VSCodeに実行ボタンがない!?表示されない原因と5つの解決方法

プログラミング・IT

「VSCodeでコードを書いたのに、実行ボタンが見つからない…」
「右上に再生マーク(▷)があるはずなのに表示されてない!」

そんな経験、ありませんか?

実は、VSCodeには標準で実行ボタンが付いていないんです。でも安心してください。ちゃんと実行できる方法があります。

この記事では、VSCodeで実行ボタンを表示させる方法と、ボタンが消えてしまったときの対処法を、初心者の方にもわかりやすく解説していきますね。

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なぜVSCodeには実行ボタンがないの?

まず知っておいてほしいのは、VSCode(Visual Studio Code)は「エディタ」だということです。

エディタというのは、コードを書くための道具。つまり、コードを書くことはできるけど、実行する機能は標準では付いていないんです。

「え、じゃあどうやってコード実行するの?」

って思いますよね。そこで登場するのが「拡張機能」です。

拡張機能をインストールすることで、VSCodeに実行ボタンを追加できます。次からその方法を詳しく見ていきましょう。

実行ボタンを表示させる方法【拡張機能をインストール】

実行ボタンを表示させるには、主に2つの方法があります。

方法1:Code Runnerをインストールする(おすすめ)

Code Runner(コードランナー)は、多くのプログラミング言語に対応した万能な拡張機能です。

対応言語の例

  • JavaScript
  • Python
  • Java
  • C/C++
  • PHP
  • Ruby
  • Go
  • その他多数

インストール手順

手順1:拡張機能タブを開く

画面左側のアイコンから、四角いブロックが4つ並んだアイコン(拡張機能)をクリックします。

手順2:検索する

検索ボックスに「Code Runner」と入力します。

手順3:インストール

「Code Runner」という拡張機能が表示されるので、「インストール」ボタンをクリックします。

注意: 似た名前の拡張機能がいくつかあるので、正しいものをインストールしてください。作者名は「Jun Han」です。

手順4:確認

インストールが完了したら、適当なファイルを開いてみてください。右上に▷(再生マーク)ボタンが表示されているはずです。

方法2:言語ごとの公式拡張機能をインストールする

Code Runnerではなく、各言語の公式拡張機能を使う方法もあります。

Pythonの場合

「Python」で検索して、Microsoftが提供している「Python」拡張機能をインストールします。

この拡張機能をインストールすると、Pythonファイルを開いたときに右上に実行ボタンが表示されます。

JavaScriptやTypeScriptの場合

基本的には追加の拡張機能なしで、デバッグ機能(F5キー)を使って実行できます。でも、もっと簡単に実行したい場合は、やはりCode Runnerがおすすめです。

JavaやC++の場合

それぞれの言語用の拡張機能(Java Extension Pack、C/C++など)をインストールしましょう。

実行ボタンの使い方

拡張機能をインストールしたら、コードを実行してみましょう。

基本的な使い方

手順1:ファイルを保存

まず、コードを書いたファイルを保存します。保存していないと実行できませんので注意してください。

保存は「Ctrl + S」(Macは「Cmd + S」)です。

手順2:実行ボタンをクリック

右上の▷ボタンをクリックします。

手順3:結果を確認

画面下部のターミナル(または出力パネル)に実行結果が表示されます。

ショートカットキーで実行

マウスを使わずに、キーボードだけで実行することもできます。

Code Runnerをインストールしている場合:

  • Windows/Linux: Ctrl + Alt + N
  • Mac: Control + Option + N

実行を停止したい場合:

  • Windows/Linux: Ctrl + Alt + M
  • Mac: Control + Option + M

実行ボタンが表示されない・消えた場合の解決方法

「さっきまであったのに実行ボタンが消えた!」というときは、以下の方法を試してみてください。

解決方法1:ファイルを保存する

ファイルが保存されていないと、実行ボタンが表示されないことがあります。

Ctrl + S(MacはCmd + S)でファイルを保存してみてください。

解決方法2:ファイルの言語モードを確認する

VSCodeがファイルの言語を認識していないと、実行ボタンが表示されません。

確認方法

画面右下を見てください。「プレーンテキスト」や「Plain Text」と表示されていませんか?

もしそうなら、言語が認識されていない状態です。

修正方法

  1. 右下の「プレーンテキスト」をクリック
  2. 使いたい言語を選択(例:Python、JavaScript、Javaなど)

これで、ファイルが正しい言語として認識され、実行ボタンが表示されるはずです。

ファイル拡張子も重要!

ファイル名を保存するときに、正しい拡張子を付けましょう。

  • Pythonなら「.py」
  • JavaScriptなら「.js」
  • Javaなら「.java」
  • C言語なら「.c」

拡張子がないファイルや、「.txt」で保存したファイルは、言語として認識されません。

解決方法3:拡張機能が有効になっているか確認

Code Runnerや言語の拡張機能が無効になっていると、実行ボタンは表示されません。

確認・有効化の手順

  1. 画面左側の拡張機能アイコンをクリック
  2. インストール済みの拡張機能一覧を見る
  3. Code Runner(または使用している言語の拡張機能)を探す
  4. 「無効」や「Disabled」と表示されていたら、「有効にする」をクリック

解決方法4:3点メニューから実行ボタンを表示

実行ボタンを誤って非表示にしてしまった可能性もあります。

復活させる手順

  1. 画面右上の「」(3点リーダー)をクリック
  2. Run Code」の項目を探す
  3. チェックが外れていたらクリックして有効にする

または、

  1. 3点リーダーを右クリック
  2. Reset Menu」(メニューをリセット)を選択

これで、非表示にしてしまった実行ボタンが復活します。

解決方法5:VSCodeを再起動する

上記の方法を試してもダメな場合は、VSCodeを一度閉じて、もう一度開いてみてください。

単純ですが、これで解決することも多いです。

実行ボタンなしでコードを実行する方法

実行ボタンが表示されなくても、他の方法でコードを実行できます。

方法1:デバッグ機能を使う(F5キー)

F5キーを押すと、デバッグモードでコードが実行されます。

初回は「デバッガーの選択」と表示されるので、使用している言語を選んでください。

デバッグ機能は、エラーが出たときに原因を調べるのに便利ですが、「ただ実行したいだけ」のときは少し面倒かもしれません。

方法2:ターミナルから手動で実行

VSCodeの下部にあるターミナルから、コマンドを入力して実行することもできます。

ターミナルの開き方

メニューから「表示」→「ターミナル」を選択

または、ショートカットキー:

  • Windows/Linux: Ctrl + `(バッククォート)
  • Mac: Control + `

実行コマンドの例

Pythonの場合:

python ファイル名.py

JavaScriptの場合(Node.jsが必要):

node ファイル名.js

Javaの場合:

javac ファイル名.java
java ファイル名

C言語の場合:

gcc ファイル名.c -o プログラム名
./プログラム名

この方法は少し手間ですが、実行ボタンがなくても確実にコードを動かせます。

Code Runnerの便利な設定

Code Runnerをもっと快適に使うための設定を紹介します。

ターミナルで実行するように設定

Code Runnerは、デフォルトでは「出力」パネルに結果を表示します。でも、ターミナルで実行したほうが、入力を受け付けるプログラムも動きます。

設定方法

  1. 設定画面を開く(歯車アイコン→「設定」)
  2. 検索ボックスに「run in terminal」と入力
  3. Code-runner: Run In Terminal」にチェックを入れる

これで、入力が必要なプログラムも正しく動作します。

保存してから実行するように設定

ファイルを保存してから実行するように設定すると、古いコードを実行してしまうミスを防げます。

設定方法

  1. 設定画面を開く
  2. 検索ボックスに「save before run」と入力
  3. Code-runner: Save File Before Run」にチェックを入れる

よくある質問

Q1. Code Runnerをインストールしたのに実行ボタンが表示されない

考えられる原因と対策:

  • ファイルが保存されていない → 保存する
  • ファイルの拡張子が正しくない → 正しい拡張子で保存し直す
  • VSCodeを再起動していない → 一度閉じて開き直す

Q2. 実行ボタンを押しても何も反応しない

考えられる原因と対策:

  • ファイルが保存されていない → Ctrl + S で保存
  • デバッグ設定が必要 → 左側の虫アイコンからデバッグ設定を作成
  • プログラミング言語の環境が整っていない → Python、Java、Node.jsなどの実行環境をインストール

Q3. 複数の拡張機能を入れたら動かなくなった

PythonとCode Runnerの両方をインストールしている場合、競合することがあります。

解決方法:

どちらか一方だけを有効にしてみてください。

または、設定でデフォルトの実行方法を指定します。

Q4. Java用の実行ボタンが表示されない

Javaの場合は、JDKが正しくインストールされ、環境変数が設定されている必要があります。

確認ポイント:

  • JDKがインストールされているか
  • 環境変数「JAVA_HOME」が設定されているか
  • VSCodeの「Java Extension Pack」がインストールされているか

これらを確認して、再起動してみてください。

まとめ:実行ボタンを表示して快適にコーディング!

VSCodeで実行ボタンを表示させる方法をまとめます。

実行ボタンを表示させるには:

  1. Code Runnerまたは言語ごとの拡張機能をインストール
  2. ファイルを正しい拡張子で保存
  3. 言語モードが正しく設定されているか確認

実行ボタンが消えたときは:

  1. ファイルを保存
  2. 言語モードを確認
  3. 拡張機能が有効か確認
  4. 3点メニューから「Run Code」を有効化
  5. VSCodeを再起動

代替方法:

  • F5キーでデバッグ実行
  • ターミナルからコマンドで実行

VSCodeは最初の設定がちょっと面倒ですが、一度設定してしまえば、とても使いやすいエディタです。

特にCode Runnerは、ワンクリックでコードを実行できるので、プログラミング初心者の方には強くおすすめします。

ぜひ、この記事を参考にして、快適なコーディング環境を作ってくださいね。

実行ボタンがあるだけで、プログラミングがずっと楽しくなりますよ!

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