新しいiPhoneに買い替えるとき、一番心配なのがLINEのデータ引き継ぎですよね。
「友だちリストが消えてしまったらどうしよう」「トーク履歴が全部なくなってしまうかも」「スタンプや着せかえはどうなるの?」そんな不安を抱えている方も多いでしょう。
実は、LINEの引き継ぎは正しい手順を踏めば、とても簡単で安全にできます。この記事では、iPhone同士でのLINE引き継ぎ方法を、初心者の方でも分かりやすく解説します。
事前準備から実際の引き継ぎ作業、万が一のトラブル対処法まで、すべてをカバーしているので、安心して機種変更を進められますよ。
LINE引き継ぎの基本知識
引き継げるデータと引き継げないデータ
まず、どのデータが新しいiPhoneに移せるのかを確認しましょう。
引き継げるデータ
- 友だちリスト
- グループリスト
- 自分のプロフィール情報
- ステータスメッセージ
- アルバム・ノートの情報
- タイムラインの内容
- Keepに保存したデータ
- LINE連動アプリ・サービスの情報
- 購入したスタンプ・着せかえ・絵文字
- LINEコイン残高
- LINE Payの残高
引き継げないデータ
- 14日以前のトーク履歴(バックアップなしの場合)
- 通知音の設定
iPhone同士の引き継ぎでは、ほとんどのデータを移すことができるので安心してください。
引き継ぎ方法の種類
iPhone同士でのLINE引き継ぎには、主に3つの方法があります。
1. QRコードを使った引き継ぎ(推奨)
- 最も簡単で確実な方法
- 新旧両方のiPhoneが手元にある場合に使用
- トーク履歴も完全に移行可能
2. 電話番号を使った引き継ぎ
- 古いiPhoneが使えない場合に使用
- 事前設定が必要
- トーク履歴は別途バックアップが必要
3. Apple IDを使った引き継ぎ
- 同じApple IDを使用している場合
- 設定によっては自動で引き継がれる場合もある
今回は、最も確実で簡単なQRコードを使った方法を中心に説明します。
事前準備(古いiPhoneで行う作業)
LINEアプリのバージョン確認
引き継ぎを始める前に、LINEアプリが最新版になっているか確認しましょう。
確認手順
- App Storeを開く
- 右上の自分のアイコンをタップ
- 「利用可能なアップデート」でLINEを探す
- 「アップデート」があれば実行
古いバージョンだと引き継ぎがうまくいかない場合があります。
トーク履歴のバックアップ
大切なトーク履歴を確実に新しいiPhoneに移すため、バックアップを取りましょう。
iCloudバックアップの手順
- LINEアプリを開く
- 「ホーム」タブの設定(歯車マーク)をタップ
- 「トーク」を選択
- 「トークのバックアップ」をタップ
- 「今すぐバックアップ」を実行
バックアップには数分から数十分かかる場合があります。Wi-Fi環境で行うことをおすすめします。
アカウント情報の確認
引き継ぎに必要な情報を確認しておきましょう。
確認すべき項目
- 電話番号が正しく登録されているか
- メールアドレスが設定されているか
- パスワードが設定されているか
確認手順
- 設定メニューから「アカウント」を選択
- 電話番号、メールアドレス、パスワードの設定状況を確認
- 未設定の項目があれば、この時点で設定しておく
これらの情報は、万が一QRコード引き継ぎがうまくいかない場合のバックアップとして重要です。
引き継ぎ許可設定
アカウント引き継ぎを有効にする設定を行います。
設定手順
- 設定メニューから「アカウント引き継ぎ」を選択
- 「アカウントを引き継ぐ」をオンにする
- 36時間以内に引き継ぎを完了する必要があることを確認
この設定は36時間で自動的にオフになるので、引き継ぎ作業は計画的に行いましょう。
QRコードを使った引き継ぎ手順
新しいiPhoneでの準備
手順1:LINEアプリのインストール
- 新しいiPhoneでApp Storeを開く
- 「LINE」で検索してインストール
- アプリを起動
手順2:利用規約への同意
- 利用規約とプライバシーポリシーを確認
- 「同意」をタップ
- 年齢確認で「はい」を選択
QRコードでの引き継ぎ実行
手順1:引き継ぎ方法の選択
- 新しいiPhoneのLINEで「ログイン」をタップ
- 「QRコードでログイン」を選択
- カメラへのアクセス許可を「OK」
手順2:QRコード読み取り
- 古いiPhoneでLINEを開く
- 設定→「アカウント引き継ぎ」→「QRコードを表示」
- 新しいiPhoneで古いiPhoneのQRコードを読み取る
手順3:本人確認
- 古いiPhoneに「ログインしますか?」と表示される
- 「ログイン」をタップ
- 新しいiPhoneでの引き継ぎが開始される
この方法なら、面倒なパスワード入力なしで簡単に引き継ぎができます。
トーク履歴の復元
引き継ぎが完了したら、バックアップしたトーク履歴を復元しましょう。
復元手順
- 「トーク履歴を復元」画面が表示される
- 「トーク履歴を復元」をタップ
- 復元が完了するまで待つ
復元には時間がかかる場合があるので、Wi-Fi環境で充電しながら行うのがおすすめです。
電話番号を使った引き継ぎ方法
古いiPhoneが使えない場合の対処法
古いiPhoneが壊れてしまった場合でも、事前準備をしていれば引き継ぎ可能です。
必要な情報
- 電話番号
- パスワード
- iCloudにバックアップしたトーク履歴
引き継ぎ手順
- 新しいiPhoneでLINEを起動
- 「ログイン」→「電話番号でログイン」を選択
- 電話番号を入力してSMS認証
- パスワードを入力
- トーク履歴を復元
この方法では、事前にパスワード設定とバックアップが必須です。
SMS認証がうまくいかない場合
SMSが届かない場合の対処法をご紹介します。
確認ポイント
- 電話番号に間違いがないか
- 迷惑メッセージフィルタの設定
- 通信環境の確認
対処方法
- 少し時間をおいてから再送信
- Wi-Fiを切ってモバイル通信で試す
- 「通話による認証」を選択
それでも解決しない場合は、LINEサポートに問い合わせましょう。
よくあるトラブルと解決法
「引き継ぎに失敗しました」エラー
このエラーが出る主な原因と対処法です。
原因1:引き継ぎ許可設定の期限切れ
- 古いiPhoneで再度「アカウントを引き継ぐ」をオンにする
- 36時間以内に引き継ぎを完了する
原因2:ネットワーク接続の問題
- Wi-Fi接続を確認
- モバイルデータ通信に切り替えて試す
- 時間をおいてから再実行
原因3:アプリのバージョンが古い
- 両方のiPhoneでLINEアプリを最新版に更新
- 再起動してから再試行
トーク履歴が復元されない
トーク履歴の復元がうまくいかない場合の対処法です。
確認事項
- 同じApple IDでiCloudにサインインしているか
- iCloudの容量は十分にあるか
- バックアップが正常に完了していたか
対処方法
- 設定→「トーク」→「トークのバックアップ」で再確認
- iCloud設定でLINEがオンになっているか確認
- 一度LINEアプリを削除して再インストール
スタンプや着せかえが消えた
購入したスタンプや着せかえが表示されない場合の対処法です。
復元手順
- ホーム→設定→「スタンプ」
- 「マイスタンプ」で「すべてダウンロード」
- 着せかえも同様に「マイ着せかえ」で確認
購入履歴はアカウントに紐付いているので、再ダウンロードで復元できます。
LINE Payの残高が表示されない
LINE Payの残高やチャージ履歴が見当たらない場合です。
確認方法
- LINE Pay画面で「設定」をタップ
- 「アカウント」で引き継ぎ状況を確認
- 必要に応じて本人確認を再実行
残高は引き継がれますが、表示に時間がかかる場合があります。
引き継ぎ後の確認事項
友だちリストの確認
引き継ぎが完了したら、大切な友だちが全員いるか確認しましょう。
確認ポイント
- よく連絡を取る友だちがいるか
- グループトークが正常に表示されるか
- ブロックリストの内容
もし足りない友だちがいる場合は、QRコードや電話番号検索で再度追加できます。
各種設定の見直し
引き継ぎ後は、設定が初期化される場合があります。
確認すべき設定
- 通知設定
- プライバシー設定
- トークの背景画像
- フォントサイズ
通知設定の確認手順
- 設定→「通知」
- 「通知」がオンになっているか確認
- 夜間モードやサイレント時間の設定
セキュリティ設定の強化
新しいiPhoneでは、セキュリティを強化しておきましょう。
おすすめ設定
- パスコードロックの設定
- Touch IDまたはFace IDの設定
- 「ほかの端末ログイン許可」をオフ
- 「友だち自動追加」の設定確認
これらの設定で、不正アクセスや意図しない友だち追加を防げます。
データ移行完了後の旧端末処理
古いiPhoneからのログアウト
引き継ぎが完了したら、古いiPhoneからLINEをログアウトしましょう。
ログアウト手順
- 古いiPhoneのLINEで設定メニューを開く
- 「アカウント」→「ログアウト」を選択
- 確認画面で「ログアウト」をタップ
これで古いiPhoneからはLINEにアクセスできなくなります。
データの完全削除
古いiPhoneを売却や譲渡する場合は、データを完全に削除しましょう。
削除手順
- 設定アプリ→「一般」→「リセット」
- 「すべてのコンテンツと設定を消去」
- パスコードとApple IDパスワードを入力
削除前に、他のアプリのデータもバックアップを確認しておきましょう。
予防策と今後の注意点
定期的なバックアップ
今後のトラブルに備えて、定期的にバックアップを取る習慣をつけましょう。
バックアップのタイミング
- 月に1回程度
- 重要なトーク前後
- iOSアップデート前
- 機種変更を検討し始めたとき
自動バックアップを設定すれば、手動で行う必要がなくなります。
パスワード管理
LINEのパスワードは、他のサービスと同じものを使わないようにしましょう。
安全なパスワードの条件
- 8文字以上
- 大文字・小文字・数字を組み合わせ
- 推測しにくい内容
- 他のサービスとは別のもの
パスワード管理アプリを使うと、安全に管理できます。
アカウント情報の最新維持
電話番号やメールアドレスが変わったら、すぐにLINEでも更新しましょう。
更新が必要な情報
- 電話番号の変更
- メールアドレスの変更
- 住所や勤務先の変更
情報が古いままだと、次の機種変更時に困ることがあります。
まとめ
iPhone同士でのLINE引き継ぎは、正しい手順を踏めば誰でも安全に行えます。
成功のポイント
- 事前準備をしっかりと行う
- QRコード引き継ぎを第一選択とする
- バックアップは必ず取る
- 引き継ぎ後の確認を怠らない
- 古いiPhoneの処理も忘れずに
特に重要なのは、トーク履歴のバックアップです。これを忘れると、大切な思い出やビジネスでの重要なやり取りが失われてしまいます。
万が一トラブルが発生しても、この記事で紹介した対処法を試せば、ほとんどの問題は解決できるでしょう。それでも解決しない場合は、LINEの公式サポートに相談することをおすすめします。
新しいiPhoneで、今まで通りLINEを楽しく安全に使えるよう、しっかりと準備して引き継ぎを行いましょう。計画的に進めれば、きっとスムーズに移行できますよ。
コメント