仕事の連絡に使っているSlackが突然開けなくなると、本当に焦りますよね。「昨日まで普通に使えていたのに」「重要なメッセージが確認できない」と不安になる気持ちはよくわかります。
この記事では、Slackアプリが開けない原因を整理し、それぞれの対処法を順番に解説していきます。ほとんどの問題は自分で解決できるので、落ち着いて試してみましょう。
まず確認すべき基本事項

トラブルシューティングを始める前に、以下の点を確認してください。
インターネット接続は正常ですか?
Slackはオンラインで動作するサービスです。インターネットに接続できていないと、アプリを開いても何も表示されません。
確認方法:
- 他のWebサイトが開けるか試す
- 他のアプリ(LINEやメールなど)が使えるか確認
- Wi-Fiやモバイルデータ通信がオンになっているか確認
Slackのサーバーは正常ですか?
あなたの端末に問題がなくても、Slack側でサーバー障害が起きている可能性があります。
確認方法:
ブラウザで「Slack 障害」や「Slack status」と検索し、現在障害が発生していないか確認しましょう。Slack公式のステータスページ(status.slack.com)でも確認できます。
障害が発生している場合は、復旧を待つしかありません。多くの場合、数時間以内に解決します。
【Windows版】Slackアプリが開けない場合の対処法
Windows PCでSlackアプリが起動しない、または開けない場合の解決方法です。
方法1:タスクマネージャーで完全終了する
Slackが裏で動いたままフリーズしている可能性があります。
手順:
- キーボードの「Ctrl + Shift + Esc」を同時押し
- タスクマネージャーが開いたら「プロセス」タブを確認
- 「Slack」という名前のプロセスを探す
- 見つけたら右クリック→「タスクの終了」をクリック
- すべてのSlackプロセスを終了させる
- Slackアプリを再起動
これで開けるようになることが多いです。
方法2:キャッシュをクリアする
古いキャッシュファイルが原因で、アプリが正常に動作しないことがあります。
手順:
- Slackを完全に終了する(タスクマネージャーでも確認)
- エクスプローラーを開く
- アドレスバーに以下を入力してEnterキー:
%appdata%\Slack
- 開いたフォルダ内の「Cache」「Code Cache」「GPUCache」フォルダを削除
- 次に、アドレスバーに以下を入力してEnterキー:
%localappdata%\slack
- 同様に「Cache」関連のフォルダを削除
- Slackアプリを再起動
方法3:再インストールする
上記の方法で解決しない場合は、アプリを一度削除して再インストールしましょう。
手順:
- 「設定」→「アプリ」→「インストールされているアプリ」を開く
- 一覧から「Slack」を探す
- 「…」メニューをクリック→「アンインストール」を選択
- 確認画面で「アンインストール」をクリック
- Slack公式サイト(slack.com/downloads)から最新版をダウンロード
- ダウンロードしたファイルを実行してインストール
再インストール後は、ワークスペースに再度サインインする必要があります。
方法4:管理者として実行する
権限の問題でアプリが起動できないことがあります。
手順:
- デスクトップまたはスタートメニューのSlackアイコンを右クリック
- 「管理者として実行」を選択
- ユーザーアカウント制御の画面が表示されたら「はい」をクリック
これで開けるようになったら、権限の問題だった可能性が高いです。
【Mac版】Slackアプリが開けない場合の対処法
MacでSlackアプリに問題がある場合の解決方法です。
方法1:強制終了して再起動
Slackが応答しない状態になっている可能性があります。
手順:
- キーボードの「Command + Option + Esc」を同時押し
- 「アプリケーションの強制終了」ウィンドウが開く
- 「Slack」を選択
- 「強制終了」ボタンをクリック
- Slackアプリを再起動
方法2:キャッシュを削除する
Mac版でもキャッシュが原因で問題が起きることがあります。
手順:
- Slackを完全に終了する
- Finderを開く
- メニューバーの「移動」→「フォルダへ移動」を選択
- 以下を入力してEnterキー:
~/Library/Application Support/Slack
- 「Cache」「Code Cache」「GPUCache」フォルダを削除
- 次に、以下のフォルダも確認:
~/Library/Caches/com.tinyspeck.slackmacgap
- このフォルダ内のファイルも削除
- Slackアプリを再起動
方法3:再インストールする
手順:
- アプリケーションフォルダからSlackをゴミ箱にドラッグ
- ゴミ箱を空にする
- Slack公式サイトから最新版をダウンロード
- ダウンロードした.dmgファイルを開く
- Slackアイコンをアプリケーションフォルダにドラッグ
- インストールが完了したらSlackを起動
方法4:macOSを最新版にアップデート
古いバージョンのmacOSでは、最新のSlackアプリが正常に動作しないことがあります。
手順:
- Appleメニュー→「システム設定」を開く
- 「一般」→「ソフトウェアアップデート」を選択
- アップデートがあれば「今すぐアップデート」をクリック
アップデート後、Slackが正常に動くようになる可能性があります。
【スマホ版】Slackアプリが開けない場合の対処法

iPhoneやAndroidでSlackが開けない場合の解決策です。
iPhone(iOS)の場合
方法1:アプリを完全終了して再起動
- ホームボタンをダブルクリック(またはiPhone Xシリーズ以降は画面下から上にスワイプして途中で止める)
- Slackのプレビュー画面を上にスワイプして終了
- Slackアプリを再度開く
方法2:iPhoneを再起動
- 電源ボタンと音量ボタンを同時に長押し(機種により異なる)
- 「スライドで電源オフ」を右にスライド
- 完全に電源が切れたら、電源ボタンを長押しして起動
- Slackアプリを開く
方法3:Slackアプリを再インストール
- ホーム画面でSlackアイコンを長押し
- 「Appを削除」をタップ
- 「Appを削除」で確認
- App Storeを開く
- 「Slack」を検索してダウンロード
- インストール完了後、ワークスペースにサインイン
方法4:iOSをアップデート
- 「設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」を開く
- アップデートがあればインストール
Android(アンドロイド)の場合
方法1:アプリを強制停止
- 「設定」→「アプリ」を開く
- 一覧から「Slack」を探してタップ
- 「強制停止」をタップ
- Slackアプリを再度開く
方法2:キャッシュとデータを削除
- 「設定」→「アプリ」→「Slack」を開く
- 「ストレージ」をタップ
- 「キャッシュを削除」をタップ
- 改善しない場合は「データを削除」もタップ(※再ログインが必要)
- Slackアプリを再起動
方法3:Androidを再起動
- 電源ボタンを長押し
- 「再起動」をタップ
- 端末が再起動したらSlackを開く
方法4:Slackアプリを再インストール
- 「設定」→「アプリ」→「Slack」を開く
- 「アンインストール」をタップ
- Google Play Storeを開く
- 「Slack」を検索してインストール
- インストール完了後、サインイン
特定のエラーメッセージ別の対処法
Slackを開いたときに表示されるエラーメッセージによって、対処法が異なります。
「インターネット接続がありません」と表示される
原因:
ネットワーク接続の問題です。
対処法:
- Wi-Fiやモバイルデータ通信がオンになっているか確認
- 機内モードになっていないか確認
- ルーターを再起動してみる
- 別のWi-Fiネットワークに接続してみる
- VPNを使っている場合は一時的に切断してみる
「サインインできません」と表示される
原因:
ログイン情報が間違っているか、アカウントに問題があります。
対処法:
- メールアドレスとパスワードを再確認
- 大文字・小文字が正しいか確認
- パスワードを忘れた場合は「パスワードをリセット」をクリック
- ワークスペースのURLが正しいか確認
- ワークスペースの管理者に、アカウントが有効か確認してもらう
「このワークスペースには参加していません」と表示される
原因:
招待が取り消されたか、ワークスペースから削除された可能性があります。
対処法:
- ワークスペースの管理者に連絡
- 再度招待してもらう
- 別のメールアドレスで招待を受けていないか確認
「アップデートが必要です」と表示される
原因:
古いバージョンのSlackアプリを使用しています。
対処法:
- アプリストア(App Store、Google Play、公式サイト)で最新版を確認
- 「更新」または「アップデート」をクリック
- アップデート完了後、Slackを開く
Web版Slackを代替手段として使う
アプリがどうしても開けない場合、一時的にWeb版を使う方法があります。
Web版Slackの使い方
手順:
- ブラウザ(Chrome、Firefox、Safariなど)を開く
- 「slack.com」にアクセス
- 右上の「サインイン」をクリック
- ワークスペースのURLまたはメールアドレスを入力
- パスワードを入力してサインイン
Web版でも、アプリ版とほぼ同じ機能が使えます。緊急時の連絡手段として覚えておくと便利ですよ。
Web版のメリット
- アプリをインストールする必要がない
- ブラウザさえあれば使える
- 複数のワークスペースを同時に開ける
Web版のデメリット
- 通知機能がアプリより弱い
- ブラウザを閉じると使えなくなる
- オフライン時は使用不可
それでも解決しない場合の最終手段
上記の方法を試してもSlackが開けない場合は、以下を検討してください。
ファイアウォールやセキュリティソフトを確認
企業のPCやセキュリティソフトが、Slackをブロックしている可能性があります。
確認方法:
- セキュリティソフトの設定を開く
- Slackが許可リストに入っているか確認
- 企業PCの場合はIT部門に相談
Slack公式サポートに問い合わせ
どうしても解決しない場合は、Slack公式サポートに連絡しましょう。
問い合わせ方法:
- Slackヘルプセンター(slack.com/help)にアクセス
- 画面右下のチャットアイコンをクリック
- 問題の詳細を説明
具体的なエラーメッセージ、使用しているOS、試した対処法などを伝えると、スムーズに解決できます。
別のデバイスで試す
スマホアプリがダメなら、PCで試してみる。PCがダメなら、スマホやタブレットで試してみる。
別のデバイスで正常に動作すれば、特定のデバイス固有の問題だとわかります。
よくある質問(FAQ)

Q1:Slackアプリを再インストールすると、過去のメッセージは消えますか?
A:いいえ、消えません。
Slackのメッセージはすべてサーバー上に保存されています。再インストールしても、サインインすれば過去のメッセージをすべて見られます。
Q2:複数のワークスペースを使っていますが、すべて開けなくなりました。
A:アプリ自体に問題がある可能性が高いです。
特定のワークスペースだけでなく、すべてが開けない場合は、アプリの再インストールを試してください。それでもダメなら、デバイスの再起動も効果的です。
Q3:昨日のアップデート後から開けなくなりました。
A:アップデートに不具合があった可能性があります。
Slack公式のステータスページやTwitterで、同様の報告がないか確認してください。多くの人が同じ問題を抱えている場合、Slack側が修正版をリリースするまで待つことになります。
Q4:会社のPCだけSlackが開けません。自宅のPCでは問題ないです。
A:企業のセキュリティポリシーが原因かもしれません。
IT部門に、Slackが許可されているか確認してください。ファイアウォールやプロキシ設定でブロックされている可能性があります。
Q5:「ワークスペースが見つかりません」と表示されます。
A:ワークスペースのURLが間違っているか、ワークスペースが削除された可能性があります。
正しいURLを確認するか、ワークスペースの管理者に連絡してください。
予防策:Slackをスムーズに使い続けるために
トラブルを未然に防ぐために、日頃から以下を心がけましょう。
定期的にアップデートする
アプリの更新通知が来たら、なるべく早めにアップデートしましょう。古いバージョンは不具合が多くなります。
複数のデバイスにインストールしておく
PCとスマホの両方にSlackを入れておけば、片方が使えなくても困りません。
Web版をブックマークしておく
緊急時に備えて、Web版Slackのログインページをブラウザのブックマークに保存しておくと便利です。
通知設定を最適化する
通知が多すぎるとアプリが重くなり、動作が不安定になることがあります。必要な通知だけに絞りましょう。
まとめ:落ち着いて順番に試そう
Slackアプリが開けないトラブルは、ほとんどの場合、簡単な手順で解決できます。
まず試すべきこと:
- インターネット接続を確認
- Slackのサーバー状況を確認
- アプリを完全終了して再起動
- デバイスを再起動
それでもダメなら:
- キャッシュをクリア
- アプリを再インストール
- Web版Slackで一時的に代替
最終手段:
- セキュリティソフトを確認
- Slack公式サポートに問い合わせ
焦らず、この順番で試していけば、ほとんどの問題は解決するはずです。Slackは仕事に欠かせないツールなので、いざというときの対処法を知っておくと安心ですね。
どうしても解決できない場合は、同僚や上司に相談して、別の連絡手段を確保することも忘れずに。大切なのは、コミュニケーションが途切れないようにすることです。
この記事が、あなたのSlackトラブル解決の助けになれば幸いです。

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