iPhoneナイトモード完全ガイド|暗い場所でもきれいに撮影する方法

プログラミング・IT

「夜景がうまく撮れない」「暗い室内での写真がザラザラする」「フラッシュだと不自然な写真になる」

暗い場所での撮影、難しいですよね。

でも、iPhone 11以降には「ナイトモード」という革新的な機能が搭載されています!

この記事では、ナイトモードの基本的な使い方から、プロ並みの夜景を撮るコツまで、わかりやすく解説していきます。

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  1. iPhoneのナイトモードとは?
    1. ナイトモードの仕組み
    2. 対応機種
  2. ナイトモードの基本的な使い方
    1. 自動起動
    2. 撮影手順
    3. 手ぶれ防止の十字カーソル
  3. ナイトモードの設定調整
    1. 露光時間の調整
    2. ナイトモードのオフ
    3. ナイトモードの設定を保持
  4. ナイトモードポートレート
    1. 対応機種
    2. 使い方
  5. ナイトモードセルフィー
    1. 使い方
  6. ナイトモードタイムラプス
    1. 使い方
  7. きれいに撮るための5つのコツ
    1. コツ1:三脚を使う
    2. コツ2:手持ち撮影のテクニック
    3. コツ3:光源を見つける
    4. コツ4:AE/AFロックを使う
    5. コツ5:露光時間を調整する
  8. 夜景撮影の実践テクニック
    1. 夜景・イルミネーション
    2. 星空撮影
    3. 室内での人物撮影
    4. リフレクション撮影
  9. ナイトモードとフラッシュの違い
    1. フラッシュ撮影
    2. ナイトモード撮影
    3. どちらを使うべき?
    4. 同時に使えない
  10. Night Shift(画面の色温度調整)
    1. Night Shiftとは?
    2. Night Shiftの設定
    3. ナイトモードとNight Shiftの違い
  11. Live Photosとの併用
    1. なぜ併用できない?
    2. どちらかを選ぶ
    3. 設定方法
  12. よくある質問
    1. ナイトモードが起動しない
    2. 写真がブレてしまう
    3. 撮影に時間がかかりすぎる
    4. 動画でナイトモードは使える?
    5. どのカメラでナイトモードが使える?
    6. 秒数は自分で決められる?
    7. 撮影を途中でやめられる?
    8. 古いiPhoneでは使えない?
  13. おすすめのサードパーティアプリ
    1. Slow Shutter Cam
    2. ProCamera
    3. NightCap Camera
  14. まとめ

iPhoneのナイトモードとは?

ナイトモードは、暗い場所でもきれいな写真が撮れる、iPhoneカメラの画期的な機能です。

ナイトモードの仕組み

従来のカメラでは、暗い場所で撮影すると以下の問題がありました:

暗い場所の撮影問題

  • 光の量が不足して真っ暗になる
  • ISO感度を上げるとノイズ(ザラザラ)が出る
  • シャッター速度を遅くすると手ぶれする

ナイトモードの解決策

  1. 複数枚の写真を短時間で撮影(1〜30秒)
  2. AIが画像を自動的に合成
  3. ノイズを除去して明るく鮮明な写真に仕上げる

フラッシュのような不自然な明るさではなく、肉眼で見たような自然な仕上がりになります。

対応機種

カメラのナイトモード

  • iPhone 11以降のすべてのモデル
  • ※ iPhone SE(全世代)は非対応

ナイトモードセルフィー(前面カメラ)

  • iPhone 12以降のすべてのモデル

ナイトモードポートレート

  • iPhone 12 Pro以降のProモデルのみ

ナイトモードの基本的な使い方

ナイトモードは、とても簡単に使えます。

自動起動

暗い場所でカメラを起動すると、自動的にナイトモードになります。

確認方法

  1. カメラアプリを開く
  2. 暗い場所に向ける
  3. 画面左上の月アイコンが黄色になる
  4. 月アイコンの横に秒数が表示される(例:「3秒」)

この秒数が、撮影にかかる時間です。

撮影手順

基本の撮影

  1. 画面左上の月アイコンが黄色になるのを確認
  2. シャッターボタンをタップ
  3. 表示された秒数の間、iPhoneを動かさず固定
  4. 画面下部のタイマーが0になるまで待つ
  5. 撮影完了

重要なポイント
撮影中は、絶対にiPhoneを動かさないこと!

少しでも動くと、写真がブレてしまいます。

手ぶれ防止の十字カーソル

iOS 14以降では、手ぶれを防ぐ便利な機能があります。

使い方

  1. 撮影中にiPhoneが動くと、画面中央に白い十字カーソルが表示される
  2. 黄色い十字カーソルを白い十字カーソルに合わせる
  3. 2つのカーソルが重なるように調整

これで、手ぶれを最小限に抑えられます。

ナイトモードの設定調整

自動設定でも十分きれいですが、手動で調整するとさらに良い写真が撮れます。

露光時間の調整

暗さに応じて、露光時間を変更できます。

手順

  1. 画面左上の黄色い月アイコンをタップ
  2. 画面下部にスライダーが表示される
  3. スライダーを左右に動かして秒数を調整
  • 右にスライド:露光時間が長くなる(最大30秒)→より明るい写真
  • 左にスライド:露光時間が短くなる(最小1秒)→暗めの写真
  1. 「最大」を選ぶと、最長の露光時間で撮影

露光時間の目安

  • 1〜3秒:少し暗い室内
  • 3〜10秒:夜の街灯がある場所
  • 10〜30秒:星空や非常に暗い場所

ナイトモードのオフ

暗い雰囲気を残したい場合は、ナイトモードをオフにしましょう。

手順

  1. 画面左上の月アイコンをタップ
  2. スライダーを左端の「オフ」まで移動
  3. 月アイコンに斜線が入り、グレーになる

オフにする場面

  • 花火の撮影
  • 夜の雰囲気を残したい写真
  • イルミネーションの光の軌跡を撮りたい時

ナイトモードの設定を保持

毎回オフにするのが面倒な場合、設定を保持できます。

手順

  1. ナイトモードをオフにする(上記の方法)
  2. 「設定」アプリを開く
  3. 「カメラ」→「設定を保持」
  4. 「ナイトモード」をオンにする

これで、次回カメラを起動したときも、ナイトモードがオフのままになります。

ナイトモードポートレート

Proモデルでは、ポートレートモードでもナイトモードが使えます。

対応機種

  • iPhone 12 Pro / 12 Pro Max
  • iPhone 13 Pro / 13 Pro Max
  • iPhone 14 Pro / 14 Pro Max
  • iPhone 15 Pro / 15 Pro Max
  • iPhone 16 Pro / 16 Pro Max

使い方

手順

  1. カメラアプリでポートレートモードに切り替え
  2. 暗い場所で被写体に向ける
  3. ナイトモードが自動的に起動
  4. 画面の指示に従う
  5. シャッターボタンをタップ

背景がぼけた、美しいポートレート写真が撮れます。

ナイトモードセルフィー

iPhone 12以降では、前面カメラでもナイトモードが使えます。

使い方

手順

  1. カメラアプリを開く
  2. カメラ切り替えボタンをタップして前面カメラに
  3. 暗い場所では自動的にナイトモードが起動
  4. iPhoneを顔の前に構える
  5. シャッターボタンをタップ

暗い場所でも、明るく自然な自撮りが撮れます。

ナイトモードタイムラプス

暗い場所で、タイムラプス動画も撮影できます。

使い方

手順

  1. カメラアプリを開く
  2. 一番左までスワイプして「タイムラプス」を選択
  3. iPhoneを三脚に固定(必須)
  4. シャッターボタンをタップ

撮影できるもの

  • 星の動き
  • 夜の雲の流れ
  • 夜の街の時間経過

注意点
タイムラプスでは、三脚が必須です。手持ちでは撮影できません。

きれいに撮るための5つのコツ

ナイトモードをさらに活用するためのテクニックです。

コツ1:三脚を使う

最も効果的な方法は、三脚を使うことです。

三脚のメリット

  • 完全に固定できるので手ぶれゼロ
  • 最大30秒の長時間露光が可能
  • 星空や非常に暗い場所でもきれいに撮れる

iPhoneは、三脚に固定されていることを自動検出し、最大露光時間を延長します。

おすすめの三脚

  • スマホ用の小型三脚
  • ゴリラポッド(脚が曲がるタイプ)
  • 自撮り棒と三脚が一体化したもの

コツ2:手持ち撮影のテクニック

三脚がない場合の手持ち撮影のコツです。

固定方法

  • 両肘を体に付ける
  • 脇を締める
  • 壁や手すりにもたれる
  • 深呼吸してから、息を吐き切った状態でシャッターを切る

安定した場所に置く

  • テーブルや手すりの上に置く
  • バッグや本で角度を調整

コツ3:光源を見つける

完全な暗闇では、ナイトモードも限界があります。

おすすめの光源

  • 街灯
  • 月明かり
  • 室内の照明
  • ロウソクやランタン
  • イルミネーション
  • 車のライト

わずかな光でも、ナイトモードは驚くほどきれいに撮影できます。

コツ4:AE/AFロックを使う

明るさとピントを固定する、プロのテクニックです。

AE/AFロックとは?

  • AE(Auto Exposure):自動露出
  • AF(Auto Focus):自動フォーカス

これらをロックして、自動調整を防ぎます。

使い方

  1. ピントを合わせたい場所を長押し
  2. 「AE/AFロック」と表示される
  3. ピント(黄色い四角)の横の太陽マーク(露出)を上下にスワイプして明るさ調整
  4. カメラを動かしても、ピントと明るさが固定される

夜景撮影で、構図を変えながら撮影するときに便利です。

コツ5:露光時間を調整する

シーンに応じて、最適な露光時間を選びましょう。

明るい夜景(街灯が多い)
→ 1〜3秒(自動のまま)

暗めの夜景
→ 3〜10秒に延長

星空・非常に暗い場所
→ 最大に設定(10〜30秒)

雰囲気を残したい
→ 露光時間を短くする、またはオフ

夜景撮影の実践テクニック

具体的なシーンでの撮影方法です。

夜景・イルミネーション

撮影方法

  1. AE/AFロックでピントと明るさを固定
  2. 露光時間を2〜3秒に設定
  3. 手すりや壁に寄りかかって撮影

ポイント
露光時間を短めにすると、光が飛ばずに色鮮やかに撮れます。

星空撮影

必要なもの

  • 三脚(必須)
  • 月明かりの少ない夜
  • 光害の少ない場所

撮影方法

  1. iPhoneを三脚に固定
  2. 空にカメラを向ける
  3. ナイトモードで露光時間を「最大」に設定
  4. シャッターボタンをタップ
  5. 30秒待つ

注意点
完全な暗闇では写りません。わずかな月明かりや街の明かりがあると良いです。

室内での人物撮影

撮影方法

  1. できるだけ光源(窓、照明)の近くに立ってもらう
  2. ポートレートモードに切り替え(Proモデル)
  3. ナイトモードが自動起動
  4. 露光時間は1〜3秒のまま
  5. 撮影

ポイント
被写体に動かないようにお願いしましょう。

リフレクション撮影

雨上がりの地面や水面の反射を活用します。

おすすめのシーン

  • 雨上がりの街
  • 池や湖
  • ガラスの反射

撮影方法

  1. 低い角度から撮影
  2. 反射している部分を画面に入れる
  3. AE/AFロックで明るさ調整
  4. シャッターを切る

幻想的で美しい写真が撮れます。

ナイトモードとフラッシュの違い

両方とも暗い場所で使いますが、仕上がりが全然違います。

フラッシュ撮影

メリット

  • 瞬時に撮影できる
  • 被写体が動いてもブレない

デメリット

  • 不自然に明るくなる
  • 背景に影ができる
  • 反射して白く飛ぶ
  • 色が不自然になる

ナイトモード撮影

メリット

  • 自然な明るさに仕上がる
  • 肉眼で見たような色合い
  • 背景もきれいに写る
  • ノイズが少ない

デメリット

  • 数秒かかる
  • 手ぶれしやすい
  • 被写体が動くとブレる

どちらを使うべき?

ナイトモードがおすすめ

  • 夜景
  • イルミネーション
  • 風景
  • 静止している被写体

フラッシュがおすすめ

  • 動いている被写体
  • 瞬間を捉えたい時
  • 完全な暗闇

同時に使えない

ナイトモードとフラッシュは同時に使えません。

どちらかをオンにすると、もう片方は自動的にオフになります。

Night Shift(画面の色温度調整)

「ナイトモード」で検索すると、「Night Shift」という別の機能も出てきます。

Night Shiftとは?

カメラのナイトモードとは全く別の機能です。

Night Shiftの機能

  • 画面を暖色系(オレンジ色)に変える
  • ブルーライトを軽減
  • 夜の目の疲れを軽減
  • 睡眠の質を向上

Night Shiftの設定

手順

  1. 「設定」→「画面表示と明るさ」
  2. 「Night Shift」をタップ
  3. 時間指定または手動でオン

おすすめ設定

  • 時間指定:日没から日の出まで
  • 色温度:中程度

ナイトモードとNight Shiftの違い

ナイトモードNight Shift
用途カメラ撮影画面表示
目的暗い場所での撮影ブルーライト軽減
対応機種iPhone 11以降iPhone 5s以降
場所カメラアプリ設定アプリ

Live Photosとの併用

ナイトモードとLive Photosは同時に使えません。

なぜ併用できない?

ナイトモードは複数枚の写真を合成するため、Live Photosの動画部分が撮影できません。

どちらかを選ぶ

ナイトモードを優先する場合

  • 暗い場所できれいな写真が撮りたい
  • 手ぶれを防ぎたい

Live Photosを優先する場合

  • 動きのある瞬間を残したい
  • ポートレート写真のエフェクトを使いたい

設定方法

Live Photosをオフにすれば、ナイトモードが使えます。

手順

  1. カメラアプリで画面上部の「◎」アイコンをタップ
  2. Live PhotosがオフになるとアイコンにX斜線が入る

よくある質問

ナイトモードが起動しない

原因

  1. 十分明るい場所にいる
  2. 対応機種ではない(iPhone 11より前)
  3. ズームモードを使っている

解決方法

  • より暗い場所に移動
  • 1倍(広角)カメラを使用
  • 手動でオンにする(月アイコンをタップ)

写真がブレてしまう

原因
撮影中にiPhoneが動いている

解決方法

  • 三脚を使う
  • 壁や手すりにもたれる
  • 両肘を体につけて固定
  • 安定した場所に置く
  • セルフタイマーを使う

撮影に時間がかかりすぎる

原因
露光時間が長く設定されている

解決方法

  • 露光時間を短くする(スライダーを左に)
  • より明るい場所で撮影
  • ナイトモードをオフにする

動画でナイトモードは使える?

いいえ、使えません。

ナイトモードは写真(静止画)専用です。

動画で暗い場所を撮りたい場合は、別のカメラアプリを使うか、照明を追加しましょう。

どのカメラでナイトモードが使える?

iPhone 11 / 11 Pro

  • 広角カメラのみ

iPhone 12以降

  • 広角カメラ
  • 超広角カメラ
  • 前面カメラ(セルフィー)

iPhone 12 Pro以降のProモデル

  • 望遠カメラも対応

秒数は自分で決められる?

基本的には、iPhoneが自動で最適な秒数を設定します。

ただし、スライダーで手動調整も可能です。

設定できる範囲は、周囲の明るさによって変わります。

撮影を途中でやめられる?

はい、できます。

手順
撮影中に画面下部の停止ボタンをタップ

注意点
3秒以下の場合は、停止ボタンが表示されません。

古いiPhoneでは使えない?

iPhone 11より前の機種では、標準のナイトモードは使えません。

代替方法

  1. 手動で露出を下げる(画面をタップ→下にスワイプ)
  2. サードパーティ製カメラアプリを使う
  • Slow Shutter Cam
  • ProCamera
  • NightCap Camera

おすすめのサードパーティアプリ

より高度な夜景撮影をしたい方向けです。

Slow Shutter Cam

特徴

  • マニュアル設定が可能
  • バルブモード搭載
  • 光の軌跡が撮れる

価格
有料(数百円)

ProCamera

特徴

  • プロ仕様の設定
  • RAW撮影対応
  • ローライトモード搭載

価格
有料(1,000円前後)

NightCap Camera

特徴

  • 天体撮影特化
  • ISS(国際宇宙ステーション)撮影モード
  • 星の軌跡撮影

価格
有料(数百円)

まとめ

iPhoneのナイトモードを使えば、暗い場所でも驚くほどきれいな写真が撮れます。

重要なポイントをおさらいしましょう:

基本

  • iPhone 11以降で利用可能
  • 暗い場所で自動起動
  • 複数枚を合成してノイズを除去
  • 自然な明るさに仕上がる

使い方

  • 月アイコンが黄色になったら撮影可能
  • 撮影中は絶対に動かさない
  • 露光時間は1〜30秒で自動調整
  • 手動で調整も可能

きれいに撮るコツ

  • 三脚を使う(最も効果的)
  • 手持ちの場合は体に固定
  • わずかな光源を見つける
  • AE/AFロックで明るさ調整
  • シーンに応じて露光時間を変える

応用機能

  • ポートレートモード(Proモデル)
  • セルフィー(iPhone 12以降)
  • タイムラプス(三脚必須)

注意点

  • Live Photosと同時に使えない
  • フラッシュと同時に使えない
  • 動画では使えない
  • 被写体が動くとブレる

夜景、星空、暗い室内、イルミネーション──今まで諦めていたシーンも、ナイトモードなら美しく撮影できます。

三脚があればさらに可能性が広がりますので、ぜひ試してみてください!

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