「全角で入力してください」って言われたけど、スマホでどうやるの?
ウェブサイトの会員登録や住所入力で、こんな指示に困ったことはありませんか?
実は、Androidスマホでも全角の数字・英字・スペースを簡単に入力できます。ただし、使っているキーボードアプリによって方法が少し違うので、知らないと戸惑ってしまうんです。
この記事では、Androidで全角入力する方法を、キーボードアプリごとに分かりやすく解説していきます。
全角と半角の違いって何?|まずは基本を理解しよう

全角入力の方法を学ぶ前に、全角と半角の違いを理解しておきましょう。
見た目の違い
全角: 12345 ABCDE あいうえお
半角: 12345 ABCDE
全角は文字の幅が大きく、半角はその半分の幅になります。見比べると一目瞭然ですね。
データ容量の違い
システム的には、半角は1バイト、全角は2バイトのデータ量です。
つまり、半角で入力した方がテキストのサイズは小さくなります。でも、普段使う分にはこの違いを意識する必要はありません。
どんなときに使い分ける?
全角を使う場面:
- 日本語の文章を書くとき
- フォーマルな文書やメール
- 住所や名前の入力(ウェブサイトによって指定される)
- 見た目を統一したいとき
半角を使う場面:
- メールアドレスやパスワード
- プログラミングコード
- URLの入力
- データベースへの入力
ウェブサイトの入力フォームで「全角で入力してください」と指定されるのは、データの整合性を保つためです。半角と全角が混在すると、システムでの処理が複雑になるからなんですね。
あなたのキーボードアプリを確認しよう|方法が変わります
Androidでは、様々なキーボードアプリが使えます。まずは、自分がどのキーボードを使っているか確認しましょう。
キーボードの確認方法
- 何かテキスト入力欄をタップしてキーボードを表示する
- キーボードの見た目や表示を確認する
主なキーボードアプリ
Gboard(Google製)
- Google Pixelや多くの機種で標準搭載
- キーボード右下に「あa1」または「あA1」のボタンがある
- Googleのロゴが入っている場合もあります
POBox Plus(Sony製)
- Xperiaシリーズで標準搭載
- 「文字あAa12」のような表示がある
Samsung キーボード
- Galaxyシリーズで標準搭載
- 独自のデザイン
Simeji(サードパーティ製)
- Google Playからダウンロードして使うキーボード
- カスタマイズ性が高い
- きせかえ機能が人気
それぞれのキーボードで全角入力の方法が少し違うので、次の項目で詳しく見ていきましょう。
Gboardで全角入力する方法|最も使われているキーボード
Gboardは、Google Pixelをはじめ、多くのAndroidスマホで使われている標準的なキーボードです。
全角数字を入力する方法
方法1:ひらがなで入力して変換する
- 日本語入力モードにする(キーボード右下が「あ」になっている状態)
- 数字をひらがなで入力する
- 「いち」「に」「さん」など
- 変換候補に全角数字が表示されるので選択
例:
- 「いち」→ 変換候補から「1」を選ぶ
- 「じゅうさん」→ 変換候補から「13」を選ぶ
方法2:入力モードを切り替える
- キーボード右下の「あa1」ボタンを長押しする
- 表示されたメニューから「全角英数字」を選択
- 数字キーで入力すると全角数字になる
この方法なら、連続して全角数字を入力できるので便利です。
全角英字(アルファベット)を入力する方法
方法1:英字を入力して変換する
- 日本語入力モードで英字をローマ字で入力
- 変換候補に全角英字が表示される場合がある
- 候補から選択
ただし、この方法だと全角英字が表示されないこともあります。
方法2:入力モードを切り替える(おすすめ)
- キーボード右下の「あa1」ボタンを長押しする
- 「全角英数字」を選択
- 英字キーボードで入力すると全角アルファベットになる
例:
- 通常:ABC → 半角
- 全角英数字モード:ABC → 全角
大文字にしたい場合は、全角英数字モードにした後、シフトキー(↑)をタップしてから入力します。
全角スペースを入力する方法
Gboardでの全角スペース入力は、設定によって変わります。
方法1:日本語入力モードでスペースキーを押す
デフォルト設定では、日本語入力モード(「あ」表示)のときにスペースキーを押すと、全角スペースが入力されます。
方法2:「すぺーす」「くうはく」で変換する
- 日本語入力モードで「すぺーす」または「くうはく」と入力
- 変換候補に「 」(全角スペース)が表示される
- 選択して入力
変換候補には「[全]空白」と「[半]空白」の2つが表示されることがあります。
方法3:設定で全角スペースを有効にする
- キーボード上部の歯車アイコン(設定)をタップ
- 「言語」をタップ
- 「日本語」をタップ
- スペースの設定を確認・変更
ここで「半角スペースの使用」がオンになっていると、常に半角スペースが入力されるので注意しましょう。
入力モードを元に戻す方法
全角英数字モードで入力した後、日本語入力に戻すには:
- キーボード右下の「Aa1」ボタンをタップ(長押しではなく普通にタップ)
- または、「あa1」ボタンを長押しして「日本語」を選択
これで通常の日本語入力モードに戻ります。
POBox Plus(Xperia)で全角入力する方法
XperiaシリーズのスマホでよくPOBox Plusが標準搭載されています。
全角数字・英字を入力する
- キーボード左下の「文字あAa12」ボタンを長押しする
- 「入力モード切替」メニューが表示される
- 「全」をタップして全角モードに切り替え
- 数字や英字を入力すると全角で表示される
見分け方のコツ:
全角モードに切り替わると、記号キーの「@」が「@」(全角)に変わります。これで全角モードになったことが分かります。
全角スペースを入力する
POBox Plusでは、日本語入力モードでスペースキーを押すと、自動的に全角スペースが入力されます。
設定を変更していない限り、特別な操作は必要ありません。
Simejiで全角入力する方法
Simejiは、カスタマイズ性が高く人気のキーボードアプリです。
全角数字・英字を入力する
- キーボードの入力モード切り替えボタンを長押し
- メニューから「全角英数字」を選択
- 入力すると全角で表示される
Simejiの場合、設定画面から全角・半角の挙動をカスタマイズできる場合があります。
全角スペースを入力する
日本語入力モードでスペースキーを押すと、全角スペースが入力されます。
または、「すぺーす」「くうはく」と入力して変換することもできます。
全角入力でよくある困りごとと解決法
困りごと1:全角数字が入力できない
症状:
「13」と入力したいのに、変換候補に「13」が出てこない。
解決法:
- 一文字ずつ入力する
- 「いち」→「1」
- 「さん」→「3」
- 別々に変換してから組み合わせる
- 入力モードを切り替える
- 「あa1」ボタンを長押し → 「全角英数字」を選択
- この状態で数字キーをタップすると全角になります
2桁以上の数字は、入力モード切り替えが確実です。
困りごと2:住所の番地が全角で入力できない
症状:
「1-2-3」のような住所の番地を全角で入力するよう指示されるが、方法が分からない。
解決法:
- 全角英数字モードに切り替える
- 数字を入力:「1」
- ハイフン(-)を入力:記号キーから「-」(全角ハイフン)を選ぶ
- 繰り返す:「1-2-3」
ハイフンの入力方法:
- 記号キーボード(「☺記」や「=\<」などのボタン)をタップ
- 全角モードなら全角ハイフンが表示されます
- または、「はいふん」と入力して変換
困りごと3:全角英字の大文字が入力できない
症状:
「ABC」のように全角の大文字を入力したい。
解決法:
- 「あa1」ボタンを長押し → 「全角英数字」を選択
- シフトキー(↑)をタップして大文字モードにする
- 英字を入力すると全角大文字になる
注意:
半角大文字モードから全角モードに切り替えると、一旦小文字に戻ってしまうことがあります。全角モードに切り替えてから、大文字にするのがコツです。
困りごと4:全角スペースが入力されない
症状:
スペースキーを押しても半角スペースになってしまう。
解決法:
Gboardの場合:
- キーボード上部の歯車アイコン(設定)をタップ
- 「言語」→「日本語」を選択
- 「半角スペースの使用」がオンになっていたらオフにする
- これで日本語入力時に全角スペースが入力されるようになります
それでも駄目な場合:
- 「すぺーす」または「くうはく」と入力して変換
- 変換候補から全角スペースを選ぶ
困りごと5:キーボードの種類が分からない
症状:
自分がどのキーボードアプリを使っているか分からない。
確認方法:
- 「設定」アプリを開く
- 「システム」→「言語と入力」をタップ
- 「画面キーボード」または「仮想キーボード」をタップ
- 表示されたキーボード名を確認
ここに「Gboard」「POBox Plus」「Samsung キーボード」などが表示されます。
全角入力が必要な場面|実際の使用例

全角入力を求められる代表的なシーンを見てみましょう。
1. 会員登録フォームでの住所入力
多くのウェブサイトでは、住所を全角で入力するよう求められます。
例:東京都渋谷区1-2-3
入力手順:
- 「東京都渋谷区」→ 普通に日本語で入力
- 全角英数字モードに切り替え
- 「1-2-3」→ 数字とハイフンを入力
よくあるエラー:
「半角文字が含まれています」というエラーが出たら、数字やハイフンが半角になっている可能性があります。
2. 郵便番号の入力
郵便番号も全角指定されることがあります。
例:123-4567
入力手順:
- 全角英数字モードに切り替え
- 数字とハイフンを入力
- 確認して送信
郵便番号を入力すると、自動的に住所が表示される機能がある場合もあります。
3. 電話番号の入力
まれに、電話番号も全角指定されることがあります。
例:090-1234-5678
入力手順:
- 全角英数字モードに切り替え
- 連続して入力できるので楽です
- ハイフンも忘れずに
4. 名前のフリガナ(全角カタカナ)
フリガナは全角カタカナで入力するのが一般的です。
例:ヤマダ タロウ
入力手順:
- 日本語入力モードで「やまだ」と入力
- 変換候補から「ヤマダ」(全角カタカナ)を選択
- スペースを入れる(全角スペース)
- 「たろう」→「タロウ」
名前の間のスペースも全角にすることが多いので注意しましょう。
コピー&ペーストで解決する最終手段
「どうしても全角入力の方法が分からない!」
そんなときは、コピー&ペーストで乗り切る方法もあります。
全角スペースをコピーして使う
以下の「」の中を長押ししてコピーできます。
全角スペース:「 」← これをコピー
使い方:
- 上の全角スペースを長押しして「コピー」
- 入力したい場所を長押しして「貼り付け」
全角数字・英字の一覧
必要な文字をコピーして使ってください。
全角数字:
0123456789
全角英字(大文字):
ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ
全角英字(小文字):
abcdefghijklmnopqrstuvwxyz
全角記号(よく使うもの):
-(ハイフン) /(スラッシュ) :(コロン)
この方法は確実ですが、毎回コピーするのは面倒なので、緊急時の対応策として覚えておくといいですね。
全角入力を楽にする小技とコツ
小技1:ユーザー辞書に登録する
よく使う全角文字を、ユーザー辞書に登録しておくと便利です。
登録方法(Gboardの場合):
- 「設定」→「システム」→「言語と入力」
- 「Gboard」→「単語リスト」→「単語リスト」
- 「日本語」→右上の「+」をタップ
- 単語に「 」(全角スペース)、読みに「ぜんかく」などを入力
- 保存
これで、「ぜんかく」と入力すれば全角スペースが候補に出るようになります。
小技2:入力モード切り替えを素早く行う
「あa1」ボタンの長押しではなく、連続タップでも切り替えできる場合があります。
例:
- 1回タップ:英字入力
- 2回タップ:数字入力
- 3回タップ:日本語入力
キーボードによって動作が異なるので、試してみてください。
小技3:音声入力を活用する
長い住所や名前を入力する場合、音声入力が楽です。
- キーボードのマイクアイコンをタップ
- 住所や名前を話す
- 自動的に変換される
- 必要に応じて全角に修正
音声入力は年々精度が上がっているので、試してみる価値がありますよ。
まとめ|全角入力をマスターして入力ストレスを解消
Androidでの全角入力方法を解説してきました。
ポイントをおさらいすると:
- 全角は半角の2倍の幅で、見た目が大きい
- Androidでは複数のキーボードアプリがある
- Gboardなら「あa1」ボタンの長押しで全角英数字モードに切り替え
- 数字は「いち」「に」と入力して変換する方法もある
- 全角スペースは日本語入力モードでスペースキーを押す
- 困ったときは「すぺーす」「くうはく」で変換
- 最終手段はコピー&ペースト
- ユーザー辞書に登録すると便利
全角入力は、最初は戸惑うかもしれませんが、一度方法を覚えてしまえば簡単です。
特に、「あa1」ボタンの長押しで入力モードを切り替える方法は、どのキーボードでも使える基本テクニックなので、ぜひ覚えておいてください。
会員登録や住所入力で「全角で入力してください」と言われても、もう慌てることはありません。この記事を参考に、スムーズに入力してくださいね!


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