MacBook Proに搭載されているTouch Bar(タッチバー)は、アプリや状況に応じて操作パネルが変化する便利なタッチディスプレイです。
しかし、「必要ないボタンが出てくる」「もっと便利に使いたい」という方も多いのではないでしょうか?
この記事では、Touch Barの基本的な仕組みから、システム設定・アプリごとの表示カスタマイズ、さらには拡張ツールまでをわかりやすく解説します。
Touch Barとは?どんなことができる?

Touch Barは、MacBook Pro(2016年以降の一部モデル)に搭載されているタッチディスプレイで、ファンクションキーの代わりに状況に応じたショートカットやボタンを表示します。
2021年のMacBook Proモデルからは再びファンクションキーに戻りましたが、Touch Bar搭載モデルは現在も多く使われています。
Touch Barの基本機能:
- コンテキスト認識: 使用中のアプリに応じて表示が変わる
- タッチ操作: タップ、スライド、長押しなどのジェスチャーに対応
- カスタマイズ: 表示項目を自分好みに変更可能
できることの例:
- 音量・画面輝度の細かい調整
- Safariでのタブ切り替えやブックマークへのアクセス
- Final CutやPhotoshopなどでのツール選択
- メールアプリでの返信・転送・削除などの操作
- 文字入力時の予測変換候補表示
- 絵文字キーボードへの素早いアクセス
Touch Barの基本設定を変更する方法
Touch Barの基本動作を変更するには、システム設定から行います。
基本設定の変更手順:

- 画面左上のアップルメニュー(?)からシステム設定(macOS Ventura以降)またはシステム環境設定(それ以前)を開く
- 左サイドバーで「キーボード」を選択
- 「Touch Bar設定」→「Touch Barに表示する項目」をクリック
選べる表示項目:

| 表示内容 | 説明 | 
|---|---|
| Appコントロール | 使用中アプリに応じた操作項目(例:Safariの戻る/進む) | 
| Control Strip | システム制御とアプリコントロールの両方を表示 | 
| ファンクションキー | 常にF1〜F12を表示(従来のキーボードと同じ) | 
| クイックアクション | 特定の作業を素早く実行するための機能 | 
| 操作スペース | 操作スペースの確認と移動 | 
特殊キーを押したときの動作設定:

Touch Barの表示は、Fnキーを押すことで一時的に切り替えることもできます。
- 「Fnキーを押したときに表示」のドロップダウンメニューをクリック
- 以下から選択:
- アプリコントロール
- Control Strip
- ファンクションキー
- クイックアクション
- 操作スペース
 
Control Stripのカスタマイズ手順

Control Stripとは、Touch Barの右側に常時表示されるシステム操作ボタン群のことです。
よく使う機能をここに配置すると効率アップにつながります。
カスタマイズ方法:
- 「システム設定 > キーボード」を開く
- 「Touch Bar設定」を開く
- 「Control Stripをカスタマイズ」をクリック
- 画面上に表示されるパネルから使いたいアイコンをドラッグ&ドロップでTouch Barに追加・削除
- 完了したら「完了」をクリック
追加できる主なコントロール:
- 輝度調整
- キーボードバックライト
- Mission Control
- Launchpad
- Siriの起動
- スクリーンショット
- ディスプレイミラーリング
- メディアコントロール(再生/一時停止など)
- 音量調整
- ミュート
- Night Shift
- Do Not Disturb(おやすみモード)
配置の変更:
Touch Bar上のアイコンを左右にドラッグすることで、並び順を変更できます。
頻繁に使うコントロールを使いやすい位置に配置しましょう。
アプリごとのTouch Barカスタマイズ方法

多くのApple純正アプリと一部のサードパーティアプリでは、アプリごとにTouch Barの表示内容を変更可能です。
アプリ別カスタマイズができる主なアプリ:
- Finder
- Safari
- メモ
- Pages/Numbers/Keynote
- Final Cut Pro
- Logic Pro
- Adobe Photoshop/Illustrator
カスタマイズ手順(例:Safari):
- Safariを起動
- メニューバーから「表示」→「Touch Barをカスタマイズ」を選択
- 画面上部に表示されるパレットから使いたいコントロールをTouch Barにドラッグ
- 不要なコントロールはTouch Barから上の領域へドラッグして削除
- 完了したら「完了」をクリック
Finderでのカスタマイズ例:
- クイックルック
- 新規フォルダ
- 削除
- タグ
- 情報を見る
- 共有
- 検索
アプリ固有の機能:
- Safari: タブ切り替え、戻る/進む、リーダービューなど
- Pages: フォーマット、スタイル、色、配置など
- Photoshop: ブラシ選択、不透明度調整、レイヤー操作など
まとめ
Touch Barは、使い方次第で操作効率を大きくアップできる柔軟なツールです。最
初は慣れないかもしれませんが、カスタマイズして自分の作業に合わせることで真価を発揮します。
おさらい:
- 「システム設定 > キーボード」でTouch Barの基本表示内容を変更できる
- Control Stripはドラッグ操作で自由にカスタマイズ可能
- アプリごとに個別設定ができる場合もある(「表示」メニューを確認)
- より高度なカスタマイズには「BetterTouchTool」などのツールが便利
- Touch Barが不要な場合は常時ファンクションキー表示も選択可能
Touch Barを自分好みに調整して、Macでの作業をより快適に・スマートにしてみましょう!
最適な設定は人それぞれ異なりますので、自分の作業スタイルに合わせて試行錯誤してみることをおすすめします。
 
  
  
  
   
               
               
               
               
              

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