「Teamsでメッセージを送りたいけど、グループチャットとチームのどちらを使えばいいの?」と迷ったことはありませんか。
Teamsには「グループチャット」と「チーム(チャネル)」という2つのコミュニケーション手段があり、見た目は似ていても目的や機能が大きく異なります。
この記事では、両者の違いと正しい使い分けをわかりやすく解説します。
Teamsの基本構造を先に把握しよう

違いを理解するには、Teamsの構造を知っておくと話が早いです。
Teamsは「テナント(組織全体)→ チーム → チャネル」という3層の階層で成り立っています(Microsoft公式サポートページより)。
たとえば会社全体がテナント、「営業部」「開発部」などの部署がチーム、その中の「日報」「顧客情報」「進捗報告」などのトピックがチャネルにあたります。
一方「グループチャット」は、この階層構造とは別に、左メニューの「チャット」から複数人を集めて作る即席の会話スペースです。
LineやWhatsAppのグループメッセージに近いイメージです。
グループチャットとチームの違いを一覧で比較
| グループチャット | チーム(チャネル) | |
|---|---|---|
| 作り方 | チャット欄から複数人を指定してすぐ作成 | チームを別途作成し、チャネルを設ける |
| 見える範囲 | 招待されたメンバーだけ | チームメンバー全員(プライベートチャネルを除く) |
| 最大人数 | 250人 | 25万人 |
| スレッド(返信) | なし(一本の流れ) | あり(トピックごとに整理) |
| 既読確認 | あり(最大20人まで表示) | なし |
| ファイルの保存先 | 送信者のOneDrive | チームに紐づくSharePoint |
| アプリ追加(タブ) | 一部のみ | Planner・SharePoint等フル対応 |
| 複数チャネルへの同時投稿 | 不可 | 可能 |
| メンバー追加時の履歴共有 | 範囲を選択して共有 | 加入以降すべて閲覧可能 |
| 主な用途 | 一時的・カジュアルなやり取り | 継続的なプロジェクト・部署の情報共有 |
(Microsoft公式サポートページ・OFFICE54・Microsoft Learn を参照)
最大の違い「ファイルの保存先」に注意
グループチャットとチームの中でも特に重要な違いが、ファイルの保存先です。
グループチャットでファイルを送ると、そのファイルは送信者のOneDriveに保存されます。
これはつまり、ファイルを送った人が会社を退職したり、自分でファイルを削除したりすると、他のメンバーもそのファイルにアクセスできなくなるということです。
一方チームのチャネルでファイルを共有すると、チームに紐づいたSharePointサイトに保存されます。
SharePointに保存されたファイルは、後からチームに加入したメンバーでもアクセスでき、誰かが退職しても残り続けます。
業務で重要なドキュメントをやり取りする場合は、グループチャットではなくチームのチャネルを使うのが安全です。
もう一つの違い「スレッド(返信)の有無」
チームのチャネルでは、メッセージに「返信」ボタンがあり、投稿ごとにスレッドが分かれます。
「Aプロジェクトの件」「Bプロジェクトの件」といった話題が混在していても、スレッドでトピックごとに整理できるので、後から探しやすいです。
グループチャットには返信機能がなく、すべてのメッセージが時系列で1本に並びます。
短期間のやり取りなら問題ありませんが、会話が長くなると「どのメッセージへの返事か」がわかりにくくなります。
グループチャットを使うべき場面
グループチャットが向いているのは次のような場面です。
- 特定の数人とその場限りの相談や確認をしたいとき
- チームには関係ない話を一部のメンバーだけで話したいとき
- 会議中にリンクや情報をすぐに共有したいとき
- 短期間で完結するスポットの連絡
「今日のランチどうする?」「この資料ちょっと確認してもらえる?」といった、記録として残す必要のないカジュアルなやり取りに最適です。
チーム(チャネル)を使うべき場面
チームのチャネルが向いているのは次のような場面です。
- 部署・プロジェクト単位で継続的に情報共有したいとき
- ファイルをチーム全体で共同管理したいとき
- 後から見返す必要のある議論や決定事項を記録したいとき
- PlannerやFormsなどMicrosoft 365アプリと連携して使いたいとき
- 新しいメンバーが加入したときに過去のやり取りを引き継ぎたいとき
「毎週の進捗報告をチームで共有する」「プロジェクトの仕様書を共同編集する」といった継続的・組織的な用途に適しています。
「Microsoft 365 グループ」との関係も整理しておこう
「グループ」という言葉はTeams内にとどまらず、Microsoft 365全体にも登場します。
ここで用語を整理しておきましょう。
Microsoft 365 グループとは、OutlookのメールボックスやSharePoint、Plannerなどを共有するための基盤となるグループです。
Teamsでチームを作成すると、内部的にはこのMicrosoft 365グループが自動的に作られています。
ユーザーが普段意識することはほとんどありませんが、チームとMicrosoft 365グループは裏側で紐づいている関係です。
Microsoft 365の各グループ機能の違いや使い分けはMicrosoft グループ作成完全ガイドでも詳しく解説しています。
チームの作り方・設定方法
「グループチャットではなくチームを使いたい」と思ったら、新しくチームを作成するか、既存のチームにチャネルを追加します。
チームの種類は「プライベート(招待制)」「パブリック(組織内誰でも参加可)」「組織全体(全社員が自動参加)」の3種類です。
チームの作成手順や各設定の詳細はMicrosoft Teamsのチーム作成方法を完全解説をご覧ください。
また、TeamsのチャットやチャネルでCopilotを活用する方法についてはMicrosoft Teams機能一覧も参考にしてください。
まとめ:迷ったらこう判断する
グループチャットは「その場限りの会話、特定の人だけに送りたいとき」、チームは「継続的なプロジェクト・部署の情報共有や、ファイルを長期管理したいとき」という使い分けが基本です。
特にファイルの扱いは要注意で、重要なドキュメントや後から参照する情報はチームのチャネルで管理することを強くおすすめします。
グループチャットで共有したファイルは、送信者が退職した瞬間にアクセス不能になるリスクがあります。
迷ったときは「この会話は1週間後も見返す必要があるか」を基準にするとよいでしょう。
必要なら「チーム」、不要なら「グループチャット」と判断できます。
参考情報源:
- Microsoft サポート「Microsoft Teamsのチームについて最初に知っておくべきこと」(Microsoft公式)
- Microsoft サポート「チームとチャネルの概要」(Microsoft公式)
- OFFICE54「Teamsのチャットとチャネル(チーム)の違いや使い分けについて」(2025年1月)
- 株式会社アルタ「グループチャットとどう違う?チーム機能をオススメする理由」(2022年6月)
- researcHR「Teamsグループチャットの作成方法とチーム・チャネルとの違い」
- 365Room「チャット・チームの違いとファイル共有の注意点」(2024年4月)

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