iPadのリフレッシュレートを徹底解説!60Hzと120Hzの違いと設定方法

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「iPadを買うなら、リフレッシュレート120Hzのモデルを選ぶべき?それとも60Hzで十分?」

iPad選びで意外と見落としがちなのが、ディスプレイの「リフレッシュレート」です。特にiPad ProとiPad Airで迷っている方にとって、この違いは大きな判断材料になります。

この記事では、iPadのリフレッシュレートについて、基本から設定方法まで分かりやすく解説していきます!


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  1. リフレッシュレートとは?基本を理解しよう
    1. リフレッシュレートの仕組み
    2. 60Hzと120Hzの違い
  2. ProMotionテクノロジーとは?
    1. ProMotionの特徴
    2. どんな風に変化するの?
  3. iPadのモデル別リフレッシュレート一覧
    1. 120Hz対応モデル(ProMotion搭載)
    2. 60Hzモデル
  4. 120Hzのメリット:どんな場面で違いを感じる?
    1. 1. スクロールが超滑らか
    2. 2. Apple Pencilの描画が快適
    3. 3. ゲームプレイが快適
    4. 4. アプリの切り替えやジェスチャーが気持ちいい
    5. 5. 目の疲れが軽減される(人による)
  5. 120Hzのデメリット
    1. 1. バッテリー消費が増える
    2. 2. 価格が高い
    3. 3. 慣れると60Hzに戻れなくなる
  6. リフレッシュレートの確認方法
    1. 設定画面で確認する方法
    2. 視覚的に確認する方法
  7. リフレッシュレートの設定変更方法
    1. 120Hzから60Hzに制限する方法
    2. 60Hzから120Hzに戻す方法
    3. 低電力モードでの自動制限
  8. 60Hzと120Hz、実際の違いはどれくらい?
    1. 体感差は人によって大きく異なる
    2. 使用用途によって違いの大きさが変わる
    3. Apple Storeで実機を触るのが一番
  9. どんな人に120Hzが必要?おすすめ判断基準
    1. 120Hz(iPad Pro)がおすすめな人
    2. 60Hz(iPad Air / mini)で十分な人
  10. よくある質問
    1. Q1. iPad Proは買った時から120Hzで動いてる?
    2. Q2. 120Hzに設定すると、すべてのアプリが120fpsになる?
    3. Q3. 動画は120Hzで見れる?
    4. Q4. 120Hzに対応したら、バッテリーが急激に減る?
    5. Q5. iPad Airも将来120Hzに対応する?
    6. Q6. 外部ディスプレイに120Hzで出力できる?
  11. まとめ:自分に合ったリフレッシュレートを選ぼう
    1. 最終的な判断基準

リフレッシュレートとは?基本を理解しよう

まずは、リフレッシュレートの基本から押さえていきましょう。

リフレッシュレートの仕組み

リフレッシュレート とは、ディスプレイが1秒間に画面を書き換える(更新する)回数のことです。

単位は「Hz(ヘルツ)」で表されます。

分かりやすく例えると

パラパラ漫画を想像してください。

  • 60Hz = 1秒間に60ページめくる
  • 120Hz = 1秒間に120ページめくる

当然、120ページめくる方が、動きが滑らかに見えますよね。これがリフレッシュレートの違いです。

60Hzと120Hzの違い

60Hz(標準)

  • 1秒間に60回画面を更新
  • 一般的なスマホやタブレットの標準仕様
  • 普通に使う分には十分快適

120Hz(高リフレッシュレート)

  • 1秒間に120回画面を更新
  • 60Hzの2倍の更新頻度
  • より滑らかで快適な表示

数字だけ見ると「2倍も違う!」と驚きますが、実際の体感差は人によって感じ方が異なります。これについては後ほど詳しく説明しますね。


ProMotionテクノロジーとは?

iPadの120Hzディスプレイを語る上で欠かせないのが、ProMotion(プロモーション)テクノロジー です。

ProMotionの特徴

ProMotionは、Appleが開発した可変リフレッシュレート技術です。

通常の120Hzディスプレイとの違い

一般的な120Hz対応デバイス:

  • 常に120Hzで動作
  • バッテリー消費が多い

ProMotionテクノロジー:

  • 状況に応じて自動で10Hz〜120Hzの間で変化
  • 必要なときだけ高リフレッシュレート
  • バッテリーを節約

どんな風に変化するの?

ProMotionは、画面に表示されているコンテンツに合わせて、自動的にリフレッシュレートを調整します。

状況別のリフレッシュレート

状況リフレッシュレート
静止画を見ている10〜24Hz
テキストを読んでいる24〜30Hz
ウェブページをスクロール60〜120Hz
Apple Pencilで描画120Hz
動画視聴(24fps)24Hz
動画視聴(30fps)30Hz
動画視聴(60fps)60Hz
ゲームプレイ(高fps)120Hz

動画の場合、コンテンツのフレームレートに合わせて自動調整されるので、映像がカクついたり、不自然に見えたりすることがありません。


iPadのモデル別リフレッシュレート一覧

どのiPadモデルが何Hzに対応しているのか、一覧で確認しましょう。

120Hz対応モデル(ProMotion搭載)

iPad Pro 11インチ

  • 第1世代(2018年)
  • 第2世代(2020年)
  • 第3世代(2021年)
  • 第4世代(2022年)
  • 第5世代(M4、2024年)

iPad Pro 12.9インチ

  • 第2世代(2017年)
  • 第3世代(2018年)
  • 第4世代(2020年)
  • 第5世代(2021年)
  • 第6世代(2022年)
  • 第7世代(M4、2024年)

iPad Pro 10.5インチ

  • 第1世代(2017年)

重要ポイント

iPad Proシリーズは、2017年以降のモデルすべてが120Hz(ProMotion)に対応しています。

60Hzモデル

iPad Air

  • すべてのモデル(第1世代〜第5世代)
  • 最新のiPad Air(M2、2024年)も60Hz

iPad mini

  • すべてのモデル(第1世代〜第6世代)

iPad(無印)

  • すべてのモデル(第1世代〜第10世代)

残念なお知らせ

2024年12月現在、iPad Pro以外のすべてのiPadは60Hzです。iPad AirもiPad miniも、最新モデルでさえ120Hzには対応していません。


120Hzのメリット:どんな場面で違いを感じる?

それでは、120Hzリフレッシュレートの具体的なメリットを見ていきましょう。

1. スクロールが超滑らか

Safariやアプリでのスクロール

これが最も違いを感じやすい場面です。

60Hzの場合:

  • 文字がわずかにブレる
  • 画像が流れるとき少しカクつく
  • スクロール中の文字が読みづらい

120Hzの場合:

  • 文字がくっきりしたままスクロール
  • ヌルヌルと滑らかな動き
  • スクロール中でも文字が読める

長いウェブページや電子書籍を読むとき、この違いは意外と大きいです。

2. Apple Pencilの描画が快適

イラストやメモ書きの遅延が少ない

Apple Pencilを使う人にとって、120Hzは大きなメリットです。

60Hzの場合:

  • ペン先と描画の間に微妙な遅延
  • 素早く描くと線が追いつかない感じ

120Hzの場合:

  • ペン先と画面の描画がほぼ同時
  • まるで紙に書いているような感覚
  • 細かい描写もスムーズ

特にプロのイラストレーターや、手書きメモを頻繁に取る人には、この差は非常に重要です。

3. ゲームプレイが快適

対応ゲームでのプレイ体験が向上

ただし、ここには重要な注意点があります。

注意:ゲームが120fpsに対応している必要がある

120Hzディスプレイの恩恵を受けるには、ゲーム側も120fpsに対応していなければなりません。

120fps対応ゲーム例:

  • PUBG Mobile
  • Call of Duty Mobile
  • Asphalt 9
  • Genshin Impact(一部設定)

多くのゲームはまだ60fps止まりなので、その場合は120Hzでも体感差はありません。

4. アプリの切り替えやジェスチャーが気持ちいい

iPadOSの操作全般が滑らか

  • アプリを開く・閉じる動作
  • マルチタスキングのジェスチャー
  • コントロールセンターの表示
  • ウィジェットのスクロール

こうした細かい動作すべてが、60Hzより滑らかに感じられます。

5. 目の疲れが軽減される(人による)

ちらつきが減って目に優しい

リフレッシュレートが高いと、画面のちらつき(フリッカー)が減少します。

眼科医によると:

  • 人の目は50〜100Hzのフリッカーを検知できる
  • 多くの人は60Hz程度で処理している
  • 120Hzはその処理速度を超えているため、より快適

長時間iPadを使う人にとって、これは見逃せないメリットです。

ただし、この効果は個人差が大きく、全員が同じように感じるわけではありません。


120Hzのデメリット

メリットばかりではありません。デメリットも正直にお伝えします。

1. バッテリー消費が増える

高リフレッシュレートは電力を多く消費

ProMotionテクノロジーで可変になっているとはいえ、120Hzで動作している時間が長ければ、その分バッテリーは減ります。

実測では:

  • 通常使用で5〜10%程度バッテリー持続時間が短くなる
  • ゲームや動画視聴など、常に120Hzで動作する使い方だと差が大きい

気になる場合は、後述する設定で60Hzに制限することもできます。

2. 価格が高い

120Hz = iPad Proのみ = 高価格

これが一番のネックかもしれません。

  • iPad Air(60Hz):92,800円〜
  • iPad Pro 11インチ(120Hz):128,800円〜

その差、36,000円。120Hzのためだけに払うには大きな金額ですよね。

3. 慣れると60Hzに戻れなくなる

これは逆説的なデメリット

一度120Hzの快適さを体験すると、60Hzが物足りなく感じてしまいます。

「目が肥えてしまう」というやつですね。


リフレッシュレートの確認方法

自分のiPadが今何Hzで動作しているか、確認したい場合があります。

設定画面で確認する方法

残念ながら、iPadには「現在のリフレッシュレート」を直接表示する機能はありません。

ただし、iPad Proであれば、以下の方法で制限がかかっているかどうかを確認できます。

手順

  1. 設定アプリを開く

ホーム画面から「設定」をタップします。

  1. 「アクセシビリティ」をタップ

設定の一覧から「アクセシビリティ」を選択します。

  1. 「動作」をタップ

アクセシビリティの中から「動作」を選びます。

  1. 「フレームレートを制限」を確認

このスイッチがOFFなら、120Hz動作が有効です。
ONになっている場合は、60Hzに制限されています。

視覚的に確認する方法

スクロールして体感する

Safariで長いウェブページを素早くスクロールしてみてください。

  • 文字がくっきり見える → 120Hz
  • 文字がブレる → 60Hz

リフレッシュレートの設定変更方法

iPad Proユーザー向けに、120Hzと60Hzを切り替える方法を説明します。

120Hzから60Hzに制限する方法

バッテリーを節約したい場合や、特定のアプリで問題が起きる場合に、60Hzに制限できます。

設定手順

  1. 設定 > アクセシビリティ > 動作

先ほどの確認方法と同じ画面に進みます。

  1. 「フレームレートを制限」をONにする

このスイッチをONにすると、最大リフレッシュレートが60Hzに制限されます。

実際には10Hz〜60Hzの間で可変になります。

  1. 設定完了

これだけです。すぐに60Hz動作に切り替わります。

60Hzから120Hzに戻す方法

制限を解除したい場合は、同じ場所で「フレームレートを制限」をOFFにするだけです。

低電力モードでの自動制限

低電力モード = 自動的に60Hz制限

iPadを低電力モードにすると、自動的にリフレッシュレートが60Hzに制限されます。

低電力モードを解除すれば、再び120Hzに戻ります。


60Hzと120Hz、実際の違いはどれくらい?

「数字では2倍の差があるけど、実際どう違うの?」

これが一番気になるポイントですよね。

体感差は人によって大きく異なる

はっきり違いが分かる人

  • すぐに違いに気づく
  • 60Hzがカクついて見える
  • 一度120Hzを使うと戻れない

あまり違いが分からない人

  • 並べて比較しても差を感じにくい
  • 60Hzで十分快適
  • 価格差を考えると60Hzで良い

実際、MacRumorsのフォーラムでも「違いが分からない」という意見は一定数あります。

使用用途によって違いの大きさが変わる

違いを大きく感じる用途

  • ウェブブラウジング(頻繁にスクロール)
  • Apple Pencilでの描画
  • 対応ゲームのプレイ
  • テキストエディタでの作業

違いをあまり感じない用途

  • 動画視聴(24〜60fpsのコンテンツ)
  • 電子書籍をゆっくり読む
  • 静止画の閲覧
  • メール作成

Apple Storeで実機を触るのが一番

購入前に必ず実機で確認を

人によって感じ方が違うからこそ、実際に触って確認することが大切です。

Apple Storeや家電量販店で:

  1. iPad Pro(120Hz)とiPad Air(60Hz)を並べて
  2. 同じウェブページをスクロールして比較
  3. 自分の目で違いを確認

この体験で「違いが分かる」なら120Hzの価値があります。「よく分からない」なら、無理して高いモデルを買う必要はないでしょう。


どんな人に120Hzが必要?おすすめ判断基準

最後に、120Hzが本当に必要な人とそうでない人を整理しましょう。

120Hz(iPad Pro)がおすすめな人

以下に当てはまる人は、iPad Proの120Hzディスプレイを選ぶ価値があります。

Apple Pencilでイラストを描く
→ 遅延の少なさは絶対的なメリット

長時間のウェブブラウジングやテキスト作業
→ 目の疲れが軽減される可能性

対戦型ゲームを本気でプレイ
→ 対応ゲームなら有利に

60Hzと120Hzの違いがはっきり分かる
→ 体感できるなら投資の価値あり

予算に余裕がある
→ 迷うなら上位モデルで後悔なし

最新技術を楽しみたい
→ ガジェット好きなら満足度高い

60Hz(iPad Air / mini)で十分な人

以下に当てはまる人は、60Hzモデルでも快適に使えます。

主な用途は動画視聴と読書
→ 120Hzの恩恵が少ない

予算を抑えたい
→ 36,000円の差は大きい

Apple Pencilをあまり使わない
→ 120Hzの最大メリットを活かせない

60Hzと120Hzの違いがよく分からない
→ 体感できないなら不要

バッテリー持ちを最優先
→ 60Hzの方が長持ち

小型のiPad miniが欲しい
→ mini は120Hz非対応


よくある質問

iPadのリフレッシュレートについて、よくある疑問にお答えします。

Q1. iPad Proは買った時から120Hzで動いてる?

A. はい、デフォルトで120Hz(ProMotion)が有効です。

特に設定をいじらなくても、購入時から120Hzで動作しています。

ただし、ProMotionは可変式なので、常に120Hzで動いているわけではなく、必要に応じて10〜120Hzの間で変化します。

Q2. 120Hzに設定すると、すべてのアプリが120fpsになる?

A. いいえ、アプリ側の対応が必要です。

ディスプレイが120Hz対応でも、アプリが60fpsまでしか出力しない場合、実質60Hzでしか動きません。

特にゲームは、アプリ側が120fps対応している必要があります。

Q3. 動画は120Hzで見れる?

A. 動画のフレームレートに合わせて自動調整されます。

ほとんどの動画は24fps、30fps、または60fpsで作られています。

ProMotionは動画のフレームレートに合わせて、24Hz、30Hz、60Hzに自動調整されるので、120Hzで見ているわけではありません。

これにより、カクつきのない滑らかな映像が楽しめます。

Q4. 120Hzに対応したら、バッテリーが急激に減る?

A. 通常使用なら5〜10%程度の違いです。

ProMotionテクノロジーにより、必要ないときは低いリフレッシュレートに下がるため、常に120Hzで動いているわけではありません。

そのため、バッテリー消費の増加は思ったほど大きくありません。

気になる場合は「フレームレートを制限」で60Hzに固定できます。

Q5. iPad Airも将来120Hzに対応する?

A. 現時点では不明ですが、期待はできます。

2024年12月時点では、120HzはiPad Proの差別化ポイントとして残されています。

ただし、スマートフォン市場では低価格帯でも120Hzが一般化しつつあるため、将来的にはiPad Airにも搭載される可能性はあります。

公式発表がない限り、確実なことは言えません。

Q6. 外部ディスプレイに120Hzで出力できる?

A. ディスプレイ次第ですが、制限があります。

iPad Proから外部ディスプレイに出力する場合、120Hz出力できるかどうかは接続するディスプレイ次第です。

ただし、iPadOSの仕様上、外部ディスプレイへの出力には制限があることが多いです。


まとめ:自分に合ったリフレッシュレートを選ぼう

ここまで、iPadのリフレッシュレートについて詳しく見てきました。

この記事のポイント

✓ リフレッシュレートは画面の更新頻度(60Hz vs 120Hz)
✓ 120Hzに対応しているのはiPad Proのみ
✓ ProMotionは状況に応じて10〜120Hzで可変
✓ メリットは滑らかな表示、Apple Pencil、目の疲れ軽減
✓ デメリットはバッテリー消費と価格
✓ 体感差は人によって大きく異なる
✓ 設定で60Hzに制限することも可能

最終的な判断基準

120Hzを選ぶべき人
→ Apple Pencil愛用者、ヘビーユーザー、違いが分かる人

60Hzで十分な人
→ 動画・読書中心、予算重視、違いが分からない人

iPadは決して安い買い物ではありません。自分の使い方をしっかり考えて、後悔のない選択をしてくださいね。

「迷ったらApple Storeで実機を触る」これが一番確実な方法です!

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