Slackでメッセージが長くなると、どこが重要なのか分かりにくくなりますよね。
そんな時に便利なのが「区切り線」です。区切り線を使えば、情報を視覚的に整理できて、チームメンバーが内容を素早く理解できるようになります。
この記事では、Slackで区切り線を使う3つの方法を分かりやすく解説していきますね。
Slackで区切り線が使えるのはどこ?

まず最初に知っておきたいのが、Slackの区切り線機能は使える場所が限られているということです。
実は、普通のメッセージ(チャンネルやDMで送る通常のテキスト)には、公式の区切り線機能がありません。
区切り線が使えるのは、主に次の2つの場所になります:
- Slack Canvas(キャンバス):最も簡単に区切り線が使える
- Block Kit(開発者向けAPI):アプリ開発者が使用する高度な機能
通常のメッセージでは区切り線機能がないため、代替手段を使う必要があるんです。
それでは、それぞれの方法を詳しく見ていきましょう。
方法1:Slack Canvasで区切り線を入れる【一番簡単】
Slack Canvasは、プロジェクトの計画書や議事録など、しっかりとした文書を作りたい時に使える機能です。
ここでは正式な区切り線機能が用意されているので、とても簡単に使えますよ。
Slack Canvasとは?
Canvasは、Slackに組み込まれた文書作成スペースのことです。
通常のメッセージでは伝えきれない、まとまった情報を整理して共有したい時に便利な機能なんですね。例えば以下のような用途に適しています:
- プロジェクトの概要や進捗管理
- 会議の議事録
- チームの情報共有用ドキュメント
- オンボーディング資料
Canvasで区切り線を追加する手順
Canvasでの区切り線の入れ方は、とってもシンプルです。
パターン1:ツールバーから追加
- Canvasを開く(新規作成または既存のものを開く)
- 区切り線を入れたい場所にカーソルを置く
- ツールバーの「+」アイコンをクリック
- 表示されるメニューから「仕切り」を選択
これだけで、きれいな横線(区切り線)が挿入されます。
パターン2:ショートカットキーを使う
もっと素早く作業したい場合は、ショートカットが便利です。
- 区切り線を入れたい場所にカーソルを置く
- キーボードで「/」(スラッシュ)を入力
- フォーマットオプションのメニューが表示される
- 「仕切り」または「Divider」を選択
このショートカット方法を覚えておくと、作業効率が格段に上がりますよ。
Canvasでの区切り線の活用例
区切り線は、情報のまとまりごとに入れるのがおすすめです。
例えば:
- プロジェクトのフェーズごと
- 担当者ごと
- 議題ごと
- セクションの切り替わり
視覚的に「ここで内容が変わる」と分かりやすくなるので、読む側も情報を整理しやすくなります。
方法2:通常メッセージで区切り線っぽく見せる代替テクニック
前述の通り、普通のメッセージには公式の区切り線機能がありません。
でも、工夫次第で区切り線のような視覚効果を作ることができるんです。
記号を使った区切り線の作り方
最もシンプルな方法は、記号を並べて区切り線のように見せることです。
よく使われる記号パターン
-------------------
===================
___________________
・・・・・・・・・・・
━━━━━━━━━━
これらの記号を適度な長さで並べれば、視覚的な区切りを作れます。
ただし、記号を使う時の注意点があります:
- 長すぎると読みにくくなる(15〜20文字程度が目安)
- チーム内で統一した記号を使うと見やすい
- 多用しすぎると逆に見づらくなる
絵文字を使った区切りテクニック
もっと目立たせたい場合は、絵文字を活用する方法もあります。
例えば:
📌📌📌📌📌📌📌📌📌📌
🔷🔷🔷🔷🔷🔷🔷🔷🔷🔷
⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐
絵文字を使うと、カラフルで視認性が高くなりますね。
ただ、プロフェッショナルな雰囲気を保ちたい場合は、シンプルな記号の方が適しているかもしれません。
改行を活用する
区切り線を入れなくても、適切な改行だけで読みやすさは大きく変わります。
Slackで改行するには:
- Shift + Enter:改行のみ(メッセージは送信されない)
- Enter:メッセージを送信(設定で変更可能)
重要なポイントの前後に空行を入れるだけでも、十分に読みやすくなることがありますよ。
方法3:Block Kit APIで区切り線を実装する【開発者向け】
ここからは、少し技術的な内容になります。
Slackアプリを開発している方や、Bot機能を実装したい方向けの方法です。
Block Kitとは?
Block Kitは、Slackアプリでリッチなメッセージレイアウトを作成するための開発者向けツールです。
ボタンや画像、そして区切り線などの要素を組み合わせて、見栄えの良いメッセージを作ることができます。
Divider Blockの実装方法
Block Kitで区切り線を追加するには、dividerタイプのブロックを使います。
基本的なJSON構造
{
"type": "divider"
}
とてもシンプルですよね。この1行を追加するだけで、HTMLの<hr>タグのような横線が表示されます。
実際の使用例
複数のブロックと組み合わせる場合:
{
"blocks": [
{
"type": "section",
"text": {
"type": "mrkdwn",
"text": "プロジェクトの進捗状況"
}
},
{
"type": "divider"
},
{
"type": "section",
"text": {
"type": "mrkdwn",
"text": "タスクリスト"
}
}
]
}
このように、セクションとセクションの間に区切り線を挿入できます。
Block Kit Builderで試してみよう
Slackが提供している「Block Kit Builder」という無料ツールを使えば、コードを書かなくてもブロックレイアウトを視覚的に作成できます。
Block Kit Builderでは:
- リアルタイムでプレビューを確認できる
- 自動的にJSONコードを生成してくれる
- テンプレートから始められる
開発初心者の方でも、このツールを使えば簡単にBlock Kitを試せますよ。
Slack Canvasで使えるMarkdown形式の区切り線

Canvas APIを使っている開発者向けの補足情報です。
Canvasでは、Markdown形式の文書コンテンツもサポートされています。
Markdown形式で区切り線を入れる場合:
---
この3つのハイフンだけで、区切り線が表示されます。
Canvasでサポートされているその他のMarkdown要素:
- 見出し(h1〜h3)
- リスト(箇条書き・番号付き)
- コードブロック
- 引用
- テーブル
- 太字・斜体・取り消し線
これらを組み合わせることで、より洗練されたドキュメントを作成できます。
それぞれの方法を使い分けるポイント
ここまで3つの方法をご紹介しました。
では、どの方法をいつ使えばいいのでしょうか?状況別に整理してみましょう。
Canvas(キャンバス)を使うべき場面
- しっかりとした文書を作成したい時
- プロジェクト資料や議事録など、何度も見返す情報
- 複数人で編集・更新していく内容
- 視覚的に整理された見やすい文書が必要な時
Canvasなら正式な区切り線機能があるので、見た目も統一感があって美しい文書が作れます。
通常メッセージで代替手段を使うべき場面
- 日常的なコミュニケーション
- 素早く情報を共有したい時
- ちょっとした視覚的な区切りがあれば十分な時
記号や絵文字を使った方法は、手軽に使えるのが最大のメリットですね。
Block Kitを使うべき場面
- Slack Botやアプリを開発している時
- 自動化されたメッセージに一貫性を持たせたい時
- インタラクティブな要素(ボタンなど)と組み合わせたい時
技術的な知識が必要ですが、一度実装すれば自動的に美しいメッセージを送信できます。
よくある質問(FAQ)
Q1:普通のメッセージに区切り線を入れられないのはなぜ?
A:Slackの通常メッセージは、シンプルで素早いコミュニケーションを重視した設計になっています。
複雑なフォーマットが必要な場合は、Canvasやカスタムアプリの使用が推奨されているんです。ただし、今後のアップデートで機能が追加される可能性もありますね。
Q2:Canvasはすべてのプランで使えますか?
A:チャンネルやDMに紐づくCanvasは、無料プランを含むすべてのプランで利用できます。
ただし、スタンドアロン(独立した)Canvasは有料プランでのみ使用可能です。基本的な使用であれば、無料プランでも十分活用できますよ。
Q3:区切り線の色やスタイルは変更できますか?
A:残念ながら、現時点では区切り線の色やスタイルをカスタマイズすることはできません。
Slackの区切り線は、シンプルなグレーの横線として固定されています。より凝ったデザインが必要な場合は、画像を挿入するという手もあります。
Q4:モバイルアプリでもCanvasの区切り線は使えますか?
A:はい、モバイル版のSlackアプリでもCanvas機能は利用可能です。
ただし、編集のしやすさはデスクトップ版の方が優れています。複雑な文書を作る場合は、パソコンでの作業をおすすめします。
Q5:区切り線を入れすぎると見づらくなりませんか?
A:その通りです!区切り線は適度に使うのがポイントです。
目安としては、大きな意味のまとまり(セクション)ごとに1本程度がベストですね。多用しすぎると、逆に情報が断片的に見えて読みにくくなってしまいます。
まとめ:Slackの区切り線で情報を見やすく整理しよう
Slackで区切り線を使う方法は、主に3つあることが分かりました。
おさらい:3つの方法
- Slack Canvas:ツールバーの「+」または「/」で簡単に挿入できる正式な機能
- 通常メッセージ:記号や絵文字を並べて視覚的な区切りを作る代替手段
- Block Kit API:開発者向けの高度な実装方法
それぞれの方法には、適した使用場面があります。
日々のコミュニケーションでは記号による代替手段を、しっかりとした文書にはCanvasを、自動化されたメッセージにはBlock Kitを活用してみてください。
区切り線を上手に使えば、チームメンバーが情報を素早く理解できるようになり、コミュニケーションの質が向上します。
ぜひ今日から、Slackのメッセージに区切り線を取り入れてみてくださいね。


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