仕事中にSlackを開こうとしたら「何らかのエラーが発生しました」というメッセージが表示されて、チームとの連絡が取れなくなった経験はありませんか?
このエラー、実は多くのSlackユーザーが直面する一般的なトラブルなんです。突然アクセスできなくなると焦りますよね。でも安心してください。この記事では、エラーが発生する原因から具体的な解決方法まで、初心者でも実践できる対処法をわかりやすく解説していきます。
急ぎの連絡があるときほど起きるこのトラブル。今すぐ解決して、スムーズなコミュニケーションを取り戻しましょう!
「何らかのエラーが発生しました」って何が起きているの?
Slackで表示される「何らかのエラーが発生しました」というメッセージは、システム側が具体的な原因を特定できない場合に表示される汎用的なエラーメッセージです。
英語版では「Something went wrong」と表示されることもあります。このエラーが出ると、ワークスペース(チームの作業空間)が読み込めなくなったり、メッセージの送信ができなくなったりします。
エラーが表示される主なパターン
実際には、以下のような状況でこのエラーメッセージが現れることが多いんです:
アプリ起動時のエラー
- デスクトップアプリを開いたときに画面が真っ白になり、エラーメッセージだけが表示される
- ブラウザ版でSlackにアクセスしようとすると接続できない
使用中の突然のエラー
- チャットをしている最中に突然接続が切れる
- ファイルをアップロードしようとすると「申し訳ありません!何らかのエラーが発生しました」と表示される
- スレッド(会話のまとまり)を開こうとすると「スレッドを読み込めませんでした」というメッセージが出る
なぜこのエラーが発生するの?5つの主な原因
エラーが起きる理由は一つではありません。ここでは、代表的な5つの原因を見ていきましょう。
1. Slackのサーバー側の問題
一番多いのがSlack側のサーバーに障害が発生しているケースです。
世界中で使われているSlackは、時々サーバーのメンテナンスや予期せぬトラブルが発生します。この場合、あなたのデバイス(パソコンやスマートフォン)に問題があるわけではないので、復旧を待つしかありません。
特に2024年3月には多くのユーザーが同時に「なんらかの問題により、ワークスペースが読み込めません」というエラーを経験したことが報告されています。
2. キャッシュの蓄積による動作不良
キャッシュとは、アプリやブラウザが一度表示した情報を一時的に保存しておく仕組みのことです。次回同じページを開くときに素早く表示できるメリットがあります。
ただし、このキャッシュが1GB以上も溜まってしまうと、逆にSlackの動作を遅くしたり、エラーを引き起こす原因になってしまうんです。数ヶ月使い続けているとキャッシュはどんどん増えていくので、定期的なクリアが必要になります。
3. ネットワーク接続の問題
インターネット回線が不安定だったり、会社のファイアウォール(セキュリティの壁)がSlackの通信を遮断していたりすることもあります。
Slackは「WebSocket(ウェブソケット)」という技術を使ってリアルタイムでメッセージをやり取りしています。この接続がうまくいかないと、メッセージが届かなくなったり、エラーが表示されたりするわけですね。
4. ブラウザやアプリのバージョンが古い
使っているブラウザ(Chrome、Safari、Edgeなど)やSlackアプリのバージョンが古いと、最新のSlackシステムとうまく連携できずエラーが発生することがあります。
特にブラウザの拡張機能(追加で入れた便利機能)が原因になるケースも報告されています。
5. 認証エラーやアカウントの問題
複数のワークスペースに参加している場合、間違ったアカウントでログインしようとしている可能性があります。
また、セッション(ログイン状態を保つ仕組み)が切れてしまい、再認証が必要になっているケースも考えられます。
まず試したい!基本の3つの対処法
エラーが出たときは、まず以下の基本的な対処法を試してみましょう。これだけで解決することも多いんです。
対処法1:Slackアプリやブラウザの再起動
一番シンプルで効果的な方法がこれです。
デスクトップアプリの場合
- Slackアプリを完全に終了します(ウィンドウの×ボタンをクリック)
- Windowsの場合はタスクマネージャーで完全に終了しているか確認しましょう
- 数秒待ってから再度Slackを起動します
スマートフォンアプリの場合
- アプリをホーム画面に戻すだけでなく、バックグラウンド(裏で動いているアプリ一覧)からも完全に終了させます
- 必要に応じてスマホ自体を再起動することも効果的です
ブラウザ版の場合
- ブラウザのタブを閉じます
- ブラウザ自体も一度終了します
- 再度ブラウザを開いてSlackにアクセスします
対処法2:ログアウトして再ログイン
再起動で改善しない場合は、一度ログアウトしてから再度ログインしてみましょう。
- Slackの左下にある自分のアイコンをクリック
- 「プロフィール」を選択
- 「…(三点リーダー)」をクリック
- 「ログアウト」を選択
- 再度正しいアカウント情報でログインします
この作業によって、セッション情報がリセットされ、エラーが解消されることがあります。
対処法3:Slackのステータスページで障害情報を確認
自分の環境に問題がないのにエラーが続く場合は、Slack側で障害が発生している可能性があります。
確認方法
- ブラウザで「Slack Status」と検索、または https://status.slack.com/ にアクセスします
- 現在進行中の障害やメンテナンス情報が表示されます
- 過去のインシデント(障害の履歴)も確認できます
サーバー側の問題であれば、Slackのエンジニアチームが対応中なので、復旧を待つしかありません。通常は数時間以内に解決されることが多いです。
さらに詳しく!追加で試せる4つの解決方法
基本の対処法で改善しなかった場合は、以下のより詳細な方法を試してみましょう。
解決方法1:キャッシュとCookieをクリアする
キャッシュが原因の場合、これを削除することで問題が解決します。
Google Chrome(パソコン版)の場合
- ブラウザの右上にある「…(三点リーダー)」をクリック
- 「その他のツール」→「閲覧履歴を消去」を選択
- 「期間」は「全期間」を選択します
- 「キャッシュされた画像とファイル」と「Cookieと他のサイトデータ」にチェックを入れます
- 「データを消去」をクリック
デスクトップアプリの場合
- アプリを開いている状態で、ヘルプメニューから「トラブルシューティング」を選択
- 「キャッシュをクリア」のオプションを探します
- 実行後、アプリを再起動します
解決方法2:別のブラウザや別のデバイスで試す
現在使っているブラウザやデバイスに問題がある可能性を確認するため、別の環境で試してみましょう。
- Chromeを使っているならSafariやEdgeで試す
- パソコンでエラーが出るならスマートフォンアプリで試す
- 会社のWi-Fiでダメなら、スマホのテザリングやモバイル回線で試す
これで正常に動作すれば、元の環境に何か問題があることが特定できます。
解決方法3:ブラウザの拡張機能を無効にする
ブラウザに入れている拡張機能(広告ブロッカーなど)がSlackの動作を妨げている可能性があります。
確認方法
- ブラウザのシークレットモード(プライベートブラウジング)でSlackを開いてみます
- シークレットモードでは拡張機能が基本的に無効になっています
- これで正常に動作すれば、拡張機能が原因です
- 拡張機能の管理画面で一つずつ無効にして、原因を特定しましょう
解決方法4:ネットワーク接続テストを実施する
Slackは専用の接続テストページを用意しています。
- https://my.slack.com/help/test にアクセスします
- ブラウザ、ファイル、WebSocket、帯域幅など各項目の接続状態をチェックします
- どこかに問題があれば、その部分が赤く表示されます
特に「WebSocket(Flannel [Primary])」と「WebSocket(Flannel [Backup])」の項目が失敗している場合、会社のネットワーク管理者に相談する必要があるかもしれません。
それでもダメなら:ネットワークログを収集してサポートに連絡
ここまで試しても解決しない場合は、Slackのサポートチームに問い合わせることをおすすめします。その際、「ネットワークログ」を一緒に送ると、原因特定がスムーズになります。
ネットワークログの収集方法
デスクトップアプリの場合
- アプリ上部のメニューから「ヘルプ」をクリック
- 「トラブルシューティング」を選択
- 「Restart and Collect Net Logs(再起動してネットログを収集)」をクリック
- アプリが再起動され、「Your log is in progress(ログを記録中)」というポップアップが表示されます
- 通常通りSlackを使用し、エラーが発生したら「Stop Logging(記録を停止)」をクリック
- ダウンロードフォルダにZIPファイルが保存されます
問い合わせ先
- Slackアプリ内の「ヘルプ」→「Slackにお問い合わせ」から
- または feedback@slack.com にメールで連絡
- 収集したログファイルを添付して送信します
よくある質問:読者の疑問にお答えします
Q1:エラーが出るのは自分だけ?他のメンバーは大丈夫?
A:まずチームの他のメンバーに確認してみましょう。もし複数人が同じタイミングでエラーを経験していれば、Slack側のサーバー問題の可能性が高いです。あなただけなら、デバイスやネットワークの問題かもしれません。
Q2:キャッシュクリアをするとメッセージ履歴は消えますか?
A:安心してください。キャッシュをクリアしても、チャット履歴やファイルは消えません。キャッシュはあくまで「一時的な表示用データ」なので、削除してもサーバーに保存されている本体のデータには影響がないんです。
Q3:エラーが頻繁に起きるのですが、どうすればいいですか?
A:頻繁にエラーが発生する場合は、以下を試してみてください:
- Slackアプリとブラウザを常に最新バージョンに更新する
- 週に一度はキャッシュクリアを実行する
- ネットワーク環境(Wi-Fiの速度や安定性)を確認する
- 会社のIT部門に相談して、ファイアウォール設定を見直してもらう
Q4:スマホアプリでもエラーが出るのですが?
A:スマートフォンアプリの場合は、以下を試しましょう:
- アプリのキャッシュをクリア(設定→アプリ→Slack→ストレージ→キャッシュを削除)
- アプリを最新バージョンにアップデート
- 一度アンインストールして再インストールする
- モバイルデータとWi-Fiの両方で試してみる
まとめ:落ち着いて一つずつ試してみよう
Slackの「何らかのエラーが発生しました」は確かに厄介ですが、ほとんどの場合は今回紹介した方法で解決できます。
解決のステップをおさらい
- まずは再起動とログアウト・ログインを試す
- Slack Statusで障害情報を確認する
- キャッシュとCookieをクリアする
- 別のブラウザやデバイスで試す
- ブラウザの拡張機能を確認する
- ネットワーク接続テストを実施する
- それでもダメならネットワークログを収集してサポートに連絡
エラーが出ても慌てずに、順番に試していけば必ず解決への道が見つかります。
特にキャッシュクリアは定期的に行うことで、エラーを予防する効果もあるので覚えておくと便利ですよ。快適なSlackライフを取り戻しましょう!


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