Teamsでチャットを打っていたら、突然日本語の変換ができなくなった……という経験はありませんか。
「変換できない」と一口に言っても、ひらがなのまま確定される・変換候補が出ない・返信欄だけ入力がおかしいなど、症状のパターンはいくつかあります。
この記事では、症状ごとに原因と対処法を整理して解説します。自分の症状に当てはまる箇所から読み進めてください。
まずは症状を確認する
TeamsのIME変換トラブルは、大きく4つのパターンに分類できます。
| 症状 | 主な原因 | 対処法 |
|---|---|---|
| ひらがなのまま確定される | IMEの変換モードが「無変換」になっている | →対処法A |
| スペースキーを押してもスペースが入る | 変換モードの誤作動・フォーカスの問題 | →対処法A・B |
| 返信ボタンを押した後だけ変換できない | Microsoft IMEのバージョン問題 | →対処法C |
| 変換候補が出ない・途中でフリーズする | Teamsのキャッシュ破損・アプリの不具合 | →対処法D・E |
なぜTeamsで変換トラブルが起きるのか
TeamsはElectron(エレクトロン、WebブラウザのChromiumをベースにしたアプリ開発フレームワーク)を使って作られています。
ElectronベースのアプリはWindowsのIMEとの連携に問題が生じやすく、フォーカスが切り替わるタイミングや、他のアプリで別言語を使ったタイミングで変換モードが意図せず変わってしまうことがあります。
Microsoft Q&Aフォーラムには546件以上の同様の報告が寄せられており(Microsoft Q&A、2024年時点)、Teamsに特有の既知の問題として認識されています。
SlackやDiscordなど、他のElectronベースのアプリでも同様の症状が報告されています。
対処法A:IMEの変換モードを「一般」に変更する {#対処法a}
この方法が効く症状:
- ひらがなのまま確定されてしまう
- スペースキーで変換候補が出ずスペースが入る
- 変換候補が全く表示されない
最も報告例が多く、最初に試すべき方法です。
手順
- 画面右下のタスクバーにある「あ」または「A」のIMEアイコンを右クリックする
- 表示されたメニューから「変換モード」を選択する
- 「無変換」にチェックが入っていたら「一般」をクリックして変更する
「一般」に変更すると、スペースキーで変換候補が表示されるようになります。
IMEアイコンが見当たらない場合: タスクバー右端の「∧」をクリックすると隠れているアイコンが表示されます。
なぜ「無変換」に切り替わるのか:
他のアプリで別言語を使った後や、ウィンドウのフォーカスが切り替わった際に、Teamsが変換モードを「無変換」に切り替えてしまうケースが確認されています。
根本的にはTeamsとIMEの相性問題のため、再発することがあります。
対処法B:Teamsを完全に再起動する {#対処法b}
この方法が効く症状:
- 変換モードを変更しても直らない
- 変換がフリーズしたまま戻らない
Teamsを「×ボタンで閉じた」だけでは、バックグラウンドで起動したままになっています。
完全に終了してから再起動してください。
手順
- タスクバーの「∧」をクリックして隠れているアイコンを表示する
- Teamsのアイコンを右クリックする
- 「終了」または「Quit」を選択する
- Teamsが完全に終了したのを確認してから、再度起動する
対処法C:旧バージョンのMicrosoft IMEに切り替える {#対処法c}
この方法が効く症状:
- 返信ボタンを押した後だけ変換できなくなる
- 1文字目だけ確定されてしまう
- 上記の対処法AやBを試しても再発する
Microsoft IMEの新バージョンとTeamsの間に互換性の問題があるケースです。
Microsoft Q&Aフォーラムでも「旧バージョンのIMEへの切り替えで解消した」という報告が複数確認されています(Microsoft Q&A、2024年6月時点)。
手順
- タスクバーの「あ」または「A」のIMEアイコンを右クリックする
- 「設定」を選択する
- 設定画面左メニューの「全般」をクリックする
- 「互換性」の項目にある「以前のバージョンの Microsoft IME を使う」を切り替える
現在オフなら「オン」に、オンなら「オフ」に切り替えて、動作が改善するか確認してください。
対処法D:Teamsのキャッシュをクリアする {#対処法d}
この方法が効く症状:
- 変換できない状態がTeamsのすべての入力欄で発生している
- 再起動しても再発する
- Teamsだけで問題が起きており、他のアプリは正常
Teamsのキャッシュ(一時保存データ)が破損していると、入力系の不具合が起きることがあります。
手順
- 上記の手順でTeamsを完全に終了する
- 「Windowsキー + R」を押して「ファイル名を指定して実行」を開く
- 以下のパスを入力してEnterを押す
%appdata%\Microsoft\Teams
- 開いたフォルダの中から以下のフォルダをすべて削除する
Cacheblob_storagedatabasesGPUCacheIndexedDBLocal Storagetmp
- フォルダを削除したら、Teamsを再起動する
キャッシュクリアの手順はMicrosoft Learn「Teams クライアントのキャッシュをクリアする」にも記載されています。
注意: キャッシュを削除すると、背景画像などの一部設定がリセットされます。チャット履歴やファイルは削除されません。
対処法E:Teamsを最新バージョンに更新する {#対処法e}
この方法が効く症状:
- Teamsのアップデート後から変換がおかしくなった
- その他の方法を試しても改善しない
TeamsのバグはMicrosoft側のアップデートで修正されることがあります。
最新バージョンに更新することで改善する場合があります。
手順
- Teamsを起動した状態で、画面右上の「…(設定とその他)」をクリックする
- 「更新の確認」を選択する
- 更新がある場合はインストールし、Teamsを再起動する
解決しない場合の確認事項
上記の対処法をすべて試しても解決しない場合は、以下を確認してください。
- Teamsのデスクトップ版ではなくWeb版(ブラウザ版)を試す: ブラウザ版のTeamsでは変換が正常にできる場合があります。デスクトップ版に固有の問題かどうかの切り分けに役立ちます
- 他のアプリでも同じ症状が出るか確認する: メモ帳やWordで変換が正常であれば、TeamsとIMEの相性問題と判断できます
- PCを再起動する: シンプルな方法ですが、IMEの状態がリセットされて改善することがあります
まとめ
TeamsでIME変換ができなくなる問題の多くは、IMEの変換モードが「無変換」になっていることが原因です。
タスクバーのIMEアイコン右クリック→「変換モード」→「一般」に変更するのが最初の対処法として最も効果的です。
それで解決しない場合は、旧バージョンのMicrosoft IMEへの切り替えや、Teamsのキャッシュクリアも試してみてください。
この問題はTeamsのElectronベースの構造に起因しており、Microsoft側のアップデートでの根本解決が期待されています。
Teams全般の日本語入力トラブルについては、Microsoft公式サポートページも参照してください。
参考情報源:

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