お店での支払いや会員登録、友達とのLINE交換など、今やQRコードは私たちの生活に欠かせない存在です。でも、いざiPadでQRコードを読み取ろうとしたら「あれ?何も起こらない…」なんて困った経験、一度はあるのではないでしょうか。
実は、iPadでQRコードが読み取れない原因はいくつかあります。カメラの設定が原因だったり、読み取り方が間違っていたりすることも。
この記事では、iPadでQRコードがうまく読み取れないときの原因と、すぐに試せる解決方法を分かりやすくご紹介します。難しい操作は一切ありませんので、安心してください!
iPadのQRコード読み取り機能の基本を知っておこう

まず最初に、iPadでどうやってQRコードを読み取るのか、基本を確認しておきましょう。
標準カメラアプリで読み取る方法
iPadには、iOS 11以降のバージョンからQRコードを自動で認識する機能が標準で搭載されています。つまり、特別なアプリをインストールしなくても、最初から入っているカメラアプリだけで読み取りができるんです。
基本的な読み取り手順は以下の通り:
- ホーム画面から「カメラ」アプリを開く
- 背面カメラをQRコードに向ける
- 画面にQRコードが映るように調整する
- 自動的に認識されると、画面上部に通知が表示される
- 通知をタップすると、リンク先に移動できる
とてもシンプルですよね。シャッターボタンを押す必要もありません。
コントロールセンターからアクセスする方法
もう一つ便利な方法があります。それがコントロールセンターからQRコードリーダーを起動する方法です。
- iPadの画面右上から下にスワイプ(または古いモデルでは画面下から上にスワイプ)
- QRコードマークのアイコンをタップ
この方法なら、カメラアプリを探す手間が省けて素早く読み取りが始められます。
iPadでQRコードが読み取れない!7つの原因と解決策
それでは、実際にQRコードが読み取れないときの原因と対処法を見ていきましょう。
【原因1】カメラのQRコード読み取り機能がオフになっている
意外と見落としがちなのが、この設定です。iPadの設定でQRコードのスキャン機能が無効になっていると、カメラに映しても何も反応しません。
解決方法:
- 「設定」アプリを開く
- 下にスクロールして「カメラ」をタップ
- 「QRコードをスキャン」の項目を確認
- スイッチが緑色(オン)になっているか確認する
もしオフ(グレー)になっていたら、タップしてオンに切り替えましょう。これだけで解決することが多いですよ。
【原因2】カメラとQRコードの距離が適切でない
QRコードとiPadの距離が近すぎたり遠すぎたりすると、うまく読み取れません。カメラにはピントが合う範囲があるからです。
解決方法:
- QRコードとiPadの距離を15cm〜30cm程度に調整してみてください
- 近すぎる場合は少し離す
- 遠すぎる場合は少し近づける
- QRコード全体が画面にきちんと収まるようにする
ゆっくりと距離を変えながら、カメラがピントを合わせるのを待ってみましょう。
【原因3】照明が暗すぎる・明るすぎる
カメラは光の量によって画像を認識しています。暗すぎる場所や、逆に光が反射してしまう明るすぎる環境では、QRコードをうまく読み取れないことがあります。
解決方法:
- 室内照明をつける、または自然光の入る場所に移動する
- 逆に光が反射している場合は、角度を変えて反射を避ける
- 極端に暗い場所なら、iPhoneの懐中電灯機能を使って照らすのも効果的
適度な明るさが大切です。
【原因4】QRコードが汚れている・破損している
QRコード自体に問題がある場合もあります。汚れや傷、折れ目があると、カメラが正しく読み取れなくなってしまいます。
解決方法:
- QRコードの表面に汚れやシミがないか確認
- 紙がシワシワになっていたら、できるだけ平らに伸ばす
- 画面に表示されているQRコードなら、画面の明るさを上げてみる
- 破損がひどい場合は、別の方法で情報を入手できないか確認する
特に紙に印刷されたQRコードは、水濡れや折り曲げに弱いので注意が必要です。
【原因5】カメラのレンズが汚れている
見落としがちですが、iPad本体のカメラレンズに指紋や汚れが付いていると、ぼやけて読み取れないことがあります。
解決方法:
- iPadの背面カメラの位置を確認
- 柔らかい布(メガネ拭きなど)でレンズ部分を優しく拭く
- 汚れを取り除いたら、もう一度読み取りを試す
定期的にレンズを綺麗にしておくと、写真撮影の質も上がりますよ。
【原因6】iOSのバージョンが古い
iPadのiOS(オペレーティングシステム)が古いバージョンのままだと、QRコード読み取り機能が正常に動作しないことがあります。特にiOS 11より前のバージョンでは、標準カメラアプリにQRコード読み取り機能がそもそも搭載されていません。
解決方法:
- 「設定」アプリを開く
- 「一般」をタップ
- 「ソフトウェアアップデート」をタップ
- 利用可能なアップデートがあれば、「ダウンロードしてインストール」をタップ
アップデートには時間がかかることがあるので、Wi-Fi環境下で、充電しながら行うのがおすすめです。
【原因7】カメラアプリへのアクセス許可がない
アプリによっては、カメラへのアクセス許可が必要な場合があります。標準カメラアプリ以外でQRコードを読み取ろうとしている場合、この設定を確認してみましょう。
解決方法:
- 「設定」アプリを開く
- 下にスクロールして使用したいアプリ名をタップ
- 「カメラ」の項目を確認
- 「許可しない」になっていたら、タップして変更する
SafariブラウザでQRコードスキャナーを使う場合も、カメラへのアクセス許可が求められることがあります。
それでも読み取れないときは?代替手段を試してみよう
上記の方法を全て試してもまだ読み取れない場合は、以下の代替手段を検討してみてください。
専用のQRコードリーダーアプリを使う
App Storeには、QRコード専用の読み取りアプリがたくさん公開されています。標準カメラアプリよりも高性能な読み取り機能を持つアプリもあるんです。
- 読み取り速度が速い
- 暗い場所でも読み取りやすい
- 読み取り履歴を保存できる
などのメリットがあります。ただし、アプリによっては広告が表示されたり、不要な権限を求められたりすることもあるので、レビューをよく確認してから選びましょう。
写真を撮ってから読み取る
QRコードをいったん写真として保存してから、後で読み取る方法もあります。
- カメラアプリでQRコードを写真撮影
- 写真アプリで保存した画像を開く
- 長押しするとQRコードが認識される(iOS 13以降)
この方法なら、動きのあるQRコードや、すぐに消えてしまうQRコードにも対応できます。
URLを手動で入力する
最終手段として、QRコードの下にURLやコードが記載されている場合は、それを手動で入力することもできます。少し面倒ですが、確実な方法です。
まとめ:ほとんどの問題は設定確認で解決できる!
iPadでQRコードが読み取れないときの原因と対処法をご紹介しました。
もう一度ポイントをおさらいしましょう:
- カメラの「QRコードをスキャン」設定がオンになっているか確認
- QRコードとの距離を15cm〜30cm程度に保つ
- 照明の明るさを調整する
- QRコードとカメラレンズの汚れを取り除く
- iOSを最新バージョンにアップデートする
- カメラへのアクセス許可を確認する
ほとんどの場合、これらのチェックポイントを順番に確認していけば解決できます。特に設定の見直しで改善することが多いので、まずは「設定」アプリから確認してみてください。
それでもダメなら、専用アプリを試したり、写真に撮ってから読み取ったりする方法もあります。焦らず、一つずつ試していきましょう!
QRコードは便利な技術ですが、正しく使えないとストレスになってしまいます。この記事が、あなたのiPadライフをより快適にする手助けになれば嬉しいです。

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