「子供にiPhoneを持たせたいけど、有害サイトが心配…」「広告が邪魔でWebページが見づらい」そんな悩みを抱えていませんか?
Safariには、Webコンテンツをフィルタリングする様々な機能が用意されています。ペアレンタルコントロールによる有害サイトのブロックから、広告ブロック機能まで、目的に応じて使い分けることができます。
この記事では、Safariのフィルタリング機能を徹底解説します。
Safariのフィルタリングとは?

Safariのフィルタリングには、大きく分けて2つの種類があります。
1. Webコンテンツフィルタリング(ペアレンタルコントロール)
子供が有害なWebサイトにアクセスするのを防ぐ機能です。iPhoneやiPadに標準搭載されている「スクリーンタイム」機能を使って設定します。
できること
- 成人向けサイトを自動的にブロック
- 特定のWebサイトだけを許可
- 個別にサイトをブロック・許可
2. コンテンツブロッカー(広告ブロック)
Webページに表示される広告やトラッカーをブロックする機能です。専用アプリを使って設定します。
できること
- バナー広告の非表示
- ポップアップ広告のブロック
- トラッキング(追跡)の防止
- ページ読み込み速度の向上
それぞれの設定方法を詳しく見ていきましょう。
スクリーンタイムを使ったWebコンテンツフィルタリング
iPhoneやiPadには「スクリーンタイム」という機能が標準で搭載されています。これを使えば、追加アプリなしでWebサイトのフィルタリングができます。
基本設定の手順
1. スクリーンタイムをオンにする
- 「設定」アプリを開く
- 「スクリーンタイム」をタップ
- 「スクリーンタイムをオンにする」をタップ
- 「これは自分用のiPhone」または「これは子供用のiPhone」を選択
子供用に設定する場合は「これは子供用のiPhone」を選んでください。
2. スクリーンタイムパスコードを設定する
重要な手順です。パスコードを設定しておくことで、子供が勝手に設定を変更できないようになります。
- 「スクリーンタイム・パスコードを使用」をタップ
- 4桁のパスコードを2回入力
- Apple IDとパスワードを入力(パスコードを忘れた時の復旧用)
保護者の方へ
このパスコードは絶対に子供に教えないでください。また、iPhoneのロック解除パスコードとは別の番号にすることをおすすめします。
Webコンテンツの制限方法
スクリーンタイムの設定ができたら、次はWebコンテンツの制限を設定します。
設定手順
- 「設定」→「スクリーンタイム」を開く
- 「コンテンツとプライバシーの制限」をタップ
- スクリーンタイム・パスコードを入力
- 「コンテンツ制限」をタップ
- 「Webコンテンツ」を選択
ここで3つの選択肢が表示されます。
制限レベルの選び方
無制限アクセス
すべてのWebサイトにアクセスできます。フィルタリングは行われません。
使う場面
- 大人が使う場合
- 制限を一時的に解除したい場合
成人向けWebサイトを制限
最もバランスの取れた設定です。iPhoneが自動的に成人向けコンテンツを判定してブロックします。
ブロックされるサイトの例
- アダルトサイト
- 暴力的なコンテンツ
- ギャンブルサイト
- 違法薬物に関するサイト
さらに、特定のサイトを追加でブロックしたり、逆に許可したりすることもできます。
追加設定の方法
「成人向けWebサイトを制限」を選んだ画面で、下にスクロールすると2つの項目があります。
「常に許可」
成人向けサイトと判定されても、ここに登録したサイトは必ずアクセスできます。
例:学校のサイトが誤ってブロックされた場合などに登録
「常に許可しない」
ここに登録したサイトは、必ずブロックされます。
例:SNS、ゲームサイト、動画サイトなど、保護者が見せたくないサイト
サイトの追加方法
- 「Webサイトを追加」をタップ
- サイトのURL(例:www.example.com)を入力
- 「完了」をタップ
許可されたWebサイトのみ
最も厳格な制限です。あらかじめ登録したWebサイト以外はすべてブロックされます。
使う場面
- 小学生など、年齢が低い子供
- 特定の学習サイトだけを使わせたい場合
- インターネット利用を始めたばかりの子供
初期状態で許可されているサイト
- Apple
- Apple Store
- CBeebies(子供向け教育サイト)
- Discovery Kids
- Disney
- HowStuffWorks
- National Geographic – Kids
- PBS Kids
- Scholastic.com
- Smithsonian Institution
- Time for Kids
これらのサイトは削除することも、新しいサイトを追加することもできます。
サイトの追加方法
- 「Webサイトを追加」をタップ
- サイトのタイトルとURLを入力
- 「完了」をタップ
ブロックされたサイトにアクセスしようとすると?
制限されたサイトを開こうとすると、「このWebサイトへのアクセスは許可されていません」というメッセージが表示されます。
保護者はその場でパスコードを入力して、一時的にサイトを許可することもできます。
MacでのWebコンテンツフィルタリング
Macでも同様の設定ができます。
Macでの設定手順
- 「システム設定」(または「システム環境設定」)を開く
- 「スクリーンタイム」をクリック
- サイドバーで対象のユーザーを選択
- 「コンテンツとプライバシー」をクリック
- 「コンテンツ」タブを選択
- 「Webコンテンツ」で制限レベルを選択
iPhone・iPadと同じように、「無制限アクセス」「成人向けWebサイトを制限」「許可されたWebサイトのみ」から選べます。
ファミリー共有で複数デバイスを管理
ファミリー共有機能を使えば、保護者のiPhoneから子供のiPhone・iPadを遠隔で管理できます。
できること
- 子供のスクリーンタイムを確認
- Webコンテンツの制限を変更
- 利用レポートを確認
- アプリのダウンロードを承認制にする
詳しい設定方法はApple公式サポート(https://support.apple.com/ja-jp/HT201304)をご確認ください。
コンテンツブロッカーで広告をブロックする

ここからは、広告やトラッカーをブロックする「コンテンツブロッカー」について解説します。
コンテンツブロッカーとは?
Safari専用の広告ブロック機能です。App Storeからアプリをインストールして使います。
仕組み
コンテンツブロッカーは、Webページが読み込まれる前に、広告やトラッカーのドメインをブロックリストと照合して遮断します。これにより、広告が表示される前に読み込みを止めることができます。
メリット
- ページの表示速度が速くなる
- データ通信量が減る
- バッテリーの持ちが良くなる
- プライバシーが保護される
- 誤タップが減る
注意点
- YouTube動画の広告は完全にはブロックできません
- 一部のサイトで正常に表示されないことがあります
- すべての広告を完全にブロックできるわけではありません
おすすめの広告ブロックアプリ
無料・有料合わせて、評価の高いアプリを紹介します。
AdGuard(無料・アプリ内課金あり)
世界中で人気の広告ブロックアプリです。無料版でもSafariの広告を強力にブロックできます。
特徴
- 広告、ポップアップ、トラッカーをブロック
- 複数のフィルタを選択可能
- 日本語対応
- Safari以外のブラウザにも対応(有料版)
価格
- 無料(Safariのみ)
- 有料版:月額280円または年額2,200円(アプリ内広告もブロック)
ダウンロード
App Storeで「AdGuard」と検索
280blocker(買い切り610円)
日本人開発者が作った、日本のWebサイトに特化した広告ブロックアプリです。
特徴
- 日本のサイトに最適化
- 買い切り型なので追加料金なし
- 細かい設定が可能
- 定期的にフィルタが更新される
価格
610円(買い切り)
ダウンロード
App Storeで「280blocker」と検索
1Blocker(無料・アプリ内課金あり)
カスタマイズ性に優れた広告ブロックアプリです。
特徴
- 細かいカスタマイズができる
- 見やすいインターフェース
- iCloud同期対応
- ショートカットアプリと連携可能
価格
- 無料(基本機能)
- プレミアム:月額200円または年額1,800円
ダウンロード
App Storeで「1Blocker」と検索
コンテンツブロッカーの設定方法
どのアプリも設定方法は基本的に同じです。ここではAdGuardを例に説明します。
手順
1. アプリをインストールする
App Storeで「AdGuard」と検索してインストールします。
2. アプリを起動して初期設定を行う
- AdGuardアプリを開く
- 「Safariの保護を有効にする」をタップ
- 案内に従って進む
3. iPhoneの設定でコンテンツブロッカーを有効にする
- 「設定」アプリを開く
- 「Safari」をタップ
- 「拡張機能」をタップ
- 「AdGuard」をタップ
- 「AdGuard」をオンにする
- 「すべてのWebサイト」を「許可」に変更
または、iOS 16以前の場合:
- 「設定」→「Safari」→「コンテンツブロッカー」
- 「AdGuard」をオンにする
4. フィルタを有効にする
AdGuardアプリに戻って、画面下の「保護」タブから各種フィルタを有効にします。
おすすめのフィルタ
- AdGuard Base filter(基本フィルタ)
- EasyList(英語サイト用)
- 豆腐フィルタ(日本語サイト用)
- プライバシー保護
これで設定完了です!Safariで広告がブロックされるようになります。
特定のサイトでコンテンツブロッカーをオフにする
「このサイトでは広告を表示したい」という場合は、サイトごとにコンテンツブロッカーをオフにできます。
方法
- Safariでそのサイトを開く
- アドレスバー左側の「ああ」アイコンをタップ
- 画面左下の「…」(三点リーダー)をタップ
- 「コンテンツブロッカーを使用」をオフにする
このサイトだけ広告ブロックが無効になります。
ポップアップ広告をブロックする
広告ブロックアプリを使わなくても、ポップアップ広告はSafariの標準機能でブロックできます。
設定方法
iPhone・iPad
- 「設定」アプリを開く
- 「Safari」をタップ
- 「ポップアップブロック」をオンにする
- 「詐欺Webサイトの警告」もオンにしておくと安全
Mac
- Safariを開く
- メニューバーの「Safari」→「設定」をクリック
- 「Webサイト」タブを選択
- サイドバーの「ポップアップウインドウ」をクリック
- 「その他のWebサイトの場合」を「ブロック」に設定
これで、ほとんどのポップアップ広告がブロックされます。
キャリア提供のフィルタリングサービス
ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルなどの携帯電話会社も、独自のフィルタリングサービスを提供しています。
主要キャリアのサービス
ドコモ「あんしんフィルター for docomo」
18歳未満の契約者には原則として加入が必要です。
できること
- Webサイトのフィルタリング
- アプリの利用制限
- 利用時間の制限
- 位置情報の確認
料金
無料
au「あんしんフィルター for au」
auも同様のサービスを無料で提供しています。
ソフトバンク「あんしんフィルター」
ソフトバンクのフィルタリングサービスも無料です。
楽天モバイル「あんしんコントロール by i-フィルター」
月額330円の有料サービスです。
キャリアのフィルタリングとiPhoneの機能制限の併用
重要なポイント
iPhoneの場合、キャリアのフィルタリングアプリは機能が限定的です。Android版に比べて、できることが少ないという特徴があります。
そのため、iPhoneのスクリーンタイム機能と併用することをおすすめします。
併用するメリット
- より確実に有害サイトをブロックできる
- アプリの利用制限も可能
- 利用時間の管理ができる
- 抜け道が少なくなる
設定のポイント
- キャリアのフィルタリングアプリをインストール
- iPhoneのスクリーンタイムでWebコンテンツを制限
- Safariを無効化してフィルタリングアプリのブラウザだけを使わせる
Safariの無効化方法は、スクリーンタイム→「コンテンツとプライバシーの制限」→「許可されたApp」→「Safari」をオフにします。
フィルタリングの回避を防ぐ方法
子供は意外と抜け道を見つけるのが得意です。よくある回避方法と、その対策を紹介します。
よくある回避方法
1. デバイスを工場出荷状態に戻す
設定がすべてリセットされ、フィルタリングも解除されます。
対策
- スクリーンタイムのレポートを定期的にチェック
- iPhoneの使用状況が突然リセットされていないか確認
- 「設定」→「一般」→「リセット」を制限する
2. 他のブラウザアプリを使う
Safari以外のブラウザ(Chrome、Firefoxなど)をインストールして使う方法です。
対策
スクリーンタイムで新しいアプリのインストールを制限します。
- 「コンテンツとプライバシーの制限」
- 「iTunesおよびApp Storeでの購入」
- 「Appのインストール」を「許可しない」に設定
3. VPNアプリを使う
VPNを使うとフィルタリングを回避できる場合があります。
対策
- 「Appのインストール」を制限(上記と同じ)
- 既にインストールされているVPNアプリは削除
4. タイムゾーンを変更する
スクリーンタイムの制限時間を回避する方法です。
対策
残念ながら、これを完全に防ぐ方法はありません。ただし、以下の設定で軽減できます。
- 「コンテンツとプライバシーの制限」
- 「位置情報サービス」
- 「位置情報サービスの変更を許可」をオフ
完全な対策ではありませんが、多少は効果があります。
5. Siriを使ってメッセージを送る
メッセージアプリが制限されていても、Siriに頼んで送ることができます。
対策
- 「コンテンツとプライバシーの制限」
- 「許可されたApp」
- 「Siri と音声入力」をオフ
フィルタリング設定のベストプラクティス
効果的にフィルタリングを活用するためのコツをまとめます。
年齢別のおすすめ設定
小学生以下
- Webコンテンツ:「許可されたWebサイトのみ」
- Safari:無効化してキャリアのフィルタリングブラウザのみ許可
- アプリのインストール:許可しない
- 年齢制限:9+まで
中学生
- Webコンテンツ:「成人向けWebサイトを制限」
- 個別にブロック/許可サイトを追加
- アプリのインストール:常に承認が必要
- 年齢制限:13+まで
高校生
- Webコンテンツ:「成人向けWebサイトを制限」
- スクリーンタイムで利用時間を管理
- アプリのインストール:制限なしまたは承認制
- 年齢制限:17+または18+
子供の成長に合わせて、段階的に制限を緩めていくのが理想的です。
設定する時のポイント
1. 子供と話し合う
いきなり制限をかけるのではなく、なぜ制限が必要なのか、子供にしっかり説明しましょう。
2. 定期的に見直す
年齢や成長に応じて、設定を見直すことが大切です。
3. 信頼関係を大切に
過度な監視は逆効果になることもあります。子供との信頼関係を保ちながら、適切な範囲で管理しましょう。
4. 他の家族と設定を共有
祖父母や兄弟姉妹のデバイスから抜け道を見つけることもあります。家族全体で協力することが重要です。
トラブルシューティング
フィルタリングが効かない場合
- スクリーンタイムが正しくオンになっているか確認
- パスコードが設定されているか確認
- 「コンテンツとプライバシーの制限」がオンになっているか確認
- iOSが最新版にアップデートされているか確認
広告ブロックが効かない場合
- コンテンツブロッカーが有効になっているか確認
- フィルタが最新版に更新されているか確認
- アプリを再起動してみる
- iPhoneを再起動してみる
- アプリをアンインストールして再インストール
特定のサイトが見られない場合
成人向けサイトでなくても、誤ってブロックされることがあります。
- 「常に許可」リストにサイトのURLを追加
- それでもダメなら「無制限アクセス」に一時的に変更
まとめ:目的に合わせてフィルタリングを活用しよう
Safariのフィルタリング機能には、大きく分けて2つの役割があります。
子供を守るWebコンテンツフィルタリング
- スクリーンタイム機能を使う
- 「成人向けWebサイトを制限」または「許可されたWebサイトのみ」を選択
- キャリアのフィルタリングサービスと併用する
- 年齢に応じて設定を調整する
快適なブラウジングのための広告ブロック
- コンテンツブロッカーアプリを使う
- おすすめはAdGuard、280blocker、1Blocker
- ポップアップブロックも有効にする
- サイトごとにオン・オフを切り替えられる
フィルタリング機能を正しく設定することで、安全で快適なインターネット環境を作ることができます。
ただし、技術的な制限だけでは限界があることも事実です。子供とのコミュニケーション、インターネットリテラシー教育、信頼関係の構築など、総合的なアプローチが大切です。
この記事を参考に、あなたの状況に合ったフィルタリング設定を見つけてください。安全で楽しいインターネットライフを送れることを願っています!

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