「同じWi-Fiに繋いでるのに、他のPCが見えない…」 「共有フォルダを作ったのに、アクセスが拒否される」 「USBメモリで渡すのはもう面倒!ネットワークで共有したい」
こんな悩み、ありませんか?
実は、Windowsのネットワーク共有は設定が複雑で、初期設定では無効になっていることが多いんです。特にWindows 10/11では、セキュリティ強化のため、さらに設定が必要になりました。
でも大丈夫!この記事では、ネットワーク共有の設定を画像のように詳しく、そしてセキュリティも考慮しながら解説します。10分後には、あなたの家や職場でスムーズなファイル共有ができるようになりますよ!
ネットワーク共有を超分かりやすく説明

ネットワーク共有って何?
身近な例で説明すると:
- USBメモリ = 手渡しでファイル交換
- ネットワーク共有 = Wi-Fi経由で自動的にファイル交換
同じネットワーク(Wi-Fi/有線LAN)に繋がっているパソコン同士で、フォルダやファイルを共有できる機能です!
こんな時に便利!
【家庭での使用例】
リビングPC → 写真フォルダ共有 → 書斎PCで編集
家族全員 → 音楽・動画を共有 → どこからでも再生
【職場での使用例】
共有フォルダに資料 → チーム全員がアクセス
プリンター共有 → どのPCからも印刷可能
【準備編】共有の前に必ず確認すること
1. ネットワークの種類を確認
Windows 11の場合:
- 設定 → ネットワークとインターネット
- Wi-Fi または イーサネット
- ネットワークプロファイルを確認
選ぶべき設定:
場所 | プロファイル | 共有設定 |
---|---|---|
自宅 | プライベート | 共有ON推奨 |
職場 | プライベート | 共有ON推奨 |
公共Wi-Fi | パブリック | 共有OFF必須 |
⚠️ 重要:パブリックネットワークでは絶対に共有しない!
2. Windowsのバージョン確認
確認方法:
Windowsキー + Pause
または
設定 → システム → バージョン情報
Windows 10と11で設定場所が少し違います!
3. 同じワークグループか確認
確認と変更方法:
- コンピューターのプロパティ
- 「設定の変更」
- ワークグループ名を統一(通常「WORKGROUP」)
【設定編】フォルダを共有する手順
方法1:簡単共有(初心者向け)
手順:
- 共有したいフォルダを右クリック
- 「アクセスを許可する」→「特定のユーザー」
- ユーザーを選択:
- Everyone(全員)※簡単だけど注意
- 特定のユーザー名
- アクセス許可レベルを設定:
- 読み取り(見るだけ)
- 読み取り/書き込み(編集可能)
- 「共有」をクリック
完了!共有リンクが表示されます。
方法2:詳細共有(セキュリティ重視)
手順:
- フォルダを右クリック → プロパティ
- 「共有」タブ → 「詳細な共有」
- 「このフォルダーを共有する」にチェック
- 共有名を設定(英数字推奨)
- 「アクセス許可」で細かく設定:
- フルコントロール
- 変更
- 読み取り
- 「OK」で適用
方法3:パブリックフォルダーを使う
最も簡単で安全:
C:\Users\Public\パブリックドキュメント
C:\Users\Public\パブリックピクチャ
C:\Users\Public\パブリックビデオ
ここにファイルを入れるだけで共有完了!
共有フォルダにアクセスする方法
方法1:エクスプローラーから
- エクスプローラーを開く(Windows + E)
- 左側の「ネットワーク」をクリック
- 共有元のPC名をダブルクリック
- 共有フォルダが表示される
方法2:直接パスを入力
アドレスバーに入力:
\\コンピューター名\共有フォルダ名
例:\\DESKTOP-ABC123\SharedDocs
または
\\IPアドレス\共有フォルダ名
例:\\192.168.1.10\SharedDocs
方法3:ネットワークドライブの割り当て
永続的にアクセスしやすくする:
- エクスプローラーで「PC」を右クリック
- 「ネットワークドライブの割り当て」
- ドライブ文字を選択(Z:など)
- フォルダーパスを入力
- 「サインイン時に再接続」にチェック
これでドライブとして常に表示!
よくあるトラブルと解決法

エラー1:「ネットワークパスが見つかりません」
解決策:
① ネットワーク探索を有効化
- コントロールパネル → ネットワークと共有センター
- 「共有の詳細設定の変更」
- 「ネットワーク探索を有効にする」にチェック
- 「ファイルとプリンターの共有を有効にする」にチェック
② Windows Defenderファイアウォールを確認
- Windows セキュリティ → ファイアウォールとネットワーク保護
- 「ファイアウォールによるアプリケーションの許可」
- 「ファイルとプリンターの共有」にチェック
エラー2:「アクセスが拒否されました」
解決策:
① パスワード保護を確認
- 共有の詳細設定 → 「パスワード保護共有を無効にする」
- ※セキュリティは低下するが簡単になる
② 資格情報を追加
- コントロールパネル → 資格情報マネージャー
- 「Windows資格情報」→「Windows資格情報の追加」
- 相手PCの情報を入力:
- アドレス:\コンピューター名
- ユーザー名:相手PCのユーザー名
- パスワード:相手PCのパスワード
エラー3:「0x80070035」エラー
解決策:
1. SMB 1.0を有効化(古いPCとの互換性)
- Windowsの機能 → SMB 1.0/CIFSファイル共有のサポート
2. NetBIOSを有効化
- ネットワークアダプターのプロパティ
- TCP/IPv4 → 詳細設定 → WINS
- NetBIOS設定:既定値
セキュリティを保ちながら共有する方法
推奨セキュリティ設定
基本ルール:
- ✅ 必要最小限のアクセス権限
- ✅ Everyoneは避ける
- ✅ 読み取り専用を基本に
- ✅ パスワード保護は有効に
- ✅ 定期的に共有を見直す
ユーザー別アクセス制御
設定例:
家族用フォルダ:
- 親:フルコントロール
- 子供:読み取りのみ
仕事用フォルダ:
- 自分:フルコントロール
- 同僚:読み取り/書き込み
- その他:アクセス不可
共有の監査を有効化
誰がアクセスしたか記録:
- フォルダのプロパティ → セキュリティ → 詳細設定
- 「監査」タブ
- 「追加」→ アクセスの成功/失敗を記録
Windows 10 vs Windows 11の違い
設定場所の違い
項目 | Windows 10 | Windows 11 |
---|---|---|
ネットワーク設定 | 設定→ネットワークとインターネット | 同じ |
共有オプション | コントロールパネル経由 | 設定アプリに統合 |
ネットワーク探索 | 既定で有効 | 既定で無効 |
Windows 11の新機能
- 近距離共有:Bluetooth/Wi-Fi経由で簡単共有
- Microsoft アカウント統合:OneDrive経由の共有も選択可
- 改善されたセキュリティ:SMB3.1.1がデフォルト
便利な活用例
家庭内メディアサーバー
構成例:
デスクトップPC(親機)
├── 映画フォルダ(共有)
├── 音楽フォルダ(共有)
└── 写真フォルダ(共有)
↓
ノートPC、タブレット、スマートTV(アクセス)
バックアップ先として活用
自動バックアップ設定:
1. タスクスケジューラーでrobocopyを設定
2. 毎日決まった時間に共有フォルダへバックアップ
プリンター共有
- プリンターのプロパティ → 共有タブ
- 「このプリンターを共有する」にチェック
- 他のPCから「\PC名\プリンター名」でアクセス
トラブル予防のベストプラクティス

やるべきこと ✅
- 定期的にWindowsアップデート
- 共有フォルダの整理整頓
- アクセス権限の定期見直し
- 重要データのバックアップ
- ウイルス対策ソフトの更新
やってはいけないこと ❌
- 公共Wi-Fiでの共有
- Everyoneにフルコントロール
- パスワードなしの共有
- 個人情報の無制限共有
- ファイアウォールの完全無効化
まとめ:ネットワーク共有で快適なデジタルライフを!
Windowsのネットワーク共有は、最初の設定さえ済ませれば、とても便利な機能です。
絶対に覚えるべき3つのポイント:
- ネットワークプロファイルを「プライベート」に 家や職場では必須の設定
- 共有は必要最小限のアクセス権で セキュリティファースト!
- トラブルの9割は「ネットワーク探索」と「ファイアウォール」 この2つを確認すれば大抵解決
USBメモリを持ち歩く時代は終わりました。ネットワーク共有を使いこなして、スマートなファイル管理を実現しましょう!
今すぐ実行:
- ネットワークプロファイルを確認
- 共有したいフォルダを1つ選んで設定
- 別のPCからアクセステスト
さあ、便利なファイル共有生活を始めましょう!
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