「AndroidからiPhoneに機種変更したいけど、データ移行って難しそう…」
そう思っていませんか?
実は、ドコモユーザーなら専用アプリを使えば簡単にデータを移すことができるんです。この記事では、ドコモでAndroidからiPhoneにデータ移行する方法を、初心者でもわかるように丁寧に解説していきます。
AndroidからiPhoneへのデータ移行、3つの方法

ドコモでAndroidからiPhoneにデータを移行する方法は、大きく分けて3つあります。
Move to iOS(iOSに移行)
Appleが公式に提供している無料アプリ。最も多くのデータを移行できるので、基本的にはこの方法がおすすめです。
DOCOPY(ドコピー)
ドコモショップに設置されている専用機器。スタッフのサポートを受けながらデータ移行したい人向けです。
手動で移行
各種アプリやクラウドサービスを使って、自分でデータを移す方法。一部のデータだけ移行したい場合に便利です。
それぞれの方法について、詳しく見ていきましょう。
【おすすめ】Move to iOS(iOSに移行)を使う方法
最もおすすめなのが、Appleの「Move to iOS」アプリを使った方法です。
Move to iOSで移行できるデータ
このアプリでは、以下のデータを一括で移行できます:
- 連絡先(電話帳)
- メッセージ履歴(SMS)
- 写真と動画
- ブックマーク(お気に入り)
- メールアカウント
- カレンダー
- 無料アプリ(一部)
- 壁紙
- アクセシビリティ設定
かなり多くのデータをまとめて移せるので便利ですよね。
事前準備
データ移行を始める前に、以下を確認してください。
Androidの確認事項
- Androidのバージョンが5.0以上であること
- Wi-Fiに接続できること
- 充電が十分にあるか、充電器につないでおく
iPhoneの確認事項
- まだ初期設定を済ませていない状態(新品または初期化済み)
- 十分な空き容量があること
- 充電器につないでおく
重要:Move to iOSは、iPhoneの初期設定中にしか使えません。 すでに初期設定を完了してしまった場合は、iPhoneを初期化してやり直す必要があります。
Move to iOSの使い方(詳細手順)
それでは、実際の手順を見ていきましょう。
ステップ1:Androidにアプリをインストール
Android端末で「Google Play」を開き、「Move to iOS」または「iOSに移行」を検索してインストールします。
ステップ2:iPhoneの初期設定を開始
新しいiPhoneの電源を入れて、画面の指示に従って初期設定を進めます。
「Appとデータを転送」という画面が表示されたら、「Androidからデータを移行」をタップ。
ステップ3:Move to iOSアプリを起動(Android側)
Android端末で「Move to iOS」アプリを開きます。
「続ける」をタップし、利用規約に同意。
「コードを検索」画面が表示されるまで進みます。
ステップ4:コードを確認(iPhone側)
iPhoneの画面に「Androidから移行」と表示されたら、「続ける」をタップ。
すると、10桁または6桁のコードが表示されます。
ステップ5:コードを入力(Android側)
iPhone画面に表示されたコードを、Android端末に入力します。
すると、iPhoneが一時的なWi-Fiネットワークを作成します。
ステップ6:データを選択
Android端末の画面に「データを転送」という項目が表示されます。
移行したいデータにチェックを入れて、「続ける」をタップ。
ステップ7:転送完了を待つ
データ転送が始まります。転送中は、両方の端末を近くに置いたまま、操作しないでください。
転送時間は、データ量によって数分から1時間以上かかることもあります。
iPhone側の読み込みバーが最後まで進んだら、Android端末で「完了」をタップ。
ステップ8:iPhoneのセットアップを続ける
iPhone側で「続ける」をタップし、残りのセットアップ手順を完了させます。
これで、データ移行は完了です!
Move to iOSのトラブルシューティング
うまくいかない場合は、以下を試してみてください。
「接続できません」と表示される
- 両方の端末が同じWi-Fiに接続されているか確認
- Android側のBluetoothをオフにしてみる
- 一度両方の端末を再起動してから、最初からやり直す
転送が途中で止まる
- 両方の端末を充電器につないでいるか確認
- Android側で他のアプリを終了させる
- Wi-Fiの接続が安定しているか確認
「ストレージ不足」と表示される
- iPhone側の空き容量が足りません
- 不要なデータをAndroid側で削除してから、再度試してください
DOCOPY(ドコピー)でデータ移行する方法
「自分でやるのは不安…」という人は、ドコモショップのDOCOPY(ドコピー)を利用する方法もあります。
DOCOPYとは?
DOCOPYは、ドコモショップに設置されているデータ移行専用の機器です。
店頭のスタッフがサポートしてくれるので、機械が苦手な人でも安心。ただし、店舗によって設置状況や対応機種が異なるので、事前に確認が必要です。
DOCOPYの使い方
- 事前にドコモショップに電話して、DOCOPYの利用可否を確認
- 予約をしてから来店(混雑を避けるため)
- 古いAndroidと新しいiPhoneを持参
- スタッフの指示に従って機器にスマホを接続
- 画面の指示に従って操作
所要時間は、データ量にもよりますが15分〜30分程度です。
DOCOPYの注意点
料金
基本的には無料ですが、データ移行サポートとして有料サービス(2,200円税込)を案内されることもあります。
対応機種
すべての機種に対応しているわけではありません。古い機種は非対応の場合もあるので、事前確認が必須です。
予約推奨
土日や夕方は混雑するので、予約してから行くのがおすすめ。
手動でデータ移行する方法

「一部のデータだけ移行したい」という場合は、手動で移行することもできます。
Googleアカウントを使う方法
連絡先の移行
- Android側で「設定」→「アカウント」→「Google」を開く
- 「連絡先の同期」がオンになっているか確認
- iPhone側で「設定」→「連絡先」→「アカウント」→「アカウントを追加」
- 「Google」を選択してログイン
- 「連絡先」をオンにする
これで、Googleの連絡先がiPhoneにも表示されます。
Googleフォトを使う方法
写真と動画の移行
- Android側で「Google フォト」アプリを開く
- 「設定」→「バックアップ」をオンにする
- すべての写真がアップロードされるまで待つ
- iPhone側で「Google フォト」アプリをインストール
- 同じGoogleアカウントでログイン
これで、写真や動画がiPhoneでも見られるようになります。
メールの設定
GmailやYahoo!メールなどを使っている場合は、iPhone側でメールアカウントを追加するだけで、過去のメールも見られます。
- iPhoneの「設定」→「メール」→「アカウント」→「アカウントを追加」
- 使っているメールサービスを選択
- メールアドレスとパスワードを入力
ドコモメールについては、別途設定が必要です(後述)。
個別アプリのデータ引き継ぎ方法
データ移行アプリでは移せない、個別に設定が必要なアプリをまとめました。
LINE
LINEは必ず引き継ぎ手続きが必要です。これを忘れると、トーク履歴が消えてしまいます。
Android側での準備
- LINEアプリを最新版にアップデート
- 「設定」→「アカウント」でメールアドレスとパスワードを登録
- 「設定」→「トーク」→「トークのバックアップ」を実行
- 「設定」→「アカウント引き継ぎ」をオンにする(36時間以内に新端末で引き継ぎが必要)
iPhone側での操作
- LINEアプリをインストール
- 「ログイン」をタップ
- メールアドレスとパスワードを入力
- 電話番号認証を行う
- トーク履歴を復元
モバイルSuica・モバイルPASMO
電子マネーは特に注意が必要です。
Android側での操作
- アプリを開いて「機種変更」を選択
- パスワードを入力して手続きを完了
- この操作をしないと、残高が消えてしまいます
iPhone側での操作
- アプリをインストール
- 「機種変更」から引き継ぎ
- 登録したメールアドレスとパスワードでログイン
PayPay・楽天ペイなどのQRコード決済
基本的には、iPhone側でアプリをインストールして、同じアカウントでログインするだけでOKです。
ゲームアプリ
多くのゲームアプリは、アカウント連携をしておく必要があります。
- FacebookやTwitterと連携
- ゲーム専用のアカウントでログイン
- 引き継ぎコードを発行
ゲームによって方法が異なるので、事前に各アプリのヘルプページを確認しましょう。
ドコモメールの設定方法
機種変更後、iPhoneでドコモメールを使うには設定が必要です。
iPhoneでドコモメールを設定する手順
- SafariでドコモのWebサイトにアクセス
- dアカウントでログイン
- 「iPhone初期設定」からプロファイルをインストール
- 「設定」アプリで「プロファイルがダウンロードされました」をタップ
- 「インストール」をタップ
- パスコードを入力
- 警告が表示されたら「インストール」をタップ
詳しい手順は、ドコモの公式サイトに画像付きで載っているので、そちらも参考にしてください。
データ移行前にやっておくべきこと
データ移行をスムーズに進めるために、事前にチェックしておきましょう。
おサイフケータイのデータ移行
iPhoneには「おサイフケータイ」機能がありません。代わりに「Apple Pay」を使います。
注意点
Androidで使っていた楽天Edy、WAON、nanacoなどの電子マネーは、iPhoneに移行できません。
機種変更前に、これらの残高を使い切るか、払い戻し手続きをしてください。
SDカードのデータ
iPhoneにはSDカードスロットがありません。
SDカードに保存していた写真や動画は、事前にクラウドにアップロードするか、パソコンに移しておきましょう。
バックアップを取る
万が一に備えて、Android側で必ずバックアップを取っておいてください。
Googleドライブへのバックアップ
- 「設定」→「Google」→「バックアップ」
- 「今すぐバックアップ」をタップ
Wi-Fi環境を用意
データ移行には、安定したWi-Fi環境が必須です。
自宅にWi-Fiがない場合は、ドコモショップのDOCOPYを利用するか、家電量販店のフリーWi-Fiを使う方法もあります。
時間に余裕を持つ
データ移行には、思った以上に時間がかかることがあります。
休日など、時間に余裕があるときに行いましょう。
データ移行後にやること
無事にデータ移行が完了したら、以下を確認してください。
データが正しく移行されたか確認
連絡先
「連絡先」アプリを開いて、主要な連絡先が入っているか確認。
写真
「写真」アプリで、大切な写真が残っているか確認。
アプリ
よく使うアプリがインストールされているか、ログインできるか確認。
Face IDや指紋認証の設定
iPhoneのロック解除方法を設定しましょう。
「設定」→「Face IDとパスコード」または「Touch IDとパスコード」から設定できます。
Apple IDの2ファクタ認証を設定
セキュリティを高めるため、2ファクタ認証は必ず設定しておきましょう。
iCloudのバックアップ設定
今後のために、iCloudへの自動バックアップを設定しておくと安心です。
「設定」→「(あなたの名前)」→「iCloud」→「iCloudバックアップ」をオンにします。
古いAndroidの処理
古いAndroid端末は、データを完全に消去してから処分または下取りに出しましょう。
「設定」→「システム」→「リセット」→「すべてのデータを消去(工場出荷時リセット)」
よくある質問
Q: データ移行にどのくらい時間がかかる?
データ量によって異なりますが、一般的には30分〜2時間程度です。写真や動画が多いと、さらに時間がかかることもあります。
Q: AndroidのアプリはiPhoneでも使える?
多くの人気アプリ(LINE、Instagram、Twitter、YouTubeなど)は、iPhone版も用意されています。ただし、一部のAndroid専用アプリは使えません。
また、アプリ内のデータは自動で移行されないものが多いので、個別に引き継ぎが必要です。
Q: データ移行に失敗したらどうなる?
元のAndroid端末にデータは残っているので、安心してください。もう一度最初からやり直せば大丈夫です。
Q: ドコモメールのアドレスは変わる?
変わりません。同じ「@docomo.ne.jp」のメールアドレスを引き続き使えます。ただし、iPhoneでの設定は必要です。
Q: AndroidからiPhoneに変えると料金は高くなる?
端末代金はiPhoneの方が高い傾向にありますが、月々の通信料はプラン次第です。
ドコモの料金プランは、AndroidでもiPhoneでも同じです。ahamoなど格安プランを検討するのもおすすめ。
Q: Move to iOSアプリが見つからない
「iOSに移行」で検索してみてください。それでも見つからない場合は、お使いのAndroidが古いバージョン(5.0未満)の可能性があります。
Q: データ移行中にエラーが出た
よくある原因は以下の通りです:
- Wi-Fi接続が不安定
- 両方の端末の充電が切れそう
- iPhoneの空き容量不足
- Androidでバックグラウンドアプリが動いている
再起動してから、もう一度試してみてください。
Q: LINEのトーク履歴は移行できる?
はい、できます。ただし、Android側で事前にバックアップを取り、iPhone側で復元する必要があります。手順を飛ばすとトーク履歴が消えるので注意してください。
Q: データ移行は自分でやらないとダメ?
ドコモショップでサポートを受けることもできます。「初期設定サポート」というサービスがあり、データ移行も含めて2,200円(税込)でスタッフが手伝ってくれます。
まとめ
ドコモでAndroidからiPhoneにデータ移行する方法は、主に3つあります。
おすすめの方法
- Move to iOS(iOSに移行):最も多くのデータを一括で移行できる
- DOCOPY(ドコピー):店頭スタッフのサポート付きで安心
- 手動移行:一部のデータだけ移したい場合に便利
移行前にやっておくこと
- おサイフケータイの残高確認
- LINEなど重要アプリの引き継ぎ準備
- Googleドライブにバックアップ
- Wi-Fi環境の確認
- 時間に余裕を持つ
移行後にやること
- データが正しく移行されたか確認
- Face IDやTouch IDの設定
- Apple IDの2ファクタ認証設定
- ドコモメールの設定
AndroidからiPhoneへの機種変更は、OSが違うので不安に感じるかもしれません。でも、今回紹介した方法を使えば、初めてでも安心してデータ移行ができます。
一番大切なのは、焦らずに、ひとつずつ手順を確認しながら進めること。時間はかかりますが、丁寧にやれば必ず成功します。
新しいiPhoneで、快適なスマホライフを楽しんでくださいね!


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