「電話をかけたら相手に非通知って表示されちゃった!」
「非通知拒否を設定したけど、やっぱり解除したい…」
iPhoneで「非通知」に関する設定を変更したいと思っても、どこをどう操作すればいいのか分からず困っていませんか?
実は「非通知設定の解除」には2つの意味があります。それぞれ解除方法が全く異なるので、まずはどちらのパターンなのかを確認することが大切です。
この記事では、それぞれの状況に合わせた解除方法を、画像なしでも分かるよう丁寧に解説していきます。設定は数ステップで完了するので、安心して読み進めてくださいね。
「非通知設定の解除」には2つのパターンがある

まず最初に、あなたがどちらのパターンに当てはまるのか確認しましょう。
パターン1:自分の電話番号が非通知になってしまう
こんな状況の人:
- 電話をかけたら相手に「非通知設定」と表示されてしまった
- 自分の番号を相手に知らせたいのに非通知になってしまう
- いつの間にか非通知発信の設定になっていた
解決方法:
→「発信者番号通知」の設定をオンにする必要があります(この記事の「パターン1の解除方法」参照)
パターン2:非通知からの着信を受けられるようにしたい
こんな状況の人:
- 以前に非通知拒否を設定したが、今は解除したい
- 大事な連絡が非通知でかかってくる可能性がある
- 「不明な発信者を消音」をオフにしたい
解決方法:
→非通知拒否設定を解除する必要があります(この記事の「パターン2の解除方法」参照)
それでは、それぞれの解除方法を詳しく見ていきましょう。
パターン1の解除方法:自分の番号を相手に通知する設定
こちらは、自分が電話をかけた時に相手に番号が表示されるようにする方法です。
なぜ非通知になってしまうのか?
iPhoneで電話をかけた時に非通知になってしまう主な原因は以下の3つです。
1. 発信者番号通知がオフになっている
iPhoneの設定で「発信者番号通知」がオフになっていると、すべての発信が非通知になります。
2. 184をつけて電話している
日本では、電話番号の前に「184」をつけると非通知で発信できます。間違って入力している可能性があります。
3. キャリア側で非通知設定になっている
契約している携帯会社の設定で非通知になっている場合もあります。
発信者番号通知をオンにする手順
最も一般的な原因である「発信者番号通知がオフ」の問題を解決する方法を説明します。
iOS 17以降の場合:
- ホーム画面から「設定」アプリを開く
- 「アプリ」をタップ
- 「電話」をタップ
- 「発信者番号通知」をタップ
- スイッチをオン(緑色)にする
iOS 16以前の場合:
- ホーム画面から「設定」アプリを開く
- 下にスクロールして「電話」をタップ
- 「発信者番号通知」をタップ
- スイッチをオン(緑色)にする
これで設定完了です。次回から電話をかけると、相手の画面にあなたの電話番号が表示されるようになります。
スイッチがグレーアウトして操作できない場合
「発信者番号通知」のスイッチが灰色になっていてタップできない場合、契約している携帯会社がこの機能に対応していない可能性があります。
この場合は、以下の方法を試してみてください。
対処法1:186をつけて発信する
一時的に番号を通知したい場合は、電話番号の前に「186」をつけて発信します。
例:186-090-1234-5678
この方法なら、その電話だけ番号通知で発信できます。
対処法2:携帯会社に問い合わせる
契約している携帯会社のカスタマーサポートに連絡して、非通知設定を解除してもらいましょう。一部のキャリアでは、契約者側で変更できない設定になっている場合があります。
楽天モバイルユーザーの注意点
楽天モバイルを使っている場合、「楽天リンク」アプリから発信するか、通常の電話アプリから発信するかで動作が異なることがあります。
楽天リンクを使う場合:
楽天リンクアプリの設定内で発信者番号通知を確認してください。
通常の電話アプリを使う場合:
モバイルデータ通信も楽天回線に設定していないと、非通知になる場合があります。設定アプリの「モバイル通信」から確認しましょう。
確認方法
設定が正しくできているか確認するには、家族や友人に協力してもらって実際に電話をかけてみるのが一番確実です。相手の画面にあなたの番号が表示されていれば成功です。
パターン2の解除方法:非通知拒否設定を解除する
こちらは、非通知からの着信を受けられるようにする方法です。以前に非通知拒否の設定をしていた人向けの解除方法になります。
iPhone本体の設定を解除する方法
iPhone本体で「不明な発信者を消音」を設定していた場合の解除手順です。
iOS 17以降の場合:
- ホーム画面から「設定」アプリを開く
- 「アプリ」をタップ
- 「電話」をタップ
- 「不明な発信者を消音」をタップ
- スイッチをオフ(グレー)にする
iOS 16以前の場合:
- ホーム画面から「設定」アプリを開く
- 下にスクロールして「電話」をタップ
- 「不明な発信者を消音」をタップ
- スイッチをオフ(グレー)にする
これで、非通知や連絡先に登録していない番号からの電話も、着信音が鳴るようになります。
キャリアのサービスを解除する方法
携帯会社のサービスで非通知拒否を設定していた場合は、以下の方法で解除します。
ドコモ・ahamo
解除手順:
- 電話アプリを開く
- 「148」に発信
- ガイダンスに従って「0」を押す
- 解除完了
これで番号通知お願いサービスが停止され、非通知からの着信も受けられるようになります。
au・UQモバイル
解除手順:
- 電話アプリを開く
- 「1480」に発信
- ガイダンスに従って操作
- 解除完了
番号通知リクエストサービスが停止されます。
楽天モバイル
解除手順:
楽天モバイルの専用アプリ「my 楽天モバイル」から設定を変更できます。アプリを開いて、契約プランの設定から非通知拒否をオフにしましょう。
ソフトバンク・ワイモバイル
解除手順:
ソフトバンク・ワイモバイルで「ナンバーブロック」サービスを使っている場合は、個別に登録した番号を削除する必要があります。
- 「144」に発信
- ガイダンスに従って削除したい登録番号を選択
- 削除を実行
または、My SoftBankから設定変更も可能です。
解除後の動作確認
設定を解除したら、実際に非通知で着信テストをして確認しましょう。家族や友人に協力してもらい、184をつけて(184-あなたの番号)電話をかけてもらいます。
着信音が鳴れば解除成功です。
非通知設定を解除する理由とメリット

なぜ非通知設定を解除したほうがいい場合があるのか、整理してみましょう。
自分の番号を通知するメリット
1. 相手が安心して電話に出てくれる
非通知だと「誰からの電話か分からない」と不安に思われ、出てもらえない可能性が高くなります。特にビジネスシーンでは信頼性が大切です。
2. 折り返しの連絡がスムーズ
番号が表示されていれば、相手が不在だった時にすぐ折り返してもらえます。
3. 迷惑電話と間違われない
非通知は営業電話や詐欺電話によく使われるため、大事な連絡なのに無視されてしまうリスクがあります。
4. 緊急時の位置情報
110番や119番などの緊急通報時には、番号通知していないと正確な位置情報が送信されない場合があります。
非通知拒否を解除するメリット
1. 重要な連絡を見逃さない
病院、公共機関、予約していた店舗など、正当な理由で非通知でかけてくる場合があります。
2. 知人からの連絡を受けられる
事情があって一時的に非通知でかけてくる知人もいます。
3. 設定の手間が減る
状況に応じて設定をオンオフする手間がなくなります。
よくある質問
Q1:発信者番号通知をオンにしても番号が表示されません
A:以下の点を確認してください。
- iPhoneを再起動してみる
- 設定が正しく保存されているか再度確認する
- 携帯会社に問い合わせて、契約プラン側で制限がないか確認する
- 184をつけて発信していないか確認する
それでも解決しない場合は、Appleサポートまたは携帯会社に相談しましょう。
Q2:非通知拒否を一時的だけ解除できますか?
A:はい、できます。
iPhone本体の「不明な発信者を消音」は、いつでもオン・オフを切り替えられます。大事な連絡が来る予定の時だけオフにして、終わったらまたオンにすればOKです。
キャリアのサービスも、電話一本で設定と解除ができるので、必要に応じて切り替えられます。
Q3:184や186って何ですか?
A:これは日本の電話サービスで使える特殊なコードです。
184:
番号の前につけると、その電話だけ非通知で発信できます。
例:184-090-1234-5678
186:
番号の前につけると、その電話だけ番号通知で発信できます(設定で非通知になっている時に使います)。
例:186-090-1234-5678
Q4:非通知でかかってきた電話の番号を知る方法はありますか?
A:残念ながら、一般的な方法ではできません。
非通知は発信者が意図的に番号を隠しているため、受信側では番号を確認できない仕組みになっています。ただし、警察などの捜査機関であれば、必要に応じて調べることは可能です。
一部の有料サービスやアプリで非通知の発信元を特定できるとうたっているものもありますが、確実性は保証されていません。
Q5:設定を変更したのに反映されないのはなぜ?
A:以下の理由が考えられます。
1. iPhoneの再起動が必要
設定変更後、一度iPhoneを再起動してみてください。
2. キャリア側の設定が優先されている
iPhone本体とキャリア側の両方で設定がある場合、キャリア側が優先される場合があります。
3. デュアルSIMを使用している
2つの回線を使っている場合、どちらの回線で発信しているかを確認してください。
4. 通信エラー
電波状況が悪い場所では設定が正しく反映されないことがあります。
状況別:おすすめの設定
最後に、どんな設定が適しているか、状況別にまとめます。
ビジネスで使う場合
おすすめ設定:
- 発信者番号通知:オン(常に自分の番号を表示)
- 非通知拒否:オン(迷惑電話を防ぐ)
ただし、取引先が代表電話から非通知でかけてくる可能性がある場合は、非通知拒否を解除しておきましょう。
プライベート重視の場合
おすすめ設定:
- 発信者番号通知:オン(知人には番号を知らせる)
- 非通知拒否:オン(迷惑電話を防ぐ)
特定の相手にだけ非通知で発信したい時は、184をつけて発信すればOKです。
病院や役所からの連絡を待っている場合
おすすめ設定:
- 発信者番号通知:オン
- 非通知拒否:オフ(一時的に解除)
大事な連絡が終わったら、また非通知拒否をオンにすると良いでしょう。
できるだけ誰にも番号を知られたくない場合
おすすめ設定:
- 発信者番号通知:オフ(常に非通知で発信)
- 非通知拒否:状況に応じて
ただし、この設定だと相手が電話に出てくれない可能性が高くなることを覚えておきましょう。緊急連絡先(病院、役所など)には事前に番号を伝えておくことをおすすめします。
まとめ
iPhoneの非通知設定の解除方法について、詳しく解説してきました。
重要なポイントをおさらいしましょう:
自分の番号を通知したい場合:
- 設定 > アプリ > 電話 > 発信者番号通知をオンにする
- または186をつけて発信する
非通知拒否を解除したい場合:
- iPhone本体:設定 > アプリ > 電話 > 不明な発信者を消音をオフにする
- キャリアサービス:各社の専用番号に電話して解除
状況に合わせて使い分けるのがポイント:
- ビジネスでは番号通知が基本
- プライベートでも信頼性のため番号通知推奨
- 大事な連絡を待つ時は非通知拒否を一時解除
設定方法はとても簡単なので、状況に応じて柔軟に変更してくださいね。
「電話が繋がらない」「相手に出てもらえない」といったトラブルの多くは、この非通知設定が原因になっていることがあります。この記事で紹介した方法を試して、スムーズな電話コミュニケーションを実現しましょう!


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