「App Storeでいくら使ったか知りたい」
「身に覚えのない請求があって不安…」
iPhoneでアプリや音楽を購入していると、気づかないうちに課金額が膨らんでいることがあります。また、サブスクリプションの自動更新で予想外の請求が来ることも。
この記事では、iPhoneの購入履歴を確認する方法を、初心者の方にもわかりやすく解説します。定期的にチェックして、無駄な出費を防ぎましょう。
iPhoneの購入履歴とは?

まず、iPhoneで確認できる購入履歴について理解しておきましょう。
確認できる購入履歴の種類
iPhoneでは、Apple IDに紐づいたすべての購入履歴を確認できます。
確認できる主な購入内容:
- App Storeのアプリ(有料アプリ、アプリ内課金)
- Apple Music(曲、アルバム)
- iTunes Store(映画、テレビ番組)
- Apple Books(電子書籍)
- サブスクリプション(定期購読サービス)
- iCloudストレージ
- その他Appleサービスの課金
無料アプリのダウンロード履歴も確認できます。
購入履歴の保存期間
購入履歴は、基本的に過去90日間がデフォルトで表示されます。
ただし、設定を変更すれば、それ以前の履歴も確認可能です。Apple IDを作成してから現在までの、すべての購入履歴が保存されています。
Apple Storeの購入履歴は別
iPhone本体やAirPodsなどのハードウェアをApple Storeで購入した履歴は、App Storeの購入履歴とは別です。
ハードウェアの購入履歴は、Apple公式サイトの注文履歴ページで確認できます。
iPhoneで購入履歴を確認する方法(設定アプリ)
最も簡単な方法は、iPhoneの「設定」アプリから確認することです。
手順1:設定アプリを開く
- ホーム画面で「設定」アプリをタップ
手順2:Apple IDをタップ
- 設定画面の一番上にある自分の名前(Apple ID)をタップ
ここに自分の名前とメールアドレスが表示されています。
手順3:「メディアと購入」を選択
- 「メディアと購入」をタップ
- 「アカウントを表示」をタップ
Face IDまたはTouch ID、パスコードでの認証を求められる場合があります。
手順4:購入履歴を確認
- 画面を下にスクロール
- 「購入履歴」をタップ
これで、購入履歴が日付順に表示されます。
購入履歴の見方
購入履歴は、以下のように表示されます:
日付ごとにまとめて表示:
- 購入日
- アプリ名またはコンテンツ名
- デベロッパー名(開発元)
- 購入金額
- 請求合計額
- 注文番号
同じ日に複数の購入がある場合、まとめて表示されます。
期間を変更して確認する
デフォルトでは「過去90日間」が表示されますが、期間を変更できます。
期間の変更方法:
- 購入履歴画面の上部にある「過去90日間」をタップ
- 確認したい期間を選択
- 過去90日間
- 今年
- 昨年
- 特定の年(2023年、2022年など)
これで、かなり古い購入履歴も確認できます。
金額で検索する
請求額はわかっているけど、何を購入したか思い出せない場合、金額で検索できます。
検索方法:
- 購入履歴画面で、上にスワイプ
- 検索バーに金額を入力(例:350円)
該当する金額の購入が表示されます。
App Storeアプリから購入履歴を確認する方法
App Storeアプリからも、購入履歴を確認できます。
手順
ステップ1:App Storeを開く
- ホーム画面でApp Storeアプリをタップ
ステップ2:アカウントアイコンをタップ
- 画面右上の人型アイコンをタップ
ステップ3:購入履歴を確認
- 自分の名前(Apple ID)をタップ
- サインイン画面が表示される場合は、サインイン
- 「購入履歴」をタップ
これで、設定アプリと同じ購入履歴が表示されます。
パソコンで購入履歴を確認する方法
MacやWindowsパソコンでも購入履歴を確認できます。
Macの場合
ミュージックアプリまたはApple TVアプリで:
- ミュージックアプリまたはApple TVアプリを開く
- 画面上部の「アカウント」メニュー
- 「マイアカウントを表示」を選択
- サインイン(必要な場合)
- 「購入履歴」セクションまでスクロール
- 「すべて見る」をクリック
Windowsの場合
iTunesまたはApple Musicアプリで:
- iTunesまたはApple Musicアプリを開く
- 「アカウント」→「マイアカウントを表示」
- Apple IDとパスワードを入力してサインイン
- 「購入履歴」の「すべて見る」をクリック
ブラウザで確認(Mac・Windows共通)
Apple公式サイトからも確認できます。
- reportaproblem.apple.com にアクセス
- Apple IDでサインイン
- 購入履歴が表示される
ブラウザの場合、複数のウィンドウで異なる期間の履歴を比較しやすいのが便利です。
サブスクリプションの履歴を確認する方法
定期購読サービス(サブスクリプション)の履歴は、別の場所で確認できます。
サブスクリプション一覧の確認
手順:
- 「設定」アプリを開く
- 自分の名前(Apple ID)をタップ
- 「サブスクリプション」をタップ
これで、現在有効なサブスクリプションと、過去に解約したサブスクリプションの一覧が表示されます。
有効なサブスクリプション
「有効」のセクションに、現在契約中のサブスクリプションが表示されます。
確認できる情報:
- サービス名
- 月額または年額料金
- 次回更新日
- 無料トライアル期間(該当する場合)
解約済みのサブスクリプション
「有効期限切れ」のセクションに、過去に解約したサブスクリプションが表示されます。
いつ解約したか、いつまで使えたかを確認できます。
メールで購入履歴を確認する方法

Appleは、購入ごとに領収書メールを送信しています。
領収書メールの見つけ方
検索キーワード:
メールアプリで以下のキーワードで検索すると、Appleからの領収書メールが見つかります:
- 「Apple からの領収書です」
- 「Your receipt from Apple」
- 「Apple.com」
領収書メールの内容
領収書メールには、以下の情報が記載されています:
- 購入日時
- 購入したアプリやコンテンツ名
- 金額
- 支払い方法(クレジットカードの下4桁など)
- 注文番号
メールでの確認の注意点
メールの場合、1通ずつ開いて確認する必要があるため、大量の購入履歴を確認するには不便です。
また、メールを削除してしまった場合は確認できません。
購入履歴が表示されない場合の対処法
購入履歴を確認しようとしても、表示されないことがあります。
原因1:別のApple IDで購入した
複数のApple IDを持っている場合、別のIDで購入した可能性があります。
対処法:
- 現在サインインしているApple IDを確認
- 別のApple IDがあれば、サインアウトして別のIDでサインイン
- 購入履歴を確認
原因2:家族共有で購入した
家族共有を使っている場合、家族が購入したアイテムは自分の購入履歴に表示されません。
対処法:
家族の購入履歴は、その家族のApple IDで確認する必要があります。
ファミリーオーガナイザー(管理者)は、「設定」→ Apple ID → 「ファミリー共有」から、家族の購入状況を一部確認できます。
原因3:購入から時間が経ちすぎている
デフォルトでは過去90日間しか表示されません。
対処法:
購入履歴画面の上部で期間を変更して、該当する年や期間を選択してください。
原因4:サインインできていない
Apple IDにサインインしていないと、購入履歴は表示されません。
対処法:
- 「設定」→ 自分の名前
- サインイン画面が表示されたら、Apple IDとパスワードを入力
原因5:ネットワーク接続の問題
インターネットに接続していないと、購入履歴を取得できません。
対処法:
- Wi-Fiまたはモバイルデータ通信に接続
- もう一度購入履歴を確認
購入履歴を削除できる?
結論から言うと、購入履歴は削除できません。
以前は非表示にできた
iOS 17より前のバージョンでは、購入履歴を非表示にする機能がありました。
しかし、現在のiOSでは、購入履歴の削除や非表示機能は提供されていません。
購入履歴を見られたくない場合の対処法
方法1:Apple IDを分ける
プライベート用と仕事用など、複数のApple IDを使い分けることで、購入履歴を分けられます。
ただし、1台のiPhoneで複数のApple IDを同時に使うことはできません。サインインとサインアウトを繰り返す必要があります。
方法2:アプリのダウンロード履歴は非表示にできる
App Storeアプリのダウンロード履歴は、非表示にできます。
手順:
- App Storeアプリを開く
- 右上のアイコン→「購入済み」
- 「自分が購入したApp」
- 非表示にしたいアプリを左にスワイプ
- 「非表示」をタップ
これで、購入済みアプリの一覧からは非表示になります。ただし、購入履歴(金額の記録)からは消えません。
身に覚えのない請求があった場合
購入履歴を確認して、身に覚えのない請求があった場合の対処法です。
ステップ1:家族に確認
家族共有を使っている場合、家族が購入した可能性があります。
特に子どもがゲームで課金していることに気づかないケースが多いです。
ステップ2:サブスクリプションを確認
無料トライアル期間が終了して、自動的に有料プランに移行したサブスクリプションがあるかもしれません。
「設定」→ Apple ID → 「サブスクリプション」で確認してください。
ステップ3:Appleサポートに問い合わせ
家族の購入でもサブスクリプションでもない場合、不正利用の可能性があります。
問い合わせ方法:
- reportaproblem.apple.com にアクセス
- Apple IDでサインイン
- 該当する購入項目を選択
- 「問題を報告」をクリック
- 理由を選択(「購入した覚えがない」など)
- 詳細を記入して送信
Appleが調査して、不正利用が確認されれば返金されます。
ステップ4:パスワードを変更
不正利用の可能性がある場合、すぐにApple IDのパスワードを変更しましょう。
変更方法:
- 「設定」→ 自分の名前
- 「パスワードとセキュリティ」
- 「パスワードの変更」
- 現在のパスワードを入力
- 新しいパスワードを入力(2回)
ステップ5:2ファクタ認証を有効にする
2ファクタ認証を有効にすると、セキュリティが強化されます。
有効化方法:
- 「設定」→ 自分の名前
- 「パスワードとセキュリティ」
- 「2ファクタ認証を有効にする」
これで、サインイン時に確認コードが必要になります。
返金をリクエストする方法
購入したアプリやコンテンツが期待と違った場合、返金をリクエストできます。
返金の条件
返金が認められる可能性がある場合:
- アプリが正常に動作しない
- 説明と実際の内容が大きく異なる
- 誤って購入してしまった
- 子どもが勝手に購入した
ただし、すべての返金リクエストが承認されるわけではありません。
返金リクエストの手順
方法1:reportaproblem.apple.comから
- reportaproblem.apple.com にアクセス
- Apple IDでサインイン
- 返金したい項目を探す
- 「問題を報告」をクリック
- 「返金をリクエストする」を選択
- 理由を選択して送信
方法2:購入履歴から
- 「設定」→ Apple ID → 「メディアと購入」→ 「アカウントを表示」
- 「購入履歴」
- 返金したい購入をタップ
- 「問題を報告する」
- 理由を選択して送信
返金の結果
通常、48時間以内にメールで返金の可否が通知されます。
返金が承認された場合、元の支払い方法に返金されます。クレジットカードの場合、カード会社によっては反映に数日かかることがあります。
購入履歴を管理するコツ
定期的に購入履歴を確認して、無駄な出費を防ぎましょう。
1. 月に1回は確認する
毎月決まった日(給料日の後など)に購入履歴を確認する習慣をつけると良いでしょう。
クレジットカードの明細と照らし合わせて、不審な請求がないか確認してください。
2. サブスクリプションを見直す
使っていないサブスクリプションが自動更新されていることがよくあります。
定期的にサブスクリプション一覧を確認して、不要なものは解約しましょう。
解約方法:
- 「設定」→ Apple ID → 「サブスクリプション」
- 解約したいサービスをタップ
- 「サブスクリプションをキャンセルする」
- 確認画面で「確認」
解約しても、現在の契約期間が終了するまでは使えます。
3. 購入時にパスワード入力を必須にする
子どもやほかの人が勝手に購入するのを防ぐため、購入時にパスワード入力を必須にできます。
設定方法:
- 「設定」→ 「スクリーンタイム」
- 「コンテンツとプライバシーの制限」→ 「iTunes および App Store での購入」
- 「常に要求」を選択
これで、購入のたびにパスワードが必要になります。
4. 領収書メールを保存する
購入の証明として、領収書メールを保存しておくと便利です。
メールアプリで専用のフォルダを作って整理すると、後で探しやすくなります。
5. スクリーンショットを撮る
購入履歴は削除できませんが、念のため重要な購入のスクリーンショットを撮っておくと安心です。
特に高額な購入や、返金リクエストを検討している場合は、証拠として残しておきましょう。
よくある質問と答え
無料アプリのダウンロードも購入履歴に残る?
はい、無料アプリのダウンロードも購入履歴に記録されます。
ただし、金額は「¥0」と表示されます。
購入履歴は何年前まで確認できる?
Apple IDを作成してから現在までの、すべての購入履歴を確認できます。
10年以上前の購入でも、記録が残っています。
家族の購入履歴も見られる?
ファミリーオーガナイザー(管理者)は、家族の購入状況を一部確認できます。
ただし、詳細な購入履歴は、各家族のApple IDで確認する必要があります。
購入履歴を印刷できる?
iPhoneから直接印刷することはできませんが、以下の方法があります:
- スクリーンショットを撮ってプリント
- パソコンのブラウザで購入履歴を表示してプリント
- 領収書メールをプリント
ギフトでもらったアプリも購入履歴に残る?
はい、ギフトでもらったアプリも購入履歴に記録されます。
ただし、金額は「ギフト」と表示され、自分が支払った金額は¥0です。
購入履歴は他人に見られる?
同じApple IDを共有している場合、その人にも購入履歴が見られます。
家族共有の場合、個別の購入履歴は見られませんが、ファミリーオーガナイザーは家族の購入状況を把握できます。
アプリを削除したら購入履歴も消える?
いいえ、アプリを削除しても購入履歴は消えません。
アプリ本体は削除できますが、購入の記録は永久に残ります。
購入履歴とサブスクリプションの違いは?
購入履歴は、過去に購入したすべてのアイテムの記録です。
サブスクリプションは、現在契約中または過去に契約していた定期購読サービスの一覧です。
サブスクリプションの支払いも購入履歴に記録されますが、サブスクリプション画面の方が管理しやすいです。
まとめ:定期的なチェックで無駄を防ごう
iPhoneの購入履歴を確認する方法は、実は簡単です。
購入履歴の確認方法:
方法1:設定アプリから(おすすめ)
- 「設定」→ 自分の名前→ 「メディアと購入」
- 「アカウントを表示」→ 「購入履歴」
方法2:App Storeアプリから
- App Store → 右上のアイコン
- 自分の名前→ 「購入履歴」
方法3:パソコンから
- reportaproblem.apple.com にアクセス
- Apple IDでサインイン
確認できる内容:
- App Storeのアプリ購入・課金
- Apple Music、iTunes Storeの購入
- Apple Booksの電子書籍
- サブスクリプション
- その他Appleサービスの課金
購入履歴管理のコツ:
- 月に1回は確認する
- サブスクリプションを定期的に見直す
- 購入時のパスワード入力を必須にする
- 領収書メールを保存する
- 身に覚えのない請求はすぐにAppleに報告
重要なポイント:
購入履歴は削除できません。過去に購入したすべてのアイテムの記録が残ります。
ただし、App Storeのダウンロード履歴は非表示にできます。
サブスクリプションは、使っていなくても自動更新されるので注意が必要です。定期的に確認して、不要なものは解約しましょう。
購入履歴を定期的にチェックすることで、無駄な出費を防げます。また、不正利用にも早く気づけるので、セキュリティ対策としても有効です。
クレジットカードの明細とも照らし合わせて、Apple関連の支出を把握しておくと安心ですよ。

コメント