コンビニやスーパーで「QUICPayで」と言ってスマホをかざすだけで支払いが完了する。
そんな便利なキャッシュレス決済を、あなたのAndroidスマホでも使ってみませんか?
この記事では、AndroidでQUICPayを使う方法を、初期設定から実際の支払い方まで詳しく解説していきます。
QUICPayって何?基本をおさらい

まずは、QUICPayがどんなサービスなのか確認しておきましょう。
JCBが提供する後払い式電子マネー
QUICPay(クイックペイ)は、株式会社JCBが提供している電子マネーサービスです。
2005年から始まったサービスで、会員数は2,255万人以上という人気の決済方法なんです。
スマホやカードを専用端末にかざすだけで、支払いが完了します。
SuicaやPASMOとの違いは?
QUICPayの最大の特徴は、事前チャージが不要という点。
SuicaやPASMOのように、あらかじめお金をチャージしておく必要がありません。
登録したクレジットカードやデビットカードから、後で自動的に引き落とされる仕組みになっています。
かざすだけで決済完了
QUICPayの支払いは本当に簡単。
店員さんに「QUICPayで」と伝えて、スマホを端末にかざすだけで完了します。
暗証番号の入力やサインも不要なので、スピーディーに会計できるんです。
AndroidでQUICPayを使うための条件
QUICPayを使い始める前に、お使いのスマホが条件を満たしているか確認しましょう。
1. Androidのバージョンが7.0以降
QUICPayを使うには、Android 7.0以降のOSが必要です。
設定アプリから「デバイス情報」や「端末情報」を開くと、Androidのバージョンが確認できます。
2. FeliCa搭載のおサイフケータイ対応機種
これが最も重要な条件です。
QUICPayはFeliCa(フェリカ)という日本の通信技術を使っているため、FeliCa搭載機種でないと利用できません。
国内メーカー(ソニー、シャープ、サムスンなど)のAndroidスマホは、多くの機種がFeliCaに対応しています。
3. おサイフケータイアプリのバージョン
おサイフケータイアプリが6.1.5以上である必要があります。
Google Playストアから最新版にアップデートしておきましょう。
4. QUICPay対応のカードを持っている
クレジットカードやデビットカードが、QUICPayに対応している必要があります。
対応カードについては、後ほど詳しく紹介します。
海外製のSIMフリースマホは要注意
海外メーカーのSIMフリースマホ(一部のXiaomi、OPPOなど)は、FeliCaに対応していない機種が多いです。
購入前に公式サイトのスペック表で「FeliCa対応」「おサイフケータイ対応」と記載されているか確認しましょう。
QUICPayに対応しているカード一覧
すべてのカードがQUICPayに対応しているわけではありません。
主な対応カードを紹介します。
QUICPayに対応している主なクレジットカード
- JCBカード(全種類)
- セゾンカード
- UCカード
- 楽天カード
- オリコカード
- au PAY カード
- ライフカード
- ジャックスカード
これらのカードをお持ちなら、すぐにQUICPayを始められます。
QUICPayに対応していないカード
反対に、以下のような有名カードはQUICPayに対応していません:
- 三井住友カード
- dカード
- イオンカード
これらのカードでは、別の電子マネーサービス(iDなど)が利用できる場合があります。
対応カードの詳細確認方法
お持ちのカードがQUICPayに対応しているか不安な場合は、QUICPay公式サイトの「対応カード一覧」で確認できます。
カード会社によって、iPhoneのみ対応、Androidのみ対応など違いがあるので、事前にチェックしておくと安心です。
AndroidにQUICPayを設定する手順
それでは、実際にQUICPayをAndroidに設定していきましょう。
設定は5分もあれば完了します。
Googleウォレットアプリをインストール
QUICPayを使うには、Googleウォレットアプリが必要です。
- Google Playストアを開く
- 「Googleウォレット」で検索
- アプリをインストール
多くのAndroidスマホには、最初からインストールされています。
カードを登録する手順
Googleウォレットアプリを起動したら、カードを登録していきます。
手順1:アプリを起動
Googleウォレットアプリを開きます。
手順2:カード追加画面を開く
画面下部の「+ウォレットに追加」ボタンをタップします。
手順3:カードの種類を選択
「クレジットカードやデビットカード」を選択してください。
手順4:新しいカードを追加
「+新しいクレジットカードかデビットカード」をタップします。
手順5:カード情報を読み込む
ここで2つの方法から選べます:
- カメラで読み込む:カードをカメラで撮影すると、自動的に情報が入力されます
- 手動で入力:カード番号、有効期限、セキュリティコードを入力します
手順6:追加情報を入力
カード会社によっては、氏名や住所などの追加情報を求められることがあります。
画面の指示に従って入力してください。
手順7:利用規約に同意
カード会社の利用規約を確認して、「同意する」をタップします。
手順8:登録完了
「OK」をタップすれば登録完了です。
これでQUICPayが使えるようになりました。
登録時の注意点
カード会社によっては、専用アプリのダウンロードを求められることがあります。
また、本人確認のためにSMSで認証コードが送られてくる場合もあるので、スマホを手元に用意しておきましょう。
AndroidでQUICPayを使って支払う方法

カードの登録が完了したら、実際にお店で使ってみましょう。
基本的な支払いの流れ
- レジで「QUICPayで支払います」と伝える
- スマホの画面がロックされていても大丈夫
- スマホを端末にかざす
- 「クイックペイ♪」という音が鳴る
- 支払い完了
本当にこれだけです。
スマホをかざす位置
スマホの背面上部をリーダー(端末)に近づけます。
多くのAndroidスマホでは、背面の上部にNFC/FeliCaアンテナがあります。
1〜2秒かざしていれば、自動的に反応します。
認証は不要
iPhoneのApple Payと違い、AndroidのQUICPayは指紋認証や顔認証が不要です。
スマホがロックされていても、画面が消えていても、そのままかざすだけで決済できます。
これがAndroidの便利なポイントなんです。
セブンイレブンでの支払い方
セブンイレブンでは、レジの画面で決済方法を自分で選ぶ必要があります。
- 「QUICPayで」と伝える
- レジ画面の左下「その他」をタップ
- スマホをかざして決済
他のコンビニでは、店員さんが操作してくれることが多いです。
QUICPayを使える場所
QUICPayは、全国約287万ヵ所で利用できます。
どんなお店で使えるのか見ていきましょう。
コンビニエンスストア
- セブンイレブン
- ローソン
- ファミリーマート
- ミニストップ
- デイリーヤマザキ
主要なコンビニはほぼすべて対応しています。
スーパーマーケット
- イオン
- イトーヨーカドー
- 西友
- ライフ
食品や日用品の買い物でも使えます。
ドラッグストア
- マツモトキヨシ
- ツルハドラッグ
- ウエルシア
- サンドラッグ
飲食店
- マクドナルド
- すき家
- ガスト
- タリーズコーヒー
チェーン店を中心に、多くの飲食店で利用できます。
その他
- タクシー(対応車両のみ)
- 駅の売店
- 自動販売機(QUICPay対応機のみ)
- ガソリンスタンド(一部)
使えるお店の確認方法
お店の入口やレジ周りに、QUICPayのロゴマークがあれば利用可能です。
QUICPay公式サイトでも、使えるお店を検索できます。
QUICPayのメリット
AndroidでQUICPayを使うメリットを整理しておきましょう。
1. チャージ不要で使える
SuicaやPASMOのように、残高を気にする必要がありません。
登録したカードから自動的に引き落とされるので、残高不足で困ることがないんです。
2. 決済がとにかく速い
スマホをかざすだけで支払いが完了します。
現金を出したり、お釣りをもらったりする手間がありません。
朝の忙しい時間のコンビニでも、スムーズに会計できます。
3. カードのポイントが貯まる
QUICPayで支払った金額は、登録したクレジットカードの利用分としてカウントされます。
つまり、カードのポイントやマイルがそのまま貯まるんです。
4. 財布を持ち歩かなくていい
スマホ1台あれば、買い物ができます。
ちょっとしたお出かけなら、財布を持たずに済むので荷物が減ります。
5. 万が一の補償がある
スマホを紛失・盗難された場合も、クレジットカードと同じ補償制度が適用されます。
カード会社に連絡すれば、不正利用分は補償されるので安心です。
QUICPayのデメリットと注意点
便利なQUICPayですが、いくつか気をつけたい点もあります。
1. 使いすぎに注意
タッチするだけで支払えるため、お金を使っている実感が薄くなりがち。
気づいたら使いすぎていた、ということもあります。
Googleウォレットアプリで利用履歴を確認する習慣をつけましょう。
2. スマホのバッテリーが切れると使えない
電池が完全に切れてしまうと、QUICPayも使えなくなります。
外出時はモバイルバッテリーを持ち歩くか、予備の支払い手段も用意しておくと安心です。
3. すべてのカードが対応しているわけではない
前述の通り、三井住友カードやdカードなど、QUICPayに対応していないカードもあります。
新しくカードを作る際は、QUICPay対応かどうか確認しましょう。
4. セキュリティに気をつける
Androidの場合、画面ロックなしでも決済できるため、スマホを紛失すると不正利用されるリスクがあります。
必ずスマホに画面ロックを設定しておきましょう。
また、「NFC/おサイフケータイロック」機能を使えば、さらにセキュリティを高められます。
QUICPayが使えない時の対処法
「スマホをかざしても反応しない」というトラブルの解決方法を紹介します。
1. NFCがオンになっているか確認
QUICPayを使うには、NFCがオンになっている必要があります。
確認手順:
- 設定アプリを開く
- 「接続」または「機器接続」をタップ
- 「NFC/おサイフケータイ設定」を選択
- NFCがオンになっているか確認
2. スマホの位置を調整する
スマホをかざす位置がずれていると、反応しません。
背面の上部を端末に近づけて、ゆっくりと動かしてみてください。
平行にかざすのがコツです。
3. スマホケースを外してみる
厚いケースや金属製のケースを使っていると、NFCの通信が妨げられることがあります。
一度ケースを外して試してみましょう。
4. おサイフケータイアプリを更新
おサイフケータイアプリが古いバージョンだと、動作しないことがあります。
Google Playストアから最新版にアップデートしてください。
5. Googleウォレットでカードを確認
Googleウォレットアプリを開いて、カードが正しく登録されているか確認します。
カードが表示されていない場合は、再度登録してください。
6. スマホを再起動
一時的な不具合は、再起動で解決することが多いです。
電源ボタンを長押しして、スマホを再起動してみましょう。
利用明細の確認方法
QUICPayで支払った金額は、どうやって確認できるのでしょうか。
Googleウォレットアプリで確認
Googleウォレットアプリを開くと、最近の取引履歴が表示されます。
- Googleウォレットを起動
- 登録したカードをタップ
- 「取引履歴」で利用状況を確認
ただし、すべての取引が即座に反映されるわけではありません。
カードの明細で詳細を確認
正確な利用明細は、登録したクレジットカードやデビットカードの明細で確認できます。
QUICPayで支払った金額は、通常のカード利用と同じように、カード会社の明細に記載されます。
カード会社のアプリやWebサイトで、詳しい利用履歴をチェックしましょう。
よくある質問
AndroidのQUICPayについて、よく聞かれる質問をまとめました。
Q1. QUICPayの利用に手数料はかかる?
いいえ、QUICPayの利用自体に手数料はかかりません。
登録したクレジットカードの年会費や金利だけが発生します。
Q2. 1回の支払いに上限はある?
お店によって異なりますが、多くの店舗では1回2万円程度が上限です。
ただし、カード会社によって利用限度額が設定されていることもあります。
Q3. 海外でも使える?
QUICPayは日本国内専用のサービスです。
海外では利用できません。
Q4. 複数のカードを登録できる?
はい、Googleウォレットに複数のカードを登録できます。
最初に登録したカードがデフォルトになりますが、アプリで使用するカードを切り替えることができます。
Q5. QUICPayとiDの違いは?
どちらも後払い式の電子マネーですが、運営会社が異なります。
- QUICPay:JCBが運営
- iD:NTTドコモが運営
使えるお店や対応カードも異なるので、両方使えるようにしておくと便利です。
まとめ:QUICPayでスマホ決済を始めよう
AndroidでQUICPayを使う方法について解説しました。
最後に重要なポイントをおさらいしておきましょう。
QUICPayの特徴
- 後払い式だからチャージ不要
- かざすだけで支払い完了
- 全国約287万ヵ所で利用可能
- カードのポイントも貯まる
始めるために必要なもの
- Android 7.0以降のスマホ
- FeliCa搭載機種(おサイフケータイ対応)
- QUICPay対応のクレジット/デビットカード
- Googleウォレットアプリ
設定の流れ
- Googleウォレットをインストール
- カード情報を登録
- すぐに使える
使い方
- 「QUICPayで」と伝える
- スマホをかざす
- 「クイックペイ♪」で完了
注意点
- 画面ロックを必ず設定する
- 使いすぎに気をつける
- バッテリー切れに注意
QUICPayを使えば、コンビニでの買い物もランチの支払いも、スマホをかざすだけで完了します。
この記事を参考に、ぜひAndroidでQUICPayを使い始めてみてください!
キャッシュレス決済で、毎日の買い物がもっと便利になりますよ。

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