Androidスマートフォンを使用していると、突然ブラウザが起動して見覚えのない広告サイトが開いたり、何もしていないのにポップアップ広告が表示されたりすることがあります。
この「勝手にサイトが開く」問題は、単に不便なだけでなく、個人情報の漏洩やマルウェア感染のリスクを伴う深刻なセキュリティ問題です。
多くの場合、アドウェアと呼ばれる悪質なソフトウェアや、ブラウザの設定ミス、不正なアプリが原因となっています。
この記事では、Androidで勝手にサイトが開く原因を詳しく解説し、段階的な対処法と予防策を紹介します。
- Androidで勝手にサイトが開く主な原因
- 発生する症状のパターン
- 対処法:段階的に問題を解決する
- 対処法1: 最近インストールしたアプリを削除する
- 対処法2: 通知履歴から原因アプリを特定する
- 対処法3: Google Play プロテクトでスキャンする
- 対処法4: セーフモードで起動して原因を特定する
- 対処法5: ウェブサイトからの通知を無効にする
- 対処法6: 「他のアプリの上に表示」権限を確認する
- 対処法7: デバイス管理者権限を確認する
- 対処法8: ブラウザのキャッシュとデータを削除する
- 対処法9: ポップアップとリダイレクトをブロックする
- 対処法10: ブラウザの強制停止
- 対処法11: セキュリティアプリでスキャンする
- 対処法12: アクセシビリティサービスを確認する
- 対処法13: Wi-Fiネットワークをリセットする
- 対処法14: すべての設定をリセットする
- 対処法15: 工場出荷状態にリセットする(最終手段)
- 予防策:今後の感染を防ぐ
- よくある質問(FAQ)
- まとめ
- 参考情報
Androidで勝手にサイトが開く主な原因
Androidで勝手にサイトが開く現象には、複数の原因が考えられます。
1. アドウェア感染
アドウェア(Adware)とは、広告表示を目的として動作する悪質なソフトウェアです。
広告(Advertisement)とソフトウェア(Software)を組み合わせた造語で、ユーザーの意図しない広告を強制的に表示します。
アドウェアの特徴:
- 無料アプリに紛れ込んでインストールされる
- ホーム画面やロック画面に広告を表示する
- ブラウザを勝手に起動して広告サイトへ誘導する
- バックグラウンドで動作し続ける
- バッテリー消費が激しくなる
- スマホの動作が重くなる
感染経路:
- Google Play ストア以外からダウンロードした「野良アプリ」
- Google Play ストアの審査をすり抜けた悪質アプリ
- 無料のクリーナーアプリ、バッテリー最適化アプリ
- 無料ゲームアプリ
- 懐中電灯アプリ、QRコードスキャナーアプリ
- ファイルマネージャーアプリ
アドウェアは厳密にはウイルスとは異なるため、一部のセキュリティアプリでは検出されないことがあります。
特に「ドコモあんしんセキュリティ」などの標準セキュリティアプリでは検出できない場合があります。
2. ブラウザハイジャッカー
ブラウザハイジャッカーとは、ブラウザの設定を勝手に書き換え、特定のサイトへ強制的にリダイレクトする悪質なプログラムです。
主な症状:
- ブラウザを開くと勝手に特定のサイトが開く
- ホームページが見知らぬサイトに変更されている
- デフォルトの検索エンジンが勝手に変わっている
- 新しいタブを開くたびに広告が表示される
誘導先のサイト:
- フィッシングサイト(個人情報を盗むための偽サイト)
- マルウェア配布サイト(アクセスするだけでウイルスをダウンロードさせる)
- 悪質な広告サイト
- 詐欺サイト(「当選しました」「ウイルスに感染しています」などの偽警告)
3. ウェブサイトからの通知許可
多くのウェブサイトには、プッシュ通知機能があります。
本来は便利な機能ですが、悪質なサイトがこの機能を悪用して広告を送りつけることがあります。
悪用される手口:
- 「通知を許可してください」というポップアップを表示
- 「私はロボットではありません」と偽って通知許可を求める
- 「続きを読むには通知を許可してください」と誘導
- 「賞品を受け取るには許可が必要です」と騙す
一度許可してしまうと、ブラウザを閉じていても、スマホがロックされていても、通知バーに広告が表示されるようになります。
4. 「他のアプリの上に表示」権限の悪用
Androidには「他のアプリの上に表示」(オーバーレイ表示)という権限があります。
この権限を持つアプリは、他のアプリの画面上に自由にウィンドウを表示できます。
悪質なアプリによる悪用:
- ホーム画面の上に全画面広告を表示
- ゲームプレイ中に突然広告を表示
- 他のアプリ使用中に強制的に広告を表示
- 閉じるボタン(×)が小さく、誤タップを誘発
この権限は本来、フローティングボタンやチャットヘッドなどの便利な機能のために用意されていますが、悪質なアプリが広告表示に悪用しています。
5. リダイレクトハッキング
正規のウェブサイトが第三者によって改ざんされ、訪問者を不正なページへ転送する攻撃です。
手法:
- JavaScriptの埋め込み
- iframeの挿入
- リダイレクトコードの注入
目的:
- フィッシング詐欺
- マルウェアの配布
- アフィリエイト収入の不正取得
この場合、ユーザーは正規のサイトを訪問したつもりでも、知らないうちに危険なサイトへ誘導されてしまいます。
6. ブラウザのキャッシュと履歴の問題
以前アクセスした不正サイトのスクリプトが、ブラウザのキャッシュや閲覧履歴に残っていると、再訪問時に勝手に別のサイトへ飛ばされることがあります。
発生メカニズム:
- 過去に悪質なサイトを訪問
- そのサイトのリダイレクトスクリプトがキャッシュに保存
- 後日、正規のサイトを訪問
- キャッシュに残ったスクリプトが実行される
- 不正なサイトへリダイレクト
7. Wi-Fiネットワークの乗っ取り(DNSハイジャック)
暗号化されていない公衆Wi-Fiや、セキュリティの甘いルーターを利用していると、第三者にネットワークを乗っ取られる可能性があります。
攻撃手法:
- DNS設定の書き換え
- 中間者攻撃(Man-in-the-Middle Attack)
- 偽のWi-Fiアクセスポイント(Evil Twin)
結果:
- 正規のURLを入力しても不正なサイトへ誘導される
- すべての通信が傍受される可能性
- 個人情報やパスワードが盗まれるリスク
8. ポップアップ広告や偽警告
ウェブサイト閲覧中に表示される悪質なポップアップ広告が原因の場合もあります。
典型的な偽警告:
- 「ウイルスに感染しています」
- 「すぐに対処してください」
- 「セキュリティ上の問題が発見されました」
- 「おめでとうございます!当選しました」
- 「iPhoneが当たりました」(Androidなのに)
これらをタップすると、不正なアプリのダウンロードページや詐欺サイトへ誘導されます。
9. 正規アプリ内の過剰な広告
厳密にはマルウェアではありませんが、一部の無料アプリは異常に多くの広告を表示します。
特徴:
- アプリ起動のたびに全画面広告
- 操作中に突然広告が割り込む
- 広告の閉じるボタンが極端に小さい
- 広告を閉じても次の広告が表示される
- 広告をタップすると勝手にブラウザが開く
これらのアプリは利用規約に広告表示を明記しているため、技術的には合法ですが、ユーザーエクスペリエンスを著しく損ないます。
10. 管理者権限の不正取得
一部の悪質なアドウェアは、Androidの「デバイス管理者」権限を不正に取得します。
危険性:
- 通常の方法ではアンインストールできなくなる
- 端末全体を制御される可能性
- 遠隔操作のリスク
- データの盗難
この権限を取得されると、アプリの削除が非常に困難になります。
発生する症状のパターン
Androidで勝手にサイトが開く問題は、以下のような症状として現れます。
パターン1: ホーム画面やロック画面に広告が表示される
アプリを何も開いていない状態で、突然広告が全画面表示されます。
本来、ホーム画面やロック画面には広告が表示されるスペースはないため、明らかに異常な状態です。
パターン2: 通知バーに広告が表示される
スマホ上部の通知バーに、見覚えのない広告通知が表示されます。
タップすると、広告サイトやアプリストアへ誘導されます。
パターン3: ブラウザが勝手に起動して広告サイトが開く
何も操作していないのに、突然Chromeなどのブラウザが起動し、広告サイトが表示されます。
5〜10分おきに繰り返し発生することもあります。
パターン4: ブラウザ使用中に勝手に別のサイトへ飛ぶ
ウェブサイトを閲覧中、突然別のサイトへリダイレクトされます。
戻るボタンを押しても、また同じサイトへ飛ばされることがあります。
パターン5: アプリ使用中に全画面広告が表示される
ゲームをプレイしていたり、他のアプリを使用中に、突然全画面の広告が表示されます。
広告が他のアプリの上に重なって表示されます。
パターン6: 新しいタブが勝手に開く
ブラウザで作業中、新しいタブが勝手に開き、広告サイトが表示されます。
タブを閉じても、しばらくするとまた開きます。
パターン7: スマホの動作が重くなる
広告の表示と同時に、スマホ全体の動作が遅くなります。
バックグラウンドでアドウェアが動作し続けているためです。
パターン8: バッテリーの消費が激しくなる
充電してもすぐにバッテリーが減るようになります。
アドウェアが常時動作し、通信を行っているためです。
パターン9: データ通信量が急増する
Wi-Fiを使用していない時に、データ通信量が異常に増加します。
広告の読み込みやバックグラウンド通信が原因です。
対処法:段階的に問題を解決する
Androidで勝手にサイトが開く問題を解決するための、段階的な対処法を紹介します。
簡単な方法から順番に試し、問題が解決しない場合は次の方法へ進んでください。
対処法1: 最近インストールしたアプリを削除する
最も効果的な対処法は、原因となっているアプリを特定して削除することです。
手順:
- 「設定」>「アプリ」(または「アプリと通知」)を開く
- インストール済みアプリの一覧を確認
- 広告が表示され始めた時期を思い出す
- その時期にインストールしたアプリを確認
- 見覚えのないアプリ、不審なアプリを選択
- 「アンインストール」をタップ
削除すべきアプリの特徴:
- インストールした記憶がない
- アプリ名が意味不明(ランダムな文字列など)
- アイコンがない、または一般的なAndroidアイコン
- 開発者名が不明または怪しい
- 最近インストールされた無料アプリ(特にクリーナー系、バッテリー最適化系)
注意点:
- 削除前に、削除するアプリの名前をメモしておく
- 間違えてシステムアプリを削除しないよう注意
- アプリを1つ削除するたびにスマホを再起動し、症状が改善したか確認
対処法2: 通知履歴から原因アプリを特定する
広告が表示された瞬間に、どのアプリから発信されたかを確認できます。
手順(Android 11以降):
- 「設定」>「通知」を開く
- 「通知履歴」をタップ
- 広告が表示された時間帯の通知を確認
- アプリ名を特定
- そのアプリをアンインストール
手順(リアルタイムでの確認):
- 広告通知が表示されたら、通知を長押し
- 「アプリ情報」または「ⓘ」アイコンをタップ
- 発信元のアプリ名が表示される
- 「アンインストール」をタップ
対処法3: Google Play プロテクトでスキャンする
Google Play プロテクトは、Googleが提供するAndroid向けのセキュリティ機能です。
手順:
- Google Play ストアアプリを開く
- 右上のプロフィール写真またはイニシャルをタップ
- 「Play プロテクト」を選択
- 「スキャン」をタップ
- スキャン完了まで待つ
- 問題のあるアプリが検出された場合、指示に従って削除
Play プロテクトを常に有効にする:
- Play プロテクト画面で「設定」(歯車アイコン)をタップ
- 「Play プロテクトによるアプリのスキャン」をオンにする
- 「有害なアプリの検出精度を改善」もオンにする(任意)
対処法4: セーフモードで起動して原因を特定する
セーフモードで起動すると、プリインストールアプリ以外のサードパーティアプリが無効になります。
これにより、問題がサードパーティアプリによるものかを判断できます。
手順(一般的な方法):
- 電源ボタンを長押し
- 「電源を切る」を長押し
- 「セーフモードで再起動」の確認画面が表示される
- 「OK」をタップ
- 再起動後、画面下部に「セーフモード」と表示される
機種別の方法:
- Samsung: 電源ボタン長押し>「電源を切る」>再起動時に音量下ボタンを押し続ける
- Google Pixel: 音量下ボタンと電源ボタンを同時に長押し>「電源を切る」長押し
セーフモードでの確認:
- セーフモードで広告が表示されなくなったか確認
- 表示されなくなった場合、サードパーティアプリが原因
- 通常モードで再起動
- 最近インストールしたアプリを1つずつ削除して原因を特定
対処法5: ウェブサイトからの通知を無効にする
Chrome での設定:
- Chrome アプリを開く
- 右上の三点リーダー(︙)をタップ
- 「設定」を選択
- 「通知」をタップ
- 「サイトの設定」を選択
- 「通知」を開く
- 許可されているサイト一覧を確認
- 不審なサイトを選択し、「ブロック」または「削除」
特定のサイトの通知を個別にオフ:
- 通知が表示されたサイトをChromeで開く
- アドレスバー左側の鍵アイコンまたは「ⓘ」をタップ
- 「権限」>「通知」を選択
- 「ブロック」に変更
すべての通知を一括でオフ:
- Chrome の「設定」>「サイトの設定」>「通知」
- 「サイトに通知の送信を許可する」をオフ
対処法6: 「他のアプリの上に表示」権限を確認する
オーバーレイ表示権限を持つアプリを確認し、不要な権限を取り消します。
手順:
- 「設定」>「アプリ」を開く
- 右上の三点リーダー(︙)または「詳細設定」をタップ
- 「特別なアクセス」または「特別なアプリアクセス」を選択
- 「他のアプリの上に表示」(または「他のアプリに重ねて表示」)をタップ
- 権限が「許可」になっているアプリを確認
- 不審なアプリや、この権限が不要なアプリを選択
- 「許可しない」に変更
- 該当アプリをアンインストール
この権限が必要なアプリ例:
- Facebook Messenger(チャットヘッド機能)
- ブルーライトフィルターアプリ
- 画面録画アプリ
- フローティングボタンアプリ
これら以外のアプリでこの権限が有効になっている場合は要注意です。
対処法7: デバイス管理者権限を確認する
悪質なアプリがデバイス管理者権限を取得していないか確認します。
手順:
- 「設定」>「セキュリティ」(または「生体認証とセキュリティ」)を開く
- 「デバイス管理アプリ」(または「その他のセキュリティ設定」)をタップ
- 有効になっているアプリを確認
- 見覚えのないアプリや不審なアプリがあれば選択
- 「このデバイス管理アプリを無効にする」をタップ
- 「設定」>「アプリ」から該当アプリをアンインストール
正規のデバイス管理アプリ例:
- Find My Device(端末を探す)
- 企業のMDM(モバイルデバイス管理)アプリ
- 一部のセキュリティアプリ
対処法8: ブラウザのキャッシュとデータを削除する
ブラウザに残った不正なスクリプトを削除します。
Chrome の場合:
- 「設定」>「アプリ」>「Chrome」を開く
- 「ストレージ」(または「ストレージとキャッシュ」)をタップ
- 「キャッシュを削除」をタップ
- 「ストレージを消去」もタップ(ログイン情報が削除されるので注意)
- スマホを再起動
Chrome アプリ内での削除:
- Chrome を開く
- 右上の三点リーダー(︙)>「設定」
- 「プライバシーとセキュリティ」を選択
- 「閲覧履歴データの削除」をタップ
- 期間を「全期間」に設定
- 「Cookieとサイトデータ」「キャッシュされた画像とファイル」にチェック
- 「データを削除」をタップ
注意:
- ログイン情報が削除されるため、重要なサイトのパスワードは事前にメモ
- ブックマークは削除されません
対処法9: ポップアップとリダイレクトをブロックする
ブラウザの設定で、ポップアップと自動リダイレクトをブロックします。
Chrome での設定:
- Chrome を開く
- 右上の三点リーダー(︙)>「設定」
- 「サイトの設定」を選択
- 「ポップアップとリダイレクト」をタップ
- 「サイトにポップアップの送信やリダイレクトの使用を許可しない」を選択
侵入的な広告もブロック:
- 「サイトの設定」に戻る
- 「広告」(または「煩わしい広告や誤解を招く広告」)をタップ
- 「煩わしい広告や誤解を招く広告が表示されるサイトでブロックする」をオンにする
検索エンジンの確認:
ブラウザハイジャッカーによって検索エンジンが変更されている場合があります。
- Chrome の「設定」>「検索エンジン」
- デフォルトの検索エンジンが「Google」になっているか確認
- 見知らぬ検索エンジンになっていれば「Google」に戻す
対処法10: ブラウザの強制停止
ブラウザが乗っ取られている場合、強制停止が効果的です。
手順:
- 「設定」>「アプリ」>「Chrome」を開く
- 「強制停止」をタップ
- 確認画面で「OK」
- 続けて「ストレージ」>「キャッシュを削除」を実行
- スマホを再起動
対処法11: セキュリティアプリでスキャンする
専門のセキュリティアプリを使用して、より詳細なスキャンを実行します。
おすすめのセキュリティアプリ:
Malwarebytes(マルウェアバイト):
- アドウェア検出に強い
- 無料版でもフルスキャン可能
- 日本語対応
使用方法:
- Google Play ストアから「Malwarebytes」をインストール
- アプリを開き、「今すぐスキャン」をタップ
- スキャン完了まで待つ(5〜10分程度)
- 検出された脅威を削除
Bitdefender Antivirus Free:
- 軽量で高速
- リアルタイム保護機能
- 無料版でも高機能
Avast Mobile Security:
- 総合的なセキュリティ機能
- Wi-Fiセキュリティスキャン
- アプリロック機能
注意点:
- セキュリティアプリは信頼できるものを選ぶ
- 複数のセキュリティアプリを同時にインストールしない(競合する)
- スキャン後、不要になれば削除してもOK
対処法12: アクセシビリティサービスを確認する
悪質なアプリがアクセシビリティサービスを悪用していないか確認します。
手順:
- 「設定」>「ユーザー補助」(または「アクセシビリティ」)を開く
- 「インストール済みサービス」(または「インストール済みのアプリ」)を確認
- 見覚えのないサービスがオンになっていれば選択
- 「サービスを使用」をオフにする
- 「設定」>「アプリ」から該当アプリをアンインストール
正規のアクセシビリティサービス例:
- Google TalkBack(音声フィードバック)
- パスワードマネージャー(LastPass、1Passwordなど)
- 自動化アプリ(Tasker、MacroDroidなど)
対処法13: Wi-Fiネットワークをリセットする
DNSハイジャックの可能性がある場合、ネットワーク設定をリセットします。
手順:
- 「設定」>「システム」(または「一般管理」)を開く
- 「リセット オプション」(または「リセット」)をタップ
- 「Wi-Fi、モバイル、Bluetoothのリセット」を選択
- 「設定をリセット」をタップ
- 確認画面で再度「設定をリセット」
注意:
- 保存されているWi-Fiパスワードが削除される
- Bluetooth接続も解除される
- モバイルデータ設定も初期化される
Private DNS(プライベートDNS)の設定:
より安全なDNSサービスを使用することで、広告やマルウェアサイトへのアクセスをブロックできます。
- 「設定」>「ネットワークとインターネット」を開く
- 「詳細設定」>「プライベートDNS」をタップ
- 「プライベートDNSプロバイダのホスト名」を選択
- 以下のいずれかを入力:
dns.google(Google Public DNS)dns.adguard.com(AdGuard DNS – 広告ブロック機能付き)security.cloudflare-dns.com(Cloudflare for Families – マルウェアブロック)
- 「保存」をタップ
対処法14: すべての設定をリセットする
上記の方法で解決しない場合、Androidの設定を初期化します。
手順:
- 「設定」>「システム」>「リセット オプション」を開く
- 「すべての設定をリセット」を選択
- 「設定をリセット」をタップ
- パスワードまたはPINを入力
- 確認画面で再度「すべての設定をリセット」
リセットされる項目:
- Wi-Fi、Bluetooth、モバイルデータの設定
- 通知設定
- アプリの権限
- デフォルトアプリ
- 壁紙、着信音
リセットされない項目:
- アプリ(削除されない)
- 写真、動画、ドキュメント
- 連絡先
- カレンダー
対処法15: 工場出荷状態にリセットする(最終手段)
すべての方法を試しても問題が解決しない場合の最終手段です。
重要:必ず事前にバックアップを取ってください
バックアップ方法:
- 「設定」>「Google」>「バックアップ」
- 「今すぐバックアップ」をタップ
- 重要な写真や動画は、Google フォト、Google ドライブ、PCへ手動でバックアップ
- 連絡先は自動的にGoogleアカウントに同期されているか確認
工場出荷状態へのリセット:
- 「設定」>「システム」>「リセット オプション」を開く
- 「すべてのデータを消去(出荷時リセット)」を選択
- 「携帯電話をリセット」(または「タブレットをリセット」)をタップ
- パスワードまたはPINを入力
- 「すべて削除」を確認
- リセット完了まで待つ(10〜30分)
リセット後の注意:
- バックアップから復元する場合、アドウェアも一緒に復元される可能性がある
- 可能であれば、新しいAndroid端末として設定する
- アプリは最小限にとどめ、1つずつ慎重にインストールする
- 問題が再発したら、直前にインストールしたアプリが原因
予防策:今後の感染を防ぐ
Androidで勝手にサイトが開く問題を再び発生させないための予防策を紹介します。
1. Google Play ストア以外からアプリをインストールしない
理由:
- Google Play ストアはAppleのApp Storeほど審査が厳格ではないものの、最低限のセキュリティチェックが行われている
- 野良アプリ(非公式サイトからダウンロードしたアプリ)は、マルウェアが含まれている可能性が非常に高い
設定の確認:
- 「設定」>「アプリ」>「特別なアクセス」を開く
- 「不明なアプリのインストール」をタップ
- すべてのアプリが「許可しない」になっているか確認
- 「許可」になっているアプリがあれば、「許可しない」に変更
2. アプリのレビューと評価を必ず確認する
Google Play ストアのアプリでも、悪質なものが紛れ込んでいることがあります。
確認すべきポイント:
- 評価が4.0以上
- レビュー数が最低でも100件以上(できれば1000件以上)
- レビューの内容を実際に読む
- 「広告が多すぎる」「勝手に通知が来る」などのコメントがあれば避ける
- 開発者名を確認(知名度のある企業か)
- ダウンロード数を確認(人気のあるアプリか)
- 最終更新日を確認(放置されていないか)
要注意のアプリジャンル:
- クリーナーアプリ(「スマホ最適化」「メモリ解放」など)
- バッテリー節約アプリ
- 懐中電灯アプリ(Androidの標準機能で十分)
- QRコードスキャナー(Google レンズで十分)
- 無料の壁紙アプリ
- 有名アプリの模倣品
3. アプリのアクセス権限を慎重に確認する
アプリインストール時に要求される権限を必ず確認しましょう。
不自然な権限要求の例:
- 懐中電灯アプリが「連絡先」へのアクセスを要求
- 計算機アプリが「位置情報」を要求
- 壁紙アプリが「電話の発信と管理」を要求
- ゲームアプリが「SMSの送受信」を要求
権限の確認方法:
インストール前:
- アプリのページで下にスクロール
- 「アプリ情報」セクションを確認
- 「権限」をタップ
- 不自然な権限がないか確認
インストール後:
- 「設定」>「アプリ」>該当アプリ
- 「権限」をタップ
- 不要な権限は「許可しない」に変更
4. 通知の許可を安易に与えない
ウェブサイトから通知の許可を求められても、安易に許可しないようにしましょう。
基本方針:
- よく利用するニュースサイトやSNS以外は許可しない
- 「続きを読むには通知を許可」と言われても拒否
- 「私はロボットではありません」と通知許可を混同させる手口に注意
- 不明なサイトは必ず「ブロック」
5. Google Play プロテクトを常に有効にする
確認方法:
- Google Play ストアを開く
- 右上のプロフィール写真>「Play プロテクト」
- 「Play プロテクトによるアプリのスキャン」がオンになっているか確認
- オフになっていればオンにする
6. Androidとアプリを常に最新に保つ
セキュリティの脆弱性は、アップデートで修正されます。
Android OSのアップデート:
- 「設定」>「システム」>「システムアップデート」
- 利用可能なアップデートがあればインストール
アプリの自動更新:
- Google Play ストアを開く
- 右上のプロフィール写真>「設定」
- 「ネットワーク設定」>「アプリの自動更新」
- 「ネットワークの指定なし」または「Wi-Fi経由のみ」を選択
7. 怪しい広告やリンクをタップしない
避けるべき広告:
- 「ウイルスに感染しています」
- 「当選しました」
- 「無料でiPhoneがもらえます」
- 「バッテリーが危険な状態です」
- 「あと1時間で期限切れです」
これらをタップすると、不正なサイトへ誘導されたり、アプリのインストールを促されます。
8. 公衆Wi-Fiでの利用に注意する
暗号化されていない公衆Wi-Fiは、通信が傍受されるリスクがあります。
対策:
- 重要な情報(パスワード、クレジットカード番号など)を入力しない
- VPNを使用する(信頼できるVPNサービス)
- HTTPSのサイトのみ利用する(アドレスバーに鍵マークがあるか確認)
おすすめのVPN:
- NordVPN
- ExpressVPN
- ProtonVPN(無料プランあり)
9. 定期的なアプリ整理を行う
使っていないアプリは削除しましょう。
確認方法:
- 「設定」>「アプリ」を開く
- インストール済みアプリを一覧表示
- 1ヶ月以上使っていないアプリを確認
- 不要なアプリをアンインストール
10. バックアップを定期的に取る
万が一の時のために、定期的なバックアップを習慣化しましょう。
Googleアカウントでの自動バックアップ:
- 「設定」>「Google」>「バックアップ」
- 「Google One バックアップ」をオンにする
- バックアップ対象を確認(アプリデータ、通話履歴、連絡先、デバイス設定、SMS、写真と動画)
注意:
- アドウェアもバックアップされる可能性があるため、復元は慎重に
- 重要なデータは、複数の場所に保存(Google ドライブ、PC、外付けHDDなど)
よくある質問(FAQ)
Q1: 「ウイルスに感染しています」という警告が表示されましたが本物ですか?
A: ほぼ100%偽物です。
本物のウイルス警告は、インストール済みのセキュリティアプリからのみ通知されます。
ウェブサイト閲覧中に突然表示される警告は、詐欺サイトへ誘導するための偽物です。
絶対にタップせず、ブラウザを閉じてください。
Q2: Google Play ストアのアプリなら安全ですか?
A: 残念ながら、100%安全とは言えません。
Google Play ストアにも悪質なアプリが紛れ込んでいることがあります。
ただし、野良アプリよりは遥かに安全です。
レビューと評価を確認し、不自然な権限要求がないかチェックしてからインストールしましょう。
Q3: セキュリティアプリをインストールすれば安全ですか?
A: セキュリティアプリは有効ですが、万能ではありません。
特にアドウェアは、厳密にはウイルスではないため検出されないことがあります。
セキュリティアプリに頼るだけでなく、怪しいアプリをインストールしない、不審なリンクをタップしないなど、基本的なセキュリティ意識が最も重要です。
Q4: 無料アプリは危険ですか?
A: すべての無料アプリが危険というわけではありません。
多くの正規の無料アプリは、適切な広告表示によって収益を得ています。
ただし、以下のような無料アプリは要注意です:
- レビューが少ない、または評価が低い
- 不自然な権限を要求する
- 開発者情報が不明
- 広告が異常に多い
Q5: アドウェアを削除してもまた感染しますか?
A: 原因となったアプリを完全に削除し、予防策を実践すれば、再感染は防げます。
ただし、同じような怪しいアプリを再度インストールすると、また感染します。
アプリのインストールは慎重に行い、レビューと権限を必ず確認しましょう。
Q6: 「他のアプリの上に表示」権限は常に危険ですか?
A: この権限自体は危険ではなく、正当な用途もあります。
例えば、Facebook Messengerのチャットヘッド機能などです。
ただし、クリーナーアプリやゲームアプリなど、この権限が不要なアプリで有効になっている場合は要注意です。
Q7: 工場出荷状態にリセットすれば完全に解決しますか?
A: はい、工場出荷状態へのリセットは最も確実な解決方法です。
ただし、以下の点に注意してください:
- バックアップから復元すると、アドウェアも一緒に復元される可能性がある
- リセット後は、アプリを慎重に1つずつインストールする
- すべてのデータが削除されるため、事前のバックアップが必須
Q8: Chromeを削除して別のブラウザを使えば解決しますか?
A: Chromeはシステムアプリのため、通常は削除できません(アップデートの削除のみ可能)。
また、ブラウザを変更しても、根本的な原因(アドウェアアプリ)が残っていれば問題は解決しません。
ただし、広告ブロック機能が強化されたブラウザ(Firefox Focus、Braveなど)を使用することで、ウェブ閲覧中の広告は減らせます。
Q9: キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)のセキュリティサービスは有効ですか?
A: キャリアのセキュリティサービス(ドコモあんしんセキュリティなど)は基本的なウイルス対策には有効ですが、アドウェアの検出には弱い場合があります。
より確実な対策には、Malwarebytesなどのアドウェア専門のスキャンツールを併用することをお勧めします。
Q10: 家族や友人のスマホでも同じ広告が表示されます
A: 同じWi-Fiネットワークを使用している場合、以下の可能性があります:
- Wi-Fiルーターがハイジャックされている
- 誰かのスマホに感染したアドウェアがネットワーク経由で広告を配信している
- ISP(インターネットサービスプロバイダ)レベルでの問題
この場合、Wi-Fiルーターの再起動、ファームウェアのアップデート、管理者パスワードの変更を試してください。
まとめ
Androidで勝手にサイトが開く問題は、主に以下の原因で発生します。
主な原因:
- アドウェア感染
- ブラウザハイジャッカー
- ウェブサイトの通知許可
- 「他のアプリの上に表示」権限の悪用
- リダイレクトハッキング
- ブラウザキャッシュの問題
- Wi-FiネットワークのDNSハイジャック
- ポップアップ広告や偽警告
- 正規アプリ内の過剰な広告
- 管理者権限の不正取得
基本的な対処法:
- 最近インストールしたアプリを削除
- Google Play プロテクトでスキャン
- 通知履歴から原因アプリを特定
- セーフモードで起動して確認
- ウェブサイトの通知を無効化
- 「他のアプリの上に表示」権限を確認
- ブラウザのキャッシュとデータを削除
- ポップアップとリダイレクトをブロック
- セキュリティアプリでスキャン
- 工場出荷状態へリセット(最終手段)
予防策:
- Google Play ストア以外からアプリをインストールしない
- アプリのレビューと権限を必ず確認
- 通知の許可を安易に与えない
- Google Play プロテクトを有効にする
- OSとアプリを最新に保つ
- 怪しい広告やリンクをタップしない
- 公衆Wi-Fiでの利用に注意
- 定期的なアプリ整理
- バックアップを定期的に取る
この問題の多くは、アドウェアが含まれたアプリをインストールしてしまったことが原因です。
基本的な対処法を順番に試すことで、ほとんどのケースで解決できます。
それでも解決しない場合は、工場出荷状態へのリセットが最も確実な方法です。
今後は、アプリのインストール時に慎重になり、不審なサイトの通知許可を避けることで、同じ問題の再発を防ぐことができます。
もし問題が解決しない場合や、個人情報の漏洩が疑われる場合は、キャリアショップやスマホ修理専門店、セキュリティ専門会社への相談を検討してください。
参考情報
この記事は、以下の公式情報およびソースに基づいて作成されています。
- Androidで勝手に違うサイトに飛ぶ原因と対処法を解説 – サイバーセキュリティ総研
- 望ましくない広告、ポップアップ、マルウェアを削除する – Google Chrome ヘルプ
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最終更新日: 2025年2月3日

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