「取引先とのやり取りで個人LINEを教えるのは抵抗がある…」 「グループLINEが多すぎて、重要な連絡を見逃してしまった」 「退職者がグループに残っていて、情報管理が心配」 「既読スルーって思われたくないけど、すぐ返信できない」
こんな悩み、ありませんか?
実は、これらの問題を解決するために作られたのが**LINE WORKS(ラインワークス)**なんです。
「仕事版LINE」と呼ばれることも多いこのツール。 でも、単なるLINEの仕事版じゃないんです。 ビジネスに必要な機能が満載で、しかもセキュリティも万全。
今回は、LINE WORKSについて、基本から活用方法まで徹底的に解説します!
LINE WORKSとは?30秒でわかる基本概要

一言で説明すると…
LINE WORKSは、LINEの使いやすさはそのままに、ビジネスに必要な機能とセキュリティを追加した法人向けコミュニケーションツールです。
開発元と信頼性
- 開発元:ワークスモバイルジャパン株式会社
- 親会社:LINE株式会社と韓国NAVERの合弁
- 利用企業数:35万社以上(2024年時点)
- 導入実績:大企業から個人事業主まで幅広く利用
つまり、LINEを作った会社が、仕事用に本気で作ったツールということですね。
こんな組織が使っています
- 中小企業:社内連絡の効率化
- 医療機関:院内連携、シフト管理
- 建設業:現場との連絡、写真共有
- 飲食店:スタッフ連絡、シフト調整
- 学習塾:講師間連絡、保護者対応
普通のLINEとLINE WORKS、何が違うの?
見た目はそっくり、中身は別物
項目 | 普通のLINE | LINE WORKS |
---|---|---|
料金 | 無料 | 無料〜有料プラン |
アカウント | 個人の電話番号 | 会社のメールアドレス |
管理者機能 | なし | あり(メンバー管理) |
データ保存 | 個人のスマホ | クラウドサーバー |
既読表示 | 全員に表示 | 既読者の確認可能 |
グループ上限 | 500人 | 無制限 |
ファイル共有 | 期限あり | 長期保存可能 |
カレンダー | なし | あり |
アンケート | なし | あり |
掲示板 | なし | あり |
最大の違いは「管理機能」
LINE WORKSの最大の特徴は、管理者が組織全体を管理できること。
管理者ができること
- メンバーの追加・削除
- 利用状況の確認
- セキュリティ設定
- ログの確認
- 退職者のデータ引き継ぎ
普通のLINEだと、退職者がグループに残り続ける問題がありますが、LINE WORKSなら一括管理できるんです。
LINE WORKSの主要機能を徹底解説
1. トーク機能(チャット)
基本的な使い方はLINEと同じですが、ビジネス向け機能が追加されています。
便利な独自機能
- 既読者確認:誰が読んだか個別に確認
- 送信取消:送信後でも削除可能
- ノート固定:重要情報を上部に固定
- テンプレート:定型文を登録
- 翻訳機能:52言語に対応
- 音声/ビデオ通話:最大200人まで
実際の活用例
営業部グループで「本日の売上報告テンプレート」を作成
→ 毎日同じフォーマットで報告
→ データ集計が簡単に!
2. カレンダー機能
チーム全体のスケジュール管理が可能。
できること
- 個人/チームカレンダーの切り替え
- 会議室予約と連携
- リマインダー通知
- 定期予定の設定
- Googleカレンダーとの同期
便利な使い方
シフト勤務の職場で、全員のシフトを一目で確認。 「来週の月曜、誰が出勤?」がすぐ分かります。
3. ホーム(掲示板)機能
社内の情報共有に最適な掲示板です。
特徴
- 必読設定:重要な連絡を確実に伝達
- 既読確認:誰が読んだか把握
- コメント機能:双方向のやり取り
- テンプレート作成:報告書フォーマット
活用シーン
- 社内通達
- マニュアル共有
- 日報・週報
- お知らせ掲示
4. Drive(ファイル共有)
クラウドストレージとして活用。
容量と機能
- 基本容量:5GB〜1TB(プランによる)
- ファイル形式:制限なし
- 共有権限:細かく設定可能
- バージョン管理:過去の版も保存
5. メール機能
会社のメールアドレスと連携可能。
できること
- 社外メールの送受信
- 既存メールの移行
- 自動振り分け
- テンプレート作成
6. アンケート機能
社内アンケートが簡単に作成できます。
使用例
- 歓送迎会の日程調整
- 社内研修の感想収集
- 備品購入の希望調査
- 満足度調査
料金プラン:あなたの会社に最適なプランは?
4つのプランを比較
プラン | 月額料金(1人) | 容量 | 主な機能 | おすすめ |
---|---|---|---|---|
フリー | 0円 | 5GB | 基本機能のみ<br>100人まで | お試し・小規模 |
スタンダード | 450円 | 100GB | 音声/ビデオ通話<br>画面共有 | 一般企業 |
アドバンスト | 800円 | 1TB | Drive機能<br>メール連携 | データ活用企業 |
エンタープライズ | 要相談 | 要相談 | カスタマイズ<br>専用サポート | 大企業 |
無料プランでできること・できないこと
フリープランでもできる
- トーク(チャット)
- カレンダー
- アドレス帳
- 100人までのメンバー登録
フリープランの制限
- 音声/ビデオ通話:4人まで60分
- 共有ストレージ:5GBまで
- 過去トーク検索:1年前まで
- 管理機能:一部制限
結論:まずは無料で試して、必要に応じてアップグレードがおすすめ!
導入のメリット・デメリット
メリット:こんな効果が期待できる
1. コミュニケーション速度UP
- メールより5倍速いやり取り
- 既読確認で返信催促が不要
- グループ一斉連絡で時間短縮
2. 情報共有の効率化
- 重要連絡の見逃しゼロ
- 資料の一元管理
- 検索機能で過去の情報もすぐ見つかる
3. セキュリティ向上
- 個人LINEとの分離
- アクセス権限の細かい設定
- 監査ログで不正利用防止
4. 働き方改革の推進
- テレワーク対応
- ペーパーレス化
- 残業時間の削減
デメリット:導入前に知っておくべきこと
1. 導入コスト
- 有料プランの月額費用
- 初期設定の手間
- 社員教育の時間
2. 運用の課題
- 公私の境界があいまいに
- 通知が多すぎる可能性
- 既読プレッシャー
3. 技術的な制限
- インターネット環境必須
- スマホ/PCが必要
- アップデートへの対応
実際の活用事例:業種別の使い方
建設業:現場と事務所をつなぐ
Before(導入前)
- 現場からの連絡は電話のみ
- 写真はメールで送信(容量制限)
- 情報共有に時間がかかる
After(導入後)
- 現場写真をリアルタイム共有
- 図面をDriveで管理
- 安全確認を既読で把握
効果:報告時間が70%削減、ミスが半減
医療・介護:スタッフ間の連携強化
活用方法
- シフト変更をカレンダーで管理
- 患者情報を安全に共有(セキュリティ設定)
- 緊急連絡網として活用
効果:引き継ぎ時間が50%短縮
飲食・小売:アルバイトとの連絡
活用方法
- シフト希望をアンケート機能で収集
- マニュアルを掲示板で共有
- 売上速報をトークで共有
効果:シフト作成時間が80%削減
セキュリティは大丈夫?安全性を徹底検証

国際標準のセキュリティ認証
LINE WORKSは以下の認証を取得しています:
- ISO/IEC 27001(情報セキュリティ)
- ISO/IEC 27017(クラウドセキュリティ)
- ISO/IEC 27018(個人情報保護)
- SOC2/SOC3(内部統制)
具体的なセキュリティ機能
通信の暗号化
すべての通信が暗号化され、盗聴リスクを防止。
デバイス管理
- 端末認証
- リモートワイプ(遠隔データ削除)
- ログイン制限
アクセス制御
- IPアドレス制限
- 二段階認証
- パスワードポリシー設定
プライバシー保護
- 管理者でも個人トークは見られない
- 削除したメッセージは完全削除
- 外部への情報流出防止機能
導入方法:今すぐ始める3ステップ
ステップ1:アカウント開設(5分)
- LINE WORKS公式サイトにアクセス
- 「無料で試してみる」 をクリック
- 必要情報を入力:
- 会社名
- 管理者名
- メールアドレス
- パスワード
- メール認証を完了
ステップ2:初期設定(10分)
- 組織情報の設定
- 会社ロゴのアップロード
- 部署の作成
- メンバーの招待
- CSVで一括登録
- または招待リンクを送信
- 基本ルールの設定
- 利用時間の設定
- 通知ルール
- セキュリティポリシー
ステップ3:運用開始(即日)
- 最初のグループ作成
- 全社グループ
- 部署別グループ
- マニュアル共有
- 使い方ガイドを掲示板に投稿
- テスト運用
- まずは少人数で開始
- 徐々に展開
よくある質問(FAQ)
Q: 個人のLINEアカウントは必要ですか?
A: いいえ、不要です! LINE WORKSは完全に独立したサービスなので、LINEを使っていない人でも利用できます。 メールアドレスがあればOKです。
Q: 既存のLINEグループを移行できますか?
A: 残念ながら、直接の移行機能はありません。 ただし、メンバーを招待して新しくグループを作ることで、実質的な移行は可能です。 過去のトーク履歴は手動でコピーする必要があります。
Q: スマホを持っていない社員がいるのですが?
A: PC版があるので大丈夫です! Windows、Mac、さらにはブラウザ版もあるので、スマホがなくても利用できます。 ただし、外出先での利用には制限があります。
Q: プライベートの連絡と混ざりませんか?
A: 完全に分離されます! アプリも別々なので、仕事用(LINE WORKS)とプライベート用(LINE)を明確に分けられます。 通知音も変えられるので、区別しやすいですよ。
Q: 退職者の処理はどうすればいい?
A: 管理者が簡単に対応できます。 退職者のアカウントを削除または停止し、必要なデータは引き継ぎ可能。 グループから自動的に削除されるので、情報漏洩の心配もありません。
まとめ:LINE WORKSで変わる働き方
今回は、LINE WORKSについて基本から応用まで解説しました。
押さえておくべきポイント:
✅ 使いやすさはLINEそのまま、機能はビジネス仕様 ✅ セキュリティは国際標準レベルで安心 ✅ 無料プランで十分試せる ✅ 導入効果は業種問わず実証済み
LINE WORKS導入をおすすめする会社:
- 社員のコミュニケーションを活発にしたい
- 情報共有のスピードを上げたい
- テレワークを推進したい
- ペーパーレス化を進めたい
- 若い世代の社員が多い
まずは無料プランから始めてみては?
100人まで無料で使えるので、リスクゼロで試せます。 小さく始めて、効果を実感したら本格導入。 これが成功の秘訣です。
デジタル化の第一歩として、LINE WORKSは最適な選択かもしれません。
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