Googleカレンダーで会議やイベントの予定を作ったら、Google Chatに知らないチャットスペース(グループチャット)が勝手にできていた経験はありませんか?
「こんなチャット作った覚えないのに…」「通知がうるさい」「不要なスペースが増えて困る」という声をよく聞きます。
実はこれ、Googleカレンダーの「自動的にスペースを作成」という機能が原因なんです。便利だと感じる人もいますが、多くの人にとっては邪魔な機能かもしれません。
この記事では、なぜチャットが勝手に作成されるのか、そしてこの機能を停止する方法を詳しく解説します。
なぜチャットが自動作成されるのか

Google Workspaceの連携機能
GoogleカレンダーとGoogle Chatは連携しています。
会議の予定を作ると、参加者全員が会話できるチャットスペースを自動的に作成してくれるという機能があるんです。
Googleとしては、「会議前に資料を共有したり、会議後に議事録を残したりできて便利でしょ?」という意図なのですが、実際には使わない人も多いですよね。
どんなときに作成される?
以下の条件を満たすと、チャットスペースが自動作成されます。
- カレンダーに予定を作成した
- 参加者を2人以上追加した
- 「Google Meetのビデオ会議を追加」をオンにした(場合によって)
- カレンダーの設定で「スペースの自動作成」が有効になっている
特に会社のGoogle Workspaceアカウントを使っている人は、この機能がデフォルトでオンになっていることが多いです。
個人アカウントでも起きる?
Google Workspaceアカウント(会社や学校のアカウント)で特に多い現象ですが、個人のGoogleアカウントでも設定によっては起きることがあります。
チャットの自動作成を停止する方法
パソコンでの設定変更
手順1:Googleカレンダーを開く
ブラウザでGoogleカレンダー(calendar.google.com)にアクセスします。
手順2:設定を開く
右上の歯車アイコン(⚙)をクリックして、「設定」を選択します。
手順3:「予定の設定」を探す
左側のメニューから「予定の設定」を選びます。
手順4:スペース作成の設定を変更
下にスクロールして、以下の項目を探します。
- 「Google Meetのビデオ会議」セクション
- 「予定にスペースを自動的に追加する」または「スペースを自動的に作成」
この項目をオフにします。
手順5:保存
設定は自動的に保存されます。これで新しく作る予定からは、チャットが自動作成されなくなります。
スマホでの設定変更
残念ながら、スマホのGoogleカレンダーアプリからは、この設定を変更できません。
スマホのブラウザ(ChromeやSafariなど)でGoogleカレンダーのウェブ版を開いて、パソコンと同じ手順で設定しましょう。
- ブラウザで「calendar.google.com」にアクセス
- デスクトップ版サイトを表示(メニューから選択)
- 上記のパソコンでの手順に従う
既に作成されたチャットスペースを削除
設定を変更しても、すでに作られたチャットスペースは残ります。不要なスペースは手動で削除しましょう。
Google Chatで削除する方法
パソコンの場合
- Google Chat(chat.google.com)を開く
- 左側のスペース一覧から削除したいスペースを探す
- スペース名を右クリックまたは「︙」をクリック
- 「スペースから退出」または「スペースを削除」を選択
注意点
- 自分が作成者の場合は「削除」が表示されます
- 他の人が作った場合は「退出」のみ可能です
- スペースを削除すると、そのスペース内の全メッセージも消えます
スマホアプリの場合
- Google Chatアプリを開く
- 削除したいスペースを長押し
- 「退出」または「削除」をタップ
複数まとめて削除できる?
残念ながら、一括削除機能はありません。
たくさんのスペースを削除したい場合は、地道に1つずつ削除していく必要があります。
予定ごとに個別に設定する
「通常は自動作成をオフにしたいけど、特定の予定だけチャットを作りたい」という場合もありますよね。
予定作成時に手動で追加
全体設定をオフにしていても、個別の予定でチャットスペースを追加できます。
- カレンダーで新しい予定を作成
- 「Google Meetのビデオ会議を追加」をクリック
- 「スペースを追加」または「参加者とチャットを開始」を手動でクリック
これで、その予定だけにチャットスペースが作成されます。
既存の予定にスペースを追加
すでにある予定にも、後からスペースを追加できます。
- 予定をクリックして編集画面を開く
- 鉛筆アイコン(編集)をクリック
- 「スペースを追加」を選択
- 保存
Google Workspaceの管理者向け設定
会社や学校のIT管理者の方は、組織全体でこの機能をオフにできます。
管理コンソールでの設定
- Google管理コンソールにログイン
- 「アプリ」→「Google Workspace」→「カレンダー」
- 「共有設定」を開く
- 「予定に自動的にスペースを追加する」をオフ
- 組織部門を選択して保存
この設定により、会社全体でチャットの自動作成を無効化できます。
よくある質問
Q. 設定をオフにしたのに、まだチャットが作られる
A. 以下を確認してください。
- 設定変更後に作った新しい予定か(既存の予定は影響を受けません)
- ブラウザのキャッシュをクリアして再度確認
- 別のカレンダー(仕事用と個人用など)で作成していないか
Q. 参加者にもチャット通知が行く?
A. はい、チャットスペースが作成されると、参加者全員に通知が届きます。不要な通知を送らないためにも、自動作成をオフにするのがおすすめです。
Q. 過去の予定のチャットも消える?
A. いいえ、設定変更は今後作成する予定にのみ適用されます。既存のチャットスペースは手動で削除する必要があります。
Q. チャットを削除しても予定は残る?
A. はい、チャットスペースを削除しても、カレンダーの予定自体には影響ありません。安心して削除できます。
Q. Google Meetを追加するとチャットも作られる?
A. 設定によります。「スペースの自動作成」をオフにしていれば、Google Meetを追加してもチャットは作られません。
Q. 1対1の予定でもチャットが作られる?
A. 通常、2人以上の参加者がいる場合に作成されます。自分だけの予定では作成されません。
トラブルシューティング
設定画面に「スペースを自動作成」が表示されない
原因1:個人アカウントを使っている
この機能は主にGoogle Workspaceアカウント向けです。個人のGmailアカウントでは、そもそもこの設定項目が表示されないことがあります。
原因2:管理者が設定を制御している
会社のアカウントの場合、IT管理者がユーザーによる変更を禁止している可能性があります。管理者に相談してみましょう。
チャット通知が止まらない
スペースの通知設定を変更
- Google Chatでスペースを開く
- 上部のスペース名をクリック
- 「通知」設定を開く
- 「ミュート」または「通知オフ」を選択
スペースを削除したくないけど通知だけ止めたい場合は、この方法が便利です。
自分が作成者かわからない
チャットスペースの情報を見れば確認できます。
- Google Chatでスペースを開く
- 上部のスペース名をクリック
- 「メンバーを表示」を選択
- 「オーナー」または「作成者」として自分の名前があるか確認
代替案|チャットなしで連絡を取る
Google Meetだけ使う
ビデオ会議はしたいけど、チャットは不要という場合。
設定でスペース自動作成をオフにすれば、Google Meetのリンクだけを予定に追加できます。会議中のチャット機能は使えます。
予定の説明欄を活用
チャットスペースの代わりに、予定の説明欄に必要な情報を書き込む方法もあります。
- 資料のリンク
- 議題
- 事前共有事項
参加者全員が見られるので、簡単な情報共有には十分です。
メールやSlackを使う
社内でSlackなど別のチャットツールを使っているなら、わざわざGoogle Chatのスペースを作る必要はありません。
既存のチャンネルで会議の連絡を取り合う方がスムーズです。
チャット自動作成のメリットも知っておこう

批判的な内容が多くなりましたが、この機能にもメリットはあります。
会議前後のコミュニケーション
- 会議前に資料を共有できる
- 欠席者への情報共有がスムーズ
- 会議中のメモや議事録を残せる
- 決定事項を記録できる
プロジェクト管理に便利
定期的なミーティングで使えば、プロジェクトごとの情報が1か所にまとまります。
ファイル共有やタスク管理にも使えるので、小規模なプロジェクトなら十分活用できます。
使い方次第では便利なので、完全に無効化するのではなく、必要に応じて手動で作成するのも良い選択肢です。
まとめ:不要なら迷わずオフに
Googleカレンダーでチャットが勝手に作成される現象は、「スペースの自動作成」機能が原因です。
停止方法
- Googleカレンダーの設定を開く
- 「予定の設定」を選択
- 「スペースを自動的に追加」をオフ
既に作成されたチャットスペースは、Google Chatから手動で削除または退出できます。
使わない機能はオフにして、快適にGoogleカレンダーを使いましょう。必要なときだけ手動でスペースを追加すれば、柔軟に対応できますよ。
通知が減って、スッキリしたカレンダー管理ができるようになります。

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