「何か調べたいことがあったら、とりあえずググる」
そんな習慣が当たり前になった現代。
でも、検索エンジンってGoogleだけじゃないんです。
世界中には様々な検索エンジンが存在し、それぞれ独自の特徴を持っています。
さらに2025年、ChatGPTやPerplexityといったAI検索エンジンが急速に台頭中。
検索の世界は今、大きく変わろうとしています。
この記事では、世界と日本の検索エンジンシェアランキングから、プライバシー重視型、AI搭載型まで、あらゆる検索エンジンを一覧で紹介します。
検索エンジンとは?ブラウザとの違いも解説
検索エンジンは、インターネット上の膨大な情報から、知りたい内容を見つけ出すシステムです。
検索窓にキーワードを入力すると、関連性の高いWebページ、画像、動画などが一覧で表示されます。
今や生活に欠かせないツールですよね。
よくある勘違い:ブラウザと検索エンジンは別物
「GoogleとGoogle Chromeって同じ?」と思っている人も多いかもしれません。
実は違います。
- ブラウザ:インターネットを見るためのソフト(Chrome、Safari、Edgeなど)
- 検索エンジン:情報を探すためのシステム(Google、Bing、Yahoo!など)
ブラウザを開いて、検索エンジンにアクセスして、情報を探す。
この順番で使っているわけです。
世界の検索エンジンシェア率ランキングTOP10
2025年3月時点の、世界全体の検索エンジンシェア率を見てみましょう。
1位:Google|圧倒的王者だが減少傾向
世界シェア:89.66%
世界中で圧倒的なシェアを誇るGoogle。
1998年の誕生以来、検索の代名詞として君臨し続けています。
高精度な検索アルゴリズム、YouTube・Gmail・Mapsなどとの連携、AI機能の統合。
これらが人気の理由です。
ただし、2025年のシェアは過去20年で最低水準に。
AI検索エンジンの台頭や、プライバシー意識の高まりが影響しています。
2位:Bing|AI機能で攻勢
世界シェア:4.22%
Microsoftが運営する検索エンジン。
WindowsやEdgeブラウザと連携し、着実にシェアを伸ばしています。
2023年、ChatGPTを統合した「Copilot」を搭載。
AI検索の先駆けとなり、注目を集めました。
デスクトップでは12.21%と、モバイルより高いシェアを持っています。
3位:Yandex|ロシアの巨人
世界シェア:2.53%
ロシア発の検索エンジンで、ロシア国内では75%以上のシェアを誇ります。
メール、地図、ストレージなど多彩なサービスを展開。
ロシア最大級のテクノロジー企業です。
プライバシー保護に力を入れており、検索履歴の匿名化にも対応しています。
4位:Yahoo!|日本で根強い人気
世界シェア:1.33%
かつてはGoogleと並ぶ人気でしたが、世界シェアは減少傾向。
ただし、日本では今でも約9%のシェアを維持しています。
検索技術はBingを使用しているため、検索結果自体はBingとほぼ同じ。
ニュース、ショッピング、オークションなどのポータル機能が特徴です。
5位:Baidu(百度)|中国の検索王者
世界シェア:0.65%
中国で最も使われている検索エンジンで、中国国内シェアは約77%(モバイル)。
中国政府の規制により、Googleが使えない中国では必須のツールです。
中国語検索に最適化されており、中国市場を狙う企業にとって重要な存在。
6位:DuckDuckGo|プライバシーの守護神
世界シェア:0.47%
「追跡しない検索エンジン」として知られるプライバシー重視型。
ユーザーの検索履歴を保存せず、個人情報を収集しません。
検索結果もパーソナライズされず、全員に同じ結果を表示します。
プライバシー意識の高い層から絶大な支持を得ています。
7位:Naver|韓国No.1
世界シェア:0.28%
韓国最大の検索エンジンで、韓国国内ではGoogleと肩を並べるシェア。
モバイルでは約55%、デスクトップでは約20%を占めています。
韓国語に特化した検索結果と、独自のコミュニティ機能が人気の理由です。
8位:Ecosia|検索で植樹
世界シェア:0.19%
「検索すると木が植えられる」というユニークなコンセプトの検索エンジン。
広告収益の80%以上を植樹活動に寄付。
2025年3月時点で、すでに2億本以上の植樹に貢献しています。
環境意識の高い層から支持されています。
9位:CocCoc|ベトナムで人気
ベトナム語に特化した検索エンジン。
ベトナム国内で一定のシェアを持ちます。
10位:Sogou(捜狗)|中国の準大手
中国で2番手の検索エンジン。
テンセント傘下で、中国語入力システムとの連携が強みです。
日本の検索エンジンシェア率ランキングTOP5
次に、日本国内の状況を見てみましょう(2025年3月時点)。
1位:Google
日本シェア:約77%
日本でも圧倒的なシェアを持つGoogle。
「ググる」という言葉が定着しているのも、その影響力を物語っています。
2位:Yahoo! JAPAN
日本シェア:約13%
世界シェアは低いものの、日本では根強い人気。
特にタブレットやスマホでは15%以上のシェアを持ちます。
Yahoo!ニュース、Yahoo!ショッピング、Yahoo!オークションなど、日本独自のサービスが充実。
検索結果はGoogleと同じですが、ポータルサイトとしての機能が評価されています。
3位:Bing
日本シェア:約8%
デスクトップでは約18%とやや高めのシェア。
Windows PCとの連携が強みです。
4位:DuckDuckGo
日本シェア:約1%
プライバシー重視のニーズは日本でも徐々に拡大中。
5位:その他
CocCocなど、マイナーな検索エンジンがわずかなシェアを占めます。
AI検索エンジンの台頭|2025年の新潮流
2025年、検索の世界を大きく変えているのがAI検索エンジンです。
従来の検索エンジンは「リンクのリスト」を表示するだけでしたが、AI検索エンジンは「答えそのもの」を直接生成します。
Perplexity|AI検索の最有力候補
リアルタイムで情報を取得し、出典を明示しながら回答を生成。
2025年5月には月間7.8億クエリを処理し、1日あたり3000万クエリに達しました。
研究や調査に特化した設計で、学生やアナリストから高い評価を得ています。
ChatGPT Search|会話型検索の巨人
OpenAIが提供する会話型AI「ChatGPT」に、Web検索機能が統合されました。
月間38億回の訪問があり、AI検索市場の約60%を占めます。
会話の流れで自然に情報を検索できるのが最大の特徴です。
ただし、引用元の表示がPerplexityより控えめで、検証しづらい面も。
Google AI Overviews|巨人の反撃
Googleが検索結果に統合したAI要約機能。
検索結果の50%以上に表示され、ユーザーの質問に直接回答します。
ただし、従来のリンクへのクリック率が64%低下するなど、副作用も。
Bing Copilot|Microsoft製AI検索
Bingに統合されたAI機能で、ChatGPTと同じ技術を使用。
Windows、Edge、Microsoft 365との連携が強みです。
特徴の比較
| AI検索エンジン | 強み | 弱み |
|---|---|---|
| Perplexity | 出典明示、研究向き | インターフェースがやや複雑 |
| ChatGPT Search | 会話の自然さ、圧倒的ユーザー数 | 引用が不明瞭、古い情報も混在 |
| Google AI Overviews | 最新情報、圧倒的インデックス数 | リンクのクリック率低下 |
| Bing Copilot | Microsoft製品との連携 | ロボット的な文章 |
プライバシー重視の検索エンジン
個人情報の追跡を嫌うユーザー向けに、プライバシー保護を最優先にした検索エンジンも人気です。
DuckDuckGo
最も有名なプライバシー重視型検索エンジン。
追跡なし、履歴保存なし、パーソナライズなし。
Brave Search
Webブラウザ「Brave」が提供する独自検索エンジン。
広告ブロック機能も標準搭載。
Startpage
Googleの検索結果を使いながら、プライバシーを守るユニークなサービス。
「世界で最もプライベートな検索エンジン」を標榜しています。
Qwant
フランス発のプライバシー重視型。
2024年、Ecosiaと共同で独自検索インデックスを開発中。
地域別の検索エンジン事情
検索エンジンの人気は、国や地域によって大きく異なります。
中国:Googleは使えない
中国政府の規制(金盾/グレート・ファイアウォール)により、Googleは利用不可。
代わりにBaiduが約77%(モバイル)のシェアを握っています。
PCではBingも約41%と善戦中。
ロシア:Yandexが圧倒
ロシア国内ではYandexが75%以上のシェア。
周辺国(ベラルーシ、カザフスタン、ウズベキスタンなど)でも高い人気を誇ります。
韓国:NaverとGoogleが拮抗
モバイルではNaverが約55%でトップ。
ただしGoogleが約42%まで迫っており、接戦が続いています。
日本:Yahoo!の根強い人気
世界的には減少傾向のYahoo!も、日本では約13%を維持。
特に中高年層に人気です。
検索エンジンの仕組み|クロール・インデックス・ランキング
検索エンジンがどうやって情報を集めているか、簡単に説明します。
①クロール:情報収集
「クローラー」と呼ばれるプログラムが、世界中のWebページを巡回。
新しいページや更新されたページを見つけ出します。
②インデックス:データベース登録
集めた情報をデータベースに登録。
キーワードごとに整理して、検索しやすい状態にします。
③ランキング:検索結果の表示
ユーザーが検索すると、関連性の高い順にページを表示。
Googleの場合、200以上の要素を分析して順位を決めています。
検索エンジン完全一覧表
| 検索エンジン名 | 世界シェア | 特徴 | 本社/運営国 |
|---|---|---|---|
| 89.66% | 圧倒的王者、AI Overviews搭載 | アメリカ | |
| Bing | 4.22% | Microsoft製、Copilot搭載 | アメリカ |
| Yandex | 2.53% | ロシアで75%超、プライバシー重視 | ロシア |
| Yahoo! | 1.33% | ポータル機能が充実、日本で人気 | アメリカ(日本版はLINEヤフー) |
| Baidu(百度) | 0.65% | 中国で圧倒的、中国語に最適化 | 中国 |
| DuckDuckGo | 0.47% | 追跡なしのプライバシー重視 | アメリカ |
| Naver | 0.28% | 韓国で約55%(モバイル) | 韓国 |
| Ecosia | 0.19% | 検索で植樹、2億本達成 | ドイツ |
| CocCoc | – | ベトナム語特化 | ベトナム |
| Sogou(捜狗) | – | 中国2番手、テンセント傘下 | 中国 |
| 360(Haosou) | – | 中国で一定のシェア | 中国 |
| Ask.com | – | Q&A形式の検索 | アメリカ |
| AOL Search | – | AOLユーザー向け | アメリカ |
| Brave Search | – | プライバシー重視、独自インデックス | アメリカ |
| Startpage | – | Googleの結果+プライバシー保護 | オランダ |
| Qwant | – | フランス発、プライバシー重視 | フランス |
| Swisscows | – | スイス製、家族向けフィルタ | スイス |
| Mojeek | – | イギリス発、独自インデックス | イギリス |
| Gibiru | – | 追跡なし、検閲なし | アメリカ |
| MetaGer | – | ドイツ製メタ検索エンジン | ドイツ |
AI検索エンジン一覧
| 名称 | 特徴 | 運営 |
|---|---|---|
| Perplexity | 出典明示、月間7.8億クエリ | Perplexity AI |
| ChatGPT Search | 会話型、月間38億訪問 | OpenAI |
| Google AI Overviews | Google検索に統合 | |
| Bing Copilot | Microsoft製品と連携 | Microsoft |
| Gemini | Googleの対話型AI | |
| Claude | Anthropic製、高品質な文章 | Anthropic |
どの検索エンジンを選ぶべき?目的別おすすめ
普通に調べ物をしたい
→ Googleが最も情報量が多く、正確です。
プライバシーを守りたい
→ DuckDuckGoやBrave Searchがおすすめ。
深く調査・研究したい
→ Perplexityが最適。出典が明確で信頼性が高い。
会話的に検索したい
→ ChatGPT Searchが自然な会話で情報を探せます。
環境に配慮したい
→ Ecosiaで検索するだけで植樹に貢献できます。
中国市場を狙っている
→ Baidu一択。中国ではGoogle使用不可。
ロシア市場を狙っている
→ Yandexが圧倒的シェア。
韓国市場を狙っている
→ Naverがモバイルで過半数。
まとめ|検索エンジンは多様化の時代へ
Googleが圧倒的シェアを持つことに変わりはありませんが、2025年の検索エンジン市場は大きく変化しています。
変化のポイント:
- AI検索エンジンの急成長(Perplexity、ChatGPT Search)
- プライバシー意識の高まり(DuckDuckGo、Brave Search)
- 地域ごとの独自検索エンジンの存在(Baidu、Yandex、Naver)
- Googleシェアが過去20年で最低水準に
これからは「何を調べるか」「何を重視するか」によって、検索エンジンを使い分ける時代。
プライバシーを守りたいならDuckDuckGo。
深い調査ならPerplexity。
手軽に調べるならGoogle。
自分に合った検索エンジンを見つけて、より快適なネットライフを楽しんでください!

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