Androidスマホのホーム画面を左にスワイプすると、ニュースや記事がずらりと表示される画面が出てきますよね。
これが「Google Discover」という機能です。便利な面もあるのですが、「調べ物をしたいだけなのに気が散る」「興味のない記事ばかり表示される」と感じている人も多いのではないでしょうか。
今回は、AndroidスマホでGoogle Discoverを非表示にする方法を、わかりやすく解説していきます。
Google Discoverって何?

まず、Google Discoverとはどんな機能なのかを簡単に説明します。
パーソナライズされたコンテンツフィード
Google Discoverは、あなたの興味や関心に合わせて、ニュース記事、動画、天気情報、スポーツの試合結果などを自動的に表示してくれる機能です。
GoogleがあなたのWeb検索履歴やアプリの使用状況から、「この人はこういう情報に興味がありそうだ」と判断して、おすすめのコンテンツを提案してくれるんです。
どこに表示されるの?
Google Discoverは、以下の場所に表示されます:
- Androidスマホのホーム画面を左にスワイプした画面
- Googleアプリを開いたときのホーム画面
- Google Chromeアプリの新しいタブを開いたとき
特にホーム画面を左にスワイプしたときに表示される仕組みは、初期設定でオンになっている機種が多いです。
以前は「Googleフィード」という名前だった
Google Discoverは、以前「Googleフィード」や「Google Feed」という名前で呼ばれていました。現在は正式に「Google Discover」という名称に統一されています。
なぜGoogle Discoverを非表示にしたいのか?
Google Discoverは便利な機能ですが、非表示にしたいと感じる理由もいくつかあります。
気が散って集中できない
「Googleで何か調べよう」と思ってアプリを開いたとき、検索窓の下にずらりと並ぶニュース記事が目に入ります。すると、ついつい記事を読んでしまって、本来の目的を忘れてしまうことも。
時間を無駄にしてしまう原因になってしまいます。
興味のない記事が表示される
AIが自動的におすすめしてくれるとはいえ、必ずしも自分の興味に合った記事ばかりではありません。政治や犯罪、芸能ニュースなど、見たくない情報が表示されることもあります。
特に、何度「興味なし」を選択しても似たような記事が表示され続けることがあり、ストレスを感じる人もいます。
ホーム画面をシンプルにしたい
ホーム画面の左側に常に情報が表示されているのが邪魔だと感じる人もいます。スマホの画面をできるだけシンプルに保ちたい場合、Google Discoverは不要な要素になります。
プライバシーへの配慮
Google Discoverは、あなたの検索履歴や位置情報などをもとにコンテンツを提案します。そのため、プライバシーを重視する人は、この機能をオフにしたいと考えることもあります。
ホーム画面の左スワイプでDiscoverを表示させない方法
最も多くの人が求めているのが、「ホーム画面を左にスワイプしたときにGoogle Discoverが表示されないようにする」方法です。
この設定は、機種によって若干手順が異なります。
標準的なAndroid(Google Pixelなど)の場合
Google PixelシリーズやAndroid Oneなど、純粋なAndroid OSを搭載している機種では、以下の手順で設定できます。
手順1:ホーム画面を長押し
ホーム画面の何もないところ(アプリアイコンがない場所)を長押しします。
手順2:「ホームの設定」をタップ
画面下部にメニューが表示されるので、「ホームの設定」または「ホーム設定」をタップします。
手順3:「スワイプでGoogleアプリにアクセス」をオフ
設定画面が開いたら、「スワイプでGoogleアプリにアクセス」という項目を探します。この項目の横にあるスイッチをオフにします。
これで、ホーム画面を左にスワイプしても、Google Discoverの画面は表示されなくなります。
Galaxyシリーズ(Samsung)の場合
Samsung Galaxyシリーズでは、表示が若干異なります。
- ホーム画面の何もないところを長押し
- 「ホーム画面設定」をタップ
- 「Googleアプリの表示」をオフ
機種やOSバージョンによっては、「Show Google App」や「Google Discover」という表示の場合もあります。
AQUOS(SHARP)の場合
SHARPのAQUOSシリーズでも、同様の手順で設定できます。
- ホーム画面を長押し
- 画面下に表示されるメニューから「ホームの設定」をタップ
- 「スワイプでGoogleアプリにアクセス」をオフ
Xiaomiシリーズの場合
Xiaomiスマホの場合は、設定方法が少し異なることがあります。
- ホーム画面を2本の指でピンチイン(つまむような動作)
- 「ホーム画面の設定」が表示される
- 「Google Feed」または「Google Discover」をオフ
機種ごとの表記の違い
メーカーや機種によって、同じ機能でも表記が異なります:
- 「スワイプでGoogleアプリにアクセス」
- 「Googleアプリの表示」
- 「Show Google App」
- 「Google Discover」
- 「Google Feed」
いずれも同じ機能を指しています。自分のスマホで似たような項目を探してみてください。
Googleアプリ内でDiscoverを非表示にする方法
ホーム画面の左スワイプを無効にしても、Googleアプリを開くとDiscoverの記事が表示されます。
Googleアプリ内でもDiscoverを非表示にしたい場合は、以下の手順で設定します。
手順1:Googleアプリを開く
スマホのアプリ一覧から「Google」アプリを開きます。検索窓が表示され、その下にDiscoverの記事が並んでいる画面です。
手順2:プロフィールアイコンをタップ
画面右上にあるプロフィール写真またはイニシャルのアイコンをタップします。
手順3:「設定」を選択
メニューが表示されるので、「設定」をタップします。
手順4:「全般」をタップ
設定画面が開いたら、「全般」という項目をタップします。
手順5:「Discover」または「発見」をオフ
「Discover」(または「発見」)という項目を探して、スイッチをオフにします。
Googleアプリのバージョンによって、表示が「Discover」だったり「発見」だったりします。2024年10月以降のアップデートで「発見」という日本語表記に変更されました。
これで、Googleアプリを開いてもDiscoverの記事は表示されなくなります。代わりに「DiscoverをONにする」というボタンが表示されます。
設定画面の表示が違う場合
Googleアプリのバージョンによっては、設定画面の構成が異なる場合があります。
別のパターンの手順
- Googleアプリを開く
- 右上のプロフィールアイコンをタップ
- 「その他の設定」をタップ
- 「その他の設定」をさらにタップ
- 「ホームページにDiscoverを表示」をオフ
どちらの方法でも、最終的にDiscoverをオフにできます。
Google Chromeでの非表示方法

Google Chromeアプリでも、新しいタブを開くとDiscoverが表示されます。
Chromeアプリ内でDiscoverを非表示にするには、以下の手順です。
手順1:Google Chromeを開く
スマホのGoogle Chromeアプリを開きます。
手順2:新しいタブを開く
画面上部のタブアイコンをタップして、新しいタブを開きます。Discoverの記事が表示されている画面です。
手順3:設定アイコンをタップ
「Discover」という文字の右側にある歯車マーク(設定アイコン)または3つの点のメニューをタップします。
手順4:「オフにする」を選択
表示されたメニューから「オフにする」または「Turn off」を選択します。
これで、Chromeで新しいタブを開いてもDiscoverは表示されなくなります。
完全に削除できない理由と対処法
「Google Discoverを完全に削除したい」と思っても、実は完全に削除することはできません。
なぜ完全に削除できないの?
Google DiscoverはAndroid OSやGoogleアプリに深く統合されている機能のため、アプリをアンインストールするなどの方法以外では、完全に削除することはできません。
上記の方法で「非表示」にすることはできますが、機能自体が端末から消えるわけではありません。
「DiscoverをONにする」ボタンが表示される
Discoverを非表示にすると、本来Discoverが表示されていた場所に「DiscoverをONにする」というボタンが表示されます。
このボタンを間違ってタップしてしまうと、Discoverが再び表示されるようになってしまうので注意が必要です。ただし、再びオフにすれば問題ありません。
根本的な対処法:カスタムランチャーを使う
もし、「DiscoverをONにする」ボタンすら表示されたくないという場合は、サードパーティ製のカスタムランチャーアプリを使う方法があります。
例えば:
- Nova Launcher
- Smart Launcher
- Microsoft Launcher
これらのランチャーアプリを使えば、ホーム画面の動作を完全にカスタマイズでき、Google Discoverの表示を完全に排除できます。
ただし、一部の機種では、カスタムランチャーを使うと指紋認証が正常に動作しないなどの問題が発生することもあるため、注意が必要です。
Discoverを完全にオフにせずカスタマイズする方法
「完全に非表示にするほどではないけど、もっと自分好みにしたい」という場合は、Discoverの表示内容をカスタマイズできます。
興味のないトピックを非表示にする
特定のトピックや記事が気に入らない場合、個別に非表示にできます。
- 非表示にしたい記事の右下にある3つの点のアイコンをタップ
- 「興味なし」または「このトピックに興味がない」を選択
これを繰り返すことで、Discoverが学習して、より自分の好みに合った記事を表示するようになります。
特定のニュースソースをブロックする
特定のWebサイトからの記事を表示したくない場合も設定できます。
- ブロックしたいサイトの記事の右下にある3つの点をタップ
- 「〇〇からの記事を表示しない」を選択
興味のあるトピックを追加する
逆に、もっと見たいトピックを追加することもできます。
- Googleアプリを開く
- 右上のプロフィールアイコンをタップ
- 「設定」→「興味/関心」をタップ
- 興味のあるトピックを追加
動画の自動再生を制御する
Discoverに表示される動画が自動再生されるのが嫌な場合は、設定を変更できます。
- Googleアプリを開く
- 右上のプロフィールアイコンをタップ
- 「設定」→「全般」をタップ
- 「動画プレビューの自動再生」をタップ
- 「使用しない」「Wi-Fi接続時のみ」「Wi-Fi、モバイルデータ接続時」から選択
再びDiscoverをオンにする方法
一度オフにしたDiscoverを、やっぱりまた使いたいと思ったら、簡単にオンに戻せます。
ホーム画面の左スワイプを有効にする
- ホーム画面を長押し
- 「ホームの設定」をタップ
- 「スワイプでGoogleアプリにアクセス」をオン
Googleアプリ内でDiscoverをオンにする
方法1:設定から
- Googleアプリを開く
- 右上のプロフィールアイコンをタップ
- 「設定」→「全般」をタップ
- 「Discover」または「発見」をオン
方法2:ボタンから
Googleアプリを開いたときに「DiscoverをONにする」というボタンが表示されている場合は、そのボタンをタップするだけでオンに戻せます。
Google Chromeでオンにする
- Chromeを開く
- 新しいタブを開く
- 画面中央の設定アイコン(歯車マーク)または3つの点をタップ
- 「オンにする」を選択
Google Discoverのアクティビティを削除する方法
Google Discoverであなたが見た記事やタップした内容は、Googleアカウントに記録されています。
このアクティビティ履歴を削除したい場合は、以下の手順で対応できます。
手順1:マイアクティビティにアクセス
ブラウザで「マイアクティビティ」(https://myactivity.google.com/)にアクセスします。Googleアカウントへのログインが求められる場合があります。
手順2:Discoverアクティビティを確認
日付ごとに、Google Discoverで表示されたカードや、タップしたコンテンツの概要が表示されます。
手順3:削除したいアクティビティを選択
個別に削除したい場合は、各項目の横にある3つの点をタップして「削除」を選択します。
すべてのDiscoverアクティビティをまとめて削除したい場合は、フィルタ機能を使って「Discover」で絞り込んでから一括削除できます。
注意点
アクティビティを削除しても、Discoverの表示内容への影響は限定的です。Googleは他の情報源(検索履歴、YouTubeの視聴履歴など)も参考にしてコンテンツを推薦しているためです。
複数のデバイスで設定する必要がある

注意点として、Google Discoverの設定はデバイスごとに管理されています。
つまり、スマホAでDiscoverをオフにしても、スマホBでは引き続き表示されます。
複数のAndroidデバイスを使っている場合は、それぞれで個別に設定を変更する必要があります。
よくある質問
Discoverをオフにすると検索機能も使えなくなる?
いいえ、大丈夫です。Discoverをオフにしても、Google検索機能は問題なく使えます。検索窓は通常通り表示され、検索もできます。
変わるのは、検索窓の下に表示されていた「おすすめの記事」がなくなるだけです。
Googleアプリをアンインストールすればいい?
理論的にはそうですが、おすすめしません。
Googleアプリをアンインストールすると、Google検索、Googleアシスタント、Googleアカウント情報へのアクセスなど、他の重要な機能も使えなくなってしまいます。
Discoverだけを非表示にする方法を使う方が賢明です。
設定画面に「Discover」の項目が見つからない
Googleアプリのバージョンによって、項目名が異なる場合があります。
最近のバージョンでは「Discover」ではなく「発見」という日本語表記になっています。また、「ホームページにDiscoverを表示」という表現の場合もあります。
Googleアプリを最新版にアップデートしてから、もう一度確認してみてください。
ホーム画面設定に「スワイプでGoogleアプリにアクセス」がない
機種によっては、表記が異なります。
「Googleアプリの表示」「Show Google App」「Google Discover」など、似たような項目を探してみてください。
それでも見つからない場合は、お使いの機種のランチャーアプリがこの機能に対応していない可能性があります。その場合は、カスタムランチャーアプリの導入を検討してください。
オフにしたはずなのに表示される
以下の可能性が考えられます:
- Googleアプリが自動アップデートされて設定がリセットされた
- 誤って「DiscoverをONにする」ボタンをタップしてしまった
- 設定した場所とは別の場所でDiscoverが表示されている(例:ホーム画面では非表示にしたが、Googleアプリでは表示される)
それぞれの場所で個別に設定を確認してみてください。
まとめ
AndroidスマホでGoogle Discoverを非表示にする方法を解説しました。
主な非表示方法は3つあります:
- ホーム画面の左スワイプを無効にする:ホーム画面を長押し→「ホームの設定」→「スワイプでGoogleアプリにアクセス」をオフ
- Googleアプリ内でDiscoverをオフにする:Googleアプリを開く→プロフィールアイコン→「設定」→「全般」→「Discover」または「発見」をオフ
- Google ChromeでDiscoverをオフにする:Chromeを開く→新しいタブ→設定アイコン→「オフにする」
機種によって設定画面の表記が若干異なる場合がありますが、基本的な流れは同じです。
完全に削除することはできませんが、非表示にすることで、ホーム画面をすっきりさせたり、気が散らずに検索に集中できるようになります。
また、完全に非表示にするのではなく、興味のないトピックやニュースソースを個別にブロックして、Discoverをカスタマイズする方法もあります。
自分の使い方に合わせて、最適な設定を見つけてみてください。いつでも簡単にオン・オフを切り替えられるので、気軽に試してみてくださいね。


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