「スマホのバッテリーがすぐ減る」「5Gエリアなのに通信が不安定」そんな悩みを抱えていませんか?
実は、5G通信をオフにすることで、これらの問題が改善することがあります。5Gは確かに高速ですが、現状ではエリアが限定的で、4Gと5Gが頻繁に切り替わることでバッテリー消費が増えたり、通信が不安定になることがあるのです。
この記事では、Androidスマホで5G通信をオフにして4G通信に固定する方法を、機種ごとに分かりやすく解説します。バッテリー節約や通信の安定化に興味がある方は、ぜひ最後まで読んでくださいね。
5G通信をオフにするメリット

まず、なぜ5G通信をオフにすると良いことがあるのか、具体的なメリットを見ていきましょう。
バッテリー持ちが良くなる
5G通信は、4G通信と比べて10〜20%ほどバッテリー消費が多い傾向があります。
特に、5Gエリアが不安定な場所では、スマホが常に5G電波を探し続けたり、4Gと5Gを頻繁に切り替えたりするため、バッテリーが余計に消耗してしまいます。
5Gをオフにして4Gに固定すれば、余計な電力消費を抑えられるため、一日あたりの電池持ちが15〜30%改善したという報告もあります。
通信が安定する
2024年時点でも、5Gのサービスエリアは全国の約35%程度と、まだ限定的です。都市部でも、建物の中や地下では5Gが入りにくいことがあります。
5Gエリアと4Gエリアの境界付近では、頻繁にネットワークが切り替わり、その度に通信が途切れたり、遅くなったりすることがあります。
4Gに固定すれば、このような切り替えがなくなるため、通信が安定しやすくなります。
データ通信量を節約できる
5Gは高速なので、知らないうちに大容量のデータをダウンロードしてしまうことがあります。動画やアプリのダウンロードが一瞬で終わるのは便利ですが、データ通信量もあっという間に消費してしまいます。
4Gに固定することで、通信速度が適度に抑えられ、意図しない大量データ消費を防げる可能性があります。
5Gをオフにするべき人
次のような人は、5Gをオフにするとメリットを感じやすいでしょう。
- バッテリーの減りが早いと感じている人
- 5Gエリアと4Gエリアの境界付近で使うことが多い人
- 郊外や地方で、5Gエリアがまだ整備されていない地域に住んでいる人
- データ通信量を節約したい人
- 通信の安定性を重視する人
5G通信をオフにするデメリット
もちろん、5Gをオフにすることにはデメリットもあります。メリットとデメリットを理解した上で判断しましょう。
高速通信が使えなくなる
当然ですが、5Gエリアにいても、5Gの高速通信が使えなくなります。
大容量ファイルのダウンロードや、4K・8K動画のストリーミング再生など、高速通信が必要な場面では不便に感じるかもしれません。
5G専用サービスが使えない
今後、5G専用のサービスやコンテンツが増えてくる可能性があります。5Gをオフにしていると、それらのサービスが利用できない可能性があります。
ただし、2024年末時点では、5G専用のサービスはまだ一般的ではありません。
設定を元に戻すのが少し手間
5Gが必要になったとき、再度設定を変更する必要があります。頻繁に切り替えたい場合は、やや手間に感じるかもしれません。
Androidスマホで5Gをオフにする基本手順
Androidスマホで5G通信をオフにする基本的な流れは、以下の通りです。
注意:メーカーや機種、Androidのバージョンによって、メニューの名称や階層が異なる場合があります。後ほど、主要メーカーごとの詳しい手順も紹介します。
基本的な手順
- 「設定」アプリを開く ホーム画面またはアプリ一覧から「設定」アプリをタップします。
- 「ネットワークとインターネット」をタップ 機種によっては「接続」「ネットワーク」などと表示されている場合もあります。
- 「SIM」または「モバイルネットワーク」をタップ デュアルSIMの場合は、設定したいSIMを選択します。
- 「優先ネットワークの種類」をタップ 「優先ネットワークタイプ」「ネットワークモード」などと表示されている場合もあります。
- 「LTE」または「4G」を選択 選択肢の中から「LTE」「4G」「LTE/3G/2G」など、5Gが含まれていないものを選びます。
- 設定完了 画面上部のステータスバーで、5Gアイコンが消えて4Gまたは「LTE」と表示されていれば成功です。
設定の確認方法
設定が正しく反映されているか確認するには、画面上部のステータスバー(通知バー)を見ましょう。
- 5Gがオフになっている場合:「4G」「LTE」「H+」などのアイコンが表示される
- 5Gがオンの場合:「5G」アイコンが表示される
主要メーカー別の詳しい設定手順
機種によって手順が異なるため、主要メーカーごとの詳しい設定方法を紹介します。
Google Pixel(ピクセル)の場合
Google純正のPixelシリーズでの設定方法です。
- 「設定」を開く 画面を上から下に2回スワイプして、歯車アイコン(設定)をタップします。
- 「ネットワークとインターネット」をタップ
- 「SIM」をタップ 「+」ボタンではなく、すでに設定されているSIMをタップします。キャリア名が表示されているはずです。
- 「優先ネットワークの種類」をタップ
- 「LTE」を選択 ポップアップメニューから「LTE」を選びます。
- 完了 これで、PixelはLTE(4G)を優先して接続するようになります。
注意:一部のキャリア(例:Google Fi)では、この設定が利用できない場合があります。
Samsung Galaxy(ギャラクシー)の場合
サムスンのGalaxyシリーズでの設定方法です。
- クイック設定パネルを開く 画面上部から下にスワイプして通知パネルを開き、さらにもう一度下にスワイプしてクイック設定を全表示します。
- 歯車アイコン(設定)を長押し クイック設定の歯車アイコンを長押しすると、設定画面が開きます。
- 「接続」をタップ
- 「モバイルネットワーク」をタップ
- 「ネットワークモード」をタップ 機種によっては「ネットワーク設定」と表示されている場合もあります。
- 「LTE/3G/2G」を選択 「5G/LTE/3G/2G」の代わりに「LTE/3G/2G」を選びます。
- 完了 ステータスバーで4GまたはLTEアイコンが表示されていることを確認します。
注意:米国など一部の国では、キャリアによってこの設定が削除されている場合があります(AT&Tなど)。日本のキャリアでは基本的に設定可能です。
Xperia(エクスペリア)の場合
ソニーのXperiaシリーズでの設定方法です。
- 「設定」を開く
- 「ネットワークとインターネット」をタップ
- 「モバイルネットワーク」をタップ
- 「優先ネットワークタイプ」をタップ
- 「4G/3G」または「LTE」を選択
- 完了
OPPO(オッポ)の場合
OPPOスマホでの設定方法です。
- 「設定」を開く
- 「SIMカードおよびモバイルデータ」をタップ
- 使用しているSIMをタップ
- 「優先ネットワークタイプ」をタップ
- 「4G」を選択
- 完了
Xiaomi(シャオミ)/Redmi/POCOの場合
Xiaomi系スマホでの設定方法です。
- 「設定」を開く
- 「SIMカードとモバイルネットワーク」をタップ
- 使用しているSIMをタップ
- 「優先ネットワークタイプ」をタップ
- 「4G推奨」または「4G」を選択
- 完了
Xiaomiの一部機種には「5Gバッテリーセーバー」という機能もあり、これをオンにすると必要な時だけ5Gに接続し、通常は4Gを使うようになります。
AQUOS(アクオス)の場合
シャープのAQUOSシリーズでの設定方法です。
- 「設定」を開く
- 「ネットワークとインターネット」をタップ
- 「モバイルネットワーク」をタップ
- 「優先ネットワークの種類」をタップ
- 「4G/3G/2G」を選択
- 完了
5Gをオフにできない場合の対処法

一部の機種やキャリアでは、5Gをオフにする設定が見つからない場合があります。
設定項目が見つからない場合
検索機能を使う
設定アプリの上部に検索ボックスがある場合、「優先ネットワーク」「ネットワークタイプ」などのキーワードで検索してみましょう。設定項目に直接ジャンプできることがあります。
キャリアによる制限
一部のキャリアでは、5Gをオフにする設定を削除している場合があります。特に海外のキャリアで多いですが、日本のキャリアでは基本的に設定可能です。
どうしても設定が見つからない場合は、キャリアのサポートに問い合わせてみましょう。
Hidden Settings(隠し設定)アプリを使う
どうしても設定が見つからない場合、「Hidden Settings」などのサードパーティアプリを使うことで、隠された設定にアクセスできる場合があります。
ただし、サードパーティアプリの使用は自己責任となります。また、一部の設定を変更すると、スマホの動作に影響が出る可能性もあるため、注意が必要です。
バッテリーセーバーモードとの組み合わせ
多くのAndroidスマホでは、「バッテリーセーバーモード」をオンにすると、自動的に5Gがオフになり、4G接続に切り替わる機能があります。
バッテリーセーバーモードとは
バッテリーセーバーモードは、バッテリー消費を抑えるためのモードです。オンにすると、以下のような機能が制限されます。
- バックグラウンドアプリの更新が制限される
- 画面が暗くなる(ダークモードが適用される)
- 位置情報サービスが画面オフ時に停止する
- アプリの通知頻度が下がる
- 5G通信が4Gに切り替わる(機種による)
バッテリーセーバーモードの使い方
クイック設定から有効化
- 画面上部から下にスワイプしてクイック設定を開く
- 「バッテリーセーバー」タイルをタップ
設定アプリから有効化
- 「設定」を開く
- 「バッテリー」をタップ
- 「バッテリーセーバー」をオン
自動で有効化
バッテリー残量が一定以下(通常15〜20%)になったら自動的にバッテリーセーバーをオンにする設定もできます。
- 「設定」→「バッテリー」
- 「バッテリーセーバー」
- 「バッテリー残量に応じてONにする」を有効化
- スライダーで残量を設定(例:20%)
注意点
バッテリーセーバーモードをオンにすると、5G以外の機能も制限されます。必要に応じてオン・オフを切り替えましょう。
5Gを再度オンにする方法
5G通信を再度使いたくなったら、同じ設定画面で元に戻すことができます。
5Gをオンにする手順
- 「設定」→「ネットワークとインターネット」→「SIM」(または「モバイルネットワーク」)
- 「優先ネットワークの種類」をタップ
- 「5G」が含まれている選択肢を選ぶ
- 「5G/4G/3G/2G」(自動)
- 「5G推奨」など
これで、5Gエリアに入ると自動的に5G通信が使えるようになります。
5Gと4G、どちらを選ぶべき?
5Gと4G、結局どちらを選ぶのが良いのでしょうか?
5Gをオンにするべき人
- 5Gエリアが安定している場所で主に使う人
- 大容量ファイルを頻繁にダウンロードする人
- 4K・8K動画をよく見る人
- オンラインゲームで低遅延を求める人
- バッテリー容量が大きいスマホを使っている人
4Gに固定するべき人
- バッテリー持ちを重視する人
- 5Gエリアと4Gエリアの境界付近で使うことが多い人
- 郊外や地方に住んでいて、5Gエリアがまだ少ない人
- データ通信量を節約したい人
- 通信の安定性を最優先する人
使い分けるのもアリ
必要に応じて5Gと4Gを切り替えるのも一つの方法です。
例
- 普段は4Gに固定してバッテリーを節約
- 大容量ファイルをダウンロードする時だけ5Gをオンにする
- 自宅や職場など、5Gが安定している場所では5Gをオン
- 移動中や郊外では4Gに固定
このように、状況に応じて使い分けることで、メリットを最大限に活かせます。
よくある質問
Q1. 5Gをオフにすると通話はできなくなる?
いいえ、通話は問題なくできます。5Gをオフにしても、音声通話は4G LTE(VoLTE)や3Gを使って行われるため、影響ありません。
Q2. 5Gをオフにすると通信速度は遅くなる?
5Gエリアでは、4Gに比べて通信速度は遅くなります。ただし、4G LTEでも通常の使用(ウェブ閲覧、SNS、動画視聴など)には十分な速度が出ます。
実際、5Gエリアが不安定な場所では、4Gに固定した方が安定して速いこともあります。
Q3. 5Gをオフにしても料金は変わらない?
料金プランによって異なります。多くのキャリアでは、5G対応プランでも4G通信を使うだけなら追加料金はかかりません。
ただし、一部のプランでは5G専用料金が設定されている場合があります。契約内容を確認しましょう。
Q4. バッテリーセーバーをオンにすれば自動で4Gになる?
機種によります。Google Pixelなどの一部機種では、バッテリーセーバーをオンにすると自動的に4Gに切り替わります。
しかし、すべての機種がこの機能に対応しているわけではありません。確実に4Gに固定したい場合は、手動で設定を変更しましょう。
Q5. 5Gをオフにすると電波が入りやすくなる?
場合によります。5Gと4Gが頻繁に切り替わって不安定だった場合、4Gに固定することで電波が安定することがあります。
ただし、もともと電波が弱い場所では、5Gをオフにしても大きな改善は期待できません。
Q6. 古い機種でも5Gをオフにする設定がある?
5Gに対応していない機種(4G専用機種)では、5Gをオフにする設定自体が表示されません。すでに4G専用として動作しているためです。
この設定が必要なのは、5G対応機種だけです。
Q7. 海外で使う場合はどうする?
海外では、5Gエリアの整備状況が日本と異なります。渡航先によっては、4Gの方が安定している場合もあります。
また、海外ローミング時のデータ通信量を節約するためにも、4Gに固定しておくのがおすすめです。
Q8. 5Gをオフにすると寿命が延びる?
バッテリーの寿命という意味では、直接的な関係は薄いです。
ただし、バッテリー消費が減ることで充電回数が減れば、間接的にバッテリー寿命が延びる可能性はあります。
まとめ
Androidスマホで5G通信をオフにする方法を詳しく解説しました。
5Gをオフにするメリットは、バッテリー持ちの向上(15〜30%改善の報告あり)、通信の安定化、データ通信量の節約などです。特に、5Gエリアが不安定な場所や、バッテリー消費が気になる人におすすめです。
設定方法は、「設定」→「ネットワークとインターネット」→「SIM」→「優先ネットワークの種類」から「LTE」または「4G」を選択するのが基本です。ただし、メーカーや機種によってメニューの名称や階層が異なるため、この記事の機種別ガイドを参考にしてください。
デメリットとしては、5Gエリアでの高速通信が使えなくなることです。ただし、4G LTEでも日常使用には十分な速度が出ます。
5Gと4Gのどちらを選ぶかは、利用環境や用途によって異なります。普段は4Gに固定してバッテリーを節約し、大容量ファイルのダウンロード時だけ5Gをオンにするなど、状況に応じて使い分けるのもおすすめです。
バッテリー持ちや通信の安定性に悩んでいる方は、一度5Gをオフにして試してみてはいかがでしょうか。設定はいつでも元に戻せるので、気軽に試してみてくださいね!


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