Androidスマホを使っていたら、突然画面に緑色の枠が表示されて、タップしても反応しなくなった!
「再起動しても消えない」「スワイプが効かない」「いつもと違う操作になってしまった」…こんな状況に陥って困っていませんか?
実はこれ、TalkBack(トークバック)という機能が誤ってオンになった状態です。この記事では、緑の枠を消す方法と、二度と表示されないようにする設定を、初心者にもわかりやすく徹底解説します。
「緑の枠」とは?症状を確認しよう

まず、あなたのスマホに表示されている「緑の枠」がどのタイプか確認しましょう。
パターン1:タップした場所に緑の四角い枠が表示される(TalkBack)
症状
- タップした場所が緑色の四角い枠で囲まれる
- タップだけでは選択できず、ダブルタップが必要になる
- 音声で画面の内容を読み上げる
- スワイプが1本指では効かない
- 画面をスクロールするのに2本指が必要
原因: TalkBack機能がオンになっている
→ この記事のメインテーマです。後ほど詳しく解説します。
パターン2:画面右上に小さな緑の点/ランプ
症状
- 画面の右上に小さな緑色の点が表示される
- 点滅はせず、常に点灯している
- カメラやマイクを使っているアプリがある時に表示
原因: プライバシーインジケーター(Android 12以降の機能)
→ カメラやマイクが使用中であることを知らせる機能です。これは正常な動作なので、消す必要はありません。
パターン3:画面に緑色の縦線が表示される
症状
- 画面の上から下まで、細い緑色の線が表示される
- 線は蛍光色で非常に明るい
- 操作はできるが、画面が見づらい
- 時間経過とともに線が増えることがある
原因: ディスプレイ(有機EL)の故障
→ ハードウェアの問題です。修理または買い替えが必要になります。
この記事では、最も多くの人が困っている「パターン1:TalkBackによる緑の枠」の解除方法を中心に解説します。
TalkBack(トークバック)とは?
緑の枠の正体である「TalkBack」について理解しましょう。
TalkBackの役割
TalkBackは、視覚障がい者向けのスクリーンリーダー機能です。
Androidスマホに標準で搭載されており、画面を見なくても音声フィードバックによってスマホを操作できるようにする、とても重要なアクセシビリティ機能です。
主な機能
- 音声読み上げ: タップした項目を音声で読み上げる
- ハイライト表示: 選択中の項目を緑の枠で囲む
- ジェスチャー変更: 通常とは異なる操作方法になる
なぜ誤って起動してしまうのか?
音量ボタンの同時押し
最も多い原因は、音量アップ(+)ボタンと音量ダウン(-)ボタンを3秒間同時押ししてしまうことです。
これはTalkBackのアクセシビリティショートカットという機能で、緊急時に素早くTalkBackをオン/オフできるようになっています。
起動しやすい状況
- スマホをポケットやバッグに入れている時
- 音量調整しようとして誤って両方押してしまった
- 子どもが触っている時
- スマホケースが音量ボタンを圧迫している
TalkBack起動時の操作ルール
TalkBackがオンの状態では、通常とは操作方法が変わります。
| 操作 | 通常 | TalkBack起動時 |
|---|---|---|
| 選択 | 1回タップ | 1回タップ(緑の枠で囲まれる) |
| 決定/開く | 1回タップ | ダブルタップ(2回連続タップ) |
| スクロール | 1本指でスワイプ | 2本指でスワイプ |
| 次の項目へ移動 | – | 右へ1本指スワイプ |
| 前の項目へ戻る | – | 左へ1本指スワイプ |
重要: この操作ルールを理解していないと、「スマホが壊れた!」と勘違いしてしまいます。
【最速】緑の枠を消す方法(30秒で解決)
まずは、最も簡単で早い方法を試しましょう。
方法1:音量ボタンで解除(おすすめ★)
手順
- 音量アップ(+)ボタンと音量ダウン(-)ボタンを同時に押す
- 3秒間押し続ける
- 「TalkBackオフ」という音声が聞こえたら離す
- 緑の枠が消えて、通常の操作に戻る
ポイント
- 同じ操作で起動してしまったなら、同じ操作で解除できます
- ほとんどのAndroidスマホで有効
- 一部の機種では対応していない場合あり
うまくいかない場合
- ボタンを押す時間が短すぎる → しっかり3秒押し続ける
- 片方のボタンしか押せていない → 両方同時に押す
- 機種が対応していない → 次の方法を試す
設定からTalkBackを解除する方法
音量ボタンで解除できなかった場合は、設定から解除します。
注意:TalkBack起動中の操作
設定画面を開く際は、TalkBackの操作ルールに従う必要があります。
- 選択: 1回タップ(緑の枠が表示される)
- 決定: ダブルタップ(2回連続タップ)
- スクロール: 2本指で上下にスワイプ
手順:設定からTalkBackをオフにする
ステップ1:設定アプリを開く
- ホーム画面で「設定」アイコンを1回タップ(緑の枠で囲まれる)
- もう一度同じ場所をタップ(ダブルタップで開く)
別の方法
- 画面上部から2本指で下にスワイプ(通知バーを開く)
- もう一度2本指で下にスワイプ(クイック設定を展開)
- 「設定」を1回タップ→ダブルタップ
ステップ2:アクセシビリティを開く
- 設定画面を2本指で下にスクロール
- 「アクセシビリティ」を1回タップ→ダブルタップ
機種による表示の違い
| メーカー | 設定の場所 |
|---|---|
| Google Pixel | 「アクセシビリティ」 |
| Samsung Galaxy | 「ユーザー補助」 |
| AQUOS(シャープ) | 「ユーザー補助」 |
| Xperia(ソニー) | 「ユーザー補助」 |
| OPPO | 「追加設定」→「アクセシビリティ」 |
ステップ3:TalkBackをオフにする
- 「TalkBack」または「音声フィードバック」を1回タップ→ダブルタップ
- 「TalkBackを使用」のスイッチを1回タップ→ダブルタップ
- 確認画面で「停止」または「OK」を1回タップ→ダブルタップ
これでTalkBackがオフになり、緑の枠が消えて通常の操作に戻ります!
Googleアシスタントで解除する方法
Googleアシスタントに対応しているスマホなら、音声で簡単に解除できます。
手順
- 「OK Google」または「ねぇGoogle」と話しかける
- または、ホームボタン長押し
- 「TalkBackをオフにして」と言う
- Googleアシスタントが自動的にTalkBackをオフにする
メリット
- 画面操作が不要
- 最も簡単
- TalkBackの操作ルールを覚える必要がない
注意点
- Googleアシスタントが有効になっている必要がある
- 一部の機種では対応していない
二度と起動しないようにする設定(重要!)

緑の枠を消せたら、次は再び起動しないようにする設定をしておきましょう。
アクセシビリティショートカットを無効化
音量ボタンの同時押しでTalkBackが起動しないようにします。
手順
- 「設定」アプリを開く
- 「アクセシビリティ」をタップ
- 「TalkBack」をタップ
- 「TalkBackショートカット」または「音量キーのショートカット」をタップ
- スイッチをオフにする
これで、音量ボタンを同時押ししてもTalkBackは起動しなくなります。
TalkBack自体を無効化(上級者向け)
注意: 視覚障がいのある方がスマホを使う可能性がある場合は、この設定は避けてください。
一部の機種では、TalkBackアプリ自体を無効化できます。
- 「設定」→「アプリ」
- 「すべてのアプリ」を表示
- 「Android Accessibility Suite」または「TalkBack」を探す
- 「無効にする」をタップ
デメリット
- 必要な時にTalkBackを使えなくなる
- システムアプリなので無効化できない機種もある
その他の「緑」に関するトラブル
緑の枠以外にも、Androidで「緑」が表示されることがあります。
画面右上の緑の点(プライバシーインジケーター)
これは何?
Android 12以降に導入されたプライバシー保護機能です。
表示される理由
- カメラを使用中: 緑の点
- マイクを使用中: 緑の点
- 位置情報を使用中: 一部の機種で別の色
対処法
これは正常な動作です。セキュリティのための機能なので、消す必要はありません。
どのアプリがカメラ/マイクを使っているか確認するには:
- 画面上部から下にスワイプ(通知バーを開く)
- 緑の点の横に、使用中のアプリが表示される
緑の点を消したい場合
基本的には消せませんが、カメラやマイクの権限を制限することで、緑の点が表示されなくなります。
- 「設定」→「プライバシー」→「権限マネージャー」
- 「カメラ」または「マイク」をタップ
- 権限を与えたくないアプリの権限を「許可しない」に変更
注意: 必要なアプリ(LINEの通話、カメラアプリなど)の権限を削除すると、正常に動作しなくなります。
画面の緑色の縦線(ディスプレイ故障)
症状
- 画面に蛍光色の緑色の線が縦に表示される
- 線は1本または複数本
- 時間経過とともに増えることが多い
原因
有機ELディスプレイの故障です。
- 製造上の問題
- 経年劣化
- 物理的な衝撃や圧力
- 水没や高温多湿
対処法
残念ながら、ソフトウェア的な解決方法はありません。以下の対応が必要です:
- メーカーに修理を依頼
- 保証期間内なら無償修理の可能性あり
- Xperiaの特定機種では製造上の問題として無償交換事例あり
- キャリアや修理店に依頼
- ディスプレイ交換が必要
- 費用: 15,000円〜40,000円程度
- 機種変更
- 修理費用が高額な場合は買い替えも検討
応急処置
- 画面の明るさを下げる(線が目立たなくなる)
- バーコード決済は使えなくなる可能性あり
よくある質問
Q1: 緑の枠が消えません。何度も再起動しても直りません。
再起動では直りません。TalkBackは設定の問題なので、この記事で紹介した方法(音量ボタン同時押し、設定からオフ、Googleアシスタント)のいずれかを試してください。
Q2: 音量ボタンを3秒押しても何も起こりません。
機種によってはアクセシビリティショートカットが有効になっていない場合があります。「設定」→「アクセシビリティ」→「TalkBack」から手動でオフにしてください。
Q3: TalkBackをオフにしたのに、また勝手にオンになります。
アクセシビリティショートカットが有効になっている可能性があります。「TalkBackショートカット」を無効化してください。または、スマホケースが音量ボタンを圧迫していないか確認してください。
Q4: 設定画面を開けません。操作が全く分かりません。
Googleアシスタントを使う方法が最も簡単です。「OK Google、TalkBackをオフにして」と話しかけてください。または、USBマウスを接続すれば、通常通りの操作ができます。
Q5: TalkBackとは別の音声読み上げ機能ですか?
機種によっては「音声フィードバック」「スクリーンリーダー」「Select to Speak」など、異なる名称のアクセシビリティ機能があります。しかし、緑の枠が表示されるのは主にTalkBackです。
Q6: 家族のスマホを操作中に緑の枠が出ました。どうすればいいですか?
まず音量ボタン同時押しを試してください。それでもダメなら、Googleアシスタントで「TalkBackをオフにして」と言ってください。本人に代わって操作する場合は、TalkBackの操作ルール(ダブルタップ、2本指スクロール)を理解する必要があります。
Q7: TalkBackを無効化しても問題ありませんか?
視覚障がいのある方が使う可能性がなければ、アクセシビリティショートカットを無効化しても問題ありません。ただし、TalkBackアプリ自体の無効化は推奨されません。
トラブルシューティング
それでも解決しない場合のチェックリストです。
音量ボタン同時押しが効かない
| 確認項目 | 解決策 |
|---|---|
| 押す時間が短い | しっかり3秒間押し続ける |
| 片方しか押せていない | 両方のボタンを同時に押す |
| ショートカットが無効 | 設定から手動でオフにする |
| 機種が非対応 | 他の方法を試す |
設定画面の操作が分からない
おすすめの対処法
- Googleアシスタントを使う(最も簡単)
- USBマウスを接続する
- USB OTGケーブルでマウスを接続
- マウスカーソルで通常通り操作できる
- 誰かに手伝ってもらう
- TalkBackの操作に慣れている人
Googleアシスタントが反応しない
- Googleアシスタントが無効になっている
- 音声認識がオフになっている
- マイクが塞がれている
- 周囲の騒音が大きい
→ 設定から手動でオフにするか、USBマウスを使う
それでも直らない
最終手段:セーフモードで起動
- 電源ボタン長押し
- 「電源を切る」を長押し
- 「セーフモードで再起動」をタップ
- セーフモードで設定→アクセシビリティ→TalkBackをオフ
- 通常モードで再起動
まとめ:緑の枠を二度と表示させない
Androidスマホの緑の枠問題について、ここまでの内容をまとめます。
緑の枠の正体
- TalkBack(視覚障がい者向けスクリーンリーダー)が起動している状態
- 音量ボタン同時押しで誤って起動することが多い
- タップした場所が緑の枠で囲まれ、操作方法が変わる
最も簡単な解除方法
- 音量+と音量-を3秒同時押し(30秒で解決)
- Googleアシスタントで「TalkBackをオフにして」と言う(最も簡単)
- 設定→アクセシビリティ→TalkBackをオフ(確実)
二度と起動しないようにする
- 「TalkBackショートカット」を無効化する
- これで音量ボタン同時押ししても起動しなくなる
その他の「緑」トラブル
| 症状 | 原因 | 対処法 |
|---|---|---|
| 画面右上の緑の点 | プライバシーインジケーター | 正常動作(消す必要なし) |
| 画面の緑色の縦線 | ディスプレイ故障 | 修理または買い替え |
トラブル回避のポイント
- 音量ボタンを不用意に同時押ししない
- TalkBackショートカットを無効化しておく
- スマホケースが音量ボタンを圧迫していないか確認
突然表示される緑の枠は、TalkBackという便利な機能が誤って起動したことによるものです。落ち着いて、この記事の手順通りに操作すれば、必ず解決できます。
そして何より大切なのは、二度と起動しないようにショートカットを無効化することです。これで、もう緑の枠に悩まされることはありません!

コメント