Androidスマホで電話をしているとき、通話を終了したいのに切れない、またはずっと通話中の状態が続いてしまう。
そんな困った経験はありませんか?
電話を切りたいのに切れないと、相手にも迷惑をかけてしまうし、バッテリーも消耗してしまいます。今回は、Android端末で通話が終わらない問題や、通話状態が続いてしまう原因と、その解決方法を詳しく解説していきます。
電話が切れない主な原因

Androidスマホで通話を終了できない問題には、いくつかの原因があります。
まずは、どんな理由で電話が切れなくなるのか確認していきましょう。
画面が真っ暗で操作できない
通話中に画面が真っ暗になってしまい、通話終了ボタンが押せなくなることがあります。
これは、Android端末に搭載されている「近接センサー」という機能が関係しています。近接センサーは、通話中にスマホを耳に近づけると画面を自動的にオフにして、頬や耳が画面に触れても誤操作しないようにする便利な機能です。
しかし、このセンサーが正常に動作しないと、スマホを耳から離しても画面が点灯せず、通話を終了できなくなってしまうんです。
近接センサーの不具合
近接センサーに問題が発生する原因は、主に以下の3つです。
汚れやホコリの付着
画面上部にある近接センサーの部分に、指紋やホコリが付いていると正常に動作しません。
画面保護フィルムの影響
保護フィルムがセンサー部分を覆ってしまっていると、センサーが反応しにくくなります。
ハードウェアの故障
センサー自体が故障している場合もあります。
通話アプリがバックグラウンドで残っている
通話を終了したつもりでも、電話アプリやLINE、Skype、Zoomなどの通話アプリがバックグラウンドで動き続けている場合があります。
この状態だと、ステータスバーに通話中のマークが表示され続けたり、他の人からかけても「話し中」になってしまったりします。
特にLINE通話やZoom通話を使った後に、この問題が発生しやすいです。
電源ボタンで通話終了の設定がオフ
Android端末は、初期設定では電源ボタンを押しても通話が終了しない設定になっています。
iPhoneと違って、Androidでは「電源ボタンで通話を終了」という機能を手動でオンにする必要があるんです。
この設定がオフのままだと、画面が操作できないときに電源ボタンを押しても通話が切れません。
Bluetoothデバイスとの接続問題
車のハンズフリー機能やワイヤレスイヤホンなどのBluetoothデバイスに接続している状態で通話すると、通話終了後も接続が維持され続けることがあります。
スマホ側では通話が終了しているのに、Bluetoothデバイス側では「まだ通話中」と表示されるケースです。
通話が切れないときの対処法

電話が切れなくなってしまったときの、具体的な解決方法を紹介します。
すぐに試せる方法から順番に説明していきますね。
すぐに試せる基本的な対処法
通知領域から通話を終了する
画面が真っ暗になっていても、通知領域からなら通話を終了できる場合があります。
- 画面上部から下にスワイプする
- 通話中の通知をタップする
- 「通話を終了」ボタンをタップ
この方法で、通話画面に戻らなくても電話を切ることができます。
電源ボタンを押してみる
電源ボタンを1回押すと、画面が点灯することがあります。
画面が点灯したら、通常通り通話終了ボタンをタップしてください。
相手に切ってもらう
どうしても切れない場合は、相手に電話を切ってもらうのが確実です。
相手が通話を終了すれば、自動的にこちらの通話も終了します。
電源ボタンで通話を終了する設定
今後同じ問題が起きないように、電源ボタンで通話を終了できる設定をオンにしておきましょう。
- 「設定」アプリを開く
- 「ユーザー補助」または「アクセシビリティ」をタップ
- 「電源ボタンで通話を終了」を探す
- スイッチをオンにする
これで、通話中に電源ボタンを押すだけで通話を終了できるようになります。
機種によっては「操作と制御」の中に設定がある場合もあるので、見つからないときは設定画面の検索機能を使ってみてください。
近接センサーの掃除とチェック
近接センサーの問題を解決する方法です。
センサー部分を掃除する
- スマホの電源を切る
- 柔らかい布で画面上部を優しく拭く
- 特に画面上部中央のセンサー付近を丁寧に掃除する
センサーは通常、画面上部の中央、通話用スピーカーの近くにあります。
保護フィルムを確認する
画面保護フィルムがセンサー部分を覆っていないか確認しましょう。
センサー部分に穴が開いているタイプのフィルムを選ぶと、問題が起きにくくなります。
センサーの動作確認
センサーが正常に動作しているかチェックする方法があります。
- ボイスメモアプリで録音する
- スピーカーモードで再生する
- 画面上部に手をかざす
- 画面が暗くなれば正常
画面が暗くならない場合は、センサーに問題がある可能性が高いです。
スマホの再起動
一時的な不具合が原因の場合、スマホを再起動すると改善することがあります。
通常の再起動
- 電源ボタンを長押し
- 「再起動」をタップ
強制再起動
画面が操作できない場合は、強制再起動を試してみましょう。
- 電源ボタンを10秒以上長押し
- 画面が暗くなり、再起動が始まる
機種によって方法が異なる場合があるので、詳しくは取扱説明書を確認してください。
アプリのキャッシュクリア
電話アプリの動作がおかしい場合は、キャッシュをクリアしてみましょう。
電話アプリのキャッシュをクリア
- 設定アプリを開く
- 「アプリ」または「アプリと通知」をタップ
- 「電話」アプリを探して選択
- 「ストレージ」をタップ
- 「キャッシュを削除」をタップ
Google Playサービスのデータをクリア
Google Playサービスの不具合が原因の場合もあります。
- 設定アプリを開く
- 「アプリ」をタップ
- 「Google Playサービス」を選択
- 「ストレージ」→「ストレージを管理」をタップ
- 「すべてのデータを削除」をタップ
この方法で、多くの通話関連の問題が解決することがあります。
Bluetooth接続を切る
Bluetoothデバイスが原因の場合は、接続を一時的に切ってみましょう。
- 画面上部から下にスワイプ
- クイック設定パネルを表示
- Bluetoothアイコンをタップしてオフにする
Bluetoothをオフにした状態で、通話が正常に終了できるか確認してください。
セーフモードで起動
サードパーティアプリが原因かもしれない場合は、セーフモードで起動してみましょう。
- 電源ボタンを長押し
- 「電源を切る」を長押し
- 「セーフモードで再起動」をタップ
セーフモードでは、初期状態でインストールされているアプリのみが動作します。
この状態で通話が正常に終了できる場合は、後からインストールしたアプリが原因だと分かります。
「ずっと通話中」と言われる問題
自分は通話していないのに、他の人から「ずっと話し中でつながらない」と言われることがあります。
この問題の原因と対処法を見ていきましょう。
原因:通話アプリが正常に終了していない
電話アプリやLINE、Skypeなどが、バックグラウンドで通話状態を維持してしまっていることが主な原因です。
アプリを完全に終了したつもりでも、システム側では「まだ通話中」と認識されているんです。
対処法:アプリを強制終了する
マルチタスク画面から終了
- 画面下部から上にスワイプして止める(ジェスチャーナビゲーションの場合)
- または、画面下部の「□」ボタンをタップ(ボタンナビゲーションの場合)
- 最近使ったアプリ一覧が表示される
- 電話アプリや通話アプリを上にスワイプして終了
設定から強制停止
- 設定アプリを開く
- 「アプリ」をタップ
- 問題のアプリを選択
- 「強制停止」をタップ
これで、バックグラウンドで動いていた通話状態が解除されます。
スマホを再起動する
アプリを終了しても改善しない場合は、スマホ全体を再起動してみましょう。
再起動することで、システムがリセットされて通話状態が正常に戻ります。
通話が勝手に切れる問題

逆に、通話中に勝手に電話が切れてしまう問題もあります。
こちらの原因と対処法も簡単に説明しますね。
原因
誤タッチによる切断
通話中に頬や耳が画面に触れて、通話終了ボタンを押してしまうことがあります。
電波状況の悪化
電波が不安定な場所では、通話が途切れやすくなります。
バッテリー最適化の影響
バッテリー節約のため、システムが通話アプリを停止してしまうことがあります。
対処法
バッテリー最適化を無効にする
- 設定アプリを開く
- 「アプリ」→「電話」を選択
- 「バッテリー」をタップ
- 「バッテリー最適化」を無効にする
VoLTE設定を確認する
VoLTEという高品質通話サービスをオフにすると、通話が安定することがあります。
- 設定アプリを開く
- 「ネットワークとインターネット」をタップ
- 「モバイルネットワーク」を選択
- 「VoLTE通話」をオフにする
それでも解決しないときは
上記の方法を試しても問題が解決しない場合は、以下の対応を検討しましょう。
キャリアに相談する
通信事業者側の問題の可能性もあります。
契約しているキャリア(ドコモ、au、ソフトバンクなど)のサポートセンターに連絡して、回線状況を確認してもらいましょう。
SIMカードの交換で解決することもあります。
メーカーの修理サービスを利用する
近接センサーの故障など、ハードウェアの問題が疑われる場合は、メーカーの修理サービスに相談してください。
特に、以下のような症状がある場合は故障の可能性が高いです。
- 何度掃除しても近接センサーが反応しない
- 画面が割れている、またはヒビが入っている
- 何をしても通話が終了できない
機種変更を検討する
古い機種を長く使っている場合、経年劣化により様々な不具合が出やすくなります。
修理費用が高額になる場合は、新しい機種への買い替えも検討してみてください。
予防策:今後同じ問題を起こさないために
トラブルが起きる前に、できる予防策を紹介します。
定期的なメンテナンス
画面の掃除
週に1回程度、柔らかい布で画面を拭きましょう。特に近接センサー付近は丁寧に掃除してください。
不要なアプリの削除
使っていないアプリは削除して、システムへの負担を減らしましょう。
定期的な再起動
週に1回程度、スマホを再起動すると動作が安定します。
適切な保護フィルムの使用
センサー部分に穴が開いているタイプの保護フィルムを選びましょう。
全面を覆うタイプのフィルムは、近接センサーの誤動作を引き起こしやすくなります。
OSとアプリを最新に保つ
システムやアプリのアップデートには、不具合の修正が含まれています。
定期的にアップデートを確認して、最新バージョンに更新しましょう。
まとめ
Androidスマホで通話が切れない、またはずっと通話中状態が続く問題には、いくつかの原因があります。
主な原因
- 近接センサーの不具合や汚れ
- 画面が真っ暗で操作できない
- 電源ボタンで通話終了の設定がオフ
- 通話アプリがバックグラウンドで動作
- Bluetoothデバイスとの接続問題
基本的な対処法
- 電源ボタンで通話を終了する設定をオンにする
- 近接センサーを掃除する
- アプリのキャッシュをクリアする
- スマホを再起動する
- 通知領域から通話を終了する
予防策
- 定期的に画面を掃除する
- 適切な保護フィルムを使用する
- OSとアプリを最新に保つ
- 週に1回程度スマホを再起動する
ほとんどの場合、これらの対処法で問題を解決できます。
どうしても改善しない場合は、キャリアのサポートセンターやメーカーの修理サービスに相談してみてください。
通話トラブルは突然起こるものですが、この記事で紹介した方法を知っておけば、落ち着いて対処できるようになります。快適な通話環境を保って、安心してスマホを使ってくださいね。


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