「Slackで自分の権限を確認したい」「他のメンバーの権限はどうなっている?」「管理者は誰なのか知りたい」
Slackを使っていると、自分や他のメンバーの権限を確認したい場面がありますよね。
この記事では、Slackの権限(ロール)の種類から、自分・他人の権限の確認方法、変更方法まで、すべて詳しく解説します。
Slackの権限(メンバー種別)とは

Slackでは、メンバー種別という形で権限が管理されています。
メンバー種別の階層
上位(権限が強い)
- プライマリーオーナー
- オーナー
- 管理者
- 通常メンバー
- マルチチャンネルゲスト
- シングルチャンネルゲスト
下位(権限が弱い)
各メンバー種別の詳細
1. プライマリーオーナー
最も強力な権限を持つメンバー種別です。
特徴:
- ワークスペースを作成した人が自動的になる
- 1つのワークスペースに1人だけ
- すべての管理機能にアクセス可能
- プライマリーオーナー権限を他のメンバーに譲渡可能
できること:
- ✅ すべての管理機能
- ✅ オーナー・管理者の任命と解除
- ✅ ワークスペースの削除
- ✅ 請求情報の管理
- ✅ プライマリーオーナー権限の譲渡
できないこと:
- ❌ なし(すべて可能)
2. オーナー
プライマリーオーナーに次ぐ権限を持ちます。
特徴:
- プライマリーオーナーまたは他のオーナーが任命
- 複数人が可能
- ほぼすべての管理機能にアクセス可能
できること:
- ✅ ほぼすべての管理機能
- ✅ オーナー・管理者の任命
- ✅ ワークスペースの設定変更
- ✅ 請求情報の管理
- ✅ メンバーの招待・削除
できないこと:
- ❌ オーナー権限の解除(プライマリーオーナーのみ可能)
- ❌ ワークスペースの削除(プライマリーオーナーのみ可能)
3. 管理者
日常的な管理業務を行える権限です。
特徴:
- オーナーが任命
- 複数人が可能
- 管理機能の大部分にアクセス可能
できること:
- ✅ メンバーの招待・削除
- ✅ チャンネルの管理
- ✅ ワークスペースの設定変更(一部)
- ✅ アプリの管理
- ✅ 管理者の任命
できないこと:
- ❌ 請求情報の閲覧・管理
- ❌ オーナーの任命
- ❌ 管理者権限の解除(オーナー以上のみ可能)
4. 通常メンバー
一般的なSlackユーザーです。
特徴:
- 特別な権限はない
- Slackの基本機能をすべて利用可能
できること:
- ✅ メッセージの送受信
- ✅ チャンネルの作成・参加
- ✅ ダイレクトメッセージ
- ✅ ファイルの共有
- ✅ アプリの利用(設定による)
できないこと:
- ❌ ワークスペースの管理
- ❌ メンバーの削除
- ❌ 管理者権限の付与
5. マルチチャンネルゲスト(有料プランのみ)
外部の協力者などに付与する権限です。
特徴:
- 2つ以上のチャンネルにアクセス可能
- ワークスペース全体へのアクセスは制限
できること:
- ✅ 指定されたチャンネルでのメッセージ送受信
- ✅ ダイレクトメッセージ(制限あり)
- ✅ ファイル共有(指定チャンネル内)
できないこと:
- ❌ チャンネルの作成
- ❌ アプリのインストール
- ❌ ワークスペース全体の閲覧
6. シングルチャンネルゲスト(有料プランのみ)
最も制限された権限です。
特徴:
- 1つのチャンネルのみアクセス可能
- 最もアクセスが制限されている
できること:
- ✅ 指定された1つのチャンネルでのメッセージ送受信
- ✅ そのチャンネル内でのファイル共有
できないこと:
- ❌ 他のチャンネルの閲覧
- ❌ ダイレクトメッセージ
- ❌ チャンネルの作成
【方法1】自分の権限を確認する
手順1:プロフィールを開く
PC版:
- Slackを開く
- 右上の自分のプロフィール写真をクリック
- 「プロフィール」を選択
スマホ版:
- Slackアプリを開く
- 画面下の「あなた」タブをタップ
- 自分の名前をタップ
手順2:メンバー種別を確認
プロフィール画面で、自分の名前の下にメンバー種別が表示されます。
表示例:
- 「プライマリーオーナー」
- 「オーナー」
- 「管理者」
- 「メンバー」
- 「マルチチャンネルゲスト」
- 「シングルチャンネルゲスト」
確認のポイント
- メンバー種別が表示されない場合は「通常メンバー」
- ゲストの場合は明確に「ゲスト」と表示される
【方法2】他のメンバーの権限を確認する
手順1:メンバーのプロフィールを開く
方法A:メッセージから
- 確認したいメンバーの名前またはアイコンをクリック
- プロフィールが表示される
方法B:メンバーリストから
- サイドバーの「メンバー」をクリック
- 確認したいメンバーを探す
- 名前をクリック
方法C:検索から
- 上部の検索バーにメンバー名を入力
- 「メンバー」タブを選択
- 該当メンバーをクリック
手順2:メンバー種別を確認
プロフィール画面に、メンバー種別が表示されます。
表示位置:
- 名前の下
- またはプロフィール情報内
【方法3】ワークスペース全体の権限を確認(管理者向け)
オーナー・管理者の確認方法
手順:
- サイドバーの「管理者」をクリック
- 表示されない場合は、ワークスペース名をクリック→「設定と管理」→「ワークスペースの設定」
- 「メンバー」を選択
- 画面上部のフィルターで「オーナーと管理者」を選択
確認できる情報:
- プライマリーオーナー
- オーナー
- 管理者
- それぞれの人数
全メンバーの権限一覧を確認
手順:
- サイドバーの「管理者」をクリック
- 「メンバー」を選択
- メンバーリストで各メンバーの種別を確認
表示内容:
- メンバー名
- メールアドレス
- メンバー種別(オーナー、管理者、メンバー、ゲスト)
- 参加日時
プライマリーオーナーの確認方法

手順:ワークスペース情報から確認
方法:
- ワークスペース名をクリック
- 「設定と管理」にカーソルを合わせる
- 「ワークスペースの設定」を選択
- 「このワークスペースについて」セクションを確認
表示内容:
- プライマリーオーナー名
- メールアドレス
- ワークスペース作成日
重要:プライマリーオーナーは1人だけ
- プライマリーオーナーが退職する場合は、必ず権限を譲渡する
- 譲渡せずに退職すると、管理に支障が出る可能性がある
チャンネルごとの権限確認
チャンネル管理者の確認
一部のチャンネルには、チャンネル専用の管理者が設定されている場合があります。
確認方法:
- チャンネルを開く
- 右上の「i」(情報)アイコンをクリック
- 「メンバー」タブを選択
- チャンネル管理者がいる場合、名前の横に表示される
プライベートチャンネルの権限
特徴:
- 招待されたメンバーのみアクセス可能
- チャンネル作成者や管理者が権限を管理
確認方法:
- 自分がメンバーの場合のみ確認可能
- 管理者でも、メンバーでなければアクセスできない
アプリの権限確認
ワークスペースにインストールされているアプリの確認
手順:
- サイドバーの「管理者」をクリック
- 「アプリとワークフロー」を選択
- インストール済みアプリの一覧が表示される
確認できる情報:
- インストール済みアプリ
- 各アプリの権限スコープ
- アプリをインストールしたメンバー
自分がインストールしたアプリの確認
手順:
- 左下の「アプリ」をクリック
- 自分がインストールしたアプリが表示される
権限の変更方法(管理者向け)
メンバーをオーナー・管理者に任命
手順:
- サイドバーの「管理者」をクリック
- 「メンバー」を選択
- 任命したいメンバーの横の「…」(3点アイコン)をクリック
- 「アカウント種別を変更する」を選択
- 「ワークスペースのオーナー」または「ワークスペースの管理者」を選択
- 「保存」をクリック
オーナー・管理者を通常メンバーに戻す
手順:
- サイドバーの「管理者」をクリック
- 「メンバー」を選択
- 対象メンバーの横の「…」をクリック
- 「アカウント種別を変更する」を選択
- 「通常メンバー」を選択
- 「保存」をクリック
注意:
- オーナー権限の解除はプライマリーオーナーのみが可能
- 管理者権限の解除はオーナー以上が可能
プライマリーオーナー権限の譲渡
非常に重要な操作です。慎重に行ってください。
手順:
- 以下のURLにアクセス:
https://[ワークスペース名].slack.com/admin/workspace/settings/transfer - 譲渡先のメンバーを選択
- 自分のSlackパスワードを入力
- 「ワークスペースのオーナー権限を譲渡する」をクリック
重要な注意点:
- 一度譲渡すると取り消せない
- 再度プライマリーオーナーになるには、新しいプライマリーオーナーから譲渡してもらう必要がある
- 退職前に必ず譲渡すること
Enterprise Gridのシステムロール(Enterprise プランのみ)
システムロールとは
より細かい権限管理が可能な機能です。
主なシステムロール:
- ワークフロー管理者
- セキュリティ管理者
- インテグレーション管理者
- エクスポート管理者
- DLP管理者
- メッセージアクティビティマネージャー
- 営業管理者
- など
システムロールの確認方法
手順:
- オーガナイゼーション名をクリック
- 「ツールと設定」→「オーガナイゼーションの設定」
- 「ロールと権限」→「ロール」を選択
- 各システムロールと割り当てられたメンバーを確認
トラブルシューティング
問題1:「管理者」メニューが表示されない
原因:
自分が管理者権限を持っていない
解決法:
- ワークスペース名をクリック→「設定と管理」からアクセス
- 一部の機能は管理者のみアクセス可能
問題2:他のメンバーの権限が確認できない
原因:
- 通常メンバーは一部の情報のみ閲覧可能
- プライベート情報は管理者のみ確認可能
解決法:
- 管理者に確認を依頼
- 自分が管理者の場合は「管理者」メニューから確認
問題3:権限変更ができない
原因:
- 権限が不足している
- 変更しようとしている権限が自分より上位
解決法:
- プライマリーオーナーに依頼
- 自分の権限を確認
問題4:プライマリーオーナーが退職してしまった
非常に深刻な問題です。
解決法:
- Slackサポートに問い合わせ
- feedback@slack.com
- ドメイン所有権の証明が必要
- 時間がかかる可能性がある
予防策:
- 退職前に必ず権限を譲渡
- 複数のオーナーを設定しておく
よくある質問(FAQ)
Q1:自分が管理者かどうかすぐ確認する方法は?
サイドバーに「管理者」メニューが表示されていれば、オーナーまたは管理者です。
表示されていない場合は通常メンバーです。
Q2:ゲストと通常メンバーの見分け方は?
プロフィールに「ゲスト」と明確に表示されます。
表示がなければ通常メンバーです。
Q3:プライマリーオーナーは変更できますか?
はい、できます。
ただし、現在のプライマリーオーナーのみが権限を譲渡できます。
Q4:複数のオーナーを設定できますか?
はい、できます。
プライマリーオーナーは1人だけですが、オーナーは複数人設定可能です。
Q5:無料プランでもゲストを招待できますか?
いいえ、できません。
ゲスト機能は有料プラン(Pro以上)でのみ利用可能です。
Q6:管理者が請求情報を見ることはできますか?
いいえ、できません。
請求情報の閲覧・管理はオーナー以上の権限が必要です。
Q7:自分の権限を自分で変更できますか?
いいえ、できません。
権限の変更は、より上位の権限を持つメンバーが行う必要があります。
Q8:チャンネルごとに権限を設定できますか?
一部可能です。
プライベートチャンネルでは、チャンネル管理者を設定できます。
まとめ
Slackの権限確認方法について、詳しく解説しました。
この記事のポイント:
✅ メンバー種別の階層
- プライマリーオーナー(最強・1人のみ)
- オーナー(複数可)
- 管理者(複数可)
- 通常メンバー
- マルチチャンネルゲスト
- シングルチャンネルゲスト
✅ 自分の権限確認
- プロフィール画面で確認
- 「管理者」メニューの有無で判断
✅ 他のメンバーの権限確認
- プロフィールから確認
- 管理者は「管理者」→「メンバー」で一覧確認
✅ プライマリーオーナーの確認
- 「このワークスペースについて」で確認
- 1つのワークスペースに1人だけ
✅ 権限の変更
- 管理者以上が変更可能
- 自分より上位の権限は付与できない
- プライマリーオーナー権限の譲渡は慎重に
✅ 重要な注意点
- プライマリーオーナーが退職する際は必ず権限譲渡
- 複数のオーナーを設定しておく
- 権限変更は記録を残す
✅ トラブル時の対処
- 権限不足→上位メンバーに依頼
- プライマリーオーナー不在→Slackサポートに連絡
Slackの権限管理は、ワークスペースの運営に非常に重要です。
特に重要なポイント:
- プライマリーオーナーは1人だけ
- 退職時の権限譲渡を忘れずに
- 複数のオーナー・管理者を設定して冗長化
適切な権限管理で、スムーズなSlack運用を実現してください!


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