iPadを使っていて、突然ホーム画面に戻れなくなってしまった経験はありませんか?
アプリを開いたまま画面が固まってしまったり、ホームボタンを押しても反応しなかったり。実はこの問題、意外と多くの人が直面しているトラブルなんです。
でも安心してください。ほとんどの場合、自分で簡単に解決できます。この記事では、iPadでホーム画面に戻れない原因と、それぞれの状況に合わせた具体的な解決方法をご紹介していきます。
iPadでホーム画面に戻れない主な原因

まず、ホーム画面に戻れなくなる原因を理解しておくと、適切な対処法が選びやすくなります。
1. ジェスチャー操作を知らない(新しいiPadモデル)
最近のiPad(iPad Pro、iPad Air、第10世代以降のiPadなど)は、ホームボタンがないデザインになっています。
従来のホームボタンを押して戻る方法が使えないため、画面のジェスチャー操作を知らないと「戻れない」と感じてしまうことがあります。
2. ホームボタンの物理的な故障
古いモデルのiPadでホームボタンがある場合、ボタン自体が故障している可能性があります。
長年使っていると、ボタンの内部パーツが劣化したり、ゴミが詰まったりすることで反応しなくなることがあるんです。
3. システムの一時的な不具合
アプリを使っている最中にiPadのシステムが一時的におかしくなることがあります。これは、アップデート直後やメモリ不足の時に起こりやすい現象です。
4. 画面のフリーズ
アプリが完全に固まってしまい、タッチ操作を一切受け付けなくなる状態です。重いアプリを使っている時や、複数のアプリを同時に開いている時に発生しやすくなります。
ホームボタンなしiPadでホーム画面に戻る方法
新しいiPadモデル(ホームボタンなし)の場合、まずは基本的な操作方法を確認しましょう。
画面下部から上にスワイプ
最も基本的な方法です。
- 画面の一番下の中央部分に指を置く
- そのまま上に向かってスワイプ(指をすばやく動かす)
- ホーム画面が表示される
この操作は、どのアプリを開いていても使えます。慣れると非常にスムーズですよ。
反応しない場合の対処法
画面が反応しない時は、スワイプの開始位置を調整してみてください。
- 画面の一番端からではなく、少し内側から始める
- スワイプの速度を変えてみる(速すぎても遅すぎてもダメな場合があります)
- 画面を一度ロックしてから、もう一度試す
ホームボタンありiPadでホーム画面に戻る方法
古いモデルのiPadでホームボタンがある場合の対処法です。
まずは基本操作を確認
ホームボタンを1回押すだけで、通常はホーム画面に戻れます。
もし反応しない場合は、以下の方法を試してみましょう。
ホームボタンの掃除
意外と多いのが、ボタンの周りにゴミが詰まっているケースです。
- iPadの電源を切る
- 柔らかい布で画面を拭く
- ホームボタンの周りを丁寧に拭く
- 小さな隙間にゴミがある場合は、柔らかい歯ブラシで優しく掃除する
- 70%イソプロピルアルコールを使うと、油汚れも落ちやすい
掃除後、電源を入れてホームボタンを試してみてください。
ケースを外してみる
iPadケースや保護フィルムがホームボタンを圧迫していることがあります。一度すべて外して、ボタンの動作を確認しましょう。
画面がフリーズして戻れない時の対処法
画面が完全に固まって、何も反応しない状態の解決方法です。
【最重要】強制再起動の方法
強制再起動は、ほとんどのフリーズ問題を解決できる方法です。iPadのモデルによって手順が異なるので注意してください。
ホームボタンなしのiPad(新しいモデル)の場合:
- 音量上げるボタンを1回押して、すぐに離す
- 音量下げるボタンを1回押して、すぐに離す
- トップボタン(電源ボタン)を長押しする
- Appleロゴが表示されるまで押し続ける(10〜20秒程度)
- ロゴが表示されたらボタンから手を離す
ホームボタンありのiPad(古いモデル)の場合:
- トップボタン(電源ボタン)とホームボタンを同時に押す
- 両方のボタンを押し続ける
- 画面が暗くなっても押し続ける
- Appleロゴが表示されたら両方のボタンから手を離す
再起動後の確認
再起動が完了したら、以下を確認しましょう。
- ホーム画面に正常に戻れるか
- タッチ操作が正常に反応するか
- 開いていたアプリが正常に動作するか
AssistiveTouch(画面上の仮想ホームボタン)を使う方法
ホームボタンが故障している時や、ジェスチャー操作がうまくいかない時に便利な機能です。
AssistiveTouchの設定方法
- 「設定」アプリを開く
- 「アクセシビリティ」をタップ
- 「タッチ」をタップ
- 「AssistiveTouch」を選択
- 「AssistiveTouch」をオンにする
画面上に小さな丸いボタンが表示されます。これが仮想のホームボタンです。
AssistiveTouchの使い方
画面上の丸いボタンをタップすると、メニューが表示されます。その中の「ホーム」をタップすれば、ホーム画面に戻れます。
この仮想ボタンは画面の好きな位置に移動できるので、使いやすい場所に配置しましょう。
カスタム設定でより便利に
さらに便利に使いたい場合は、以下の設定がおすすめです。
- AssistiveTouchの設定画面で「カスタムアクション」を選択
- 「シングルタップ」を「ホーム」に設定
- これで、ボタンを1回タップするだけでホーム画面に戻れる
システムの問題を解決する方法
強制再起動でも解決しない場合は、システムレベルの問題かもしれません。
通常の再起動を試す
まずは通常の再起動を行います。
ホームボタンなしのiPadの場合:
- トップボタンと音量ボタン(どちらでもOK)を同時に長押し
- 「スライドで電源オフ」が表示されたら、スライダーを右に動かす
- 30秒ほど待つ
- トップボタンを長押しして電源を入れる
ホームボタンありのiPadの場合:
- トップボタンを長押し
- 「スライドで電源オフ」が表示されたら、スライダーを右に動かす
- 30秒ほど待つ
- トップボタンを長押しして電源を入れる
すべての設定をリセット
システムの設定がおかしくなっている可能性がある場合は、設定をリセットします。
注意:この方法はWi-Fiのパスワードなどの設定が初期化されますが、写真やアプリのデータは消えません。
- 「設定」→「一般」→「転送またはiPadをリセット」をタップ
- 「リセット」をタップ
- 「すべての設定をリセット」を選択
- パスコードを入力して実行
iPadOSのアップデート
システムのバグが原因の場合、最新のiPadOSにアップデートすることで解決することがあります。
- 「設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」をタップ
- アップデートが利用可能な場合は、「ダウンロードしてインストール」をタップ
- Wi-Fi接続と十分なバッテリー残量を確保してから実行
どうしても解決しない場合

ここまでの方法を試してもホーム画面に戻れない場合は、ハードウェアの故障が考えられます。
Appleサポートへの相談
公式のサポートに連絡するのが最も確実です。
- Appleサポートアプリを使う
- Apple公式サイトからチャットサポートを利用
- Apple Storeに直接予約して持ち込む
修理を依頼する前の準備
修理に出す前に、必ずバックアップを取っておきましょう。
- iCloudでバックアップ(設定→[ユーザー名]→iCloud→iCloudバックアップ)
- パソコンでバックアップ(MacのFinderまたはWindowsのiTunes)
修理中にデータが消える可能性があるため、この準備は非常に重要です。
保証期間の確認
修理費用が心配な場合は、保証期間を確認しましょう。
- Apple製品は購入から1年間の製品保証がある
- AppleCare+に加入している場合は、さらに手厚い保証が受けられる
- 保証期間内なら無料または低価格で修理できることがある
まとめ|原因に合わせた対処法を選ぼう
iPadでホーム画面に戻れない問題は、原因によって対処法が異なります。
まず試してほしいこと:
- 新しいiPad→画面下から上にスワイプ
- 古いiPad→ホームボタンを押す、掃除する
- どちらも→強制再起動
それでもダメなら:
- AssistiveTouchを設定して仮想ホームボタンを使う
- システムの設定をリセット
- iPadOSをアップデート
最終手段:
- Appleサポートに相談
- 公式の修理サービスを利用
ほとんどの場合、強制再起動やAssistiveTouchの設定で解決できます。焦らず、この記事の手順を一つずつ試してみてください。
もし定期的にこの問題が発生するようなら、バッテリーの劣化やシステムの深刻な不具合が考えられるので、早めに専門家に相談することをおすすめします。
あなたのiPadが快適に使えるようになりますように!


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