「知らない番号から着信があったけど、折り返すのはちょっと怖いな…」
「問い合わせの電話をしたいけど、後から営業電話がかかってくるのは嫌だな」
こんな経験、ありませんか?
そんな時に便利なのが「非通知設定」です。でも、逆に非通知からの迷惑電話に困っている人も多いですよね。
この記事では、iPhoneで非通知電話をかける方法と、非通知からの着信を拒否する方法の両方を、わかりやすく解説していきます。
設定は意外と簡単ですよ!
非通知設定とは?どんな時に使うの?

非通知設定とは、自分の電話番号を相手に知らせずに電話をかける機能のことです。
通常、電話をかけると相手のスマホ画面には発信者の電話番号が表示されます。でも非通知設定で電話をかけた場合、相手の画面には「非通知設定」や「不明」といった表示だけが出て、電話番号は表示されません。
非通知設定が役立つ場面
知らない番号への折り返し
着信履歴に知らない番号が残っていた時、いきなり自分の番号を教えるのは不安ですよね。そんな時は非通知で折り返して、相手を確認してから判断できます。
問い合わせや相談の電話
商品やサービスについて問い合わせたい時、企業に電話番号を知られると後から営業電話がかかってくる可能性があります。非通知なら、その心配がありません。
プライバシーを守りたい時
個人的な理由で、特定の相手に自分の電話番号を知られたくない場合にも使えます。
ただし、非通知電話は迷惑電話やいたずら電話に使われることもあるため、受け取る側は警戒することが多いんです。使う時は、相手の立場も考えて適切に利用しましょう。
【方法1】184をつけて非通知でかける方法
一番簡単な非通知電話のかけ方は、電話番号の前に「184」をつける方法です。
この方法は、iPhone、Android、固定電話のすべてで使えます。
184のつけ方
たとえば「090-1234-5678」に非通知で電話をかけたい場合は、こうします。
184-090-1234-5678
このように、相手の電話番号の前に「184」をつけて発信するだけです。とても簡単ですよね。
手順
- iPhoneの電話アプリを開く
- キーパッドで「184」を入力
- 続けて相手の電話番号を入力(ハイフンなしでOK)
- 発信ボタンをタップ
これだけで、相手には「非通知設定」として表示され、あなたの電話番号は伝わりません。
184の便利な使い方
着信履歴から折り返す場合
着信履歴から直接タップすると、184をつけられません。その場合は、こうしましょう。
- 着信履歴の番号を長押ししてコピー
- キーパッドを開いて「184」を入力
- コピーした番号を貼り付け
- 発信
少し面倒ですが、これで非通知で折り返せます。
よく非通知でかける相手がいる場合
特定の相手に頻繁に非通通知で電話する場合は、連絡先に「184-090-XXXX-XXXX」という形で登録しておくと便利です。
次回からは連絡先から選ぶだけで、自動的に非通知で発信できますよ。
186とは?
ちなみに「186」という番号もあります。
これは184の逆で、普段は非通知設定にしているけど、特定の通話だけ番号を通知したい時に使います。
- 184:その通話だけ非通知にする
- 186:その通話だけ番号を通知する
覚えておくと便利です。
【方法2】iPhoneの設定で常に非通知にする方法
「毎回184をつけるのは面倒だな…」という人には、iPhone本体の設定で常に非通知にする方法があります。
この設定をすると、184をつけなくても自動的に非通知で電話がかかります。
設定手順
ステップ1:設定アプリを開く
iPhoneのホーム画面から「設定」アプリをタップします。
ステップ2:電話の設定を選択
設定画面をスクロールして「電話」をタップしてください。
ステップ3:発信者番号通知をオフにする
「発信者番号通知」という項目を見つけて、これをオフ(グレーの状態)にします。
これで完了です!
これ以降、あなたがかけるすべての電話が自動的に非通知になります。
設定を解除する方法
常に非通知設定を解除したい場合は、同じ手順で「発信者番号通知」をオン(緑色の状態)に戻せば大丈夫です。
特定の通話だけ番号を通知したい時
常に非通知設定にしていても、家族や友人には番号を知らせたいですよね。
そんな時は、電話番号の前に「186」をつけて発信すれば、その通話だけ番号が通知されます。
非通知でかける時の重要な注意点
非通知電話はとても便利ですが、いくつか知っておくべき注意点があります。
注意点1:緊急通報には184をつけない
「110(警察)」「118(海上保安庁)」「119(消防・救急)」などの緊急通報に184をつけて電話すると、あなたの電話番号と位置情報が通知されません。
緊急時に電話が途中で切れてしまった場合、折り返し連絡ができなくなってしまいます。
緊急通報の時は、絶対に184をつけないでください。
注意点2:相手が電話に出ない可能性がある
多くの人は、非通知からの電話には警戒して出ません。
また、相手が非通知拒否設定をしていると、そもそも電話が繋がらないこともあります。
大切な用件の場合は、番号を通知して電話をかけたほうが良いでしょう。
注意点3:一部のサービスでは繋がらない
フリーダイヤル(0120、0800)など、一部のサービスでは非通知からの着信を受け付けていない場合があります。
お客様相談室などに電話する際は、非通知だと繋がらないことがあるので注意してください。
注意点4:相手には「非通知設定」と表示される
非通知で電話をかけると、相手のスマホには「非通知設定」「不明」「No Caller ID」などと表示されます。
完全に誰からかわからない状態ではなく、「非通知で電話がかかってきた」ということは相手にわかります。
非通知からの着信を拒否する方法【iPhone本体の設定】

今度は逆に、非通知からの迷惑電話を拒否する方法を見ていきましょう。
iPhone本体には「不明な発信者を消音」という機能が備わっています。
不明な発信者を消音とは?
この機能をオンにすると、以下の条件に当てはまらない電話は自動的に消音されます。
着信音が鳴る電話
- 連絡先に登録されている人
- 最近自分から電話をかけた相手
- Siriが提案する連絡先
消音される電話
- 上記以外のすべての電話(非通知を含む)
消音された電話は着信音が鳴らず、留守番電話に転送されます。ただし、着信履歴には「非通知」として記録が残ります。
設定手順
ステップ1:設定アプリを開く
iPhoneのホーム画面から「設定」アプリをタップします。
ステップ2:電話の設定を選択
設定画面をスクロールして「電話」をタップしてください。
ステップ3:不明な発信者を消音をオンにする
画面をスクロールして「不明な発信者を消音」という項目を見つけます。
これをオン(緑色の状態)にすれば設定完了です。
これで、非通知や知らない番号からの電話が自動的に消音されるようになります。
この機能の注意点
とても便利な機能ですが、重要な電話も消音されてしまう可能性があります。
消音されてしまう可能性がある電話
- 病院や歯科医院からの予約確認
- 飲食店からの予約確認
- 宅配業者からの不在連絡
- 新しい取引先からの電話
これらの電話番号は連絡先に登録していないことが多いため、消音されてしまうんです。
対策方法
重要な電話を逃さないために、こうしましょう。
事前に連絡先に登録する
予約した病院や飲食店の電話番号を、事前に連絡先に登録しておきます。
こちらから先に電話する
たとえば飲食店に予約の電話をかけると、その番号は「最近通話した相手」として記録されます。後からお店が折り返し電話をかけてきても、着信音が鳴るようになります。
定期的に着信履歴を確認する
消音された電話も着信履歴には残るので、定期的にチェックしましょう。
非通知からの着信を拒否する方法【キャリアのサービス】
iPhone本体の設定だけでなく、携帯電話会社(キャリア)が提供しているサービスを使う方法もあります。
キャリアのサービスを使うと、非通知の電話が完全にブロックされ、着信履歴にも残りません。
ドコモ:番号通知お願いサービス
ドコモユーザーは「番号通知お願いサービス」を無料で利用できます。
設定方法
- iPhoneで「148」に電話をかける
- ガイダンスが流れたら「1」を押す
これだけで設定完了です!
解除方法
- 「148」に電話をかける
- ガイダンスが流れたら「0」を押す
サービスの特徴
このサービスを設定すると、非通知で電話をかけてきた相手には自動音声が流れます。
「恐れ入りますが、番号を通知しておかけ直しください」
そして自動的に通話が終了します。こちらのiPhoneには着信音も鳴らず、着信履歴も残りません。
au・UQモバイル:番号通知リクエストサービス
auとUQモバイルのユーザーは「番号通知リクエストサービス」を無料で利用できます。
設定方法
- iPhoneで「1481」に電話をかける
これだけで設定完了です!解除も同じ「1481」に電話するだけで大丈夫です。
サービスの特徴
非通知で電話をかけてきた相手には、こんな音声が流れます。
「お客さまの電話番号を通知しておかけ直しください」
こちらのiPhoneには着信音も鳴らず、着信履歴も残りません。
楽天モバイル:ドコモのサービスを利用可能
楽天モバイルユーザーは、ドコモの「番号通知お願いサービス」を利用できます。
設定方法はドコモと同じで、「148」に電話をかけて「1」を押すだけです。
ソフトバンク・ワイモバイル:ナンバーブロック
ソフトバンクとワイモバイルには、非通知だけを拒否できる無料サービスがありません。
代わりに「ナンバーブロック」という有料サービス(月額110円)を使うことになります。
ナンバーブロックの特徴
- 月額110円(税込)
- 最大20件まで着信拒否できる
- 非通知の電話も個別に登録すれば拒否できる
ただし、非通知の電話は一度着信してからでないと登録できません。また、すべての非通知電話を一括で拒否することはできないんです。
ソフトバンク・ワイモバイルユーザーへのおすすめ
正直なところ、ソフトバンクとワイモバイルのユーザーは、iPhone本体の「不明な発信者を消音」機能を使う方が簡単で便利です。
有料のナンバーブロックを使うより、無料のiPhone機能で十分対応できますよ。
キャリアのサービスとiPhone設定、どっちがいい?
非通知拒否の方法を2つ紹介しましたが、どちらを使えばいいのでしょうか?
おすすめの選び方
ドコモ・au・UQモバイル・楽天モバイルのユーザー
キャリアのサービスを使うのがおすすめです。
理由は以下の通りです。
- 完全無料で使える
- 設定が簡単(電話1本で完了)
- 着信履歴も残らない(完全ブロック)
- 非通知だけを拒否できる
ソフトバンク・ワイモバイルのユーザー
iPhone本体の「不明な発信者を消音」を使うのがおすすめです。
理由は以下の通りです。
- 無料で使える
- 設定が簡単
- ナンバーブロックより手軽
両方使うこともできる
実は、キャリアのサービスとiPhone本体の設定を同時に使うこともできます。
より確実に非通知電話をブロックしたい人は、両方設定しても大丈夫ですよ。
非通知設定を解除する方法
「あれ、電話をかけたら非通知になってしまう!」
そんな時は、以下の方法で解除できます。
iPhone本体の非通知設定を解除
- 「設定」アプリを開く
- 「電話」をタップ
- 「発信者番号通知」をオンにする
これで、通常通り番号を通知して電話がかけられるようになります。
キャリアの非通知拒否を解除
ドコモの場合
- 「148」に電話する
- ガイダンスで「0」を押す
au・UQモバイルの場合
- 「1481」に電話する
楽天モバイルの場合
- 「148」に電話する
- ガイダンスで「0」を押す
ソフトバンク・ワイモバイルの場合
ナンバーブロックの設定を個別に削除するか、サービス自体を解約します。
iPhone本体の非通知拒否を解除
- 「設定」アプリを開く
- 「電話」をタップ
- 「不明な発信者を消音」をオフにする
これで、すべての電話の着信音が鳴るようになります。
よくある質問
Q1:非通知で電話をかけると、相手には完全にバレませんか?
A:基本的にはバレません。ただし、110番や119番などの緊急通報には電話番号が通知されます。また、一般の電話でも、警察が調べれば電話番号を特定することは可能です。
Q2:非通知拒否を設定すると、相手にバレますか?
A:キャリアのサービスを使った場合、非通知でかけてきた相手には「番号を通知してかけ直してください」という音声が流れるので、拒否設定していることがわかります。iPhone本体の設定の場合は、留守番電話のメッセージが流れるだけなので、拒否設定とはわかりにくいです。
Q3:非通知の着信履歴から折り返すことはできますか?
A:できません。非通知の着信には電話番号の情報がないため、折り返すことは不可能です。
Q4:フリーダイヤルに非通知でかけられますか?
A:多くのフリーダイヤル(0120、0800)は非通知からの着信を受け付けていません。繋がらない場合は、番号を通知してかけ直しましょう。
Q5:LINEやFaceTimeでも非通知設定はできますか?
A:できません。184や発信者番号通知の設定は、通常の電話回線を使った通話にのみ適用されます。LINEやFaceTimeなどのインターネット通話には適用されません。
Q6:184をつけると通話料金は高くなりますか?
A:いいえ、通話料金は変わりません。184は無料で使えるサービスです。
Q7:非通知拒否を設定すると、大事な電話も拒否されますか?
A:iPhone本体の「不明な発信者を消音」を使った場合、連絡先に登録していない番号からの電話は消音されます。病院や飲食店からの予約確認なども消音される可能性があるので、重要な電話番号は事前に連絡先に登録しておきましょう。キャリアのサービスは非通知だけを拒否するので、番号が通知されている電話は普通に着信します。
Q8:海外から非通知で電話がかかってくることはありますか?
A:あります。国際電話では、発信者の番号が正しく表示されず「非通知」や「不明」として表示されることがあります。海外にいる知人から電話がかかってくる予定がある場合は、一時的に非通知拒否を解除しておくと良いでしょう。
まとめ:非通知設定を上手に使いこなそう
iPhoneの非通知設定について、かける方法と拒否する方法の両方を解説してきました。
最後にもう一度、ポイントをまとめておきますね。
非通知で電話をかける方法
- 方法1:電話番号の前に「184」をつける(その通話だけ非通知)
- 方法2:設定→電話→発信者番号通知をオフ(常に非通知)
- 緊急通報(110、119など)には184をつけない
非通知を拒否する方法
- iPhone本体:設定→電話→不明な発信者を消音をオン
- ドコモ:148に電話して「1」を押す
- au・UQモバイル:1481に電話する
- 楽天モバイル:148に電話して「1」を押す
- ソフトバンク・ワイモバイル:ナンバーブロック(有料)またはiPhone本体の設定
それぞれの注意点
- 非通知でかけると、相手が電話に出ない可能性がある
- 非通知拒否を設定すると、重要な電話も消音される可能性がある
- キャリアのサービスは完全ブロック、iPhoneの設定は消音のみ
非通知設定は、プライバシーを守るための便利な機能です。
でも、使い方を間違えると相手に迷惑をかけたり、大切な電話を逃したりする可能性もあります。
この記事で紹介した内容を参考に、状況に合わせて適切に使い分けてくださいね。
あなたのiPhoneライフがより快適になりますように!


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