スマホの画面を画像として保存したいとき、「スクリーンショット(スクショ)」機能が便利です。
メモとして残したり、誰かに情報を共有したり、購入画面を証拠として保存したりと、日常的に使える場面はたくさんあります。
この記事では、Androidスマホでスクリーンショットを撮る基本的な方法から、機種別の撮り方、長いページ全体を撮る方法、保存場所の確認まで、わかりやすく解説します。
スクリーンショット(スクショ)とは

スクリーンショットとは、スマホの画面に表示されている内容を、そのまま画像として保存する機能のことです。「スクショ」と略されることも多いですね。
撮影した画像は、写真と同じようにギャラリーアプリやGoogleフォトで確認でき、編集したり他の人に送ったりできます。
スクリーンショットでできること
- Webページの保存
- メッセージやメールの記録
- 地図の共有
- エラーメッセージの保存
- 購入完了画面の証拠保存
- SNSの投稿保存
【基本】Androidスマホでスクショを撮る方法
ほとんどのAndroidスマホで共通して使える、基本的なスクリーンショットの撮り方を紹介します。
方法1:電源ボタン+音量下ボタン(同時押し)
これが最も一般的な方法です。約90%のAndroid端末で使えます。
手順:
- スクショを撮りたい画面を表示する
- 「電源ボタン」と「音量下ボタン」を同時に1〜2秒間押す
- 画面が一瞬光る(フラッシュ)、または「カシャ」という音がする
- 画面左下にスクショのプレビュー(小さな画像)が表示される
ポイント:
- 2つのボタンを完全に同時に押すのがコツです
- 片方だけ先に押すと、音量調整や電源メニューが出てしまいます
- ボタンの位置は機種によって異なりますが、多くの場合、右側面に両方あります
方法2:電源ボタン長押しメニューから
電源ボタンと音量ボタンの同時押しがうまくいかない場合は、この方法を試してみてください。
手順:
- スクショを撮りたい画面を表示する
- 「電源ボタン」を数秒間長押しする
- 表示されたメニューの中から「スクリーンショット」をタップ
注意点:
- この機能は機種やOSバージョンによっては使えない場合があります
- Android 9以降で利用できることが多いです
機種別のスクショ方法
Androidスマホは、メーカーによって独自のスクショ方法を用意していることがあります。
Google Pixel(ピクセル)
Pixelシリーズでは、基本的な方法に加えて以下の方法も使えます。
クイックタップ機能(Android 12以降)
- 設定→システム→ジェスチャー→「クイックタップでアクションを開始」
- 「スクリーンショットを撮る」を選択
- スマホの背面をトントンと2回タップするだけでスクショが撮れる
最近使ったアプリからのスクショ
- 画面下から上にスワイプして最近使ったアプリを表示
- スクショを撮りたいアプリを選択
- 画面下部の「スクリーンショット」アイコンをタップ
Samsung Galaxy(ギャラクシー)
Samsungは最も多くのスクショ方法を提供しています。
パームスワイプ(手刀スワイプ)
- 設定→便利な機能→モーションとジェスチャー→「手のひらでスワイプしてキャプチャ」をオン
- 手のひらの側面を画面に当てて、左から右(または右から左)にスワイプ
Sペンを使う方法(GalaxyNote、S Ultra シリーズ)
- Sペンを取り出す
- エアコマンドを起動
- 「キャプチャ手書き」をタップ
- そのままSペンで書き込みができる
音声コマンド(Bixby)
「Hi Bixby、スクリーンショットを撮って」と話しかけるだけで撮影できます。
AQUOS(アクオス)
シャープのAQUOSシリーズも、基本的な方法(電源ボタン+音量下ボタン)が使えます。
一部の機種では、画面を上から下にスワイプして表示されるクイック設定パネルに「スクリーンショット」ボタンを追加できる場合があります。
Xperia(エクスペリア)
Xperiaでは、基本的な方法に加えて、以下の方法も利用できる機種があります。
電源ボタンメニューから
- 電源ボタンを長押し
- 表示されたメニューから「スクリーンショット」を選択
Motorola(モトローラ)
Motorolaのスマホでも、基本的な方法が使えます。
最近使ったアプリからのスクショ
- 画面下から上にスワイプして最近使ったアプリを表示
- 画面下部の「Screenshot」ボタンをタップ
Google Assistantでスクショを撮る(ハンズフリー)
料理中や運転中など、手が使えないときに便利な方法です。
音声コマンドでスクショ
- 「OK Google」または「ねぇGoogle」と話しかける
- 「スクリーンショットを撮って」と言う
- 自動的にスクショが撮影される
注意点:
- Google Assistantが有効になっている必要があります
- 「OK Google」検出がオンになっている必要があります
- 機種によっては、共有画面が表示されてギャラリーに保存されない場合があります
スクロールスクリーンショット(長いページ全体を撮る)

Webページやチャットのように縦に長い画面を、1枚の画像として保存できる便利な機能です。Android 12以降で利用できます。
スクロールスクリーンショットの撮り方
手順:
- 通常のスクショを撮る(電源ボタン+音量下ボタン)
- 画面左下に表示されるプレビューの近くにある「キャプチャ範囲を拡大」または「スクロール」アイコンをタップ
- 画面が自動的にスクロールして、下の部分も含めた画像が表示される
- 四隅のガイドラインをドラッグして、撮影範囲を調整できる
- 「保存」をタップ
使えるのはこんな場面:
- 長いWebページ
- 料理のレシピ
- 長いメッセージのやり取り
- 利用規約
- ニュース記事
注意点:
- すべてのアプリで使えるわけではありません
- スクロールできない画面では「キャプチャ範囲を拡大」ボタンが表示されません
スクショの保存場所と確認方法
撮影したスクリーンショットがどこに保存されるか、確認方法を紹介します。
保存場所
Androidスマホでは、スクショは自動的に以下の場所に保存されます。
内部ストレージの「Screenshots」フォルダ
パス:内部ストレージ/Pictures/Screenshots
または
内部ストレージ/DCIM/Screenshots
Googleフォトで確認する方法
手順:
- Googleフォトアプリを開く
- 画面下部の「ライブラリ」をタップ
- 「Screenshots」または「スクリーンショット」フォルダをタップ
ギャラリーアプリで確認する方法
手順:
- ギャラリーアプリ(機種によって名前が異なる)を開く
- 「アルバム」または「フォルダ」を選択
- 「Screenshots」または「スクリーンショット」をタップ
機種によるアプリ名の違い:
- Pixel:Googleフォト
- Galaxy:ギャラリー
- AQUOS:アルバム
- Xperia:アルバム
スクショの編集・共有方法
撮影したスクショは、すぐに編集したり共有したりできます。
撮影直後の編集
スクショを撮った直後、画面左下に表示されるプレビューから、以下の操作ができます。
編集アイコン(鉛筆マーク)をタップすると:
- 切り抜き(トリミング)
- 文字の追加
- 落書き(ペンで書き込み)
- ぼかし
- フィルター
共有アイコンをタップすると:
- LINE、メール、Gmailなどで直接送信
- ドライブ、Keepなどに保存
- SNSに投稿
後から編集する方法
手順:
- Googleフォトまたはギャラリーアプリでスクショを開く
- 「編集」アイコンをタップ
- 必要な編集を行う
- 「保存」をタップ
スクショが撮れない場合の原因と対処法
スクリーンショットがうまく撮れないときは、以下の原因が考えられます。
原因1:アプリやサービスで制限されている
著作権保護のため、一部のアプリではスクショが撮れません。
スクショが制限されているアプリ例:
- Netflix、Amazon Prime Video、Disney+などの動画配信アプリ
- TVer
- 電子書籍アプリ(Kindle、楽天Koboなど)
- 銀行アプリ(一部)
- 一部の決済アプリ
対処法:
これらのアプリでは、セキュリティ上の理由から制限されているため、スクショを撮ることはできません。画面が真っ黒になったり、「スクリーンショットをキャプチャできませんでした」というメッセージが表示されます。
原因2:ストレージ容量不足
スマホの保存容量がいっぱいだと、スクショが保存できません。
症状:
「空き容量が足りないため、スクリーンショットを保存できません」というメッセージが表示される
対処法:
- 不要な写真や動画を削除する
- アプリのキャッシュをクリアする
- 使っていないアプリをアンインストールする
原因3:ボタンが故障している
電源ボタンや音量ボタンが物理的に壊れている可能性があります。
対処法:
- 電源ボタン長押しメニューからスクショを撮る方法を試す
- Google Assistantの音声コマンドを使う
- 修理を検討する
原因4:Android OSが古い
Android 4.0より前のバージョンでは、標準のスクショ機能がありません。
対処法:
- OSをアップデートする(可能な場合)
- サードパーティのスクショアプリをインストールする
原因5:シークレットモード(プライバシーモード)
一部のブラウザでは、シークレットモード(incognito mode)でスクショが制限されることがあります。
対処法:
通常のブラウジングモードに切り替える
画面録画(スクリーンレコード)も便利
静止画ではなく、動画として画面を記録することもできます。
画面録画の方法
手順:
- 画面上部から2回下にスワイプしてクイック設定パネルを表示
- 「スクリーンレコード」または「画面録画」アイコンをタップ
- 録音設定(マイク音声を含めるかなど)を選択
- 「開始」をタップ
- カウントダウン後、録画が始まる
- 停止するには、通知バーから「画面録画」通知をタップ
こんなときに便利:
- アプリの使い方を説明したいとき
- ゲームのプレイ動画
- バグの再現手順を記録
- 画面操作の手順を保存
よくある質問(FAQ)
Q1. スクショを撮ると音が鳴るけど、消せる?
A. スクショ音は、スマホのシステム音量に連動しています。マナーモードにするか、音量を下げれば鳴らなくなります。ただし、機種によっては設定で個別にオフにできる場合もあります。
Q2. スクショを撮った後、すぐに消えるプレビューをもう一度見たい
A. GoogleフォトやギャラリーアプリのScreenshotsフォルダから、いつでも確認できます。
Q3. スクショのファイル形式は?
A. 通常、PNG形式で保存されます。機種によってはJPG形式の場合もあります。
Q4. スクショをPCに転送するには?
A. 以下の方法があります。
- USBケーブルでPCに接続して、ファイルをコピー
- Googleフォトで同期して、PCから閲覧・ダウンロード
- メールやLINEで自分宛に送信
- Google DriveやDropboxにアップロード
Q5. スクショの画質を変更できる?
A. 標準のスクショ機能では画質設定はできません。画質を変えたい場合は、撮影後に画像編集アプリで圧縮または変換する必要があります。
Q6. スクショを撮ると相手に通知される?
A. いいえ、通知されません。InstagramのストーリーやSnapchatなど、一部のSNSアプリでは通知される場合がありますが、通常のスクショでは相手に知られることはありません。
Q7. スクショをたくさん撮ると、スマホが重くなる?
A. スクショ自体がスマホを重くすることはありませんが、大量に保存するとストレージ容量を圧迫します。定期的に不要なスクショを削除するか、クラウドにバックアップして本体から削除すると良いでしょう。
便利な使い方とコツ

スクショにメモを書き込む
撮影直後の編集機能を使えば、すぐに重要な部分を囲んだり、矢印を追加したりできます。情報を誰かに伝えるときに便利です。
購入画面は必ずスクショ
オンラインショッピングで注文完了画面が表示されたら、注文番号と一緒にスクショを撮っておきましょう。メールが届かなかった場合の証拠になります。
エラーメッセージをスクショ
スマホやアプリで問題が起きたとき、エラーメッセージをスクショしておくと、サポートに問い合わせる際に役立ちます。
地図をスクショして共有
待ち合わせ場所などの地図をスクショして送れば、相手が迷わずに来られます。
レシピや手順をスクショ
料理のレシピやDIYの手順をスクショしておけば、オフラインでも確認できます。
まとめ
Androidスマホでスクリーンショットを撮る基本的な方法は、電源ボタン+音量下ボタンの同時押しです。これでほとんどの機種で撮影できます。
機種別の便利な方法:
- Google Pixel:背面タップ、音声コマンド
- Samsung Galaxy:パームスワイプ、Sペン、Bixby音声
- その他の機種:電源ボタン長押しメニュー
長いページを撮りたいとき:
スクロールスクリーンショット機能(Android 12以降)を使えば、1枚の画像として保存できます。
保存場所:
内部ストレージの「Screenshots」フォルダに自動保存されます。Googleフォトやギャラリーアプリから確認できます。
スクリーンショットは、情報を記録・共有する上でとても便利な機能です。自分のスマホに合った方法を見つけて、ぜひ活用してみてください!

コメント