「あれ?iPhoneの予測変換がなんかおかしい…」
「入力したい漢字が全然出てこない!」
「変な候補ばかり表示されて、まともに文字が打てない…」
こんな経験、ありませんか?
iPhoneで文字を入力していると、予測変換が思い通りに動いてくれなくて、イライラすることってありますよね。特に急いでメッセージを送りたい時に限って、おかしな変換候補が出てきたりします。
実は、iPhoneの変換がおかしくなる原因はいくつかあって、それぞれに適した対処法があるんです。この記事では、変換の問題を解決するための方法を、簡単なものから順番に詳しく解説していきます。
iPhoneの変換がおかしくなる主な原因

まず、なぜ変換がおかしくなってしまうのか、代表的な原因を見ていきましょう。
原因1:予測変換の学習が間違っている
iPhoneは、あなたが入力した文字を学習して、次回から予測変換として表示してくれます。でもこの学習機能が、間違った変換や誤字も一緒に覚えてしまうんです。
例えば、何度も「会議」を「会議」ではなく「海岸」と誤変換していると、次からは「海岸」が優先的に表示されるようになります。便利な機能が、逆に不便になってしまうわけですね。
原因2:iOSのアップデートによる不具合
特にiOS 18へのアップデート後、多くのユーザーから「変換がおかしくなった」という報告が相次いでいます。
具体的には次のような問題が発生しています。
入力した文字と関係ない単語が表示される
例:「にき」と入力→「中(なか)」「泣き」が先に出てきて、「にき」の候補が3番目以降
誤入力を前提とした候補が優先される
例:「れおのごはん」と入力→「例のご飯」が優先表示(「れい」と誤入力した前提)
小さい「っ」が正しく変換されない
例:「さっかー」と入力→「さtかー」のような変な候補が出る
原因3:自動修正機能の誤作動
iPhoneには、英語のスペルミスを自動で直してくれる「自動修正」機能があります。この機能は英語では便利なのですが、ローマ字入力する時には邪魔になることがあります。
例えば、「Himeji(姫路)」と入力したいのに、自動で「HomeKit」に変換されてしまうといった具合です。
原因4:iOSやキーボードの一時的な不具合
iPhoneを長時間使い続けていると、内部にデータが蓄積してメモリを圧迫します。その結果、変換機能を含むさまざまな動作が不安定になることがあります。
原因5:複数の言語設定による混乱
日本語と英語など、複数の言語キーボードを使っている場合、予測変換が混乱することがあります。日本語入力中なのに英語の候補が出てきたり、その逆だったりします。
今すぐできる!変換を直す8つの対処法
それでは、変換の問題を解決する方法を、簡単なものから順番に紹介していきます。
対処法1:iPhoneを再起動する
最も簡単で効果的な方法が再起動です。一時的な不具合なら、これだけで解決することも多いんです。
iPhone X以降(ホームボタンなし)の再起動方法:
- 音量上ボタンを押してすぐ離す
- 音量下ボタンを押してすぐ離す
- サイドボタンを長押し
- Appleロゴが表示されるまで押し続ける
iPhone SE(第2世代・第3世代)、8、7、6の再起動方法:
- サイドボタン(または上部ボタン)を長押し
- 「スライドで電源オフ」が表示されたらスライド
- 完全に電源が切れたら、もう一度サイドボタンを長押し
再起動したら、文字を入力して変換が正常に戻ったか確認してみましょう。
対処法2:キーボードの変換学習をリセットする
これまでに学習した予測変換をすべてリセットして、ゼロから学習し直す方法です。iOS 18で変換がおかしくなった場合、この方法で改善したという報告が多数あります。
設定手順:
- ホーム画面から「設定」アプリを開く
- 「一般」をタップ
- 一番下までスクロールして「転送またはiPhoneをリセット」をタップ
- 「リセット」をタップ
- 「キーボードの変換学習をリセット」をタップ
- パスコードを入力して確定
注意点:
この操作を行うと、これまでiPhoneが学習してきた予測変換がすべて消去されます。よく使う単語がすぐに候補に出てこなくなるので、しばらくは少し不便に感じるかもしれません。
ただし、iPhoneの他のデータ(写真、連絡先、アプリなど)には一切影響しないので安心してください。
対処法3:予測変換の設定を確認する
予測変換機能そのものがオフになっている可能性もあります。設定を確認してみましょう。
日本語キーボードの場合:
残念ながら、日本語の予測変換は完全にオフにすることができません。ただし、設定の確認はできます。
- 「設定」アプリを開く
- 「一般」をタップ
- 「キーボード」をタップ
- 「予測」がオン(緑色)になっているか確認
英語キーボードの場合:
英語なら予測変換のオン・オフを切り替えられます。
- 文字入力画面で英語キーボードに切り替える
- 地球儀マーク(または絵文字マーク)を長押し
- 「キーボード設定」をタップ
- 「予測」をオンにする
対処法4:自動修正をオフにする
ローマ字入力中に変な変換が起きる場合、自動修正機能が原因かもしれません。オフにしてみましょう。
設定手順:
- 「設定」アプリを開く
- 「一般」をタップ
- 「キーボード」をタップ
- 「自動修正」をオフ(グレー)にする
ただし、自動修正をオフにすると、英語のスペルミスを自動で直してくれなくなります。日本語入力が改善されたら、必要に応じてまたオンに戻しても大丈夫です。
対処法5:日本語キーボードを削除して再追加する
iOS 18で変換がおかしくなった場合、日本語キーボードを一度削除して、もう一度追加すると改善することがあります。
設定手順:
- 「設定」アプリを開く
- 「一般」をタップ
- 「キーボード」をタップ
- 「キーボード」をタップ(上から2番目の項目)
- 「編集」をタップ
- 日本語キーボードの横にある「−」ボタンをタップ
- 「削除」をタップ
- 「完了」をタップ
- 「新しいキーボードを追加」をタップ
- 「日本語」を選択
- 「かな」「ローマ字」など好みの入力方法を選んで「完了」
この方法で、キーボードの設定がリフレッシュされます。
対処法6:ユーザ辞書を活用する
よく使うのに変換候補に出てこない単語は、ユーザ辞書に登録しましょう。一度登録すれば、確実に候補として表示されるようになります。
登録手順:
- 「設定」アプリを開く
- 「一般」をタップ
- 「キーボード」をタップ
- 「ユーザ辞書」をタップ
- 右上の「+」ボタンをタップ
- 「単語」に変換したい言葉を入力(例:佐藤太郎)
- 「よみ」に読み方を入力(例:さとう)
- 「保存」をタップ
これで、「さとう」と入力すると「佐藤太郎」が候補に表示されるようになります。
活用例:
- 自分の名前や友人の名前
- よく使う難しい専門用語
- 会社名や商品名
- メールアドレス
- 住所
対処法7:iOSを最新バージョンにアップデートする
iOSのバグが原因で変換がおかしい場合、Appleが修正版をリリースしていることがあります。
アップデート手順:
- 「設定」アプリを開く
- 「一般」をタップ
- 「ソフトウェアアップデート」をタップ
- 利用可能なアップデートがあれば「ダウンロードしてインストール」をタップ
注意点:
アップデート前にiPhoneのバックアップを取っておくと安心です。iCloudやパソコンにバックアップしてからアップデートしましょう。
対処法8:拡張予測変換をオフにする(iOS 18)
iOS 18には「拡張予測変換」という新機能があります。この機能が原因で変換がおかしくなっている可能性があります。
設定手順:
- 「設定」アプリを開く
- 「一般」をタップ
- 「キーボード」をタップ
- 「拡張予測変換」を探してオフにする
この機能をオフにすることで、従来の予測変換に近い動作になります。
それでも直らない場合の対処法

ここまでの方法を試しても改善しない場合は、以下の方法も検討してみてください。
すべての設定をリセットする
これは最終手段に近い方法です。iPhoneのすべての設定が工場出荷時の状態に戻りますが、写真やアプリなどのデータは消えません。
手順:
- 「設定」アプリを開く
- 「一般」をタップ
- 「転送またはiPhoneをリセット」をタップ
- 「リセット」をタップ
- 「すべての設定をリセット」をタップ
- パスコードを入力して確定
リセットされる設定:
- Wi-Fiパスワード
- 壁紙
- 通知設定
- プライバシー設定
- 位置情報設定
- キーボード設定
リセット後は、Wi-Fiへの再接続などが必要になります。
サードパーティのキーボードアプリを使う
iPhone標準のキーボードでどうしても問題が解決しない場合、他社製のキーボードアプリを使うのも一つの手です。
人気のキーボードアプリ:
- Gboard(Google製)
- ATOK(ジャストシステム製・有料)
- Simeji(百度製)
- SwiftKey(Microsoft製)
これらのアプリは、それぞれ独自の予測変換エンジンを持っているため、標準キーボードとは異なる動作をします。
注意点:
サードパーティ製のキーボードアプリは、入力した内容をアプリ開発元のサーバーに送信する場合があります。プライバシーポリシーを確認してから使用しましょう。
状況別:どの対処法を試すべき?
どの方法から試せばいいか迷ったら、以下を参考にしてください。
iOS 18にアップデートしてから変換がおかしくなった場合
おすすめの順番:
- キーボードの変換学習をリセット(対処法2)
- 拡張予測変換をオフ(対処法8)
- 日本語キーボードの削除・再追加(対処法5)
この組み合わせで、多くのケースが改善します。
特定の単語だけ変換がおかしい場合
おすすめの順番:
- ユーザ辞書に登録(対処法6)
- キーボードの変換学習をリセット(対処法2)
ローマ字入力時に変な英語に変換される場合
おすすめの順番:
- 自動修正をオフ(対処法4)
- ユーザ辞書に登録(対処法6)
急に変換がおかしくなった場合
おすすめの順番:
- iPhoneを再起動(対処法1)
- iOSアップデート確認(対処法7)
- キーボードの変換学習をリセット(対処法2)
よくある質問
Q1:変換学習をリセットすると、何がリセットされますか?
A:リセットされるのは、予測変換のための学習データだけです。
リセットされるもの:
- 予測変換の候補順位
- よく使う単語の学習データ
- 誤変換の学習データ
リセットされないもの:
- 写真、動画
- 連絡先
- アプリとそのデータ
- ユーザ辞書の内容
- Wi-Fi設定
つまり、iPhoneの大切なデータは一切消えないので安心してください。
Q2:日本語の予測変換を完全にオフにできますか?
A:残念ながら、日本語キーボードの予測変換は完全にオフにできません。
英語キーボードであればオフにできるのですが、日本語の場合は仕様上オフにする機能が用意されていないんです。
ただし、サードパーティ製のキーボードアプリの中には、予測変換をオフにできるものもあります。
Q3:なぜiOS 18で変換がおかしくなったのですか?
A:Apple公式からは明確な説明がありませんが、以下の可能性が考えられます。
1. 新しい予測変換エンジンの問題
iOS 18では予測変換のシステムが大きく変更されました。その影響で、従来とは異なる動作になっています。
2. 誤入力への過剰な配慮
ユーザーの誤入力を先回りして修正しようとする機能が強化されましたが、これが逆効果になっているケースがあります。
3. 学習アルゴリズムの変更
どのように単語を学習するかのロジックが変わったため、一時的に精度が下がっている可能性があります。
Appleは今後のアップデートで改善していくと思われます。
Q4:変換候補が全く表示されなくなりました
A:以下の原因が考えられます。
予測変換がオフになっている
→ 設定 > 一般 > キーボード > 予測 を確認
キーボードの不具合
→ iPhoneを再起動してみる
iOSのバグ
→ iOSのアップデートを確認
キーボードアプリの問題
→ サードパーティ製キーボードを使っている場合、アプリを再インストール
それでも解決しない場合は、Appleサポートに問い合わせることをおすすめします。
Q5:変換学習をリセットすると、どのくらいで元に戻りますか?
A:使用頻度にもよりますが、通常1〜2週間ほどで快適に使えるようになります。
iPhoneは使えば使うほど学習していくので、毎日たくさん文字を入力する人ほど早く元の状態に近づきます。最初の数日は不便に感じるかもしれませんが、徐々に改善していくはずです。
まとめ
iPhoneの変換がおかしい時の対処法について、詳しく解説してきました。
最も効果的な対処法(優先順):
- iPhoneを再起動する
- 最も簡単で、一時的な不具合なら解決
- キーボードの変換学習をリセットする
- iOS 18の問題に特に効果的
- 日本語キーボードを削除・再追加する
- キーボード設定をリフレッシュ
- 拡張予測変換をオフにする(iOS 18)
- 新機能が原因の場合に有効
- ユーザ辞書を活用する
- 特定の単語の問題を確実に解決
覚えておきたいポイント:
- 変換の問題は、多くの場合設定で解決できる
- データが消えることはないので、安心して試せる
- iOSアップデート後の不具合は、次のアップデートで改善される可能性が高い
- どうしても解決しない場合は、サードパーティ製キーボードも選択肢
iPhoneの予測変換は、本来とても便利な機能です。この記事で紹介した方法を試して、快適な文字入力を取り戻してくださいね。
それでも問題が解決しない場合は、iPhoneのハードウェアに問題がある可能性もあります。その場合は、AppleサポートやApple Storeに相談することをおすすめします。

コメント