スマートフォンを使っていて、こんな経験はありませんか?
- 「月末になると急にネットが遅くなる…」
- 「気づいたら通信制限がかかっていた」
- 「どのアプリが通信量を使っているかわからない」
その原因は、通信量(ギガ)の使いすぎかもしれません。でも大丈夫!
Androidなら、アプリをダウンロードしなくても簡単に通信量をチェックできます。
この記事では、通信量の確認方法から節約テクニックまで、初心者の方にもわかりやすく解説します📱
通信量(ギガ)って何?

通信量の基本を理解しよう
通信量とは インターネットやアプリを使うときに消費される「データの量」のことです。
「ギガ」「パケット」とも呼ばれます。
身近な例で考えてみましょう
- 水道の使用量のように、使った分だけ消費される
- 動画を見る = 大量の水を使う
- メールを読む = 少量の水を使う
どんなときに通信量を消費する?
大量に消費するもの
- 動画視聴(YouTube、Netflix、TikTokなど)
- 音楽ストリーミング(Spotify、Apple Musicなど)
- アプリのダウンロード・アップデート
- 写真・動画のクラウド保存
少量消費するもの
- メール・メッセージの送受信
- ウェブサイトの閲覧(テキスト中心)
- SNSの投稿・閲覧(画像少なめ)
知らないうちに消費しているもの
- アプリの自動更新
- バックグラウンドでの同期
- 広告の読み込み
- 位置情報サービス
通信量を確認しないとどうなる?
速度制限にかかる
- 月の上限を超えると通信速度が大幅に低下
- ウェブページの読み込みが遅くなる
- 動画がスムーズに再生されない
追加料金が発生する場合
- 従量制プランでは使った分だけ課金
- 上限なしプランでも、一定量を超えると追加料金
- 知らないうちに高額請求になることも
ストレスの増加
- 月末にかけて使い方を制限する必要
- 外出先でインターネットが使いづらい
- 急ぎのメールや調べ物ができない
Androidで通信量を確認する方法

基本的な確認手順
Androidには通信量を確認する機能が最初から入っています。
アプリのダウンロードは不要です。
Step 1: 設定アプリを開く
- ホーム画面またはアプリ一覧から「設定」をタップ
- 歯車のアイコンが目印です
Step 2: ネットワーク関連の項目を選ぶ
Android のバージョンによって名前が少し違います:
Androidバージョン | メニュー名 |
---|---|
Android 11以降 | 「ネットワークとインターネット」 |
Android 9-10 | 「接続」または「ネットワークとインターネット」 |
Android 8以前 | 「データ使用量」または「その他」 |
Step 3: データ使用量の詳細を確認
- 「モバイルデータ使用量」または「データ使用量」をタップ
- 現在の使用量がグラフで表示されます
確認できる情報の詳細
メイン画面で見られること
- 今月の合計使用量: 月初からの累計
- 期間別の使用量: 日別、週別のグラフ
- 平均使用量: 1日あたりの平均
- 残り日数: 月末まであと何日か
アプリ別の使用量
- 「アプリのデータ使用量」または「アプリの使用量」をタップ
- 各アプリがどれだけ通信したかを確認できます
表示される情報
- アプリ名
- 使用量(MB/GB単位)
- 前回使用した日時
- フォアグラウンド/バックグラウンドの内訳
メーカー別の設定場所
Samsung Galaxy
設定 → 接続 → データ使用量
Sony Xperia
設定 → ネットワークとインターネット → モバイル ネットワーク → データ使用量
Google Pixel
設定 → ネットワークとインターネット → モバイル ネットワーク → データ使用量
Huawei / Honor
設定 → 無線とネットワーク → データ通信量管理
通信量を管理する便利な機能

データ使用量の警告と制限設定
警告機能の設定
- データ使用量の画面で「データ警告」をタップ
- 警告したい容量を設定(例: 7GB)
- 設定した量に近づくと通知が表示されます
上限設定の活用
- 「データ制限」または「データ使用量の上限」をタップ
- 月の上限を設定(例: 10GB)
- 上限に達すると自動的にモバイルデータが無効になります
設定のコツ
- 契約プランの80%程度で警告設定
- 上限は契約プランの95%程度に設定
- 家族で共有プランの場合は個人の使用目標を設定
データセーバー機能
データセーバーとは バックグラウンドでの通信を制限して、通信量を節約する機能です。
設定方法
- 設定 → ネットワークとインターネット → データセーバー
- 「データセーバーを使用」をオンにする
データセーバーが制限すること
- アプリの自動更新
- バックグラウンドでの同期
- 画像の自動読み込み
- 広告の先読み
制限を解除したいアプリがある場合
- 「制限なしデータアクセス」をタップ
- 必要なアプリだけを選択してオンにする
Wi-Fi優先接続の設定
Wi-Fi自動接続の活用
- 自宅、職場、よく行く店のWi-Fiを登録
- 「Wi-Fi自動接続」機能をオンにする
- 電波が届く範囲では自動的にWi-Fiに切り替わる
Wi-Fi通信は通信量にカウントされない
- どれだけ使っても月の制限に影響なし
- 高画質動画も安心して視聴可能
- アプリの更新もWi-Fi環境で実行
アプリ別通信量の最適化

通信量の多いアプリと対策
動画アプリ(YouTube、Netflix、TikTokなど)
対策方法:
- 画質を「標準」または「低画質」に設定
- Wi-Fi環境でのみ視聴する設定
- オフライン再生機能を活用
設定例(YouTube):
アプリ内設定 → 全般 → モバイルデータ使用量の上限 → データセーバー
音楽アプリ(Spotify、Apple Musicなど)
対策方法:
- 音質を「標準」に設定
- オフライン再生用の楽曲をダウンロード(Wi-Fi環境で)
- ストリーミングの頻度を減らす
SNSアプリ(Instagram、Facebook、Twitterなど)
対策方法:
- 動画の自動再生をオフ
- 高画質画像の自動読み込みを無効
- ストーリーの自動再生を制限
設定例(Instagram):
設定 → アカウント → モバイルデータの使用 → データ使用量を軽減
バックグラウンド通信の制限
バックグラウンド通信とは アプリを使っていないときに、裏で行われる通信のことです。
制限する方法
- 設定 → アプリ → 対象のアプリを選択
- 「モバイルデータとWi-Fi」→「バックグラウンドデータ」をオフ
制限すべきアプリの例
- ゲームアプリ(広告の先読み)
- ニュースアプリ(記事の自動更新)
- 写真アプリ(自動バックアップ)
制限しない方が良いアプリ
- メッセージアプリ(LINE、Messenger)
- メールアプリ
- セキュリティアプリ
専用アプリでより詳しく管理
おすすめの通信量管理アプリ
1. My Data Manager
特徴:
- リアルタイムで使用量を表示
- 複数のSIMカードに対応
- 海外利用時のローミング管理
- ウィジェット表示対応
2. Data Monitor
特徴:
- シンプルで見やすいデザイン
- 通信量の履歴管理
- アプリ別の詳細統計
- 軽量で動作が軽い
3. キャリア公式アプリ
キャリア | アプリ名 | 特徴 |
---|---|---|
ドコモ | My docomo | 契約プランに基づく正確な残量 |
au | My au | リアルタイム使用量確認 |
ソフトバンク | My SoftBank | 家族プランの詳細管理 |
楽天モバイル | my 楽天モバイル | 楽天ポイント連携 |
アプリを使うメリット
より詳細な分析
- 時間帯別の使用量
- アプリカテゴリ別の統計
- 過去数ヶ月の使用傾向
便利な通知機能
- 設定した使用量での自動アラート
- 日別の使用量をプッシュ通知
- 月末の使い切り予測
ウィジェット表示
- ホーム画面で常時確認可能
- ワンタップで詳細画面へ
- 視覚的に残量がわかりやすい
通信量を節約する実践テクニック
日常的にできる節約方法
Wi-Fi環境の活用
- 自宅では必ずWi-Fi接続
- 外出先でもフリーWi-Fiを活用
- テザリング使用時は注意が必要
アプリの自動更新を制限
Google Play ストア → 設定 → ネットワーク設定 → アプリの自動更新 → Wi-Fi経由のみ
位置情報サービスの最適化
- 必要なアプリのみ位置情報を許可
- 精度を「バッテリー節約」に設定
- バックグラウンドでの位置情報取得を制限
緊急時の節約テクニック
データセーバーの最大活用
- データセーバーをオン
- 制限なしアクセスは必要最小限のアプリのみ
- 画像の読み込みを制限
不要なアプリの一時停止
- 使わないアプリのモバイルデータ使用を無効
- アプリの通知をオフにして通信を減らす
- ゲームアプリの自動同期を停止
ブラウザの節約モード
- Chrome: データセーバーモードをオン
- 画像の表示を制限
- 広告ブロッカーの使用
よくある疑問と解決方法
Q: 通信量がリセットされるのはいつ?
A: 契約によって異なります
- 多くのキャリア: 毎月同じ日(契約開始日)
- 格安SIM: 月初(1日)が多い
- プリペイド: チャージした日から30日間
確認方法
- キャリアの公式アプリで確認
- 契約書類の確認
- カスタマーサポートへの問い合わせ
Q: Wi-Fi環境でも通信量を消費する場合がある?
A: いくつかのケースで消費します
Wi-Fi環境でも消費するケース
- Wi-Fi接続が不安定でモバイルデータに自動切り替え
- 「Wi-Fiアシスト」機能がオンになっている
- VPN使用時の設定によっては消費
対策方法
- Wi-Fi接続状況をこまめに確認
- モバイルデータの自動切り替え機能をオフ
- 不安定なWi-Fiには接続しない
Q: 通信量が異常に多い場合の原因は?
A: 以下の原因が考えられます
よくある原因
- アプリの自動更新が大量に実行された
- クラウドサービスが大量のデータを同期
- 動画アプリが高画質で再生されている
- マルウェアやウイルスの感染
対処法
- アプリ別使用量で原因アプリを特定
- 該当アプリの設定を見直し
- 必要に応じてアプリを削除
- セキュリティアプリでスキャン実行
まとめ
Androidスマートフォンでは、標準機能だけで通信量を詳しく確認・管理できます。
今日からできること
基本の確認習慣
- 週1回は通信量をチェックする習慣をつける
- データ警告を設定して使いすぎを防ぐ
- Wi-Fi環境を積極的に活用する
効果的な節約設定
- データセーバー機能をオン
- アプリの自動更新をWi-Fi環境のみに制限
- 通信量の多いアプリの設定を見直し
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