「Google Meetで相手の声が聞こえない…」
「スピーカーの設定、どこから変えるの?」
オンライン会議の直前や最中に、音声トラブルに見舞われると焦りますよね。
特にGoogle Meetでは、複数のスピーカーがパソコンに接続されていると、意図しないデバイスから音が出てしまうことがあります。
内蔵スピーカーで聞きたいのに、接続したままのモニターから音が出ていたり。
Bluetoothイヤホンで聞きたいのに、パソコン本体から音が出ていたり。
こうしたトラブルは、適切な設定をすれば簡単に解決できます。
この記事では、Google Meetのスピーカー設定の方法を、会議前と会議中のパターン別に、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
Google Meetのスピーカー設定とは?

スピーカー設定 とは、Google Meetで相手の声をどのデバイスから出すかを選ぶ機能です。
たとえば:
- パソコン内蔵のスピーカー
- 外付けのスピーカー
- Bluetoothイヤホンやヘッドセット
- モニター(ディスプレイ)の内蔵スピーカー
- USBで接続したヘッドセット
これらの中から、自分が使いたいスピーカーを選ぶことができます。
なぜスピーカー設定が重要なの?
スピーカーの設定を間違えると:
音が全く聞こえない
→ モニターのスピーカーが選択されているのに、モニターに音量がないなど
音が小さすぎる
→ 音量が最小になっているスピーカーが選ばれている
エコー(反響音)が発生する
→ 内蔵スピーカーと外付けマイクを同時に使うとエコーが起きることがある
こうした問題を避けるため、会議前に適切なスピーカーを選んでおくことが大切です。
【会議前】スピーカー設定を変更する方法
Google Meetの会議に参加する前に、スピーカー設定を確認・変更する方法を解説します。
手順1:会議の参加画面を開く
- Google Meetの会議リンク をクリックします
- 「参加をリクエスト」や「今すぐ参加」ボタンは、まだ押さない でください
この段階で、自分の映像が映った プレビュー画面 が表示されます。
手順2:音声と映像を確認する
プレビュー画面の下部に、以下のようなアイコンが並んでいます:
- マイクのアイコン
- カメラのアイコン
- その他(三点リーダー「…」)
まずは 「音声と映像を確認」 をクリックしましょう。
手順3:スピーカーを選択する
「音声」タブが開いたら:
- 「スピーカー」 の項目を探します
- プルダウンメニュー(▼のマーク)をクリック
- 使いたいスピーカーを一覧から選択します
選択肢の例:
- 内蔵スピーカー
- Realtek High Definition Audio(パソコン内蔵)
- ヘッドセット(Logicool、Sony、Jabra など)
- Bluetoothイヤホン
- モニター(DELL、LG、BenQ など)
自分が使いたいデバイスを選んだら、次のステップへ。
手順4:スピーカーをテストする
設定画面には 「スピーカーをテスト」 というボタンがあります。
このボタンをクリックすると、テスト音が流れます。
確認するポイント:
- 選んだスピーカーから音が聞こえるか
- 音量は適切か
- 音がクリアに聞こえるか
もし音が聞こえなければ、別のスピーカーを選び直してテストし直してください。
手順5:会議に参加する
スピーカーの設定が完了したら、「今すぐ参加」 をクリックして会議に参加しましょう。
【会議中】スピーカー設定を変更する方法
「会議に参加した後で、スピーカーを変更したい!」
そんな時も大丈夫。会議中でもスピーカーの設定は変更できます。
パターン1:画面下部から変更する(簡単な方法)
会議中の画面下部に、マイクやカメラのアイコンが並んでいます。
- スピーカーアイコンの横にある「▼」 をクリック
- 使いたいスピーカーを一覧から選択
これだけで、すぐにスピーカーが切り替わります。
パターン2:設定メニューから変更する(詳細な方法)
より詳細な設定を行いたい場合は:
- 画面右下にある 「…」(縦三点リーダー) をクリック
- メニューから 「設定」 を選択
- 左側のメニューから 「音声」 をクリック
- 「スピーカー」 のプルダウンメニューから、使いたいデバイスを選択
- 「スピーカーをテスト」 で音が出るか確認
設定が完了したら、右上の「×」で設定画面を閉じましょう。
スマートフォン・タブレットでの設定方法
スマホやタブレットでGoogle Meetに参加する場合も、スピーカーの設定ができます。
Android・iPhoneでの設定手順
- Google Meetアプリ で会議に参加
- 画面をタップしてメニューを表示
- 画面右上の 「スピーカーアイコン」 をタップ
- 以下のいずれかを選択:
- 電話スピーカー(耳に当てて聞く)
- スピーカー(ハンズフリーで聞く)
- ヘッドホン(Bluetooth接続時)
- オーディオオフ(音を完全にオフ)
これだけで、音声の出力先を簡単に切り替えられます。
スピーカーが認識されない時の対処法
「スピーカーの一覧に、使いたいデバイスが表示されない…」
そんな時は、以下の方法を試してみてください。
1. デバイスが正しく接続されているか確認
有線スピーカー・ヘッドセットの場合:
- USBケーブルやオーディオジャック(イヤホンジャック)が、しっかり差し込まれているか確認
- 別のUSBポートに差し替えてみる
Bluetoothデバイスの場合:
- Bluetoothがオンになっているか確認
- デバイスが「ペアリング済み」かつ「接続中」になっているか確認
- 一度接続を解除して、再度ペアリングし直す
2. パソコンのサウンド設定を確認
Windowsの場合:
- タスクバーの スピーカーアイコン を右クリック
- 「サウンドの設定を開く」 を選択
- 「出力デバイスを選択してください」 で、使いたいスピーカーが表示されているか確認
- 表示されていれば、そのデバイスを選択
- 音量スライダーが最小になっていないか確認
Macの場合:
- 画面左上の Appleマーク をクリック
- 「システム設定」 を選択
- 「サウンド」 をクリック
- 「出力」 タブで、使いたいスピーカーを選択
- 音量スライダーが適切な位置にあるか確認
3. ブラウザを再読み込み・再起動
Google Meetを開いているブラウザ(Chrome、Edge、Safariなど)を:
- ページを再読み込み(F5キーを押す、または更新ボタン)
- それでもダメなら ブラウザを一度閉じて、開き直す
4. デバイスドライバーを確認(Windowsの場合)
スピーカーが認識されない原因として、ドライバー(デバイスを動かすためのソフト)の問題があるかもしれません。
- Windowsキー + X を押す
- 「デバイスマネージャー」 を選択
- 「オーディオの入力および出力」 を展開
- 使いたいスピーカーに 黄色い三角マークや赤いバツマーク がついていないか確認
もしマークがついていたら、そのデバイスを右クリックして 「ドライバーの更新」 を試してみましょう。
5. パソコンを再起動する
意外と効果的なのが、パソコンの再起動 です。
デバイスの認識に関する一時的な問題は、再起動で解決することが多いです。
音が聞こえない時のチェックリスト
スピーカーは設定できているのに、音が聞こえない場合は、以下を確認してみましょう。
1. ミュート(消音)になっていないか
Google Meet側:
- 画面下部のスピーカーアイコンが、赤くなっていないか確認
- 赤くなっていたら、クリックしてミュートを解除
パソコン側:
- Windowsのタスクバー、またはMacのメニューバーにあるスピーカーアイコンを確認
- 音量が「0」や「ミュート」になっていないか確認
2. 音量が小さすぎないか
スピーカーの音量を上げてみましょう。
- パソコン本体の音量:キーボードの音量キーや、画面上の音量バーで調整
- 外付けスピーカーの音量:スピーカー本体のボリュームダイヤルやボタンで調整
3. 正しいスピーカーが選択されているか
もう一度、Google Meetの設定画面で、意図したスピーカーが選ばれているか確認してください。
特に、以下のような間違いがよくあります:
- モニターの内蔵スピーカー が選ばれているが、モニターに音量調整機能がない
- Bluetooth接続が切れている のに、Bluetoothイヤホンが選択されたまま
4. ブラウザの許可設定を確認
ブラウザが、Google Meetに対してマイクやスピーカーの使用を許可していない可能性があります。
Chromeの場合:
- アドレスバーの左側にある 鍵マーク または 「i」マーク をクリック
- 「サイトの設定」 を選択
- 「マイク」「スピーカー」 が 「許可」 になっているか確認
もし「ブロック」になっていたら、「許可」に変更してページを再読み込みしましょう。
5. 他の参加者が話しているか確認
実は、自分のスピーカーの問題ではなく、相手がミュートになっている 可能性もあります。
他の参加者が話しているのに聞こえないのか、そもそも誰も話していないのか、確認してみましょう。
6. インターネット接続を確認
通信速度が遅いと、音声が途切れたり聞こえなくなったりします。
- 他のページは正常に開けるか
- 動画は再生できるか
- Wi-Fiの電波は安定しているか
もし不安定なら、以下を試してみてください:
- ルーターに近づく
- 有線LANで接続する
- 他のデバイスのWi-Fi接続を一時的に切る
エコー(反響音)が発生する時の対処法

「自分の声が、遅れて聞こえてくる…」
「相手の声が二重に聞こえる…」
これは エコー という現象です。
エコーの原因
エコーは、スピーカーから出た音を、マイクが拾ってしまう ことで発生します。
特に以下のような状況で起こりやすいです:
- 内蔵スピーカーと外付けマイクを同時に使用
- スピーカーの音量が大きすぎる
- 複数のデバイスで同じ会議に参加している
エコーの対処法
1. ヘッドセットやイヤホンを使う
ヘッドセットやイヤホンを使うと、スピーカーから出た音がマイクに入りにくくなります。
これが最も確実で簡単な解決方法です。
2. マイクとスピーカーを同じデバイスにする
たとえば:
- ヘッドセットのマイクとスピーカーを両方使う
- パソコン内蔵のマイクとスピーカーを両方使う
このように統一すると、エコーが発生しにくくなります。
3. スピーカーの音量を下げる
スピーカーの音量を下げることで、マイクが音を拾いにくくなります。
4. 複数デバイスでの参加を避ける
同じ部屋で、複数のパソコンやスマホから同じ会議に参加すると、エコーが発生します。
この場合は、1台だけで参加するようにしましょう。
よくある質問
Q1. Google Meetに音量調整機能はありますか?
Google Meet自体には、音量を直接調整する機能はありません。
音量を変えたい場合は、以下で調整してください:
- パソコン本体の音量設定
- 外付けスピーカーやヘッドセットの音量ボタン
- ブラウザの音量設定(Windowsのみ)
Q2. スピーカーとマイクは別々のデバイスを使えますか?
はい、使えます。
たとえば:
- スピーカー:パソコン内蔵
- マイク:Bluetoothヘッドセット
ただし、前述のとおり エコーが発生しやすくなる ので注意が必要です。
Google Meetでも「エコー防止のため、同じデバイスの使用をおすすめします」というメッセージが表示されることがあります。
Q3. 会議中にスピーカーを変更すると、相手に聞こえますか?
スピーカーの変更は、あなたが聞く音の出力先を変えるだけ なので、相手には影響しません。
会議を中断せずに、いつでも自由に変更できます。
Q4. Bluetoothスピーカーが選択できません
Bluetoothデバイスが選択肢に表示されない場合:
- Bluetoothがオンになっているか 確認
- デバイスが 「接続済み」 になっているか確認
- 一度Bluetoothをオフにして、再度オンにする
- パソコンを再起動する
Q5. モニターのスピーカーを選びたくないのですが
モニターに内蔵スピーカーがある場合、それが選択肢に表示されることがあります。
使いたくない場合は:
- 別のスピーカーを選択 すればOK
- または、モニターとパソコンの接続ケーブル(HDMI、DisplayPortなど)を抜くと、選択肢から消えます
Q6. スピーカーの設定は保存されますか?
はい、一度設定したスピーカーは、次回の会議でも同じ設定が維持 されます。
ただし、デバイスの接続状態によって自動的に切り替わることもあります。
まとめ
Google Meetのスピーカー設定について、もう一度要点をまとめます。
スピーカー設定の基本:
- 会議前にプレビュー画面で設定できる
- 会議中でも「設定」メニューから変更可能
- スピーカーをテストして、音が出るか確認する
トラブルの対処法:
- デバイスの接続状態を確認
- パソコンのサウンド設定をチェック
- ブラウザの許可設定を確認
- 困ったら、まず再起動してみる
エコー対策:
- ヘッドセットやイヤホンを使う
- マイクとスピーカーを同じデバイスにする
- スピーカーの音量を下げる
Google Meetの音声トラブルは、ほとんどの場合「設定のミスマッチ」が原因です。
この記事の手順に従って、落ち着いて一つずつ確認していけば、必ず解決できます。
快適なオンライン会議のために、ぜひこの記事をブックマークして、困った時に見返してくださいね!

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