パソコンでウェブサイトを開こうとしたら、突然「ファイアウォールまたはウイルス対策の設定で、Microsoft Edge による ネットワークへのアクセスを許可してください」というメッセージが表示されて困っていませんか?
今まで普通に使えていたのに、急にインターネットに接続できなくなると焦りますよね。でも安心してください。この問題は適切な設定を行えば、ほとんどの場合すぐに解決できます。
この記事では、Microsoft Edgeがネットワークにアクセスできない原因と、具体的な解決方法を分かりやすく説明していきます。
エラーメッセージが表示される主な原因

まず、なぜこのようなメッセージが表示されるのかを理解しておきましょう。
セキュリティソフトによるブロック
パソコンを守るために入っているウイルス対策ソフト(セキュリティソフト)が、Edgeのインターネット接続を危険だと判断してブロックしている可能性があります。
McAfeeやノートンなど、Windows標準以外のセキュリティソフトを使っている場合に多く発生します。
Windowsファイアウォールの設定
ファイアウォールとは、パソコンを外部の攻撃から守る「防火壁」のような機能です。この設定で、Edgeが通信することを許可していない場合、インターネットに接続できなくなります。
拡張機能の不具合
Edgeにインストールした拡張機能(アドオン)が原因で、ネットワーク接続が妨げられることがあります。特に広告ブロッカーやVPN関連の拡張機能で問題が起きやすいです。
ネットワーク設定の異常
プロキシ設定やDNSキャッシュなど、インターネット接続に関する設定に何らかの問題が発生している可能性もあります。
解決方法1:Windowsファイアウォールでの許可設定
最も基本的で効果的な対処法から始めましょう。
手順1:Windows セキュリティを開く
- 画面左下のスタートボタンをクリック
- 「Windowsセキュリティ」と入力して検索
- 表示された「Windowsセキュリティ」をクリック
手順2:ファイアウォール設定を確認
- 左側のメニューから「ファイアウォールとネットワーク保護」を選択
- 「ファイアウォールによるアプリケーションの許可」をクリック
- 「設定の変更」ボタンをクリック(管理者権限が必要です)
手順3:Microsoft Edgeを許可リストに追加
- アプリの一覧から「Microsoft Edge」を探します
- 「プライベート」と「パブリック」の両方にチェックを入れます
- もしリストにEdgeが見当たらない場合は、「別のアプリの許可」をクリック
- 「参照」ボタンから以下の場所にあるEdgeの実行ファイルを選択:
C:\Program Files (x86)\Microsoft\Edge\Application\msedge.exe
- 「追加」をクリックして完了
これでWindowsファイアウォールがEdgeの通信を許可するようになります。
解決方法2:セキュリティソフトの設定変更
Windowsファイアウォール以外のセキュリティソフトを使っている場合は、そちらの設定も確認が必要です。
McAfeeの場合
- タスクバーのMcAfeeアイコンを右クリック
- 「設定」を選択
- 「ファイアウォール」セクションを開く
- 「インターネット接続」または「プログラムのアクセス許可」を選択
- Microsoft Edgeを見つけて「許可」に設定
ノートンの場合
- ノートンを開く
- 「設定」をクリック
- 「ファイアウォール」タブを選択
- 「プログラム制御」を開く
- Microsoft Edgeを探して「許可」に変更
一時的な確認方法
セキュリティソフトが原因かどうかを確認するには、一時的に無効化してみる方法もあります。ただし、この間はパソコンが無防備な状態になるので、確認が終わったらすぐに有効に戻してください。
解決方法3:Edge拡張機能の無効化
拡張機能が原因でネットワーク接続に問題が起きている可能性があります。
拡張機能を確認する手順
- Edgeを開く(エラーが出ていても設定画面は開けます)
- アドレスバーに
edge://extensions/と入力してEnterキーを押す - インストールされている拡張機能の一覧が表示されます
- 各拡張機能の右側にあるスイッチをオフにします
すべての拡張機能をオフにしてから、もう一度インターネットに接続できるか試してみてください。接続できた場合は、拡張機能を一つずつオンに戻していき、どれが原因か特定しましょう。
解決方法4:DNSキャッシュのクリア
DNSキャッシュとは、訪問したウェブサイトの住所情報を一時的に保存しておく仕組みです。ここに古い情報や不正な情報が残っていると、接続に問題が起きることがあります。
DNSキャッシュをクリアする手順
- スタートボタンを右クリック
- 「Windows PowerShell(管理者)」または「ターミナル(管理者)」を選択
- 黒い画面が開いたら、以下のコマンドを入力してEnterキーを押します:
ipconfig /flushdns
- 「DNS リゾルバー キャッシュは正常にフラッシュされました」と表示されれば成功です
解決方法5:ネットワーク設定のリセット
ネットワーク設定全体をリセットすることで、問題が解決する場合があります。
リセット手順
- 「設定」を開く(Windows + I キー)
- 「ネットワークとインターネット」を選択
- 画面を下にスクロールして「ネットワークのリセット」をクリック
- 「今すぐリセット」ボタンをクリック
- パソコンが再起動します
注意点: この操作を行うと、Wi-Fiのパスワードなどの設定が消えるため、再度入力する必要があります。
解決方法6:プロキシ設定の確認
プロキシサーバー経由でインターネットに接続する設定になっていると、問題が起きる場合があります。
プロキシ設定を確認する手順
- Edgeを開く
- 右上の「…」(三点メニュー)をクリック
- 「設定」を選択
- 左側のメニューから「システムとパフォーマンス」を選択
- 「コンピューターのプロキシ設定を開く」をクリック
- 「プロキシサーバーを使う」がオフになっているか確認
会社や学校のネットワークでは、プロキシが必要な場合もあります。その場合は、ネットワーク管理者に設定を確認してください。
解決方法7:Edge設定のリセット
上記の方法で解決しない場合は、Edge自体の設定をリセットしてみましょう。
Edge設定をリセットする手順
- Edgeを開く
- 右上の「…」をクリック
- 「設定」を選択
- 左側のメニューから「設定のリセット」を選択
- 「設定を復元して既定値に戻します」をクリック
- 確認画面で「リセット」をクリック
この操作で、ブックマークやパスワードは消えませんが、ホームページや検索エンジンの設定は初期状態に戻ります。
企業や学校のネットワークで接続できない場合
企業や学校のパソコンでこの問題が起きている場合、組織のセキュリティポリシーが原因の可能性があります。
対処方法
- IT部門やシステム管理者に連絡する
- ネットワーク管理者に、Edgeのネットワークアクセス許可を依頼する
- 組織の指定するブラウザ(Chrome、Firefoxなど)の使用を確認する
個人では設定を変更できない場合が多いため、必ず担当部署に相談しましょう。
VPN使用時の注意点

VPN(仮想プライベートネットワーク)を使用している場合も、接続の問題が起きやすくなります。
確認すべきポイント
- VPNソフトを一時的にオフにして接続を試す
- VPNの設定でEdgeが除外リストに入っていないか確認
- VPNサーバーを変更してみる
VPNが原因の場合、VPNソフトの設定でEdgeを許可リストに追加する必要があります。
それでも解決しない場合の最終手段
ここまでの方法を試しても問題が解決しない場合は、以下の手段を検討してください。
Microsoft Edgeの再インストール
- 「設定」→「アプリ」→「インストールされているアプリ」を開く
- Microsoft Edgeを探して「アンインストール」をクリック
- 再起動後、Microsoft公式サイトから最新版をダウンロード
Windows Update の実行
システムの更新で問題が修正される場合があります。
- 「設定」→「Windows Update」を開く
- 「更新プログラムのチェック」をクリック
- すべての更新をインストール
別のブラウザで確認
EdgeだけでなくChromeやFirefoxでも同じ問題が起きるか確認しましょう。他のブラウザで接続できる場合は、Edge固有の問題です。
まとめ:焦らず一つずつ試そう
Microsoft Edgeのネットワークアクセスエラーは、多くの場合、セキュリティソフトやファイアウォールの設定が原因です。
解決の基本ステップ
- Windowsファイアウォールでの許可設定を確認
- セキュリティソフトの設定を調整
- Edge拡張機能を無効化して確認
- DNSキャッシュをクリア
- 必要に応じてネットワーク設定をリセット
これらの方法を順番に試していけば、ほとんどの場合は解決できるはずです。焦らず、一つずつ確認していきましょう。
それでも問題が解決しない場合は、パソコンのメーカーサポートやMicrosoftのサポートに相談することをおすすめします。
安全で快適なインターネット環境を取り戻して、ストレスなくEdgeを使えるようになりますように!


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