「Slackのおやすみモードを解除したいのに、どこから設定すればいいか分からない!」
「気づいたらおやすみモードになっていて、大事な通知を見逃してしまった…」
Slackを使っていると、このような経験をしたことはありませんか?
この記事では、Slackのおやすみモード(DND: Do Not Disturb)を解除する方法を、デスクトップ・モバイル・状況別に分かりやすく解説します。通知が来ない原因の確認方法から、自動設定の見直し方まで、すべて網羅しています。
Slackおやすみモードとは?基本を理解しよう

まず、おやすみモードの仕組みを簡単に理解しておきましょう。
おやすみモードの役割
おやすみモード(DND)とは、Slackからの通知を一時的に停止する機能です。
集中したい時間や休憩中、勤務時間外などに、通知に邪魔されずに済むように設計されています。
おやすみモード中はどうなる?
おやすみモードが有効になっていると、以下のようになります。
通知が届かないもの
- デスクトップ通知
- モバイルのプッシュ通知
- @メンション
- チャンネルメッセージ
- ダイレクトメッセージ(DM)
画面上の変化
- 自分の名前の横に🌙(月のマーク)またはZマークが表示される
- 他のメンバーに「おやすみモード中」であることが分かる
重要なポイント
- メッセージ自体は届いている(通知が来ないだけ)
- おやすみモード解除後に、まとめて確認できる
- 緊急の場合、相手は1日1回だけ通知を強制送信できる
【デスクトップ版】おやすみモード解除の基本手順
デスクトップアプリやブラウザ版Slackでのおやすみモード解除方法を説明します。
方法1:プロフィールメニューから解除(一番簡単)
これが最も基本的で簡単な方法です。
手順
- Slackの画面右上にある自分のプロフィール写真をクリック
- 表示されるメニューの中から「通知を一時停止する」にカーソルを合わせる
- サブメニューが開くので、「通知を再開する」をクリック
これだけで、おやすみモードが即座に解除されます!
方法2:スラッシュコマンドで解除(最速)
キーボード操作が得意な方や、素早く解除したい場合におすすめです。
手順
- 任意のチャンネルまたはDMのメッセージ入力欄をクリック
- 以下のコマンドを入力してEnterキーを押す
/dnd off
これで一瞬でおやすみモードが解除されます。
補足:時間指定で設定する場合
おやすみモードを一定時間だけ有効にしたい場合は、以下のように入力します。
/dnd 30分
/dnd 1時間
/dnd 午後5時まで
確認方法:おやすみモードが解除されたか確認する
解除が成功すると、以下の変化が起こります。
画面上の変化
- 自分の名前の横にあった🌙マークやZマークが消える
- 通知が再び届くようになる
確認テスト
- 誰かに簡単なメッセージを送ってもらう
- 通知音やバナーが表示されるか確認
【モバイル版】おやすみモード解除の手順
スマートフォン(iPhone・Android)でSlackアプリを使っている場合の解除方法です。
iPhone(iOS)での解除方法
手順
- Slackアプリを開く
- 画面右下の「あなた」(プロフィールアイコン)をタップ
- メニューの中から「通知を一時停止する」をタップ
- 表示される画面で「通知を再開する」をタップ
Androidでの解除方法
手順
- Slackアプリを開く
- 画面右上の自分のプロフィール写真をタップ
- メニューの中から「通知を一時停止する」をタップ
- 「通知を再開する」をタップ
モバイル版の注意点
モバイル版では、デスクトップ版と比べて設定項目が若干異なります。
できること
- おやすみモードのオン・オフ切り替え
- カスタム時間の設定(30分、1時間、2時間など)
できないこと(iOSの場合)
- 毎日繰り返しの通知スケジュール設定
- 終了時間に「真夜中(24:00)」を選択(23:59までしか選べない)
毎日自動でおやすみモードを設定したい場合は、デスクトップ版での設定をおすすめします。
おやすみモードが勝手に有効になる?原因と対処法
「解除したはずなのに、また勝手におやすみモードになっている!」
こんな経験はありませんか?実は、いくつかの原因が考えられます。
原因1:通知スケジュールが設定されている
症状
- 毎日決まった時間におやすみモードになる
- 手動で解除しても、翌日また同じ時間に有効になる
これは何?
通知スケジュールとは、指定した時間帯に自動的におやすみモードをオンにする機能です。
例えば「平日の22:00~翌朝8:00は通知を停止」のように設定できます。
解除方法(デスクトップ版)
- 画面右上のプロフィール写真をクリック
- 「通知を一時停止する」にカーソルを合わせる
- 「通知スケジュールを設定する」を選択
- 環境設定の「通知」画面が開く
- 通知スケジュールのセクションで設定を変更
完全にオフにする方法
通知スケジュール自体を使わない場合は、以下のように設定します。
- 「通知を許可」を「毎日」に設定
- 開始時間:00:00
- 終了時間:真夜中(24:00)
これで24時間ずっと通知が有効になり、自動でおやすみモードになることはありません。
原因2:ワークスペースのデフォルト設定
症状
- 自分では何も設定していないのに、決まった時間におやすみモードになる
- 他のメンバーも同じ時間におやすみモードになっている
これは何?
ワークスペースの管理者が、全メンバー向けに「デフォルトのおやすみモード時間」を設定している可能性があります。
初期設定では、22:00~翌朝8:00がデフォルトになっていることが多いです。
対処法
個人の通知スケジュールを設定することで、デフォルト設定を上書きできます。
ただし、会社のポリシーとして設定されている場合もあるので、必要に応じて管理者に相談しましょう。
原因3:ステータスが「休暇中」になっている
症状
- ステータスを「休暇中」に設定したら、おやすみモードも有効になった
- 休暇が終わったのに、おやすみモードが解除されない
これは何?
Slackでは、ステータスを「休暇中」に設定すると、自動的におやすみモードも有効になります。
対処法
- プロフィール写真をクリック
- 「ステータスを更新」を選択
- 「休暇中」のステータスを解除するか、別のステータスに変更
- 必要に応じて、おやすみモードも手動で解除
原因4:複数のワークスペースを使用している
症状
- あるワークスペースでは通知が来るのに、別のワークスペースでは来ない
これは何?
Slackのおやすみモード設定は、ワークスペースごとに個別に管理されています。
対処法
通知が来ないワークスペースに切り替えて、そのワークスペースでおやすみモードを解除してください。
切り替え方法
- デスクトップ:左サイドバーのワークスペース名をクリック
- モバイル:画面上部のワークスペース名をタップ
通知スケジュールの詳細設定と完全オフ
通知スケジュールを使いこなすことで、より柔軟におやすみモードを管理できます。
通知スケジュールとは
指定した曜日と時間帯に、自動的に通知をオン・オフできる機能です。
活用例
- 平日の勤務時間のみ通知を受け取る
- 週末は完全に通知をオフにする
- 会議や集中作業の時間帯だけオフにする
通知スケジュールの設定方法(デスクトップ)
手順
- プロフィール写真をクリック
- 「通知を一時停止する」にカーソルを合わせる
- 「通知スケジュールを設定する」を選択
- 環境設定の「通知」画面が開く
設定オプション
通知を許可する曜日を選択
- 毎日:月曜日~日曜日まで毎日
- 平日:月曜日~金曜日のみ
- カスタム:特定の曜日を選択
通知を許可する時間帯を設定
- 開始時間を選択(例:09:00)
- 終了時間を選択(例:18:00)
この場合、9時~18時のみ通知が届き、それ以外の時間は自動的におやすみモードになります。
通知スケジュールを完全にオフにする方法
通知スケジュール機能自体を使いたくない場合の設定方法です。
方法1:24時間通知を有効にする
- 通知を許可:毎日
- 開始時間:00:00
- 終了時間:真夜中(24:00)
これで1日中通知が有効になります。
方法2:通知スケジュールを削除する
残念ながら、完全に削除する機能はありません。上記の方法1で対応してください。
【状況別】おやすみモード解除のトラブルシューティング

おやすみモードを解除したのに通知が来ない場合の対処法をまとめました。
ケース1:おやすみモードは解除されているのに通知が来ない
確認すべきポイント
- デバイスの通知設定を確認
Mac の場合
- システム環境設定→通知
- Slackを選択
- 「Slackからの通知を許可」がオンか確認
- 「おやすみモード」がオンになっていないか確認
Windows の場合
- 設定→システム→通知とアクション
- 「アプリやその他の送信者からの通知を取得する」がオンか確認
- Slackの通知がオンか確認
- 「集中モード」がオフか確認
iPhone の場合
- 設定→通知→Slack
- 「通知を許可」がオンか確認
- おやすみモードがオフか確認
Android の場合
- 設定→アプリ→Slack→通知
- 通知がオンか確認
- チャンネルがミュートされていないか確認
特定のチャンネルだけ通知が来ない場合、そのチャンネルがミュートされている可能性があります。
確認方法
- 対象のチャンネルを開く
- チャンネル名の横の詳細アイコン(歯車マーク)をクリック
- 「ミュート」がオンになっていないか確認
- オンの場合は、オフに切り替える
- 通知設定のレベルを確認
Slackでは、どのメッセージで通知を受け取るか細かく設定できます。
確認手順
- プロフィール写真をクリック
- 「環境設定」を選択
- 左サイドバーから「通知」を選択
- 「通知するタイミング」を確認
推奨設定
- すべての新しいメッセージ(賑やかな場合)
- ダイレクトメッセージ、メンション、キーワード(標準)
- なし(通知不要の場合)
ケース2:一時的におやすみモードを解除したい
会議中だけ、または作業中だけおやすみモードを解除したい場合の方法です。
手順
- プロフィール写真をクリック
- 「通知を一時停止する」にカーソルを合わせる
- 「時間を変更する」を選択
- 30分、1時間、2時間、午後5時まで、などから選択
- または「カスタム」で具体的な時刻を指定
設定した時間が経過すると、自動的に通知が再開されます。
ケース3:緊急時に通知を受け取りたい
おやすみモード中でも、重要な連絡だけは受け取りたい場合の設定方法です。
方法1:VIPリストを活用する
特定の人からのメッセージは、おやすみモード中でも通知を受け取れます。
設定手順
- プロフィール写真をクリック
- 「環境設定」を選択
- 左サイドバーから「通知」を選択
- 下にスクロールして「VIPから通知を受け取る」のセクションを見つける
- VIPに追加したい人のメンションを入力(例:@田中)
これで、おやすみモード中でも、VIPリストの人からのDMやメンションは通知されます。
方法2:相手に緊急通知をしてもらう
おやすみモード中でも、相手が「緊急」と判断したメッセージは1日1回だけ強制的に通知を送れます。
相手側の操作
- あなたにDMを送る
- 送信前に「おやすみモード中でも通知する」というオプションが表示される
- チェックを入れて送信
ただし、この機能は1日1回までしか使えないため、本当に緊急の場合のみ使われます。
おやすみモードと通知の便利な使い分け
おやすみモードを効果的に活用するためのヒントを紹介します。
使い分けパターン1:勤務時間外は自動でオフ
設定例:平日9時~18時のみ通知
- 通知を許可:平日
- 開始時間:09:00
- 終了時間:18:00
これで、勤務時間外や週末は自動的におやすみモードになり、プライベートの時間を守れます。
使い分けパターン2:集中タイムを作る
設定例:午前中は集中作業、午後から通知受け取り
毎日午前中は集中したい場合:
- 通知を許可:毎日
- 開始時間:13:00
- 終了時間:真夜中
または、その日だけ集中したい場合は、手動で「2時間後まで」などと設定します。
使い分けパターン3:緊急連絡だけ受け取る
設定例:特定のキーワードのみ通知
- おやすみモードを有効にする
- 環境設定→通知→「ハイライトワード」に緊急キーワードを設定
例
- 「緊急」
- 「urgent」
- 「障害」
ただし、おやすみモード中はハイライトワードでも通知されないため、VIPリストとの併用がおすすめです。
使い分けパターン4:チャンネルごとに管理
全体的には通知を受け取りつつ、特定のチャンネルだけミュートする方法です。
活用例
- 雑談チャンネルはミュート
- 重要な業務チャンネルは通知オン
- 自分に直接関係ないプロジェクトのチャンネルはミュート
これにより、おやすみモードを使わなくても、必要な通知だけを受け取れます。
よくある質問と回答
Q1. おやすみモードを解除したのに通知が来ない
以下を順番に確認してください。
- Slackのおやすみモードが本当に解除されているか確認(名前の横に🌙マークがないか)
- デバイス本体のおやすみモード・集中モードがオフか確認
- Slackアプリの通知設定がオンか確認
- チャンネルがミュートされていないか確認
- 通知スケジュールが設定されていないか確認
それでも解決しない場合は、Slackアプリを再起動してみてください。
Q2. 毎日決まった時間におやすみモードになるのを止めたい
通知スケジュールが設定されている可能性が高いです。
解除方法
- プロフィール写真→通知を一時停止する→通知スケジュールを設定する
- 通知を許可:毎日
- 開始時間:00:00、終了時間:真夜中
これで24時間通知が有効になります。
Q3. 複数のワークスペースで一括解除できる?
残念ながら、現時点では一括解除の機能はありません。
各ワークスペースに切り替えて、個別に解除する必要があります。
Q4. おやすみモード中でも既読はつく?
はい、つきます。
おやすみモードは通知を止めるだけで、メッセージの受信や既読の記録は通常どおり行われます。
Q5. おやすみモード中のメッセージをあとで確認できる?
できます。
おやすみモードを解除すると、その間に受信したメッセージは通常どおり表示されます。
ただし、遡って通知が来ることはないので、未読メッセージは自分で確認する必要があります。
確認方法
- サイドバーの「スレッド」を見る
- 「未読」フィルターを使う
- @メンションや自分宛のDMを確認
Q6. おやすみモード中でも相手にはメッセージが届く?
届きます。
おやすみモードは自分の通知を止めるだけで、相手へのメッセージ送信には影響しません。
Q7. スマホとPCで別々に設定できる?
いいえ、できません。
おやすみモード設定は、アカウントに紐づいているため、すべてのデバイスで同期されます。
PCでおやすみモードにすると、スマホでも同時におやすみモードになります。
まとめ:おやすみモード解除の基本と応用
Slackのおやすみモード解除について、重要なポイントをおさらいしましょう。
基本的な解除方法
デスクトップ版
- プロフィール写真→通知を一時停止する→通知を再開する
- または
/dnd offコマンド
モバイル版
- プロフィール写真→通知を一時停止する→通知を再開する
おやすみモードが勝手に有効になる原因
- 通知スケジュールが設定されている
- ワークスペースのデフォルト設定
- ステータスが「休暇中」になっている
- 複数のワークスペースで個別設定が必要
通知が来ない場合のチェックリスト
- [ ] Slackのおやすみモードが解除されているか
- [ ] デバイス本体のおやすみモードがオフか
- [ ] Slackアプリの通知権限が許可されているか
- [ ] チャンネルがミュートされていないか
- [ ] 通知設定が適切か(すべて/メンションのみ/なし)
- [ ] 通知スケジュールが邪魔していないか
便利な活用テクニック
- 通知スケジュールで勤務時間外を自動管理
- VIPリストで重要な人からの連絡だけ受け取る
- チャンネルごとにミュート設定を使い分ける
- 一時的な集中タイムは手動で時間指定
おやすみモードを上手に使いこなすことで、通知に振り回されることなく、集中すべき時に集中し、コミュニケーションが必要な時にはしっかり対応できるようになります。
仕事とプライベートのメリハリをつけながら、Slackを効率的に活用していきましょう!

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