iPhoneの広角レンズを使いこなそう!切り替え方と撮影テクニック完全ガイド

ライフハック

iPhoneで写真を撮るとき、「もっと広く撮りたいのに全部入らない…」って困ったことありませんか?

実は、iPhone 11以降のモデルには「超広角レンズ」という便利な機能が搭載されているんです。ワンタップで切り替えるだけで、同じ場所から今までの約2倍の範囲を撮影できるようになります。

今回は、iPhoneの広角レンズと超広角レンズの使い方を、初心者の方にも分かりやすく解説していきますね。風景写真や集合写真が見違えるほど良くなる撮影テクニックも一緒にご紹介します。

レンズの切り替え方法から、プロっぽく撮れるコツまで、この記事を読めばすぐに使いこなせるようになりますよ。

スポンサーリンク

広角レンズと超広角レンズって何が違うの?

まず、基本的な言葉の意味から確認しておきましょう。

iPhoneには「広角レンズ」と「超広角レンズ」という2種類のレンズが搭載されています(モデルによっては望遠レンズも)。この2つ、名前は似ていますが、撮れる写真はかなり違うんですよ。

広角レンズとは

広角レンズは、iPhoneで標準的に使われているメインのレンズです。

焦点距離は約26mm相当で、人間の目で見るのに近い自然な感覚で撮影できます。カメラアプリを開いたときに最初に表示されているのが、この広角レンズの映像なんですね。

日常的なスナップ写真、料理の写真、人物撮影など、ほとんどのシーンで活躍してくれる基本のレンズと考えてください。

超広角レンズとは

超広角レンズは、広角レンズよりもさらに広い範囲を撮影できるレンズです。

焦点距離は約13mm相当で、広角レンズの約2倍の範囲を1枚の写真に収められます。大きな建物の全体を撮りたいとき、広大な風景を撮りたいとき、狭い室内で大勢の人を撮りたいときなどに大活躍するんですよ。

ただし、広い範囲が撮れる分、写真の端が少し歪んで見えることもあります。これは超広角レンズの特徴なので、後ほど詳しく説明しますね。

数字で見る違い

カメラアプリでは、レンズの違いを「倍率」で表示しています。

  • 1x(または1倍)= 広角レンズ(26mm相当)
  • 0.5x(または0.5倍)= 超広角レンズ(13mm相当)

「1x」が基準で、「0.5x」にすると視野が約2倍広くなる、と覚えておけば大丈夫です。

どのiPhoneに広角・超広角レンズが搭載されているの?

超広角レンズは、すべてのiPhoneに搭載されているわけではありません。

お使いのiPhoneで超広角レンズが使えるか、確認してみましょう。

超広角レンズ搭載モデル

超広角レンズが使えるのは、iPhone 11以降のモデルです。

具体的には以下のモデルが該当します。

iPhone 11シリーズ(2019年発売)

  • iPhone 11
  • iPhone 11 Pro
  • iPhone 11 Pro Max

iPhone 12シリーズ(2020年発売)

  • iPhone 12
  • iPhone 12 mini
  • iPhone 12 Pro
  • iPhone 12 Pro Max

iPhone 13シリーズ(2021年発売)

  • iPhone 13
  • iPhone 13 mini
  • iPhone 13 Pro
  • iPhone 13 Pro Max

iPhone 14シリーズ(2022年発売)

  • iPhone 14
  • iPhone 14 Plus
  • iPhone 14 Pro
  • iPhone 14 Pro Max

iPhone 15シリーズ(2023年発売)

  • iPhone 15
  • iPhone 15 Plus
  • iPhone 15 Pro
  • iPhone 15 Pro Max

iPhone 16シリーズ(2024年発売)

  • iPhone 16
  • iPhone 16 Plus
  • iPhone 16 Pro
  • iPhone 16 Pro Max

広角レンズのみのモデル

以下のモデルは広角レンズのみで、超広角レンズは搭載されていません。

  • iPhone SE(第2世代・第3世代)
  • iPhone XS、XS Max、XR
  • iPhone X
  • iPhone 8、8 Plus
  • それ以前のモデル

これらのモデルをお使いの方は、外付けの超広角レンズアクセサリーを使う方法もありますよ。

Proモデルは3つのレンズ

iPhone 11 Pro以降のProモデルには、広角・超広角・望遠の3つのレンズが搭載されています。

望遠レンズがあると、遠くのものをキレイに撮影できるので、写真の幅がさらに広がりますね。

広角・超広角レンズの切り替え方

それでは、実際にレンズを切り替える方法を見ていきましょう。

操作はとても簡単で、覚えてしまえば撮影中に自由に切り替えられるようになります。

基本の切り替え方法

手順1:カメラアプリを起動する

ホーム画面またはロック画面からカメラアプリを開きます。

手順2:倍率ボタンをタップ

画面の下部に「0.5」「1」(Proモデルは「2」や「3」も)という数字のボタンが表示されています。

  • 「1」をタップすると広角レンズ
  • 「0.5」をタップすると超広角レンズに切り替わります

iPhone 12やiPhone 11の場合、「1x」または「0.5x」のどちらか一方だけが表示されていて、タップするたびに切り替わる仕組みです。

ピンチ操作でも切り替えられる

画面を2本の指でピンチイン(つまむように動かす)、またはピンチアウト(広げるように動かす)することでもレンズを切り替えられます。

ピンチアウトすると望遠側に、ピンチインすると広角側に切り替わっていきますよ。

細かい倍率調整もできる

倍率ボタン(「1」や「0.5」など)を長押しすると、円盤状のスライダーが表示されます。

このスライダーを左右にドラッグすると、0.5倍から最大倍率まで細かく調整できるんです。たとえば0.7倍や0.9倍といった中間の倍率で撮影することも可能ですよ。

ビデオ撮影中も切り替え可能

動画を撮影しているときも、同じ方法でレンズを切り替えられます。

撮影中にタップすれば、広角から超広角へスムーズに切り替わるので、ダイナミックな映像表現ができますよ。ただし、切り替えのタイミングで少し「カクッ」とした動きが入ることもあるので、注意してくださいね。

超広角レンズが活躍する撮影シーン

超広角レンズはどんなときに使えばいいのか、具体的なシーンを見ていきましょう。

風景や建物の撮影

超広角レンズが最も活躍するのが、風景や建物の撮影です。

広大な景色を撮るとき

山や海、空など広がりのある風景を撮るとき、広角レンズだと全体が収まりきらないことがありますよね。そんなときに超広角レンズに切り替えれば、より広い範囲を1枚の写真に収められます。

空の広がりや山の連なりをダイナミックに表現できるので、旅行先での絶景撮影にぴったりなんですよ。

大きな建物を撮るとき

寺社仏閣や高層ビル、記念碑などの大きな建物を撮影するとき、普通に撮ると建物全体が入らないことがあります。

超広角レンズなら、建物の全体像をしっかり収められますよ。観光地での記念撮影や建築写真を撮りたいときに重宝します。

室内や狭い場所での撮影

狭い場所でも超広角レンズは大活躍します。

室内の全体を撮りたいとき

レストランの店内、ホテルの部屋、自分の部屋など、室内の雰囲気を伝えたいときに便利です。広角レンズだと壁に背中がついてしまって、これ以上引けない…という場面でも、超広角レンズなら広く撮影できますよ。

狭い路地や廊下で

狭い路地や廊下など、後ろに下がれない場所でも、超広角レンズを使えば全体像を捉えられます。

集合写真やグループショット

大勢での記念撮影にも超広角レンズは最適です。

家族や友達との集合写真

10人以上の集合写真を撮るとき、広角レンズだと端の人が入りきらないことがありますよね。超広角レンズなら、全員をしっかりフレームに収められます。

ただし、写真の端にいる人は少し歪んで見えることもあるので、大切な記念写真では中央寄りに並んでもらうといいですよ。

創作的な撮影

超広角レンズの特性を活かして、アーティスティックな写真も撮れます。

遠近感を強調した写真

超広角レンズは、近くのものをより大きく、遠くのものをより小さく写します。この特性を利用して、手前に被写体を置いて撮影すると、迫力のある写真が撮れるんですよ。

たとえば、手前に花を大きく配置して、背景に観覧車を小さく入れる、といった表現ができます。

撮影テクニック

超広角レンズの撮影テクニックをご紹介します。

被写体に思い切って近づく

超広角レンズで撮影するときの鉄則は、被写体に近づくことです。

超広角レンズは広い範囲が撮れる分、被写体が小さく写ってしまいがち。メインの被写体には思い切って近づいて撮影すると、迫力のある写真になりますよ。

広角レンズなら1メートル離れて撮るところを、超広角レンズなら50センチくらいまで近づいてみましょう。

水平と垂直をしっかり保つ

超広角レンズは歪みが出やすいので、水平と垂直をしっかり保つことが大切です。

iPhoneの設定で「グリッド」をオンにしておくと、画面に格子線が表示されて水平を取りやすくなります。

グリッドの設定方法

  1. 「設定」アプリを開きます
  2. 「カメラ」を選択
  3. 「グリッド」をオンにします

建物を撮るときは、建物の柱や窓の縁を画面の垂直線に合わせると、傾きのない美しい写真が撮れますよ。

歪みの特性を理解する

超広角レンズには「歪み」という特性があります。

写真の中央部分は比較的まっすぐ写りますが、端に行くほど曲線的に歪んで見えるんです。これはレンズの特性なので、完全になくすことはできません。

歪みを目立たせない工夫

  • 建物や人物などまっすぐであるべきものは、できるだけ画面の中央に配置する
  • 「レンズ補正」機能をオンにする(設定>カメラ>レンズ補正)

歪みを活かす撮り方

逆に、この歪みを活かして面白い写真を撮ることもできます。低い位置から高層ビルや大きな木を見上げるように撮影すると、上部が内側に向かってカーブして、迫力のある写真になりますよ。

前景・中景・背景を意識する

超広角レンズは、手前から奥まですべてにピントが合いやすい特徴があります。

この特性を活かして、前景・中景・背景の3つの要素を意識して構図を作ると、奥行きのある魅力的な写真になります。

たとえば、手前に花、中景に小道、背景に山を配置する、といった構図ですね。

マクロ撮影にも使える

iPhone 13 Pro以降のモデルでは、超広角レンズを使ってマクロ撮影(接写)もできるんです。

被写体に2センチくらいまで近づいて撮影すると、自動的にマクロモードに切り替わります。花や昆虫、小物などの細部を大きく撮影できるので、新しい発見があるかもしれませんよ。

カメラ設定で写真をさらに良くする

iPhoneの設定アプリから、カメラに関する設定を変更できます。

超広角レンズをより快適に使うための設定をいくつかご紹介しますね。

レンズ補正をオンにする

超広角レンズの歪みを自動的に補正してくれる機能です。

設定方法

  1. 「設定」アプリを開きます
  2. 「カメラ」を選択
  3. 「レンズ補正」をオンにします

この機能をオンにすると、写真の端の歪みが目立たなくなります。特に建物や風景を撮るときにおすすめですよ。

フレームの外側を含めて撮影

広角レンズで撮影したときに、超広角レンズで見える範囲も同時に記録してくれる便利な機能です。

設定方法

  1. 「設定」アプリを開きます
  2. 「カメラ」を選択
  3. 「構図」の中の「写真のフレームの外側を含めて撮影」をオンにします

この設定をオンにすると、撮影後に「写真」アプリの編集画面で、フレーム外の情報を使ってトリミングをやり直せるんです。「もう少し広く撮っておけばよかった…」というときに助かりますよ。

グリッドを表示する

先ほども触れましたが、グリッド表示は構図を整えるのにとても便利です。

設定方法

  1. 「設定」アプリを開きます
  2. 「カメラ」を選択
  3. 「グリッド」をオンにします

画面に3×3の格子線が表示されるようになり、被写体を配置しやすくなります。

よくある質問

超広角レンズについて、よく聞かれる質問にお答えします。

Q1:ポートレートモードで超広角レンズは使えないの?

残念ながら、ポートレートモード(背景をぼかして人物を撮影するモード)では超広角レンズは使えません。

ポートレートモードで使えるのは、広角レンズと望遠レンズ(Proモデルのみ)だけなんです。背景をぼかした写真を撮りたいときは、通常の広角レンズまたは望遠レンズを使いましょう。

Q2:超広角レンズとパノラマモードは何が違うの?

超広角レンズは、1回のシャッターで広い範囲を撮影する方法です。一方、パノラマモードは、カメラを横に動かしながら複数の写真を撮影してつなぎ合わせる方法なんですよ。

超広角レンズの方が素早く撮影できますが、パノラマモードはさらに広い範囲(180度くらい)を撮影できます。シーンに合わせて使い分けるといいですね。

Q3:超広角レンズは暗い場所でも使える?

iPhone 12以降のモデルでは、超広角レンズでもナイトモード(暗い場所でもキレイに撮れる機能)が使えるようになりました。

iPhone 11では、ナイトモードは広角レンズのみでしか使えないので注意してくださいね。

Q4:超広角レンズで動画は撮れる?

もちろん撮れます!

動画撮影時も、写真と同じように倍率ボタンをタップして超広角レンズに切り替えられます。スローモーション動画やタイムラプス動画でも超広角レンズが使えますよ。

Q5:外付けの超広角レンズはどう?

iPhone SEなど、超広角レンズが搭載されていないモデルをお使いの方は、外付けの超広角レンズアクセサリーを使う方法もあります。

クリップ式やケース一体型など、さまざまなタイプが販売されています。ただし、内蔵レンズに比べると画質が少し落ちることもあるので、レビューをよく確認してから購入するといいですね。

まとめ

iPhoneの広角レンズと超広角レンズの使い方、いかがでしたか?

超広角レンズを使いこなせると、写真の表現の幅が一気に広がります。

この記事のポイント

✓ 超広角レンズはiPhone 11以降のモデルに搭載
✓ 0.5倍で超広角、1倍で広角レンズに切り替え
✓ 風景、建物、集合写真、狭い場所での撮影に最適
✓ 被写体に思い切って近づくのがコツ
✓ 水平と垂直を保つことで歪みを軽減できる
✓ レンズ補正機能をオンにするとさらにキレイ

最初は慣れないかもしれませんが、何枚か撮っているうちにコツがつかめてきます。

次の旅行や外出のときに、ぜひ超広角レンズを試してみてください。今まで撮れなかった写真が撮れるようになって、写真を撮るのがもっと楽しくなりますよ!

コメント

タイトルとURLをコピーしました