Androidスマホを使っていると、いつの間にかアプリがたくさん溜まっていませんか?
中には一度も使ったことがないアプリや、最初から入っていた謎のアプリもあるはず。
この記事では、Androidスマホの不要なアプリを一覧で紹介し、安全に削除できるアプリと削除してはいけないアプリの見分け方を詳しく解説していきます。
不要なアプリとは?プリインストールアプリとブロートウェア

まず、「不要なアプリ」とは何かを理解しておきましょう。
不要なアプリの種類
- プリインストールアプリ:購入時から入っているアプリ
- ブロートウェア:メーカーやキャリアが独自に入れた不要なアプリ
- 使わなくなったアプリ:自分でインストールしたけど使っていないアプリ
特に、メーカーやキャリア(ドコモ、au、ソフトバンクなど)が最初から入れているアプリは、普通の方法では削除できないことが多いんです。
これらのアプリは「ブロートウェア」と呼ばれ、スマホの動作を重くしたり、バッテリーを消耗させたりする原因になります。
不要なアプリを削除するメリット
不要なアプリを削除すると、たくさんのメリットがあります。
主なメリット
- ストレージ容量が増える(写真や動画を保存できる)
- スマホの動作が速くなる
- バッテリーの持ちが良くなる
- データ通信量が減る(バックグラウンド通信が減るため)
- ホーム画面がスッキリする
- セキュリティリスクが減る
特に、容量が16GBや32GBの古いスマホでは、不要なアプリを削除するだけで大きな効果が得られます。
削除・無効化・非表示の違い
Androidのアプリには、3つの処理方法があります。
1. 削除(アンインストール)
アプリとそのデータを完全にスマホから消す方法です。
自分でインストールしたアプリは、ほとんど削除できます。
削除したアプリは、Google Playストアから再インストールできます(有料アプリでも再購入は不要)。
2. 無効化
プリインストールアプリなど、削除できないアプリを停止させる方法です。
アプリのデータは残りますが、動作を完全に停止させることができます。
ストレージ容量はほとんど空きませんが、バッテリー消費やデータ通信を抑えられます。
3. 非表示
ホーム画面からアイコンを消すだけの方法です。
アプリは裏で動き続けているため、容量節約やバッテリー節約にはなりません。
単に見た目をスッキリさせたい時に使います。
安全に削除・無効化できるアプリ一覧

ここでは、安全に削除または無効化できるアプリを、カテゴリ別に紹介します。
キャリアアプリ(ドコモ・au・ソフトバンク)
キャリアが独自に入れているアプリは、ほとんど削除または無効化できます。
ドコモのアプリ
- dメニュー(ドコモのポータルサイト)
- dポイントクラブ(使わない場合)
- dマーケット(使わない場合)
- dアニメストア(契約していない場合)
- マイマガジン(ニュースアプリ)
- ドコモメール(使わない場合)
- ドコモ電話帳(標準の連絡先で十分な場合)
- ドコモスケジュール(他のカレンダーを使う場合)
- スケジュール&メモ(使わない場合)
- おすすめ使い方ヒント
- 遠隔初期化
- 災害用キット(必要になったら再インストール可)
auのアプリ
- auスマートパス(使わない場合)
- au Wi-Fi接続ツール(使わない場合)
- auサービスTOP
- My au(使わない場合)
- au ID設定(一度設定すれば不要)
- auお客さまサポート
- au one ナビ
ソフトバンクのアプリ
- My SoftBank(使わない場合)
- SoftBankメール(使わない場合)
- Y!mobileサービスの初期登録
- Wi-Fiスポット設定
- App Pass
- ブック放題(契約していない場合)
メーカー独自アプリ
メーカーが独自に入れているアプリも、多くが削除可能です。
Samsungのアプリ
- Samsung Members(サポートアプリ、必要になったら再インストール)
- Samsung Notes(他のメモアプリを使う場合)
- Samsung Health(使わない場合)
- Samsung Pay(使わない場合)
- Bixby(Googleアシスタントを使う場合)
- Bixby Home
- Galaxy Store(Google Playだけで十分な場合)
- Game Launcher(ゲームをしない場合)
- AR Zone(ARを使わない場合)
- Samsung Max(使わない場合)
- Smart Things(使わない場合)
その他のメーカーアプリ
- HTC Sense(HTCの独自アプリ)
- Huawei AppGallery(Googleサービスがある場合)
- Sony独自アプリ(他の代替があれば)
- Xiaomi独自アプリ(他の代替があれば)
Googleアプリ
Googleのアプリも、使わないものは削除または無効化できます。
削除・無効化できるGoogleアプリ
- Google Duo(ビデオ通話アプリ、使わない場合)
- Google Play Music(YouTube Musicに移行済み)
- Google Play ムービー&TV(使わない場合)
- Google Play ゲーム(ゲームをしない場合)
- YouTube Music(使わない場合)
- Googleニュース(使わない場合)
- Gmail(他のメールアプリを使う場合)
- Googleマップ(他の地図アプリを使う場合)
- Google Keep(他のメモアプリを使う場合)
- Google Chrome(他のブラウザを使う場合)
- Google翻訳(使わない場合)
- Google Podcast(使わない場合)
注意:削除してはいけないGoogleアプリ
- Google Play開発者サービス(必須)
- Google Playストア(必須)
- Googleサービスフレームワーク(必須)
- Android System WebView(必須)
Microsoftアプリ
一部のAndroidスマホには、Microsoftのアプリもプリインストールされています。
削除できるMicrosoftアプリ
- Microsoft Word(使わない場合)
- Microsoft Excel(使わない場合)
- Microsoft PowerPoint(使わない場合)
- Microsoft Outlook(使わない場合)
- Microsoft OneDrive(使わない場合)
- Microsoft OneNote(使わない場合)
- Skype(使わない場合)
- LinkedIn(使わない場合)
Facebookアプリ
Facebookのアプリは、一部のスマホにプリインストールされています。
削除できるFacebookアプリ
- Facebook(使わない場合)
- Messenger(使わない場合)
- Instagram(使わない場合)
- Facebook App Manager
- Facebook App Installer
- Facebook Services
その他の削除可能アプリ
ショッピング・エンタメアプリ
- Amazon ショッピング(ブラウザで十分な場合)
- 楽天市場(ブラウザで十分な場合)
- マクドナルド(使わない場合)
- ローソン(使わない場合)
- Netflix(契約していない場合)
ニュース・天気アプリ
- SmartNews(使わない場合)
- Yahoo!ニュース(使わない場合)
- LINE NEWS(使わない場合)
- 天気アプリ(Googleアシスタントで十分な場合)
ゲーム・エンタメアプリ
- 最初から入っているゲーム(ソリティアなど)
- 音楽アプリ(使わないもの)
- 動画アプリ(使わないもの)
絶対に削除してはいけないアプリ

以下のアプリは、Androidシステムに必要不可欠です。削除すると、スマホが正常に動作しなくなる可能性があります。
削除してはいけないシステムアプリ
- Android System(OSの本体)
- System UI(画面表示の基本)
- 設定(Settings)
- 電話(Phone)
- 連絡先(Contacts)
- メッセージ(Messages)
- Google Play開発者サービス
- Google Playストア
- Googleサービスフレームワーク
- Android System WebView
- ダウンロードマネージャー
- Package Installer
- キーボードアプリ(すべて削除すると文字が打てなくなる)
これらのアプリを削除すると、電話ができなくなったり、アプリをインストールできなくなったりします。
アプリを削除する方法(個別・一括)
不要なアプリを削除する方法を、いくつか紹介します。
方法1:ホーム画面から削除
一番簡単な方法です。
削除手順
- 削除したいアプリのアイコンを長押し
- 画面上部の「アンインストール」にドラッグ
- 確認画面で「OK」をタップ
ただし、この方法では「削除」と「ホーム画面から消す」が区別しにくいので注意が必要です。
方法2:設定から削除
確実に削除できる方法です。
削除手順
- 「設定」アプリを開く
- 「アプリ」または「アプリケーション」をタップ
- 削除したいアプリを選択
- 「アンインストール」をタップ
- 確認画面で「OK」をタップ
方法3:Google Playストアから一括削除
複数のアプリをまとめて削除できます。
一括削除手順
- Google Playストアアプリを開く
- 右上のプロフィールアイコンをタップ
- 「アプリとデバイスの管理」をタップ
- 「管理」タブを開く
- 削除したいアプリにチェックを入れる
- 「アンインストール」をタップ
並べ替え機能を使えば、使用頻度やサイズ順に表示できるので、削除候補を見つけやすくなります。
方法4:Files by Googleで自動検出
使っていないアプリを自動で見つけてくれます。
使い方
- Files by Googleアプリを開く(ない場合はPlayストアからインストール)
- 「削除」タブをタップ
- 「使用していないアプリの削除」カードを探す
- 削除したいアプリを選択
- 「アンインストール」をタップ
削除できないアプリを無効化する方法
プリインストールアプリなど、削除できないアプリは「無効化」できます。
無効化手順
- 「設定」アプリを開く
- 「アプリ」をタップ
- 無効化したいアプリを選択
- 「無効にする」をタップ
- 警告メッセージが表示されるので、内容を確認して「アプリを無効化」をタップ
無効化したアプリは、同じ手順で「有効にする」を押せば、いつでも元に戻せます。
アプリを削除・無効化する際の注意点

不要なアプリを削除する際は、以下の点に注意しましょう。
1. システムアプリは慎重に判断する
システムに関連するアプリを無効化すると、スマホが不安定になることがあります。
アプリ一覧に表示されていても、ホーム画面にアイコンがないアプリは、バックグラウンドで重要な役割を果たしている可能性が高いです。
無効化する場合は、一つずつ試して、問題が起きないか確認しながら進めましょう。
2. 一度に複数のアプリを無効化しない
複数のアプリを一気に無効化すると、どのアプリが原因で問題が起きたのか分からなくなります。
一つ無効化したら、数日間使ってみて、問題がないことを確認してから次に進みましょう。
3. 削除前にバックアップを取る
大切なデータが入っているアプリを削除する場合は、必ず事前にバックアップを取りましょう。
アプリを再インストールしても、データは復元できないことが多いです。
4. 有料アプリは再インストールしても無料
一度購入した有料アプリは、削除しても同じGoogleアカウントで再インストールすれば、再度料金を払う必要はありません。
ただし、購入時と違うGoogleアカウントでサインインしていると、購入履歴が確認できず、再度購入を求められることがあります。
5. キャリアのサービスを使う場合は要注意
ドコモメールやauメールなど、キャリアの独自サービスを使っている場合は、関連するアプリを削除すると、そのサービスが使えなくなります。
削除する前に、本当に使っていないか確認しましょう。
不要なアプリを見つける方法
どのアプリが不要か判断するのは難しいですよね。
以下の基準を参考にしてみてください。
削除候補のアプリを見つける基準
- 使用頻度:過去3ヶ月間に一度も起動していない
- 重複機能:同じ機能のアプリが複数ある(例:メモアプリが3つ)
- 代替可能:ブラウザで同じサービスが使える
- 契約していない:有料サービスのアプリで、契約していない
- 容量が大きい:100MB以上で、ほとんど使っていない
- 通知が多い:不要な通知ばかり来る
Google Playストアの「管理」画面で「使用頻度順」に並べ替えると、使っていないアプリが一目で分かります。
削除したアプリを再インストールする方法
間違って必要なアプリを削除してしまった場合でも、簡単に再インストールできます。
再インストール手順
- Google Playストアアプリを開く
- 右上のプロフィールアイコンをタップ
- 「アプリとデバイスの管理」をタップ
- 「管理」タブを開く
- 「インストール済み」の横の▼をタップ
- 「未インストール」を選択
- 再インストールしたいアプリを探してタップ
- 「インストール」をタップ
無効化したアプリを有効に戻す場合は、「設定」→「アプリ」から該当アプリを選び、「有効にする」をタップするだけです。
よくある質問

Q: アプリを削除すると、データも消えますか?
はい、アプリを削除すると、そのアプリのデータも基本的には消えます。
ただし、クラウドに保存されているデータ(GoogleドライブやDropboxなど)は残ります。
重要なデータがある場合は、削除前にバックアップを取りましょう。
Q: 無効化と削除、どちらがいいですか?
削除できるアプリは削除、削除できないアプリは無効化するのが基本です。
削除した方がストレージ容量を空けられますが、無効化でもバッテリー消費やデータ通信は抑えられます。
Q: 削除したアプリは完全に消えますか?
自分でインストールしたアプリは完全に消えます。
ただし、プリインストールアプリを無効化した場合は、データがスマホ内に残ります。
完全に消すには、root化などの高度な操作が必要になります(非推奨)。
Q: アプリを削除したら動作が不安定になりました
システムに必要なアプリを削除または無効化した可能性があります。
最近削除または無効化したアプリを、もう一度有効にしてみてください。
それでも直らない場合は、スマホを再起動してみましょう。
Q: キャリアのアプリは全部削除していいですか?
基本的には大丈夫ですが、キャリアのサービス(ドコモメールなど)を使っている場合は、関連アプリを残す必要があります。
自分が使っているサービスを確認してから削除しましょう。
Q: Googleのアプリは削除しても大丈夫ですか?
Google Play開発者サービス、Playストア、Googleサービスフレームワークは削除してはいけません。
それ以外のGoogleアプリ(Gmail、マップ、Keepなど)は、使っていなければ削除または無効化できます。
Q: アプリを削除したら、スマホは本当に速くなりますか?
容量が逼迫している場合や、バックグラウンドで動作するアプリが多い場合は、効果が実感できることが多いです。
ただし、もともと容量に余裕がある場合や、高性能なスマホの場合は、あまり変化を感じないかもしれません。
まとめ
Androidスマホの不要なアプリを削除することで、ストレージ容量を増やし、動作を快適にすることができます。
キャリアアプリ、メーカー独自アプリ、Googleアプリ、Microsoftアプリなど、多くのプリインストールアプリは削除または無効化が可能です。
ただし、Android System、Google Play開発者サービス、電話、連絡先など、システムに必須のアプリは絶対に削除してはいけません。
アプリを削除する際は、一つずつ慎重に進め、削除後もスマホが正常に動作するか確認しながら作業しましょう。
不要なアプリを整理して、快適なAndroidライフを楽しんでください!

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