雨水の日とは?意味・読み方・2026年の日付から風習まで徹底解説

2月も中旬を過ぎると、暦の上では「雨水」という節気を迎えます。雨水と書いて「うすい」と読むこの言葉、実は古くから日本人の暮らしに深く根付いてきた季節の目安なんです。

この記事では、雨水の意味や由来、2026年の日付、そしてこの時期ならではの風習や旬の食べ物まで、雨水にまつわるあれこれを詳しくご紹介します。

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雨水とは?意味と読み方

雨水は「うすい」と読みます。「あまみず」と読んでしまいそうになりますが、二十四節気のひとつとして使う場合は「うすい」が正解です。

雨水とは、空から降るものが雪から雨へと変わり、積もっていた雪や氷がとけて水になる頃を指します。厳しかった冬の寒さも少しずつやわらぎ、大地が潤い始める時期というわけですね。

江戸時代に発行された『暦便覧(こよみびんらん)』には、雨水について次のように記されています。

陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となればなり

暖かい陽気が地上にあらわれ、雪や氷がとけて雨水となるという意味で、まさに季節の変わり目を象徴する言葉です。

実際にはまだ雪が深く残る地域も多いのですが、それでも少しずつ春の足音が聞こえてくる、そんな希望に満ちた時期といえるでしょう。

二十四節気における雨水の位置づけ

二十四節気とは、1年を春夏秋冬の4つの季節に分け、さらにそれぞれを6つに分けて計24の節気としたものです。太陽の動きをもとに決められているため、農作業の目安として古くから重宝されてきました。

雨水は二十四節気の第2番目にあたり、春の節気としては2番目です。

雨水前後の二十四節気の流れ

順番節気名読み方時期の目安
1立春りっしゅん2月4日頃
2雨水うすい2月19日頃
3啓蟄けいちつ3月5日頃

立春で暦の上では春が始まり、雨水で雪が雨に変わり、啓蟄では冬ごもりしていた虫たちが地上に姿を現し始めます。こうして見ると、自然界が少しずつ春へと向かっていく様子がよくわかりますね。

2026年の雨水はいつ?

2026年の雨水は2月19日(木)です。

二十四節気は太陽の動きに合わせて決められているため、日付は毎年固定ではありません。太陽黄経が330度になった瞬間が雨水とされ、その日が「雨水の日」となります。

雨水には「日」と「期間」の2つの意味があります。

  • 日としての雨水:2026年は2月19日
  • 期間としての雨水:2月19日から次の節気「啓蟄」の前日(3月4日)までの約15日間

近年の雨水の日付は以下のとおりです。

雨水の日
2024年2月19日
2025年2月18日
2026年2月19日
2027年2月19日
2028年2月19日

雨水の語源・由来

雨水という言葉は、文字どおり「雨」と「水」を組み合わせたものです。

この時期になると気温が上昇し始め、それまで雪として降っていたものが雨に変わります。また、山に積もっていた雪も少しずつとけ始め、雪解け水となって川に流れ込みます。

こうした自然現象をそのまま表現したのが「雨水」という言葉なんですね。

古代中国との関係

二十四節気はもともと古代中国で生まれた暦の考え方です。興味深いことに、古代中国の夏王朝では雨水を年始と定めていたとも伝えられています。

また、旧正月(春節)の日付を決める基準としても雨水が使われてきました。具体的には「雨水の直前の朔日(新月の日)」が春節となります。2026年の春節は2月17日(火)で、雨水の2日前にあたります。

農耕との深いつながり

昔から雨水は農耕の準備を始める目安とされてきました。雪解け水が大地を潤し、土が柔らかくなるこの時期は、種まきや田畑の準備を始めるのにちょうどよいタイミングだったのです。

この時期に降る雨は「養花雨(ようかう)」や「催花雨(さいかう)」とも呼ばれ、梅や桜など春の花の開花をうながす恵みの雨として大切にされてきました。

七十二候で見る雨水

二十四節気をさらに細かく分けたものが七十二候(しちじゅうにこう)です。各節気を約5日ずつ3つに分け、それぞれに季節の移ろいを表す美しい言葉があてられています。

雨水の七十二候は以下の3つです。

初候:土脉潤起(つちのしょう うるおいおこる)

時期:2月19日頃〜2月23日頃

雨が降って土が湿り気を含み始める頃という意味です。冬の間、凍てついていた大地が少しずつ潤いを取り戻し、柔らかくなっていきます。

雪解け水やこの頃に降る雨は、植物が成長するために欠かせない恵みをもたらします。

次候:霞始靆(かすみ はじめてたなびく)

時期:2月24日頃〜2月28日頃

霞がたなびき始める頃という意味です。気温の上昇とともに水蒸気が立ちのぼり、遠くの山々がぼんやりと霞んで見えるようになります。

ちなみに、俳句の世界では「霞(かすみ)」は春の季語、「霧(きり)」は秋の季語として使い分けられています。気象学的には同じ現象でも、季節によって呼び名が変わるというのは日本語ならではの風情ですね。

末候:草木萌動(そうもく めばえいずる)

時期:3月1日頃〜3月4日頃

草木が芽吹き始める頃という意味です。暖かい陽射しを受けて、地面からは新芽が顔を出し、木々の枝先には萌木色の芽がふくらみ始めます。

この「萌える」という言葉は本来、草木が芽を出すことを指す言葉。春先の色として親しまれている「萌黄色(もえぎいろ)」もここから来ています。

雨水の風習と習わし

ひな人形を飾ると良縁に恵まれる

雨水にまつわる風習として特に有名なのが、雨水の日にひな人形を飾り始めると良縁に恵まれるという言い伝えです。

この風習の由来は、ひな祭りのルーツにあります。ひな祭りはもともと「上巳(じょうし)の節句」という厄払いの行事で、自分の身についた厄を紙で作った人形(ひとがた)に移し、水に流すという儀式でした。

つまり、ひな祭りは水と深い関わりがある行事なんです。そのため、水が豊かになる雨水の時期にひな人形を飾り始めると、良縁がもたらされると考えられるようになりました。

ひな人形を飾るおすすめのタイミング

タイミングおすすめ度備考
立春(2月4日頃)以降暦の上で春になってから
雨水の日良縁に恵まれるとされる
大安・友引の日縁起が良い
ひな祭り前日×「一夜飾り」は縁起が悪い

ひな祭りの直前に慌てて飾る「一夜飾り」は縁起が良くないとされているので、できれば1週間以上前には飾っておきたいところです。

農耕の準備を始める目安

雨水は古くから農耕の準備を始める目安とされてきました。土が潤い始め、雪解け水が田畑を潤すこの時期は、春の農作業に向けて準備を始めるのにぴったりのタイミングです。

「春雨は油の如し(はるさめはあぶらのごとし)」という言葉があるように、春に降る雨は農作物にとって大変貴重なものとされてきました。

雨水の時期に旬を迎える食べ物

雨水の時期は、春らしい食材が店頭に並び始める頃でもあります。旬の食材を取り入れて、季節の変わり目を味わってみてはいかがでしょうか。

野菜

菜の花

春を代表する野菜のひとつ。旬は2月から4月と短く、花が咲く前のつぼみと若葉、茎を食べます。ほろ苦さの中にほんのり甘みがあり、おひたしや天ぷら、からし和えなどで楽しめます。ビタミンCやカルシウムが豊富で、免疫力アップも期待できます。

ふきのとう

早春の山菜として親しまれているふきのとう。独特のほろ苦さと香りが特徴で、天ぷらやふき味噌にすると絶品です。天然物が出回るのは3月頃からですが、ハウス栽培のものはこの時期から手に入ります。

うど

シャキシャキとした食感と独特の香りが魅力のうど。酢味噌和えや天ぷら、きんぴらなどで楽しめます。体を温める作用があるとされ、冷えからくる不調にも良いといわれています。

魚介類

はまぐり

ひな祭りに欠かせない食材といえばはまぐり。二枚の貝殻がぴったり合わさり、他の貝とは合わないことから、夫婦円満や良縁の象徴とされています。お吸い物や酒蒸しでいただくのが定番です。

わかさぎ

2月から4月頃が旬の淡水魚。骨ごと食べられるのでカルシウムの摂取にぴったりです。天ぷらや南蛮漬け、佃煮などで楽しめます。氷上のわかさぎ釣りは冬の風物詩としても有名ですね。

果物

いちご

本来の旬は3〜4月頃ですが、ハウス栽培の発達により、この時期から出回り始めます。ビタミンCが豊富で、そのまま食べても、お菓子作りに使っても美味しい春の人気者です。

この時期の季節の言葉「三寒四温」

雨水の時期によく耳にする言葉に「三寒四温(さんかんしおん)」があります。

三寒四温の意味

三寒四温とは、寒い日が3日ほど続いた後に暖かい日が4日ほど続き、それを繰り返すという気候のことです。

もともとは中国北東部や朝鮮半島で冬に見られる気象現象を表す言葉でした。シベリア高気圧の勢力が約7日周期で強まったり弱まったりすることで、寒暖が繰り返されるのです。

日本での使われ方

日本では冬にこの現象がはっきり現れることは少なく、むしろ2月下旬から3月にかけての春先に寒暖差を感じやすくなります。これは、低気圧と高気圧が交互にやってくることで、周期的に気温が変化するためです。

そのため、日本では「三寒四温」という言葉は春先に使われることが多くなっています。

三寒四温を使った例文

  • 三寒四温の候、皆様いかがお過ごしでしょうか
  • 三寒四温を繰り返しながら、少しずつ春が近づいてまいりました
  • 三寒四温の季節柄、どうぞご自愛くださいませ

寒暖差が大きいこの時期は体調を崩しやすいので、服装で調節したり、規則正しい生活を心がけたりして、上手に乗り越えていきたいですね。

まとめ

雨水は、冬から春への移り変わりを象徴する二十四節気のひとつです。

雨水のポイント

  • 読み方は「うすい」
  • 空から降るものが雪から雨に変わり、雪解けが始まる頃
  • 2026年の雨水は2月19日(木)
  • 七十二候では「土脉潤起」「霞始靆」「草木萌動」の3つに分かれる
  • 雨水の日にひな人形を飾ると良縁に恵まれるという言い伝えがある
  • 古くから農耕の準備を始める目安とされてきた
  • 旬の食材には菜の花、ふきのとう、はまぐり、いちごなどがある
  • 「三寒四温」はこの時期によく使われる季節の言葉

まだまだ寒い日が続きますが、雨水を迎えれば春はもうすぐそこ。季節の移ろいを感じながら、暖かい春の訪れを待ちましょう。

参考情報

この記事の作成にあたり、以下の情報源を参照しました。

辞典・百科事典

気象・暦関連

文化・風習関連

食材・旬の情報

英語資料

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