「iPadとタブレットって何が違うの?」
タブレットを買おうと思って調べてみると、iPadもタブレットもよく出てくるけど、違いがよくわからない…そんな疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。
実は、iPadもタブレットの一種なんです。でも、iPadには他のタブレットとは違う特徴があります。
この記事では、iPadと一般的なタブレット(Android・Windows)の違いを、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
【結論】iPadとタブレットの違いを簡単に説明すると

まず最初に、基本的な違いをサクッと説明しますね。
iPadとは
Apple社が製造・販売しているタブレット端末のことです。
「iPad」という名前自体が商品名で、iPhoneと同じApple製品です。
タブレットとは
画面をタッチして操作する板状のコンピューター全般を指す言葉です。
つまり、iPadもタブレットの一種なんですね。ただし、一般的に「タブレット」と言う場合は、iPad以外のタブレット(特にAndroidタブレット)を指すことが多いです。
例えて言うなら:
- 「車」という大きなカテゴリーの中に
- 「トヨタ」や「ホンダ」があるイメージ
タブレットという大きなカテゴリーの中に、iPadやAndroidタブレット、Windowsタブレットがあるということです。
最も重要な違いは「OS(オペレーティングシステム)」
iPadとタブレットの最大の違いは、使っているOS(オペレーティングシステム)です。
OSとは、デバイスを動かすための基本ソフトのこと。
スマホで言えば、iPhoneはiOS、AndroidスマホはAndroid OSを使っていますよね。
タブレットも同じです。
iPadのOS:iPadOS
AppleがiPad専用に開発したiPadOSを使っています。
2019年まではiPhoneと同じiOSでしたが、現在はiPad専用のOSになり、より大画面に最適化された機能が搭載されています。
特徴:
- 直感的で使いやすい操作性
- セキュリティが高い
- Apple製品同士の連携がスムーズ
- 5年以上の長期アップデートサポート
AndroidタブレットのOS:Android OS
Googleがスマートフォンやタブレット向けに開発したAndroid OSを使っています。
様々なメーカー(Samsung、Lenovo、Xiaomiなど)が採用しているので、選択肢が豊富です。
特徴:
- カスタマイズの自由度が高い
- 多様なメーカーから選べる
- 価格帯が幅広い
- Googleサービスとの連携が良い
WindowsタブレットのOS:Windows
Microsoftが開発したパソコンでおなじみのWindowsが搭載されたタブレットです。代表的なのは「Surface」シリーズですね。
特徴:
- パソコン用のソフトがそのまま使える
- キーボードを付ければノートPCのように使える
- Officeソフトとの相性が抜群
- ビジネス用途に最適
iPadとAndroidタブレットの詳しい比較

ここからは、最も比較されることの多いiPadとAndroidタブレットの違いを詳しく見ていきましょう。
【比較1】価格の違い
タブレット選びで気になるのが価格ですよね。
iPadの価格帯
約5万円〜40万円以上
- iPad(第10世代):58,800円〜
- iPad mini:84,800円〜
- iPad Air:98,800円〜
- iPad Pro:168,800円〜
最も安いモデルでも5万円台からで、全体的に価格は高めです。ただし、その分性能は高く、何年も快適に使えるという特徴があります。
Androidタブレットの価格帯
約1万円〜15万円
- エントリーモデル:1〜3万円
- ミドルレンジモデル:3〜7万円
- ハイエンドモデル:7〜15万円
1万円台から購入できる格安モデルもあれば、iPad Pro並みの高性能モデルもあります。予算に合わせて選びやすいのが魅力ですね。
結論:
予算を抑えたいならAndroidタブレット、長期的な投資と考えるならiPadがおすすめです。
【比較2】アプリの質と数
タブレットの使い勝手を左右する重要なポイントが、アプリです。
iPadのアプリ(App Store)
タブレット専用に最適化されたアプリが多いのが最大の強みです。
- クリエイティブ系アプリ(Procreate、Adobe系など)が充実
- ゲームも高品質で数が豊富
- すべてのアプリが審査を通過しているため、安全性が高い
- iPad専用に設計されているため、画面サイズにぴったり合う
ただし、InstagramやWhatsAppなど、一部の人気アプリがiPad専用版を提供していないこともあります。
Androidタブレットのアプリ(Google Play)
アプリの総数は非常に多いですが、タブレット専用に最適化されていないものも多いです。
- スマホ用アプリを拡大表示しているだけのことも
- 主要なアプリ(YouTube、Netflix、ブラウザなど)は問題なく使える
- カスタマイズ系アプリが豊富
- アプリの審査基準が緩いため、質にばらつきがある
結論:
クリエイティブ作業やゲームをするならiPad、動画視聴やブラウジングがメインならどちらでもOKです。
【比較3】性能(処理速度・画面の美しさ)
快適に使えるかどうかを決める性能面も比較しましょう。
iPadの性能
Apple独自開発のチップ(AシリーズやMシリーズ)を搭載しています。
- サクサク動く高性能
- Retinaディスプレイで画面が非常に美しい
- 動画編集やゲームもスムーズ
- バッテリー持ちが良い
最新のiPad ProにはMacと同じM4チップが搭載されていて、ノートパソコン以上の性能を持っています。
Androidタブレットの性能
価格によって性能に大きな差があります。
- 1〜3万円のモデル:動画視聴やブラウジングには十分
- 5万円以上のモデル:ゲームや軽い作業も快適
- 10万円以上のハイエンドモデル:iPad Proに匹敵する性能
Samsung Galaxy Tab S9 UltraやGoogle Pixel Tabletなどの高級モデルは、iPadに負けない性能を持っています。
結論:
高性能が保証されているのはiPad。Androidは価格次第です。
【比較4】画面サイズと縦横比
意外と重要なのが画面の縦横比です。
iPadの画面
縦横比が4:3
- 電子書籍や雑誌を読むのに最適
- Webページも見やすい
- 正方形に近い形で、縦でも横でも使いやすい
Androidタブレットの画面
縦横比が16:10が主流
- 動画視聴に最適(映画の画面サイズに近い)
- 横長なので、2つのアプリを並べて使いやすい
- スマホに近い形状
結論:
読書や勉強にはiPad(4:3)、映画鑑賞にはAndroidタブレット(16:10)が向いています。
【比較5】ストレージ(容量)の拡張性

データをたくさん保存したい場合に重要なポイントです。
iPadのストレージ
microSDカードに非対応
- 購入時に容量を選ぶ必要がある(64GB、128GB、256GBなど)
- 後から容量を増やせない
- iCloudなどのクラウドストレージを活用する必要がある
Androidタブレットのストレージ
多くのモデルがmicroSDカードに対応
- 後から容量を増やせる
- 安価に大容量化できる
- ただし、すべてのモデルが対応しているわけではない
結論:
拡張性を重視するならAndroidタブレットが有利です。
【比較6】他のデバイスとの連携
スマホやパソコンとの連携も考慮したいポイントですね。
iPadの連携(Appleエコシステム)
iPhoneやMacを持っている場合、シームレスな連携が最大の魅力です。
- AirDrop:写真やファイルをワイヤレスで瞬時に共有
- Handoff:iPhoneで書きかけのメールをiPadで続きから編集
- ユニバーサルクリップボード:コピーした内容を別デバイスで貼り付け
- iCloud:写真、ファイル、メモなどが自動同期
- Sidecar:iPadをMacのサブディスプレイとして使える
Apple製品同士なら、設定不要で自動的に連携してくれます。
Androidタブレットの連携
Androidスマホとの連携が便利です。
- Googleアカウントで写真、連絡先、カレンダーが同期
- Google Driveでファイル共有
- Chromeでブックマークや履歴が同期
- ただし、メーカーが違うと一部機能が使えないことも
結論:
iPhoneユーザーは迷わずiPad、AndroidスマホユーザーはAndroidタブレットがおすすめです。
【比較7】アップデート(更新)サポート
長く使えるかどうかを決める重要な要素です。
iPadのアップデート
5年以上の長期サポートが魅力です。
- 2019年発売のモデルも最新のiPadOS 18に対応
- セキュリティアップデートも長期間提供
- 古いモデルでも新機能が使える
- 中古で購入しても長く使える
Androidタブレットのアップデート
メーカーによってサポート期間が大きく異なります。
- Samsung:3〜4年のサポート
- Google Pixel Tablet:7年のサポート(Appleに匹敵)
- 格安メーカー:1〜2年、または更新なし
購入前にアップデートポリシーを確認することが重要です。
結論:
長く使いたいならiPadが安心。Androidなら高級モデルを選びましょう。
【比較8】カスタマイズ性
自分好みにカスタマイズしたい方には重要なポイントです。
iPadのカスタマイズ
シンプルで統一感のある操作性が特徴です。
- ホーム画面のアイコン配置を変更できる
- ウィジェットを追加できる
- ただし、Androidほど自由度は高くない
- 初心者でも迷わず使える
Androidタブレットのカスタマイズ
自由度が非常に高いのが最大の魅力です。
- ホーム画面のデザインを大幅に変更できる
- ランチャーアプリで見た目を一新
- ファイルシステムに直接アクセス可能
- 上級者向けの設定が豊富
結論:
シンプルさを求めるならiPad、カスタマイズを楽しみたいならAndroidタブレットです。
【比較9】アクセサリーの充実度
ペンやキーボードなどのアクセサリーも重要です。
iPadのアクセサリー
純正・サードパーティ製ともに非常に充実しています。
- Apple Pencil:筆圧感知、傾き検知対応の高性能ペン
- Magic Keyboard:トラックパッド付きの高級キーボード
- Smart Keyboard Folio:軽量なキーボード付きケース
- ケース、フィルム、スタンドなどが豊富
iPadは人気があるので、どのモデルでも多くのアクセサリーが見つかります。
Androidタブレットのアクセサリー
モデルによって差が大きいです。
- Samsung Galaxy Tab:S Penが付属、専用キーボードも豊富
- Pixel Tablet:専用ドックがある
- 格安タブレット:専用アクセサリーが見つからないことも
人気モデルならアクセサリーは豊富ですが、マイナーなモデルは選択肢が限られます。
結論:
アクセサリーの充実度ではiPadが圧倒的に有利です。
iPadのメリット・デメリット

ここまでの比較を踏まえて、iPadの良い点と悪い点をまとめます。
iPadのメリット
✅ 高性能で動作がサクサク
どのモデルを選んでも快適に使えます。
✅ タブレット専用アプリが充実
特にクリエイティブ系とゲームが強いです。
✅ 長期間のアップデートサポート
5年以上使えるので、結果的にコスパが良いことも。
✅ Apple製品との完璧な連携
iPhoneやMacとシームレスに連携します。
✅ 操作が直感的で初心者にも優しい
誰でもすぐに使いこなせます。
✅ アクセサリーが豊富
Apple Pencilなど、高品質な周辺機器が揃っています。
✅ リセールバリューが高い
中古でも高く売れるので、買い替え時の負担が少ないです。
iPadのデメリット
❌ 価格が高い
最低でも約6万円から。
❌ ストレージ拡張ができない
microSDカードが使えません。
❌ カスタマイズの自由度が低い
シンプルな反面、細かい設定はできません。
❌ 一部のアプリがiPad版に対応していない
InstagramやWhatsAppなど。
❌ USB-Cポート以外の接続が限定的
Lightningコネクタモデルは特に制限が多いです。
Androidタブレットのメリット・デメリット
同様に、Androidタブレットの良い点と悪い点もまとめます。
Androidタブレットのメリット
✅ 価格の選択肢が広い
1万円台から購入できます。
✅ 多様なメーカーから選べる
Samsung、Lenovo、Xiaomiなど。
✅ microSDカードで容量拡張可能
多くのモデルで対応しています。
✅ カスタマイズの自由度が高い
自分好みに設定できます。
✅ Googleサービスとの親和性
Gmail、Google Drive、Google Photosなどと完璧に連携。
✅ 動画視聴に最適な画面比率
16:10の画面は映画を観るのに最適。
Androidタブレットのデメリット
❌ 性能にばらつきがある
安いモデルは動作が遅いことも。
❌ タブレット最適化されたアプリが少ない
スマホアプリを拡大表示しているだけのものも。
❌ アップデートサポートが短い
メーカーによっては1〜2年のみ。
❌ アクセサリーが見つからないことも
人気モデル以外は選択肢が限られます。
❌ セキュリティリスク
アプリの審査が緩いため、注意が必要。
【用途別】おすすめのタブレット
最後に、用途別にどちらがおすすめかをまとめます。
イラスト・デザインをしたい→iPad一択
Apple Pencilの性能と、Procreate、Adobe Illustrator、Affinity Designerなどのプロ向けアプリが充実しているため、クリエイティブ作業にはiPadが最適です。
動画視聴・ネットサーフィンがメイン→Androidタブレット
エンタメ目的なら、安価なAndroidタブレットで十分です。1〜3万円のモデルでも快適に楽しめます。
ゲームをがっつりプレイしたい→iPad
高性能なチップと、タブレット向けに最適化された豊富なゲームがあるため、ゲームにはiPadがおすすめです。
勉強・ノートテイキング→iPad
GoodNotes、Notabilityなどの優秀なノートアプリと、Apple Pencilの組み合わせが最強です。学生にはiPadが人気ですね。
ビジネス・Office作業→Windowsタブレット
Word、Excel、PowerPointをフル機能で使いたいなら、Windowsタブレット(Surface)が最適です。
予算を抑えたい→Androidタブレット
1〜3万円で購入できるAndroidタブレットなら、気軽に試せます。
iPhoneを持っている→iPad
Apple製品同士の連携は他の追随を許しません。iPhoneユーザーは迷わずiPadを選びましょう。
Androidスマホを持っている→Androidタブレット
Googleアカウントでスムーズにデータが同期できるため、AndroidスマホユーザーにはAndroidタブレットが便利です。
まとめ:自分に合ったタブレットを選ぼう
iPadとタブレット(Android・Windows)の違いについて詳しく解説しました。
重要なポイント:
- iPadはタブレットの一種(Apple製)
- 最大の違いはOS(iPadOS、Android、Windows)
- iPadは高性能・高価格、Androidは選択肢が豊富
- iPhoneユーザーはiPad、AndroidスマホユーザーはAndroidタブレットがおすすめ
- クリエイティブ作業ならiPad、エンタメ目的なら格安Androidでも十分
選び方の結論:
| 重視するポイント | おすすめ |
|---|---|
| 性能・品質 | iPad |
| 価格の安さ | Androidタブレット |
| イラスト・勉強 | iPad + Apple Pencil |
| 動画視聴 | どちらでもOK(予算次第) |
| カスタマイズ | Androidタブレット |
| Apple製品との連携 | iPad |
| ストレージ拡張 | Androidタブレット |
| 長期間使いたい | iPad |
| Office作業 | Windowsタブレット |
どのタブレットにも長所と短所があります。自分の用途と予算に合わせて、最適な一台を選んでくださいね!

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