「Windowsを初期化したいけど、Officeはどうなるの?」 「プロダクトキーが見つからない…」 「また買い直さないといけないの?」
パソコンの調子が悪くて初期化したいけど、Officeのことを考えると躊躇してしまいますよね。
実は、正しい手順を踏めば、Windows初期化後もOfficeは問題なく復元できるんです。 追加料金も発生しませんし、データも引き継げます。
ただし、準備なしで初期化すると、Officeの再インストールで苦労することも… プロダクトキーが分からない、アカウントを忘れた、なんてことになったら大変です。
この記事では、Windows初期化前の準備から、Office復元の全手順、そしてトラブル対処法まで、すべてを分かりやすく解説します。 もう初期化を恐れる必要はありません!
Windows初期化でOfficeはどうなる?基本を理解しよう

初期化の種類とOfficeへの影響
個人用ファイルを保持する初期化:
- Officeアプリ:削除される
- Officeファイル(Word、Excelなど):残る
- 設定:リセットされる
- ライセンス:再認証が必要
すべて削除する初期化:
- Officeアプリ:完全削除
- Officeファイル:すべて削除
- 設定:完全リセット
- ライセンス:再認証が必要
どちらの方法でも、Officeの再インストールは必要になります。
Officeのバージョン別の違い
Microsoft 365(旧Office 365):
- クラウドベースなので復元が簡単
- Microsoftアカウントがあれば大丈夫
- 常に最新版をダウンロード可能
- ファイルもOneDriveで自動バックアップ
Office 2021/2019/2016(買い切り版):
- プロダクトキーが必要
- Microsoftアカウントとの紐付けが重要
- インストール回数に制限がある場合も
プレインストール版Office:
- パソコン購入時に付属
- 初回セットアップ時のMicrosoftアカウントが必須
- プロダクトキーカードを保管しているか確認
バージョンによって準備するものが違うので、まず確認しましょう!
初期化前の必須準備(これをやらないと後悔します!)
ステップ1:Officeのバージョンとライセンス確認
確認方法:
- Officeアプリを開く
- Word、Excel、PowerPointどれでもOK
- ファイル → アカウント
- 製品情報が表示される
- 確認すべき情報:
□ Officeのバージョン(365、2021など) □ ライセンスの種類(サブスク or 買い切り) □ 認証状態(ライセンス認証済みか) □ 関連付けられたアカウント
スクリーンショットを撮っておくと安心です。
ステップ2:プロダクトキーの確認と保管
Microsoft 365の場合:
- プロダクトキー不要
- Microsoftアカウントのみで復元可能
買い切り版の場合:
- プロダクトキーの確認場所
- 購入時のメール
- パッケージのカード
- PCに貼られたシール
- Microsoftアカウントページ
- コマンドで確認する方法
# 管理者権限でコマンドプロンプト cscript "C:\Program Files\Microsoft Office\Office16\ospp.vbs" /dstatus
※下5桁が表示されます - フリーソフトで確認
- ProduKey(無料)
- Belarc Advisor(無料)
必ず複数の方法で確認し、メモしておきましょう!
ステップ3:Microsoftアカウント情報の確認
確認項目:
□ メールアドレス
□ パスワード
□ 2段階認証の設定
□ 予備のメールアドレス
□ 電話番号
アカウントページで確認:
- account.microsoft.com にアクセス
- サインイン
- 「サービスとサブスクリプション」
- Officeが表示されているか確認
ここにOfficeが表示されていれば、復元は簡単です!
ステップ4:Officeファイルのバックアップ
バックアップすべきファイル:
- ドキュメント類
C:\Users\ユーザー名\Documents - Word文書(.docx) - Excelファイル(.xlsx) - PowerPoint(.pptx)
- テンプレート
C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Microsoft\Templates
- Outlookデータ
C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\Microsoft\Outlook - .pstファイル(メールデータ)
- カスタム設定
- クイックアクセスツールバー
- リボンのカスタマイズ
- オートコレクト設定
OneDriveを使っていれば自動バックアップされていますが、念のため確認を!
Windows初期化の実行
初期化前の最終チェックリスト
最終確認:
□ プロダクトキーをメモした
□ Microsoftアカウント情報を確認した
□ Officeファイルをバックアップした
□ Outlookのメールデータを保存した
□ カスタムテンプレートを保存した
□ インターネット接続を確認した
すべてチェックできたら、初期化を開始します。
Windows 10/11の初期化手順
- 設定を開く
- Windows + I
- 更新とセキュリティ → 回復
- Windows 11は「システム → 回復」
- このPCを初期状態に戻す
- 「開始する」をクリック
- オプション選択
- 個人用ファイルを保持する(推奨)
- すべて削除する
- クラウドまたはローカル
- どちらでもOK
初期化には1~3時間かかります。
Office復元の完全手順
Microsoft 365の復元
手順:
- Microsoftアカウントページへ
- account.microsoft.com/services
- サインイン
- 初期化前と同じアカウントで
- Officeのインストール
- 「インストール」ボタンをクリック
- 「Office アプリをインストール」
- ダウンロードと実行
- SetUp.exeを実行
- 自動的にインストール開始
- サインインして認証
- Officeアプリを起動
- Microsoftアカウントでサインイン
これで完了!設定も同期されます。
Office 2021/2019(買い切り版)の復元
方法1:Microsoftアカウントから
- サインイン
- account.microsoft.com/services
- プロダクトキーの表示
- 「プロダクトキーの表示」をクリック
- インストール
- 「インストール」→「実行」
方法2:プロダクトキーを使用
- Officeサイトへ
- office.com/setup
- プロダクトキー入力
- 25文字のキーを入力
- ダウンロードとインストール
- 指示に従って進める
プレインストール版の復元
初回セットアップ済みの場合:
- Microsoftアカウントでサインイン
- 初回セットアップ時のアカウント必須
- マイアカウントページ
- account.microsoft.com
- デジタルライセンス確認
- 「サービスとサブスクリプション」
- 再インストール
- 「インストール」をクリック
初回セットアップがまだの場合:
- プロダクトキーカードを用意
- office.com/setup へアクセス
- セットアップ実行
Outlookの設定とデータ復元

メールアカウントの再設定
自動設定:
- Outlookを起動
- メールアドレスを入力
- パスワード入力
- 自動構成で完了
手動設定が必要な場合:
必要な情報:
- メールアドレス
- パスワード
- 受信サーバー(POP/IMAP)
- 送信サーバー(SMTP)
- ポート番号
- セキュリティ設定
メールデータの復元
PSTファイルからの復元:
- ファイル → 開く/エクスポート
- Outlookデータファイルを開く
- バックアップしたPSTファイルを選択
- インポート完了
連絡先・予定表の復元:
- CSVファイルからインポート
- または、Exchangeサーバーから自動同期
トラブルシューティング
「プロダクトキーが無効」と表示される
原因と対策:
- 入力ミス
- 0(ゼロ)とO(オー)の間違い
- 大文字小文字は関係なし
- 使用回数の上限
- Microsoftサポートに連絡
- 電話認証で解決可能
- 異なるバージョン
- Office 2019のキーを2021で使用など
- 正しいバージョンをダウンロード
Microsoftアカウントが分からない
確認方法:
- メールアドレスを思い出す
- よく使うメールアドレスで試す
- @outlook.com、@hotmail.comなど
- パスワードリセット
- 「パスワードを忘れた場合」
- 予備メールか電話番号で回復
- Microsoftサポート
- 購入証明があれば対応可能
インストールできない
チェック項目:
□ インターネット接続は安定しているか
□ ウイルス対策ソフトを一時無効化
□ Windows Updateは最新か
□ 管理者権限で実行しているか
□ 以前のOfficeは完全に削除したか
完全削除ツール:
- Microsoft公式の「Easy Fix」
- Office完全アンインストールツール
ライセンス認証ができない
対処法:
- オンライン認証
- インターネット接続確認
- ファイアウォール設定確認
- 電話認証
- 地域を選択
- 表示された番号に電話
- IDを入力
- 確認IDを取得
- サポート問い合わせ
- Microsoftサポートチャット
- 電話サポート(平日9:00-18:00)
今後のための予防策
クラウド連携の活用
OneDriveの自動保存設定:
- Officeアプリの設定
- 「保存」→「既定でOneDriveに保存」
- 自動保存をオン
これで、初期化してもファイルは安全です。
ライセンス情報の管理
おすすめ管理方法:
- デジタル管理
- パスワードマネージャーに保存
- クラウドメモに記録
- スクリーンショット保存
- 物理的な保管
- プロダクトキーカードを保管
- 購入証明書を保管
- 緊急連絡先メモ
- 定期的な確認
- 年1回はライセンス状態確認
- Microsoftアカウントの整理
- バックアップ状況確認
Microsoft 365への移行検討
メリット:
- 常に最新版が使える
- 1TBのクラウドストレージ
- 複数デバイスで使用可能
- プロダクトキー管理不要
- 月額制で初期費用が安い
買い切り版で苦労している方は、検討の価値ありです。
まとめ:準備さえすれば怖くない!
Windows初期化後のOffice復元は、準備さえしっかりすれば簡単です。
重要ポイントのおさらい:
- 初期化前の準備が9割
- プロダクトキーの確認
- Microsoftアカウント情報
- ファイルのバックアップ
- バージョンに応じた復元方法
- Microsoft 365:アカウントのみでOK
- 買い切り版:プロダクトキー必須
- プレインストール:初回設定のアカウント
- トラブル時の対処
- まず入力ミスを確認
- 電話認証を試す
- 最終手段はサポート
最後にアドバイス: 初期化は怖くありません。むしろ、パソコンの調子が悪い時は、思い切って初期化した方が快適になることも多いんです。
この記事を参考に準備をすれば、Officeも問題なく復元できます。 データも設定も、きちんと引き継げます。
不安な場合は、この記事をブックマークして、一つずつ確認しながら進めてください。 きっと成功しますよ!
新しくなったWindowsで、快適なOfficeライフを楽しんでください!
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