お店のURLや連絡先を相手に伝えたいとき、QRコードがあると便利ですよね。
実は、iPhoneがあれば誰でも簡単にQRコードを作成できるんです。特別なアプリをインストールしなくても、iPhone標準の機能だけで作れる方法もあります。
この記事では、iPhoneでQRコードを作る方法を、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。URLや連絡先、Wi-Fi情報など、さまざまな情報をQRコードにする手順をご紹介しますよ。
QRコードって何？基本を知ろう
QRコードの仕組み
QRコード（キューアールコード）は、白と黒の四角いマス目で構成されたコードです。
「Quick Response」の略で、素早く情報を読み取れることが名前の由来なんです。スマホのカメラでパッと読み取るだけで、ウェブサイトにアクセスしたり、連絡先を追加したりできます。
バーコードの進化版と考えると分かりやすいですね。バーコードは横一列の線ですが、QRコードは縦横の平面を使うため、より多くの情報を保存できます。
QRコードに保存できる情報
QRコードには、さまざまな種類の情報を入れられます。
主な使い道
- ウェブサイトのURL
- 連絡先（名前、電話番号、メールアドレスなど）
- テキスト（メッセージや説明文）
- Wi-Fiの接続情報
- SNSのアカウント情報
- 地図の位置情報
- クーポンコードやポイントカード
お店の宣伝やイベントの案内、名刺代わりなど、使い道は無限大ですよ。
iPhoneでQRコードを作る方法【標準機能編】
ショートカットアプリを使った作成方法
iOS 14以降のiPhoneには「ショートカット」という標準アプリがあります。このアプリを使えば、アプリのインストール不要でQRコードが作れるんです。
準備：ショートカットの作成
- 「ショートカット」アプリを開く
- 右上の「+」ボタンをタップ
- 「アクションを追加」をタップ
- 検索バーに「QR」と入力
- 「QRコードを生成」を選択
- 「入力」の部分をタップして「ショートカットの入力」を選択
- 「共有シート」に表示をオンにする
- 右上の完了ボタンをタップ
- ショートカット名を「QRコード作成」などに変更
この設定は一度だけでOKです。次からは簡単に使えるようになりますよ。
QRコードの作成手順
- SafariでQRコードにしたいURLを開く
- 画面下部の共有ボタン（四角に↑マーク）をタップ
- スクロールして「QRコード作成」を選択
- QRコードが生成される
- 「完了」をタップ
- 写真アプリに保存される
この方法なら、ウェブサイトのURLを簡単にQRコード化できますね。
連絡先をQRコードにする方法
自分の連絡先をQRコードにして名刺代わりに使うこともできます。
手順
- 「連絡先」アプリを開く
- 自分の連絡先を選択
- 右上の「編集」をタップ
- 画面下部の「連絡先を共有」をタップ
- ショートカットで作成した「QRコード作成」を選択
ただし、標準機能では連絡先のQRコード作成はやや複雑です。専用アプリを使う方が簡単な場合もありますよ。
QRコード作成アプリのおすすめ
QRコード作成アプリを使うメリット
標準機能でも作れますが、専用アプリを使うとさらに便利です。
アプリのメリット
- 操作が簡単で分かりやすい
- デザインのカスタマイズができる
- 複数のQRコードを管理できる
- Wi-Fi設定やSNSなど、多様な形式に対応
- 読み取り履歴を確認できる
無料で使えるアプリも多いので、よく使う人はインストールしておくと便利ですよ。
おすすめアプリ①：QRコードリーダー
App Storeで高評価の定番アプリです。
特徴
- 完全無料で使える
- 広告が少なく使いやすい
- QRコードの作成と読み取りの両方に対応
- URL、テキスト、連絡先など多様な形式をサポート
- 作成したQRコードを画像として保存可能
シンプルな操作で初心者の方にもおすすめです。
使い方
- アプリを開く
- 「作成」タブをタップ
- 作りたいQRコードの種類を選択（URL、テキストなど）
- 必要な情報を入力
- 「作成」ボタンをタップ
- QRコードが生成される
- 保存または共有
おすすめアプリ②：QRコード作成 & スキャン
デザインのカスタマイズができる多機能アプリです。
特徴
- QRコードの色やデザインを変更できる
- ロゴや画像を中央に配置可能
- Wi-Fi接続情報のQRコード作成が簡単
- 作成履歴を管理できる
- 一部機能は有料（基本機能は無料）
おしゃれなQRコードを作りたい方におすすめですよ。
おすすめアプリ③：LINE
実は、LINEアプリでもQRコードが作れます。
特徴
- すでにインストールしている人が多い
- 自分のLINEアカウントをQRコードで共有できる
- 友だち追加が簡単になる
- 別途アプリをインストール不要
友だち追加専用ですが、よく使う機能なので覚えておくと便利です。
使い方
- LINEアプリを開く
- ホーム画面右上の人型アイコンをタップ
- 「マイQRコード」をタップ
- 自分のQRコードが表示される
- 右上の「∨」マークから保存や共有が可能
用途別QRコード作成のポイント
URLをQRコードにする場合
お店のホームページやSNSアカウントへ誘導する場合に便利です。
作成時のポイント
- URLは短縮サービスを使うとQRコードがシンプルになる
- https://から始まる完全なURLを入力する
- 作成後は必ずテストして正しくアクセスできるか確認
短縮URLサービス（bit.lyなど）を使えば、長いURLもスッキリしたQRコードになりますよ。
連絡先情報をQRコードにする場合
名刺代わりに使う場合の設定です。
含めるべき情報
- 名前（フルネーム）
- 電話番号
- メールアドレス
- 会社名・部署名（ビジネスの場合）
- ウェブサイトURL（必要に応じて）
個人情報の扱いに注意し、必要最小限の情報だけを含めることをおすすめします。
Wi-Fi接続情報をQRコードにする場合
お店やオフィスでゲストにWi-Fiを共有する場合に便利です。
必要な情報
- ネットワーク名（SSID）
- パスワード
- セキュリティタイプ（WPA、WPA2など）
専用アプリを使えば、これらの情報を入力するだけで簡単にQRコードが作れます。読み取った側は、パスワードを手入力せずにWi-Fiに接続できるんです。
作成したQRコードの活用方法
保存と共有の方法
作成したQRコードは、用途に応じてさまざまな形で使えます。
保存方法
- 写真アプリに画像として保存
- クラウドストレージ（iCloud、Googleドライブなど）に保存
- メモアプリに貼り付けて保管
共有方法
- メール、メッセージアプリで送信
- SNS（Instagram、Twitter、Facebookなど）に投稿
- AirDropで近くの人に送信
- 印刷して紙媒体に掲載
印刷する場合の注意点
QRコードを印刷して配布する場合は、いくつかポイントがあります。
印刷時のコツ
- サイズ：最低でも2cm×2cmは確保する
- 解像度：300dpi以上で鮮明に印刷
- コントラスト：白地に黒のコードが最も読み取りやすい
- 余白：QRコードの周囲に十分な余白を設ける
- テスト：印刷後は必ず読み取りテストをする
小さすぎたり、かすれたりすると読み取れないことがあるので注意しましょう。
ビジネスでの活用例
QRコードはビジネスシーンでも大活躍します。
活用アイデア
- 名刺に印刷して連絡先交換をスムーズに
- チラシやポスターにURLを掲載
- 商品パッケージに取扱説明書のリンクを掲載
- イベントの受付で参加者情報を収集
- メニュー表をQRコードで提供（飲食店）
- オンライン決済の案内
紙の情報とデジタルをつなぐ架け橋として、さまざまな場面で使えますね。
QRコード作成時の注意点
セキュリティとプライバシー
QRコードを作成・共有する際は、セキュリティに注意が必要です。
気をつけるポイント
- 個人情報の扱い
- 不必要な個人情報は含めない
- 公開範囲を考えて情報を選択
- SNSなど不特定多数が見る場所への掲載は慎重に
- 悪用防止
- 自分の連絡先QRコードを無闇に公開しない
- Wi-FiのQRコードは信頼できる人にのみ共有
- 期限付きのURLを使う（必要に応じて）
- 定期的な見直し
- 古い情報のQRコードは削除
- 不要になったQRコードは公開停止
個人情報が含まれるQRコードは、特に慎重に扱いましょう。
QRコードの品質確保
正しく読み取れるQRコードを作るためのチェックポイントです。
確認すべきこと
- 作成後は必ず自分のiPhoneで読み取りテスト
- 他のスマホでも読み取れるか確認（Android端末でも）
- 情報が正確に入力されているか確認
- リンク先が正しく表示されるかチェック
- 印刷する場合はテスト印刷してから本番印刷
一度配布してしまうと修正が難しいので、事前のチェックは入念に行いましょう。
よくあるトラブルと対処法
QRコードが読み取れない
- QRコードが小さすぎる→大きくして再作成
- 印刷がかすれている→解像度を上げて再印刷
- 汚れや折り目がある→きれいな状態で保管
情報が間違っている
- URLの入力ミス→コピー&ペーストで正確に入力
- 連絡先の情報が古い→最新情報で作り直す
- リンク切れ→URLが有効か確認してから作成
よくある質問
QRコード作成に料金はかかる？
基本的に無料で作成できます。
iPhone標準のショートカット機能も、多くのQRコード作成アプリも無料で使えるんです。有料版では、デザインのカスタマイズや高度な機能が使えますが、基本的な用途なら無料版で十分ですよ。
作成したQRコードに有効期限はある？
QRコード自体に有効期限はありません。
ただし、QRコードに含まれる情報（URLなど）が無効になると、読み取っても意味がなくなります。例えば、リンク先のウェブサイトが閉鎖されたり、連絡先が変更されたりした場合ですね。
QRコードのサイズは変更できる？
保存した画像のサイズは自由に変更できます。
写真編集アプリで拡大・縮小が可能です。ただし、小さくしすぎると読み取れなくなるので、最低でも2cm×2cm以上のサイズを保ちましょう。印刷する場合は、3cm×3cm以上が推奨されます。
AndroidスマホでもiPhoneで作ったQRコードは読める？
はい、問題なく読み取れます。
QRコードは世界共通の規格なので、iPhoneで作ったQRコードをAndroidスマホで読み取ることも、その逆も可能です。機種やOSを問わず使えるのがQRコードの大きなメリットですね。
一度作ったQRコードの情報は変更できる？
通常のQRコードは、作成後に情報を変更できません。
情報を変更したい場合は、新しいQRコードを作り直す必要があります。ただし、「ダイナミックQRコード」という特殊な形式なら、QRコードはそのままで内容を変更できるサービスもあります（一部有料サービス）。
まとめ
iPhoneでQRコードを作成する方法は、思ったより簡単です。
この記事のポイント
- iPhoneのショートカット機能を使えば、アプリ不要でQRコードが作れる
- 専用アプリを使うと、さらに多機能で使いやすい
- QRコードにはURL、連絡先、Wi-Fi情報など、さまざまな情報を入れられる
- ビジネスやプライベートで幅広く活用できる
- 個人情報の扱いには注意が必要
- 作成後は必ず読み取りテストをする
- QRコード自体は無料で作成できる
QRコードを活用すれば、情報共有がとてもスムーズになります。
名刺代わりに連絡先を交換したり、お店の情報を簡単に伝えたり、使い道は無限大です。この記事を参考に、ぜひ自分だけのQRコードを作ってみてくださいね！
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