カフェや電車で、誰かのiPhoneの通知音が鳴って「あれ、自分のスマホ?」と確認してしまった経験はありませんか?
実は、iPhoneの通知音は簡単に変更できます。iOS 17.2以降では、デフォルトの通知音も自由にカスタマイズ可能になりました。
この記事では、iPhoneの通知音を変更する方法を、基本設定からアプリ別設定、オリジナル音源の追加まで、詳しく解説します。
通知音と着信音の違いを理解しよう

まず、iPhoneには「通知音」と「着信音」の2種類があることを知っておきましょう。
通知音とは
アプリからのお知らせが届いた時に鳴る音です。
通知音が鳴るタイミング
- メールやメッセージの受信
- LINEやSNSの通知
- アプリからのお知らせ
- リマインダーやカレンダーのアラート
着信音とは
電話がかかってきた時に鳴る音です。
着信音が鳴るタイミング
- 通常の電話着信
- FaceTime通話の着信
設定場所が異なる
- 通知音:「設定」→「サウンドと触覚」→「デフォルトの通知音」
- 着信音:「設定」→「サウンドと触覚」→「着信音」
この違いを理解しておくと、設定がスムーズに進みます。
デフォルトの通知音を変更する【iOS 17.2以降】
iOS 17.2以降では、すべてのアプリに適用されるデフォルトの通知音を変更できるようになりました。
基本的な変更方法
手順
- 「設定」アプリを開く
- 「サウンドと触覚」をタップ
- 「デフォルトの通知音」をタップ
- 好きなサウンドを選択
選択すると、その場で音が再生されるので、実際に聞いて確認できます。
利用できるサウンド
iPhoneには、最初から多くの通知音が用意されています。
主なプリセット音
- トライトーン(iOS 16以前のデフォルト音)
- リフレクション(iOS 17以降のデフォルト音)
- オーロラ
- バンブー
- コード
- その他多数
「トライトーン」を選べば、以前の「ティロリン」という馴染みのある音に戻せます。
iOS 17.2より前のバージョンは?
iOS 17.1以前では、残念ながらデフォルトの通知音を一括変更する機能はありません。
ただし、アプリ別に個別設定することは可能です(後述)。
アプリごとに通知音を変更する
特定のアプリだけ通知音を変えたい場合は、アプリ別に設定できます。
変更できるアプリ
以下のようなApple標準アプリでは、個別の通知音設定が可能です。
通知音を変更できる主なアプリ
- メール
- メッセージ
- カレンダー
- リマインダー
アプリ別の変更方法
手順
- 「設定」アプリを開く
- 「通知」をタップ
- 通知音を変更したいアプリを選択
- 「サウンド」をタップ
- 好きなサウンドを選択
これで、そのアプリだけ異なる通知音に設定できます。
変更できないアプリもある
すべてのアプリで通知音を変更できるわけではありません。
変更が制限されるケース
- 一部のApple標準アプリ(「探す」「カレンダー」など)
- サードパーティ製アプリ(LINE、Instagram、Gmailなど)
サードパーティ製アプリの場合は、アプリ内の設定で通知音を変更できる場合があります。
連絡先ごとに個別の通知音を設定する
特定の人からのメッセージだけ、特別な音にすることもできます。
個別設定のメリット
- 家族からの連絡を音で判別できる
- 仕事関連とプライベートを区別できる
- 重要な人からの連絡を聞き逃さない
設定方法
手順
- 「連絡先」アプリを開く
- 個別設定したい人の名前をタップ
- 右上の「編集」をタップ
- 「着信音」または「メッセージ」をタップ
- 好きなサウンドを選択
- 右上の「完了」をタップ
これで、その人からの電話やメッセージだけ、特別な音が鳴るようになります。
iTunes Storeで通知音を購入する
プリセットの音では物足りない場合は、iTunes Storeで新しいサウンドを購入できます。
購入方法
手順
- 「設定」→「サウンドと触覚」をタップ
- 「着信音」をタップ
- 一番上の「着信音/通知音ストア」をタップ
- iTunes Storeが開く
- 右上の「ジャンル」から「効果音」を選択
- 好きなサウンドを探して購入
価格
- 1曲あたり:約150円〜250円程度
購入したサウンドは、着信音としても通知音としても使えます。
購入済みサウンドの再ダウンロード
機種変更などで新しいiPhoneに移行した場合でも、購入済みのサウンドは無料で再ダウンロードできます。
手順
- 「設定」→「サウンドと触覚」→「着信音」
- 「購入済みをすべてダウンロード」をタップ
同じApple IDでサインインしていれば、自動的に復元されます。
オリジナル音源を通知音にする方法
自分で用意した音楽ファイルを通知音にすることも可能です。ただし、少し手間がかかります。
必要なもの
- パソコン(MacまたはWindows)
- iTunes(Windowsの場合)またはMusic/Finder(Macの場合)
- 音源ファイル
基本的な流れ
- パソコンで音源を30秒以内に編集
- ファイル形式を「.m4r」に変換
- iTunesまたはFinderでiPhoneに転送
注意点
音源の長さ制限
- 着信音:最大40秒
- 通知音:最大30秒
これより長い音源は、事前に編集する必要があります。
より簡単な方法:GarageBand
iPhoneアプリの「GarageBand」を使えば、iPhone単体でオリジナル通知音を作成できます。
手順概要
- GarageBandアプリをダウンロード
- 音源を選択・編集
- 「着信音」として書き出し
- 設定から選択
詳しい手順は、Appleの公式ガイドを参照してください。
通知音の音量を調整する

通知音が大きすぎる、または小さすぎる場合は、音量を調整しましょう。
方法1:サイドボタンで調整
手順
- 「設定」→「サウンドと触覚」を開く
- 「着信音と通知音」の項目で「ボタンで変更」をオンにする
- iPhone側面の音量ボタンで調整
これで、いつでも簡単に音量を変更できます。
方法2:設定アプリで調整
手順
- 「設定」→「サウンドと触覚」を開く
- 「着信音と通知音」のスライダーを左右にドラッグ
細かい音量調整をしたい時はこちらの方法が便利です。
方法3:コントロールセンターで調整
手順
- 画面右上(またはホームボタン付きモデルは下部)から下(上)にスワイプ
- スピーカーマークのスライダーを調整
ただし、この方法は「ボタンで変更」がオンの場合のみ有効です。
バイブレーションもカスタマイズ可能
音だけでなく、バイブレーションのパターンも変更できます。
バイブレーション設定方法
手順
- 「設定」→「サウンドと触覚」を開く
- 「着信音」や「メッセージ」など、変更したい項目をタップ
- 「バイブレーション」をタップ
- 好きなパターンを選択
オリジナルパターンを作成
カスタムバイブレーションの作成
- バイブレーション選択画面で「新規バイブレーションを作成」をタップ
- 画面をタップして好きなパターンを作る
- 「停止」をタップ
- 「再生」で確認
- 「保存」をタップ
自分だけのオリジナルバイブレーションが作れます。
通知音が鳴らない時の対処法
設定したのに通知音が鳴らない場合の確認ポイントです。
1. 消音モードを確認
iPhone左側面の消音スイッチがオンになっていると、通知音は鳴りません。
オレンジ色が見えている場合は消音モードです。スイッチを切り替えてください。
2. 音量を確認
音量が最小になっていると、通知音は聞こえません。
音量ボタンで音量を上げてみましょう。
3. 集中モードを確認
集中モード(おやすみモードなど)がオンになっていると、通知が制限されます。
コントロールセンターで集中モードがオフになっているか確認してください。
4. 通知の許可を確認
手順
- 「設定」→「通知」を開く
- 該当アプリを選択
- 「通知を許可」がオンになっているか確認
- 「サウンド」もオンになっているか確認
5. iPhoneを再起動
上記を確認してもダメなら、iPhoneを再起動してみてください。
一時的な不具合が解消されることがあります。
アプリ別の通知音設定例
実用的な設定例をご紹介します。
仕事とプライベートで分ける
設定例
- 仕事用メール:「アンティーク」(落ち着いた音)
- プライベートメール:「オーロラ」(明るい音)
- 仕事用メッセージ:バイブレーションのみ
- プライベートメッセージ:「コード」
重要度で分ける
設定例
- 家族からのメッセージ:「ベル」(目立つ音)
- 友人からのメッセージ:デフォルト
- SNS通知:「なし」(無音)
- リマインダー:「アラート」
時間帯で使い分ける
集中モードを活用すれば、時間帯によって通知音の挙動を変えられます。
活用例
- 平日9時〜18時:仕事モード(仕事関連のみ通知音あり)
- 夜22時以降:おやすみモード(通知音なし)
- 休日:プライベートモード(プライベート関連のみ通知音あり)
よくある質問
LINEの通知音は変更できる?
iPhone本体の設定からは変更できません。
LINE アプリ内の設定から変更してください。
手順
- LINEアプリを開く
- 「ホーム」→右上の歯車アイコン(設定)
- 「通知」→「通知サウンド」で変更
Gmailの通知音は変更できる?
Gmailアプリにも独自の通知音設定があります。
ただし、iPhoneのGmailアプリでは通知音の種類を変更できない仕様です。オン・オフの切り替えのみ可能です。
購入した通知音は他のApple IDでも使える?
いいえ、使えません。
購入した通知音は、購入時に使用したApple IDに紐づきます。
通知音の長さを変更できる?
プリセットの通知音や購入した通知音の長さは変更できません。
オリジナル音源を作成する場合のみ、長さを調整できます(最大30秒)。
通知音を「なし」にできる?
はい、できます。
通知音の選択画面で「なし」を選べば、音を鳴らさずバイブレーションのみにすることも、完全に無音にすることもできます。
まとめ:通知音を自分好みにカスタマイズしよう
iPhoneの通知音は、思っている以上に自由にカスタマイズできます。
基本的な変更方法
- デフォルト通知音:設定→サウンドと触覚→デフォルトの通知音(iOS 17.2以降)
- アプリ別:設定→通知→アプリ選択→サウンド
- 連絡先別:連絡先アプリ→編集→メッセージ/着信音
カスタマイズのコツ
- 仕事とプライベートで音を分ける
- 重要な人には特別な音を設定
- 集中モードで時間帯によって使い分ける
- 不要なアプリは「なし」に設定
追加の選択肢
- iTunes Storeで購入(約150円〜)
- GarageBandでオリジナル作成
- バイブレーションもカスタマイズ可能
通知音を変えるだけで、iPhoneの使い勝手が大きく向上します。「この音は仕事」「この音は家族」とすぐ分かるようになれば、無駄に確認する手間も減りますよ。
ぜひ自分の生活スタイルに合わせて、最適な通知音を設定してみてください。きっと、もっと快適にiPhoneを使えるようになるはずです。

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