、100%の状態で充電し続けたりするのは、バッテリーに負担をかけます。
理想的なバッテリー残量は、20%〜80%の範囲です。
また、就寝時に一晩中充電し続けるのも、バッテリーの劣化を早める原因となります。
最近のスマートフォンには、バッテリー保護機能が搭載されているものもあります。
iPhoneの「最適化されたバッテリー充電」機能などを活用しましょう。
定期的なメンテナンス
定期的にスマートフォンのメンテナンスを行いましょう。
不要なアプリを削除し、キャッシュをクリアし、ストレージの空き容量を確保します。
また、OSやアプリは常に最新版に保つことで、バグやセキュリティの脆弱性を回避できます。
アップデートの通知が来たら、できるだけ早く適用しましょう。
バックグラウンドで動作するアプリも定期的に確認し、不要なものは無効化します。
バッテリー消費の多いアプリは、設定で制限をかけることもできます。
信頼できるアプリのみをインストール
公式のアプリストア以外からアプリをインストールしないようにしましょう。
非公式のアプリには、マルウェアが含まれている可能性があります。
アプリをインストールする際は、レビューや評価を確認し、信頼できる開発者のアプリを選びましょう。
また、アプリが要求する権限が妥当かどうかも確認してください。
不審なアプリに気づいたら、すぐにアンインストールしてください。
また、定期的にセキュリティソフトでスキャンすることもおすすめです。
物理的な保護
スマートフォンを落下や水没から守るために、保護ケースや画面保護フィルムを使用しましょう。
ただし、ケースによっては放熱を妨げるものもあるため、適切なものを選んでください。
また、電源ボタンや音量ボタンを不必要に圧迫しないケースを選びましょう。
ボタンが常に押されている状態になると、意図しないシャットダウンの原因となります。
まとめ
スマートフォンが勝手にシャットダウンする問題は、多くの場合、バッテリーの劣化、温度環境、ソフトウェアの不具合が原因です。
まずは、再起動、バッテリー確認、温度管理、アプリの削除など、自分でできる基本的な対処法を試してみましょう。
それでも改善しない場合は、セーフモードでの起動、初期化、バッテリー交換などの応用的な方法を検討してください。
すべての対処法を試しても解決しない場合は、専門家に相談することをおすすめします。
また、日頃から適切な温度管理、バッテリーの使用方法、定期的なメンテナンスを心がけることで、シャットダウンの問題を予防できます。
スマートフォンは精密機器であり、適切に扱うことで長く快適に使用できます。
この記事で紹介した方法を参考に、スマートフォンのシャットダウン問題を解決してください。

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